【シン・エヴァンゲリオン】渚司令の正体や加持との関係は?ゲンドウのクローン説も考察

シン・エヴァンゲリオンで穏やかな笑みが魅力の渚カヲルは再び姿を現しています。再登場した渚カヲルは、スパイとしても優秀な加持リョウジとの会話の中で「渚司令(渚カヲル)」と呼ばれていました。自分が尊敬しているゲンドウ以外を司令と呼んでいない加持リョウジの発言であったためカヲルの正体についてさまざまに考察されるようになります。そこで、渚司令の正体や計算高く食えない男だと言われている加持リョウジとの関係、傲慢な性格のゲンドウのクローン説も考察していきます。

【シン・エヴァンゲリオン】渚司令の正体や加持との関係は?ゲンドウのクローン説も考察のイメージ

目次

  1. 渚司令とは?
  2. 渚司令の正体と加持リョウジとの関係は?クローン説も考察
  3. 渚司令と加持リョウジの登場シーン
  4. 渚司令の謎を考察
  5. 渚司令のアニメ声優
  6. 渚司令と関係のある加持リョウジの声優
  7. 渚司令に関する感想や評価
  8. 渚司令まとめ

渚司令とは?

シン・エヴァンゲリオンでは、Qにおいて死亡してしまったはずの渚カヲルは再登場して「マイナス宇宙」という精神世界の自分の記憶の中で無精ひげが魅力の加持リョウジと会話しているシーンが披露されていました。第1使徒であるアダムの魂を持っている渚カヲルは話相手となっている加持リョウジに対して「リョウちゃん」と親しく話しかけているのに対して、加持リョウジは「渚司令」と呼んでいました。

そのため、今までも謎めいた行動が多かった渚司令の正体についてさまざまに考察されるようになります。そこで、かわいらしい雰囲気を放っている渚司令(渚カヲル)の正体やスパイとしての実力を兼ね備えている加持との関係は?傲慢で冷酷な性格のゲンドウのクローン説なども考察していきます。

シン・エヴァンゲリオン劇場版の作品情報

シン・エヴァンゲリオン劇場版の概要

東宝やカラー、東映によって2021年3月8日から公開された「シン・エヴァンゲリオン」という劇場版は155分の上映時間の日本のアニメーション映画となっています。4作部の新劇場版の中の一つとなっているのが「シン・エヴァンゲリオン」という作品です。「序(第1作目)、破(第2作目)Q(第3作目)、シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇(第4作目)」の4部構成で公開されているのがヱヴァンゲリヲン新劇場版となります。

「シン・エヴァンゲリオン」という劇場版は25年間続いてきたシリーズの最後の作品となりました。タイトルには「𝄇」というリピート記号(演奏記号)が表記され、正式名称となっていました。コロナなどのさまざまな事情によって公開が延期されてしまったためQ(第3作目)からは8年以上も経ってから公開されています。4D版(MX4D、4DX)やIMAX版も同時公開されていました。

シン・エヴァンゲリオン劇場版のあらすじ

パリ市街地は赤く荒廃してしまったため、EVA8号機(マリ)や艦隊、凛々しいリツコが率いる作業員たちによって復旧作業が行われていきました。赤い大地を救助を求めて彷徨っていたアスカやレイ、シンジらは、大人になった相田ケンスケに助けてもらいます。第3村(ニアサードインパクトの避難民村)に辿り着いた三人は、鈴原トウジ・ヒカリ夫妻に温かく迎えられてやっとホッと一息つくことができました。

渚司令(渚カヲル)のプロフィール

シン・エヴァンゲリオンで渚司令(渚カヲル)として登場している渚カヲルは、アニメでは第17使徒タブリスが正体となっています。第1使徒アダムの魂を持っている存在であり、ゼーレによるアダム計画(アダムの復活を目指す)の一環として、人型の男性の肉体が与えられアダムの魂がサルベージされて渚カヲルとなったのです。極めて強力なA.T.フィールドを展開できるものの、自身は攻撃力を持っていませんでした。

  • 名前:渚カヲル(なぎさカヲル)
  • 年齢:15歳
  • 身長:162㎝
  • 生年月日:2000年9月13日(セカンドインパクトの発生日)
  • 体重:47kg
  • 血液型:不明
  • 性別:男性
  • 所属:NERV(ネルフ)、ゼーレ
  • CV(声優):石田彰

