2021年07月15日公開
2021年07月15日更新
【地獄楽】作者の賀来ゆうじの経歴は?漫画のあらすじ・登場キャラや感想は?
『地獄楽』は「少年ジャンプ+」の連載3周年と完結を迎え、テレビアニメの放送も決定している人気漫画です。独特な世界観や高い画力、登場キャラの葛藤や悩みが丁寧に描かれているなど魅力的な要素が多い漫画『地獄楽』ですが、実は作者・賀来ゆうじの2作目となっています。そこで、当記事では『地獄楽』のあらすじや登場キャラ、感想を交えつつ、作者・賀来ゆうじの経歴や他の作品を紹介していきます。
目次
地獄楽の作者は賀来ゆうじ
地獄楽の概要
『地獄楽(じごくらく)』とは、ウェブコミック配信サイト『週刊少年ジャンプ+』にて連載中の賀来ゆうじによる忍法浪漫活劇作品です。作者・賀来ゆうじにとって2作目となる漫画で、死罪人・画眉丸が不老不死の薬を探す物語が展開されています。
地獄楽の作者・賀来ゆうじのプロフィール
『地獄楽』を執筆した作者・賀来ゆうじは、2009年から活動している漫画・漫画編集者です。第14回SQコミックグランプリ佳作の受賞歴があり、漫画『地獄楽』は受賞時期から9年後に連載されています。好きな漫画は『ONE PIECE』、『寄生獣』、『殺し屋1』。好きな作家は『水木しげる』、『伊藤潤二』、『鬼頭莫宏』とそれぞれの名前をあげています。
地獄楽の作者の賀来ゆうじの経歴や他の漫画作品
賀来ゆうじの経歴
ここでは作者・賀来ゆうじの経歴を見ていきます。賀来ゆうじが漫画家として活動する前は、秋田書店に就職後、「週刊少年ジャンプ」の編集部として、漫画『浦安鉄筋家族』を執筆したことで知られる浜岡賢次の担当編集をしていたようです。
しかし、子供の頃から漫画家になりたいと思っていた賀来ゆうじは、漫画家になるために複数の出版社に漫画を持ち込んだことが漫画家として活動するきっかけとなっています。その後、3社ほどで好感触を得たため、漫画の連載を目指して集英社で活動するようになっています。
賀来ゆうじの他の漫画作品
漫画『地獄楽』の作者・賀来ゆうじは、2013年から『FANTASMA』を連載しています。本作は賀来ゆうじの初連載作品となっており、2013年から2014年まで「ジャンプSQ」にて連載された後、2014年に「ジャンプSQ.19」に移籍し、最終2話が掲載されました。タイトルの『FANTASMA』はイタリア語で「亡霊」「幽霊」を意味しており、均衡が崩れた裏社会を舞台に、孤児の少年が親を探す物語が展開されています。
賀来ゆうじとつるの剛士の関係
『地獄楽』の作者・賀来ゆうじは、日本のバラエティタレント・つるの剛士とは従兄弟の関係にあります。つるの剛士はバラエティ番組『クイズ!ヘキサゴンⅡ』に解答者として出演したことがきっかけで、おバカタレントとしてブレイクしており、その後上地雄輔、野久保直樹と共にユニット「羞恥心」でCDデビューを果たしています。そんなつるの剛士と賀来ゆうじは、幼少期に一緒に絵を描いていた間柄のようです。
地獄楽のあらすじネタバレ
1巻あらすじネタバレ
『地獄楽』の舞台は江戸時代末期。最強の忍とみなに畏れられた死罪人・がらんの画眉丸(がんびまる)の死刑は、なぜか服のみが燃えたり、牛裂きの形では牛が倒れたりするなど失敗続きでした。そこで、刀剣の達人であり打ち首執行人でもある「山田浅ェ門佐切(やまだあさえもんさぎり)」に、無罪と引き換えにある条件を提示されます。
