2021年07月31日公開
2021年07月31日更新
【鋼の錬金術師】マリア・ロス少尉はマスタングに焼かれて死亡?声優や名言も紹介
鋼の錬金術師のサブキャラクターの中でも意外な役回りで人気があるのがマリア・ロス少尉です。アメストリス軍に所属する軍人として登場したマリア・ロス少尉ですが、物語の中でマスタングに焼かれて死亡するような展開が待ち受けていたのです。今回は鋼の錬金術師のマリア・ロス少尉について、鋼の錬金術師作中の活躍から名言、アニメ鋼の錬金術師での声優についてもまとめて紹介していきます。
目次
マリア・ロスとは?
鋼の錬金術師の中でも数奇な運命を辿る事になったのがマリア・ロスです。今回はそんなマリア・ロスについてまとめて紹介していきます。
鋼の錬金術師の作品情報
鋼の錬金術師の概要
マリア・ロスが登場する鋼の錬金術師は2001年から2010年にかけてスクウェア・エニックスが発売する月刊少年ガンガンで荒川弘先生が連載されていたダークファンタジー作品です。通称ハガレンの愛称でも知られる作品で、錬金術が存在する世界を舞台にした世界観をベースに作品の雰囲気が暗くなりすぎない魅せ方が高い人気を集めていた作品です。
メディアミックス展開も積極的に行われていた作品で、アニメや実写映画、単独のゲームなど幅広く展開されています。連載期間中から完結直後も含めて複数の漫画賞を受賞するなど人気と共に評価も高い作品で、スクウェア・エニックスが発売している作品の中では1位となる発行部数を記録するなどしている作品です。
鋼の錬金術師のあらすじ
錬金術の中でも禁忌と言われる人体錬成に手を染めてしまったエドとアルのエルリック兄弟、2人は人体錬成の代償として失った身体を取り戻すべく、錬金術の法則を無視する賢者の石を探して旅をしていました。エドは旅を円滑にする為、国家錬金術師の資格と取っており、アメストリス軍とも度々接触する事になります。そんなエド達と出会う事になるのが今回紹介するマリア・ロスです。
マリア・ロスのプロフィール
マリア・ロスはアメストリス軍の少尉である軍人で短髪の黒髪と左目の下の泣きぼくろが特徴的な女性です。軍人ではありますが、思考はどちらかといえば一般人のそれに近く、錬金術師でもありません。元々はアームストロング少佐の部下として登場し、国家錬金術師殺害事件を起こしていたスカーの存在から一時的にエド達の護衛を担当していました。その他判明しているプロフィールは少ないですが年齢は24~25歳とされています。
マリア・ロスの性格
マリア・ロスは軍人らしく強い責任感と度胸を持ち合わせた性格をしています。上司であるアームストロング少佐やエルリック兄弟の無茶に振り回される事もしばしばありますが、それになんとか答えようとする場面も多く登場しています。その一方で軍人としてでなく「大人」としてまだ子供であるエルリック兄弟を叱咤する場面なども持ち合わせています。
軍人である為、基本的には上下関係もしっかりしており、エドは年下ではありますが、国家錬金術師が「少佐相当」にある事から当初は敬語で話すなどしていた場面もあります。
マリア・ロス少尉はマスタングに焼かれて死亡した?真相をネタバレ
ネタバレ①ヒューズ中佐殺害の容疑をかけられる
そんな彼女の転機となったのは早い段階でホムンクルスの計画に行き着いてしまったヒュースの殺害事件です。この事件の犯人はホムンクルスで変身能力を持つエンヴィーですが、この犯人に仕立て上げられてしまったのがマリア・ロスだったのです。
元々ヒュースとマリア・ロスはアームストロング少佐を間に挟んで「部下の部下」という繋がりもありました。完全に仕組まれたものである為、マリア・ロス少尉の弁明は一切聞いてもらえず拘禁される事になります。このマリア・ロスによるヒュース殺しによる拘禁は新聞にも大々的に公表される事になりました。
ネタバレ②マスタング大佐はロス少尉を焼き殺す
しかしこれで疑問を持ったのがヒュースの親友でもあり直前まで連絡を取っていたマスタング大佐です。軍事政権下にあるアメストリスにおいて「同僚殺し」であるマリア・ロス少尉によるヒュースの殺害は軍がその気になれば公表せずに握りつぶす事が出来ます。しかし今回に限って大々的に公表された事に疑問を覚えたのです。
マスタング大佐は協力関係を築いていたバリー・ザ・チョッパーにマリア・ロスの脱獄を手引きさせます。そして逃げ出した所を軍人として追いかけるという形でマリア・ロスと会います。そして「マリア・ロスが抵抗した為」という理由でマリア・ロスを自身の錬金術で焼き殺してしまったのです。検死を行ったノックスがこの焼死体をマリア・ロスと断定した為、アメストリス軍としてもマリア・ロスは死亡した事になるのでした。