アダムの正体や加持との関係にも注目が集まっている渚司令(渚カヲル)は、常に微笑みを絶やさない穏やかな雰囲気を放っているものの、難解な言葉を使用したり年齢を感じさせない要素を持っていたりしていました。傲慢で冷徹なゲンドウのクローン説もさまざまに考察されている渚司令(渚カヲル)は、憂いを含んだ眼差しや達観した態度を披露しており、繊細な心を持っているシンジに対しては特別な感情を持っているようでした。

新劇場版でのカヲルの目的

シン・エヴァンゲリオンで常に穏やかな微笑みを浮かべている渚司令(渚カヲル)の目的は、新劇場版の時点では繊細な心を持っているシンジを幸せにすることだと語っていました。父親に愛されず見放されて育ったシンジは、幼少期は母親の愛情をたっぷりと注がれて過ごしていましたが、幸せな日々も長くは続きませんでした。母親が死亡したことで自分のことで精一杯になってしまったゲンドウはシンジを捨てたのです。

正体や加持との関係が話題となっているカヲルは、彼の傷ついた繊細な心を見抜くことができたために、彼の純粋で汚れを知らない心に惹かれていきました。そのため、父親のゲンドウに愛されずに苦しんでいるシンジを幸せにすることで自分自身も幸せになれると感じるようになります。ゲンドウのクローン説もさまざまに考察されているカヲルは、素晴らしい能力を持っていながらどこか満たされていなかったのです。

父親であるゲンドウが唯一心を開き愛することができたユイと再会するために力を尽くしているのと同じように、第1使徒アダムの魂を持っているカヲルも誰にも愛されずに震えているシンジを幸せにすることが次第に目的となっていったのです。複雑な問題を解決できる素晴らしい頭脳を持っているカヲルですが、難しいことではなく純粋なシンジを幸せにすることこそが自分の使命であり目的だと考えていました。

エヴァンゲリオン公式サイト

渚司令の正体と加持リョウジとの関係は?クローン説も考察

シン・エヴァンゲリオンで「渚司令(渚カヲル)」と呼ばれたことで正体についてさまざまに考察されるようになった渚カヲルは、劇場版の「序」から姿を現しているキャラクターとなっていますが、本格的に登場したのは「破」のラストからとなっています。「破」では、サード・インパクトが初号機の覚醒によって引き起こされそうになっていました。誰もが終わりを悟った瞬間に登場したのが渚カヲルだったのです。

いつも不機嫌そうなゲンドウのクローン説もさまざまに考察されている渚カヲルは、ネルフ本部にエヴァMark.06でで登場していました。正体や加持リョウジとの関係もさまざまに考察されている渚カヲルの貢献によってサード・インパクトの発動を阻止することができています。穏やかな雰囲気を放っているものの、世界の核心を知っている重要な人物の一人であるため、全てのセリフが伏線では?と囁かれていました。

考察が好きな人にはたまらない要素が満載のキャラクターとなっています。そこで、時に難しい謎めいた言葉を使用している渚司令(渚カヲル)の正体や計算高く頭脳明晰な加持リョウジとの関係は?クローン説も考察していきます。

考察①カヲル=ゲンドウを匂わせる会話とセリフ

シン・エヴァンゲリオンで世界の核心を知る存在として登場している渚司令(渚カヲル)は、臆病で自分に自信を持つことができないシンジの心に寄り添い彼を幸せにしたいと思うようになります。お互いに音楽が好きだったことからすぐ打ち解けることができた二人は少しずつ距離を縮めていきました。正体や加持との関係にも注目が集まっている渚司令は、ピアノの連弾を「Q」で披露しています。

冷酷な性格を持っているゲンドウのクローン説も考察されているカヲルは、搭乗していたエヴァ第13号機が覚醒してしまったことで首に付けていたDSSチョーカーが発動して死亡してしまいました。シン・エヴァンゲリオンでは、厳格な雰囲気を放っているゲンドウによって精神世界となる「マイナス宇宙」が誕生します。マイナス宇宙の中で常に穏やかなカヲルは、大切に思っているシンジや仲間の加持と会話していました。

繊細な心を持つシンジとの会話では、常にシンジの幸せを願い実現してあげようとするカヲルの想いが語られています。臆病で繊細なシンジもカヲルとの会話に心地よさを感じながら違和感も感じるようになっていました。それは、かつての父親に感じたような違和感だったのです。傲慢なゲンドウは自分と離れることで息子であるシンジの幸せを願っていました。優しいカヲルとの会話を通して父親のゲンドウを思い出していたようです。