その条件というのが、伝説の極楽浄土とされる孤島から不老不死の仙薬を持ち帰ることでした。しかし、その孤島は調査団として派遣された1人を除いて全て花となり、無事に帰ってきた者でさえも体中から花が生えてまともに話せなくなるような場所でした。実質死んでも良い者とみなされたことで提示された条件でしたが、画眉丸は抜けた里で待つ妻のもとに帰るべく条件に応じます。
2巻あらすじネタバレ
画眉丸や監視役の佐切たちが上陸した孤島には、奇妙な虫や異形の化け物など不気味な存在が住んでいました。そんな環境の道を進んでいた画眉丸たちに魚のような化け物や死罪人たちが襲い掛かかります。しかしそこで合流した浅ェ門の仙汰・源嗣(げんじ)や杠(ゆずりは)は、殺し合うのではなく協力し合うことを提案します。一方、別の場所では浅ェ門・桐馬(とうま)と弔兵衛(ちょうべえ)にも化け物が襲い掛かっていました。
そして戦いの最中に2人が兄弟であり、これまでにどんな生き方をしてきたのかが明らかになりました。さらに別の場所では、山の民の一族という理由だけで死罪人とされたヌルガイと浅ェ門・典坐(てんざ)が、島からの脱出を試みていました。しかし、海流が原因で失敗に終わってしまいます。その後、化け物に襲われながらも島へと戻ることになり、生きる意思を持つようになります。
3巻あらすじネタバレ
画眉丸や佐切たちは、仙薬の手がかりとなりそうな化け物が現れた方向に進んでいく内に、村のような場所を発見します。そこには謎の少女・メイと人の形をした木・木人がいたため、化け物退治と少女の捕獲を試みます。早速少女を捕まえた一行は、木人に少女・メイの解放を条件に村への滞在許可と情報提供を提案されます。
それを承諾した一行は、彼らが独自の文化で1000年前から暮らしていたことや島の中央部「蓬莱(ほうらい)」に仙薬「たん」があること、「天仙(てんせん)様」などの存在を知ります。その時、画眉丸達、弔兵衛達、ヌルガイ達とそれぞれの元に攻撃しても再生する敵が現れます。実は、その強敵こそが天仙様でした。それぞれのメンバーは天仙と交戦するも、圧倒的な強さを持つ彼らに手も足も出ずやられてしまいます。
4巻あらすじネタバレ
天仙たちとの戦いで傷付いた画眉丸を助けたのは、村に住んでいた少女・メイでした。そしてメイは7人の天仙様が神の域に到達した仙人が分裂したことで生まれた存在であることや、天仙様が操る力が万物に流れているものであり、それを極めることで身体能力が大幅に強化される「タオ」であることを明かします。今回の襲撃で手も足も出なかった画眉丸たちは、天仙様と戦うにはタオを扱う必要があることを知ったのです。
そんな折、画眉丸は巌鉄斎(がんてつさい)と監視役の付知に遭遇します。彼らは協力関係を結ぶことになり、タオを実戦形式で習得することになります。一方、天仙様との戦いの中で花と同化してしまう穴に落とされた弔兵衛達は脱出に成功しますが、そこに天仙様の弟子「道士」が現れました。弔兵衛はタオを操る道士と戦って喉をえぐられてしまうものの、島の植物が混ざり回復します。その後、タオを使って道士を倒すのでした。
5巻あらすじネタバレ
仙薬があると言われた中心部「ほうらい」に到着した佐切と杠、仙汰を出迎えたのは、天仙様・ムーダンでした。ムーダンはここまで人間が辿り着いたのは初めてであることや、仙薬が島には無いという衝撃の事実を語ります。そして「ついつい遊んじゃう」「島は生命の実験場」と言った後に彼らを襲います。ムーダンの圧倒的な強さを前に苦戦する佐切と杠。