ネタバレ③ロス少尉は死亡していなかった
しかしネタバレするとマリア・ロス少尉は死亡していません。マスタング大佐は事前に容易していた死体をダミーとして燃やしマリア・ロスを逃していたのです。検死を行ったノックスは元々マスタングとは戦友関係にあった為、マスタングの何かしらの意図を察し、焼死体が偽物である事を見抜きながらも「この焼死体はマリア・ロス本人である」と断定する事で公的にマリア・ロスの死亡を承認したのです。
逃されたマリア・ロス少尉はアメストリスとシンの間に広がる広大な砂漠地帯にある「クスルクセス遺跡」に身を隠していました。アームストロング少佐やエドなど一部の近しい人物とクスルクセス遺跡で再会し情報を共有した後、身の安全を考えてフーの案内の元シン国に亡命する事になりました。
亡命の際には有事の際には必ず駆けつける事を約束、そして「約束の日」には実際に帰国を果たし、マスタング大佐に補給物資を届けるという形で再登場を果たしました。
ネタバレ④ロス少尉が死亡したと思われていた時の周囲の反応
マスタング大佐により偽装されたマリア・ロスの死亡ですが、マスタング大佐はこの真実を自身の部下以外に伝えていませんでした。その為、直属の上司であり、情に厚いアームストロング少佐や信頼関係を構築していたエドなどはマスタング大佐に対して怒りを顕にする程でした。アームストロング少佐は軍人としてマスタング大佐の行動は正しい為、やり場のない怒りに震えるようなシーンも描かれています。
その後、エドやアームストロング少佐には真実が伝えられる事になりますが近しい人物全員にこの事実が伝えられたわけではありません。共にエドを護衛したマリア・ロスの部下にあたるデニー・ブロッシュなどには伝えられておらず結果としてマスタング大佐が恨まれる事にも繋がっています。ブロッシュが事実を知ったのは約束の日にマリア・ロスが帰国して再会してからなのでした。
ネタバレ⑤カバー裏背表紙の演出
今回紹介したヒュースを含めてダークファンタジーである鋼の錬金術師では登場人物が死亡するエピソードも少なくありません。その事もあって鋼の錬金術師の単行本のカバー裏の背表紙ではその巻に収録されたエピソードで死亡するキャラクターに天使の輪と羽が生えて昇天していくというイラストが一部のキャラを覗いて描かれ続けていました。
当初マリア・ロスもこの法則に則って、マスタングに焼き殺されたというエピソードが収録された巻にて昇天しています。この演出が描かれていた事も単行本の読者に本当にマリア・ロスが死亡したと思わせる結果になっていました。マリア・ロスの存命が判明した巻のカバー下背表紙ではマリア・ロスが落下する姿が描かれ生きている事を証明する結果となったのです。
マリア・ロスのアニメ声優と実写映画キャスト
マリア・ロスは序盤から登場するキャラクターという事もありアニメや実写映画にも登場しています。ここからはマリア・ロスのアニメでの声優や実写映画でのキャストを紹介します。
マリア・ロスのアニメ声優
名塚佳織のプロフィール
アニメ鋼の錬金術師(09年版)でマリア・ロスの声優を担当したのが名塚佳織さんです。元々は子役としてミュージカルに出演しており、その後、声優としてデビューする事になりました。見た目は宝塚系と言われますが声質はロリボイスと言われる幼いタイプの声をしており、デビューから長らく少女役、ヒロイン役を担当する事が多かったですが、年齢の経過と共に成人女性を演じる機会も増えている声優さんです。
名塚佳織の主な出演作品
名塚佳織さんがこれまでに出演してきた作品と演じたキャラクターとしては「だぁ!だぁ!だぁ!」の光月未夢役、「交響詩篇エウレカセブン」のエウレカ役、「コードギアス」シリーズのナナリー役、「ソウルイーター」の中務椿役、「ToLOVEる」の小手川唯役、「ハイキュー」の清水潔子役、「アカメが斬る」のチェルシー役、「アイカツ!」の新城絵麻役などを担当しています。
マリア・ロスの実写映画キャスト
夏菜のプロフィール
実写映画「鋼の錬金術師」にてマリア・ロスのキャストを担当したのが夏菜さんです。2005年にデビューした女優さんで20011年公開の映画「GANTZ」にて演じた岸本恵役で一躍注目される事になりました。バラエティ番組「ピカルの定理」へのレギュラー出演などタレントとしても活躍し徐々に知名度を上げていった女優さんです。
夏菜の主な出演作品