考察②共通点はピアノ

シン・エヴァンゲリオンで渚司令と呼ばれている渚カヲルと厳格な性格のゲンドウには、シンジの幸せを願っているものの、本当にシンジが望んでいるものを与えることができていなかったという共通点の他にもピアノを愛しているという共通点がありました。マイナス宇宙の世界で傲慢な雰囲気を放っているゲンドウは、息子のシンジに対して自分がこれまで抱いていた感情や想い、過去についても話しています。

正体や加持との関係もさまざまに考察されているカヲルは、繊細な心を持つシンジの前でピアノを披露していました。厳格な父親であるゲンドウも音楽だけに心を許し、外の世界と遮断するかのようにイヤホンで音楽を聞いています。さらに、ピアノを弾くことで心の平安を保つことができていました。「Q」において音楽によって距離を縮めることができたシンジとカヲルはピアノの連弾を通して仲良くなっています。

臆病な心を持っているシンジも自分の情けなさを見ないようにするため、自分を励ますためによくイヤホンでカセットテープを聞いていました。この姿は父親であるゲンドウと重なります。周囲を遮断して殻に閉じこもってしまうのは親子共に共通していたのかもしれません。ピアノを弾くことが唯一の心の安らぎとなるゲンドウとピアノの連弾を通してシンジと心の距離を縮めたカヲルはかなりの共通点があるようです。

考察③ニアサー後のゼーレ司令官説

シン・エヴァンゲリオンで正体や加持との関係にも注目が集まっている渚司令(渚カヲル)は、ネルフにゼーレが送り込んだ少年です。無精ひげが魅力の加持は、傲慢な態度のゲンドウを監視するためにゼーレから送られた人間であり、ネルフ職員として振舞っていました。

そのため、二人の会話には謎が多く、時に上司であるはずのゲンドウを監視しているような発言を放っています。作中では「渚司令」と加持が呼んでいることからニアサー後に渚カヲルがゼーレ司令官になったと考えることができそうです。

考察④渚カヲルは碇ゲンドウの父性?

シン・エヴァンゲリオンでゲンドウのクローン説も考察されている渚司令(渚カヲル)は、ここまで見てきてもわかるように傲慢な考えを持つゲンドウとかなりの共通点を持っています。しかし、だからといって同一人物だと考えるのは難しいかもしれません。正体や加持との関係にも注目が集まっている渚カヲルは、「Q」の新劇場版においてネルフのパイロットとして登場していました。

同じシーンでネルフの司令官として厳格なゲンドウも姿を披露しています。そのため、存在自体は別々にあると考察することができそうです。しかし、共通点の多さから考察するとしたら、穏やかで笑みを絶やさない渚カヲルは冷酷な性格の碇ゲンドウの父性的な存在なのかもしれません。妻以外に心を開くことができなかったゲンドウは、息子のシンジを愛していたもののどのように接したらいいのかわかりませんでした。

自分の人間性に自信を持つことができなかったゲンドウは、自分が側にいない方がシンジは幸せに違いないと判断し距離を置いてしまいます。しかし、幼いシンジは父親から拒絶されたと勘違いし自分に自信を持つことができなくなります。臆病になってしまったシンジを救ったのが彼の全てを受け入れてくれる渚カヲルでした。彼は、シンジを思うゲンドウの純粋な愛情部分のみが投影された存在だったのかもしれません。

考察⑤渚カヲルの正体はゲンドウのクローン?

シン・エヴァンゲリオンでネルフにゼーレが送り込んだ少年である渚司令(渚カヲル)は、ネルフにおいて司令を務めているゲンドウのクローンと考えることもできそうです。作中ではそれぞれの遺伝子によってさまざまなクローンが作り出されています。一見矛盾しているようですが、心優しいシンジをゲンドウの純粋な父性によって包み込んでいるようなカヲルの姿を見る限りは、その可能性も十分あるでしょう。

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渚司令と加持リョウジの登場シーン

シン・エヴァンゲリオンで謎めいた発言が多い渚司令(渚カヲル)の正体や加持リョウジとの関係が話題となっています。第1使徒であるアダムの魂を持っている渚司令は、作中において何を考えているのか掴みにくい性格の加持リョウジと意味深な会話をしています。傲慢で自分のことしか考えていないゲンドウのクローン説も浮上している渚司令の目的は純粋な心を持つシンジを幸せにすることでした。