しかし、瀕死の木人の知恵によって必死の抵抗を見せるのでした。そして戦いの最中、タオには相性があることが判明し、佐切のタオがムーダンに対して有利であることと、天仙様には丹田が弱点であることが分かりました。タオの相性によって勝利したと思い込んだ一行でしたが、杠を庇った監視役の仙汰がやられてしまいます。
そこに士遠(しおん)の助けが入ったことで状況は一変。その後、士遠が花の弱点「胚珠」を切ったことでムーダンとの戦いは終わりますが、その代わりに仙汰が亡くなってしまいます。一方、道士との戦いで倒れた画眉丸は記憶を無くしており、メイや巌鉄斎のことが分からなくなっていました。
6巻あらすじネタバレ
画眉丸と民谷巌鉄斎は亜左弔兵衛・桐馬兄弟との戦いを強いられていました。弔兵衛は再生力が高いため、急所を狙い続けてもダメージを与えることができません。そこで苦戦する画眉丸は、自分もろとも弔兵衛を焼き尽くしたことで、弔兵衛は傷を再生することができなくなります。そこで、弔兵衛は弟のことを思いタオを解放。すると、弔兵衛は天仙様のような姿になりました。
その後、彼らの戦いをメイに止られるのですが、なんと弔兵衛は谷底に落下してしまいます。そんな中で佐切一行がようやく合流し、佐切がタオの使い過ぎでおかしくなった画眉丸を治します。この時にメイが天仙であることも明かされました。一方、タオの力を持った亜左弔兵衛は天仙に協力することで、さらなる力を得ることになります。
7巻あらすじネタバレ
画眉丸たちが激闘を繰り広げていた一方で、島に追加組として新たな浅ェ門達と石隠れの忍達が上陸していました。新たに上陸してきた浅ェ門は、清丸(きよまる)、殊現(しゅげん)、十禾(じっか)、威鈴(いすず)の4人。
追加組・山田家の殊現は上陸早々、異形の化け物に遭遇するのですが、素手で化け物を次々と倒してしまうなどツワモノの雰囲気を纏わせていました。そんな折、画眉丸一行はこれまでに知り得た情報をもとに仙薬の入手と島からの脱出を計画します。そこで、一行は仙薬奪取班と脱出経路確保班の2手に分かれて行動することになりました。
さらにそれぞれがより強い力を得るために修行も並行して実施することになります。早速仙薬奪取班のメンバーは、メイから仙薬の在りかと有力な経路を教えて貰った後に行動を開始。気配を消して宮殿を進み、仙薬のある場所に辿り着いたメンバーでしたが、そこに待ち伏せしていた天仙様に遭遇してしまうのでした。
8巻あらすじネタバレ
画眉丸たちは天仙の本拠地・蓬莱(ほうらい)の侵入に成功したものの、待ち伏せしていた天仙たちに遭遇したことで戦うことになります。天仙様の蘭は鬼尸解で巨花の姿になり、画眉丸たちは絶体絶命の状況に陥ってしまいます。圧倒される画眉丸と杠でしたが、画眉丸は過去に倒したムーダンの触手によって再生能力を獲得します。
再生能力を獲得した画眉丸は杠と共闘して蘭を攻撃したことで、蘭は時間の感覚を失い、タオを大量消費する鬼尸解状態を無駄に維持させてしまうのでした。こうして蘭は鬼尸解状態を解かざるを得なくなります。その後、蘭とは相克のタオを持つ杠の一撃で蘭を討ち取りました。
蘭を討ち取った後、早速メイと佐切を追おうとする画眉丸でしたが、杠が致命傷を受けて虫の息となっていました。杠は自分が死ぬ姿を見られたくなかったため、先に行って欲しいと言って画眉丸をメイと佐切のもとに送りだします。一方、脱出経路確保班の前にも天仙様が現れていました。巌鉄斎、桐馬、付知の3人の前に立ちふさがったのは、天仙様と同じ姿をした弔兵衛、菊花(ジュファ)、桃花(タオファ)の3人でした。