夏菜さんがこれまでに出演した作品としてはドラマでは「連続テレビ小説 純と愛」の狩野(待田)純役、「おくさまは18歳」の高木飛鳥役、「仮面ティーチャー」の賀東麻耶役、「ハケンのキャバ嬢・彩華」の一条彩華役、映画では「監禁探偵」のアカネ役、「恋とオンチの方程式」の山吹みどり役、「銀魂2 掟は破るためにこそある」の猿飛あやめ役などを担当しています。
マリア・ロスの名言や名セリフ集
マリア・ロスの名言①「もっと大人を信用してくれても…」
…もっと大人を信用してくれてもいいじゃない
マリア・ロスが人気を集める要因にもなったと言われる名言がこの名言です。マリア・ロスがエドの護衛を担当していた頃、エド達は第5研究所にて賢者の石の研究が行われている事を突き止めます。ここでマリア・ロスは最初は自分達が調べるとしてエド達に待っているように言いましたがエドとアルは隠れて第5研究所に潜入、結果的にここで大怪我をする事になってしまうのです。
2人をとても心配したマリア・ロスは軍の階級上は上になるエドに対し無礼を先に謝った後で平手打ちをします。そして放ったのがこの名言です。エドとアルは自分達が危ない事をしていると普段から認識している為、あまり人を頼る事をしませんが、この名言により信頼関係を構築する事ができるようになります。まだまだ子供なエドが精神的に成長するきっかけを与えた名言としても人気の高い名言です。
マリア・ロスの名言②「女は度胸!!」
女は度胸!!
ヒュース殺害の件で突如拘禁されたマリア・ロス。しかしそこにバリー・ザ・チョパーが脱獄の手引に来ます。全く情報もない中、時間がない事もあってバリー・ザ・チョパーは「ここでヒュース殺害の無実の罪を背負って死ぬ」か「逃げるか」の選択を迫ります。マリア・ロスとしては意味の分からない状況の連続ですがそんな状況で自身を奮い立たせるべく放ったのがこの名言です。
マリア・ロスの名言③「みんな大好きでしょ?…」
みんな大好きでしょ?『正義』っていう響きが
約束の日にマリア・ロスはアメストリスに戻ってきますが、そこで反乱軍であるマスタング派に国民を味方にするべく放送で自身の経験を話す事になります。その放送後、周囲に「正義」を強調した事を突っ込まれると放ったのがこの名言です。
マリア・ロスに関する感想や評価
ハガレン読み返してマリアロスさん強くてかっこいいよなって思い返してる。
— まよ (@b0303p) May 10, 2021
軍には所属してるけどほぼほぼ一般人なのにね。
バリーやエンヴィーに遭遇するわ、逃亡生活とか‥
ここからは既に鋼の錬金術師を視聴した人のマリア・ロスについての感想を紹介していきます。鋼の錬金術師のキャラクターは基本的に自身で動くタイプが多い中、物語の流れに振り回される形が多いマリア・ロスですが、そんな彼女が約束の日に自身の遺志で戻ってくるという流れが良いという声も多くなっています。
ハガレン読み直してるけどおもろいな。
— 魑ン魑ンが魍魑魍魑 (@Loving_rabbit7) July 14, 2021
マリアロスがヒューズ殺害で追われてるくらいのところからの、各勢力との協力、入り乱れての攻防がおもろすぎる。
マリア・ロスによるヒュース殺害事件はそれまでどこか繋がりが見えない物語であった鋼の錬金術師の物語や勢力図が一気に判明したエピソードでもありその中心にいたのがマリア・ロスという印象が強いという声も多いです。巻き込まれる形ですがこれだけ目立てるのもマリア・ロスのキャラクター性があってこそという声も多くなっています。
何度か言ってるけど『鋼の錬金術師』で好きなシーンは、最終決戦序盤、マリア・ロスとレベッカが物資を運んできて、その後の電話で物資を用意したのがハボックだとわかり、マスタング大佐が嬉しそうに「出世払いだ。ツケとけ!」って言うシーンです。
— RUBY5.5 (@ssss_ruby) July 6, 2021
シン国に亡命したマリア・ロスですが、その後ファンからもどこかで再登場するのではないかと期待されていただけに約束の日での再登場には歓喜したという声も多くなっています。それまでに鋼の錬金術師で活躍してきたキャラクターが総集合するような展開だっただけにこのような形での登場と活躍は期待通りだったという声も多くなっています。
マリア・ロスまとめ
マリア・ロスは鋼の錬金術師の物語において、周囲に振り回され利用されてしまうキャラクターです。ただエドとの絡みが印象的だったという声も多くそれ故に人気の高いキャラクターになっています。期間こそ開いてしまうものの序盤から約束の日まで登場するキャラクターなのでまだ鋼の錬金術師を視聴していないという人はマリア・ロスの活躍にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?