作中でさまざまな考察がされている渚司令は、本当は何をしたかったのでしょうか?そこで、シン・エヴァンゲリオンで美しい容姿を持っている渚司令と無精ひげを蓄えている加持リョウジの登場シーンをそれぞれ紹介します。自身の存在意義や正体について苦悩している渚司令(渚カヲル)や彼と深い関りを持っている加持リョウジの登場シーンをそれぞれ探ることでその意味が分かるかもしれません。

渚カヲルの登場シーン

シン・エヴァンゲリオンでかっこよくなったと評判になっている渚司令(渚カヲル)は、作中で二回登場シーンを披露していました。一回目は、正体や加持との関係も話題となっているカヲルは、ヤマト作戦へヴィレが向かおうとしていた前となる、臆病で純粋な心を持ったシンジと強気な姿勢を崩さないアスカが別れを済ませた直後に登場していました。

傲慢なゲンドウのクローン説などさまざまに考察されるようになったカヲルは、自分の道を進もうとしているシンジに対して、そっと背中を押してあげるような優しい言葉を放っています。心優しく誰も傷つけたくないと思っているシンジの心を高く評価しているカヲルは、彼の思いを尊重し、安らぎを感じる自分の場所を見つけるようにと話していました。さらに、今は別れることになるものの、また、きっと会えるといい残しています。

その言葉にシンジも素直にうなずいていました。もう一回は、シンジの精神世界の中となっています。父親であるゲンドウと息子のシンジは最終決戦をすることになります。彼は最終決戦の最後に登場していました。円環の元であり今回の補完の中心となっているのが父親のゲンドウであると伝え、シンジが何を望むのか聞いていました。強くなったシンジは、自分は大丈夫だからみんなを助けたいと話していました。

加持リョウジの登場シーン

シン・エヴァンゲリオンで計算高く何を考えているのか掴みにくい加持リョウジの登場シーンを紹介します。冷徹なゲンドウのクローン説が浮上しさまざまな考察がされている渚司令(渚カヲル)と何かと関りを持っている加持リョウジは、シン・エヴァンゲリオンの作中で二回登場していました。正体が掴みにくい加持リョウジは、まず、ずぼらでだらしない性格の葛城ミサトの回想シーンで登場していました。

ヤマト作戦へ向かう前の葛城ミサトは、回想シーンにおいて計算高く飄々とした性格の加持リョウジが恐れていたサードインパクトを止めてくれるシーンを思い浮かべていました。セカンドインパクトによって深い傷を心に追ってしまった葛城ミサトは、達者でなといい放つ加持リョウジに向かって本当はあの時加持リョウジと残りたかった思いを伝えています。

もう一回は、父親であるゲンドウと息子のシンジが最終決戦をする最後にカヲルと一緒に登場していました。強い心を次第に持つことができるようになったシンジの精神世界の中での登場となっています。心優しいシンジの精神世界で登場した加持リョウジは、自分が幸せになりたかったからシンジを幸せにしようとしていたのだと渚司令にいい放っていました。彼も自分を消せるのは真空崩壊だけだと語っていました。

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渚司令の謎を考察

シン・エヴァンゲリオンで第1使徒であるアダムの魂を持っている渚カヲルは、長髪が似合う加持リョウジから「渚司令(渚カヲル)」と呼ばれていました。それによって彼の正体や加持リョウジとの関係にも注目が集まるようになります。常に相手の思惑の一歩先をゆく計算高く、食えない男と呼ばれている加持リョウジは、上司であるゲンドウのことを司令と呼んではいますが、それ以外の人物を司令と呼んでいたことがありません。

諜報員としての実力も一級品である加持リョウジから「渚司令」といつも穏やかな笑みを披露している渚カヲルが呼ばれていたことでさまざまな考察がされるようになります。そこで、シン・エヴァンゲリオンにおいて「渚司令」と呼ばれている渚カヲル(渚司令)の謎をそれぞれの観点から考察していきます。

考察①ヴィレ側だった?

シン・エヴァンゲリオンで穏やかで何を考えているのかわかりにくい雰囲気を放っている渚司令(渚カヲル)の正体は増々謎めいていました。ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qにおいて渚カヲルは死亡してしまいます。エヴァ第13号機のエントリープラグ内において死亡してしまったことで、第1使徒であるアダムの魂を持っているカヲルの魂はエヴァ第13号機に取り込まれてしまったと考察することもできそうです。

シン・エヴァンゲリオンにおいて再登場した渚カヲルは、その後、無精ひげがトレードマークの加持リョウジと話している際に「渚司令」と呼ばれていました。さらに、穏やかな笑みを絶やさない渚カヲルは、大人の雰囲気を放っている加持リョウジに対して「リョウちゃん」と呼んでいました。ここでの会話は虚空と現実が接続され、それぞれの記憶によって世界が描かれていくマイナス宇宙内での会話となっています。

美しい容姿を持ったカヲルの記憶に登場している加持リョウジが「渚司令」と呼んでいたことになります。さらに、「Q」の予告編においてゲンドウが着用していた司令服を着ていたことから、ネルフの司令代理とも考えることができそうです。「Q」ではカヲル以外で司令と呼ばれている人はいませんでした。そのことからも、穏やかな雰囲気の渚カヲルは、ヴィレ司令であり、ネルフ司令代理を務めていたと考察することもできそうです。

考察②渚カヲルの渚の意味

シン・エヴァンゲリオンでは、正体はヴィレ側だったとも考察することができる渚司令(渚カヲル)の名前について加持リョウジが語っているシーンが披露されていました。傲慢でいつも不機嫌そうなゲンドウのクローン説もさまざまに考察されている渚カヲルの「渚」という名前は、陸と海の狭間を意味しており、第1使徒であるアダムと第13使徒になることができた人類の狭間を繋ぐことができるカヲルらしい名前だと話しています。

ここで語られている「人類」とは、人類補完計画を遂行しようとするネルフとそれを反対するヴィレ、リリスから誕生した人類リリンとアダムから誕生した人類アダムスとのそれぞれの存亡をかけた戦いを繰り広げている人類を意味していると考察することができそうです。二つの視点からとらえた人類ということができるでしょう。「新世紀エヴァンゲリオン」というテレビアニメではカヲルは第17使徒ダブリスとして登場しています。

第17使徒ダブリスとして登場したカヲルはゼーレの指示によって姿を現していました。ここでは、臆病で心優しいシンジと接触しています。テレビアニメでは敵対関係となっていましたが、新劇場版においては共に戦う仲間となっていました。新劇場版では繊細で美しいシンジの心に影響を受けたカヲルは自分なりの考えでシンジを幸せにしたいと考えるようになります。しかし、与えたい幸せとシンジが欲しい幸せは異なっていたようです。

考察③エンディングの渚カヲルと綾波レイの意味

シン・エヴァンゲリオンで傲慢で冷酷な雰囲気を放っているゲンドウとあまりにも共通点が多い渚司令(渚カヲル)は、エンディングシーンにおいてゲンドウと同一人物?と思わせるようなシーンを披露していました。正体や加持との関係にも注目が集まっている渚カヲルは、宇部新川駅のホームにおいて綾波レイとカップルのように仲良く座って話をしていました。

このシーンをそのまま受け取ってしまった際には、穏やかな雰囲気の渚カヲルと謎めいている綾波レイが最終的にカップルになる?と考えることができますが、それぞれのキャラクターには背負っているものがあるためその背景にあるものを考えてみると違う光景を見ることができます。シンジの母親である碇ユイの遺伝子情報をもとに作られたクローンが綾波レイとなっています。

さらに、繊細な心を持つシンジを愛情で包もうとした渚カヲルが父親であるゲンドウの父性を投影した存在だとしたら二人が仲良く座っているということは、母親のユイと父親のゲンドウが元通りになって、仲良く座って話していると考えることができそうです。全てのエヴァを葬ることができたシンジの目の前にはやっと再会することができた両親の姿があったと考えることができるでしょう。

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渚司令のアニメ声優

シン・エヴァンゲリオンで厳格な父親であるゲンドウの父性の要素が満載の渚司令(渚カヲル)は、その正体や加持との関係も話題となっていますが、彼の声をアニメ版で担当した声優やプロフィール、主な出演作品なども紹介します。ゲンドウのクローン説も浮上している渚カヲルの魅力的な声を演じた声優を探っていきます。

石田彰のプロフィール

  • 名前:石田彰(いしだあきら)
  • 生年月日:1967年11月2日
  • 性別:男性
  • 出身地:愛知県
  • 職業:声優、俳優
  • 血液型:O型
  • 所属事務所:ピアレスガーベラ
  • 身長:163㎝
  • 体重:52kg

シン・エヴァンゲリオンで穏やかで何を考えているのか掴みにくい雰囲気を披露している渚司令(渚カヲル)のアニメ版の声を担当したのは声優の石田彰さんです。声優の石田彰さんは、幼少期からアニメをたくさん見ていたため、アニメで活躍する声優になりたいと思うようになります。中学生になって芝居をするようになった彼はその後、日本大学藝術学部演劇学科で演技の学びをして声優や俳優として活動するようになりました。

石田彰の主な出演作品

声優の石田彰さんの主な出演作品には、ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animationの十神白夜役やSKET DANCEの真賀田道則(マガーファンクル)役、ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜の氷室役、ファイ・ブレイン 神のパズルの軸川ソウジ役、戦国BASARA シリーズの竹中半兵衛役、ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜のとくがわ役、獣の奏者 エリンのダミヤ役などもありました。

その他に出演した作品としては、ドルアーガの塔 シリーズのカリー役や遙かなる時空の中で3のリズヴァーン役、西の善き魔女 Astraea Testamentのロット・クリスバード役、ガラスの艦隊のヴェッティ=ルナード=スフォルツァ=ド=ロズレ役、好きなものは好きだからしょうがない!!の七海かい役、遙かなる時空の中で-八葉抄-の安倍泰明役、NARUTO -ナルト- / 疾風伝の我愛羅役などがありました。

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渚司令と関係のある加持リョウジの声優

山寺宏一のプロフィール

  • 名前:山寺宏一(やまでらこういち)
  • 身長:176㎝
  • 生年月日:1961年6月17日
  • 職業:声優、俳優、タレント、司会者、ナレーター、ものまねタレント
  • 出身地:宮城県
  • 血液型:A型
  • 性別:男性
  • 所属事務所:アクロスエンタテインメント
  • 声優デビュー:1985年

シン・エヴァンゲリオンで常に相手の思惑の一歩先をゆく計算高い性格の加持リョウジのアニメ版の声を担当したのは声優の山寺宏一さんです。声優の山寺宏一さんは、大学時代は落語研究会に所属していました。当時は営業職へ就こうと考えていましたが、役者の仕事に興味を持ったことで活動し始めますが途中断念し、声優の養成所へ通ったことで声優として活動するようになります。数々の賞を受賞している声優の一人となっています。

山寺宏一の主な出演作品

声優の山寺宏一さんの主な出演作品には、マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズのドリルクラッシャー役やそれいけ!アンパンマンのめいけんチーズ役、魔神英雄伝ワタルの渡部クラマ役、カウボーイビバップのスパイク・スピーゲル役、ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜のマイケル・スズキ役、アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープルのゲイル役、蒼天の拳の霞拳志郎役などがありました。

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渚司令に関する感想や評価

シン・エヴァンゲリオンで第1使徒であるアダムの魂を持っている渚司令(渚カヲル)がバチクソかっこいいと感想を寄せている人もいました。正体や加持との関係にも注目が集まっている渚司令は、作中において繊細な心を持っているシンジの純粋な心に惹かれていくようになります。そのため、純粋なシンジを幸せにしてあげたいと思うものの、自分本位な愛情を与えようとしていたことに次第に気付いていきました。

シン・エヴァンゲリオンで「渚司令」と呼ばれている渚カヲルがかっこいい、渚司令が最高だと感想を寄せている人もいました。冷酷で傲慢な思いを持っているゲンドウのクローン説も浮上している渚司令は、なかなか正体がはっきりしないキャラクターの一人となっているため、さまざまに考察する楽しみがあると評判になっています。正体や加持との関係についての考察もざまざまにされていきました。

シン・エヴァンゲリオンで詰襟で黒服、白手袋姿で登場した渚司令(渚カヲル)がめちゃくちゃかっこいいと感想を寄せている人もいました。しかし、謎めいた難しい発言が多いため、正体がよくわからないと感じている人もいるようです。威圧的な雰囲気を放っているゲンドウのクローン説も浮上しているキャラクターの一人となっていました。常にシンジの幸せを願っている心優しい人物でもあります。

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渚司令まとめ

シン・エヴァンゲリオンで正体や加持との関係も話題になっている渚司令(渚カヲル)は、純粋で傷つきやすい心を持っているシンジの幸せだけを願っているため、彼の父親であるゲンドウが正体?などと囁かれるようになります。ヴィレ側の人間的に振舞ったり、ゼーレの司令官的な要素もあったりするため、増々謎めいたキャラクターとなっていました。最終的にはゲンドウの父性が投影されているキャラとして扱われていました。

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