弔兵衛に仲間になるように説得を試みる弟の桐馬でしたが、その瞬間、亜左兄弟の2人がジュファに襲い掛かります。亜左弔兵衛は天仙様を陥れる罠を仕掛けていたのです。タオを会得した亜左兄弟の連携は凄まじく、ジュファ相手に優勢を保ちます。一方、タオを会得していない巌鉄斎と付知はタオファを相手に苦戦を強いられることになりました。しかし危険を察知したジュファとタオファは合体。こうして巨花の姿で復活を果たします。
9巻あらすじネタバレ
ジェファとタオファが合体したことで、巨花の姿の2人と戦うことになった亜左兄弟・巌鉄斎・付知。ジェファとタオファは本来1つであるはずの丹田が2つある状態です。そのため、片方に有効なタオで攻撃したとしても、もう片方には攻撃が通じなくなります。当初はいがみ合っていた亜左兄弟と巌鉄斎でしたが、このままでは分が悪いと悟ったことで共闘することを決意。
そこで巌鉄斎がジェファとタオファの下に潜り込んで、身体を2つに切り裂きます。その後、桐馬、弔兵衛、付知によって丹田の破壊に成功しました。さらに、弔兵衛が蓮(リエン)から盗んでいた酒を振りかけたことで、相克を突けなかったジェファの丹田の再生を阻止します。
こうして4人全員が命を落とすことなく、天仙様であるジェファとタオファを倒しました。一方、弟子の典坐の仇であるヂュジンと遭遇した士遠とヌルガイは苦戦しつつも何とか生き延びていました。さらに仙薬を探していた佐切とメイもグイファ遭遇します。しかしグイファは戦う気が無かったため、佐切は話し合いに持ち込みます。
10巻あらすじネタバレ
山田家の追加組と石隠れ衆の忍たちは、遂に蓬莱まで辿り着きました。そこで何とか天仙様たちを退けた、上陸先発隊と対峙することになります。一方、化け物に乗った道士たちに襲われていた佐切とメイのピンチに、息も絶え絶えの杠が駆けつけていました。ところがそこに追加組の威鈴が登場し、佐切に杠を殺害するように命令します。
その頃、上陸先発隊と対峙していた追加組でしたが、追加組の殊現は仲の良かった付知が巌鉄斎と協力関係を結んでいることが許せなかったため戦いを始めます。そして殊現は巌鉄斎との戦いの中で、付知を切ってしまいました。さらに画眉丸の前に現れた石隠れの長と金閣坊・銀閣坊が彼の殺害を狙います。しかし、画眉丸は忍びたちをものともせず薙ぎ払っていくのでした。
11巻あらすじネタバレ
上陸先発隊と追加組の10名は1ヵ所に集結し、「盤古の5つの丹田を見つけて同時に破壊する」という目標を掲げていました。盤古の影響によってタオの乱れが生じたことで、十禾の進言により生きて帰るためには罪人、侍関係なく協力し合わなければならないと悟ったからです。タオの乱れが生じたことで、画眉丸と弔兵衛の身体には花化の危険が迫っていました。
こうして始まった丹田の破壊作戦は、タオの相性が良い2人組で遂行することが決まります。そんな中、佐切と共に行動することになった画眉丸は盤古の丹田の1つに辿り着きますが、画眉丸を慕うシジャに襲撃されてしまいます。シジャの目的は画眉丸を殺すことでした。
花化の危険がある画眉丸はシジャに共闘を申し込んだものの、昔の冷酷無慈悲な画眉丸を取り戻すことを第一に考えていたシジャはそれを断ります。こうして石隠れの忍び同士の激しい戦いが繰り広げられることになりますが、その最中で画眉丸が妻への思いから"陰と陽"を獲得。それによって自分自身でタオを回復することに成功し、改めてシジャに宣戦布告します。
12巻あらすじネタバレ
画眉丸への偏愛によって戦いを繰り広げるシジャでしたが、「普通」のために戦っていた妻の結(ゆい)の様子を思い出した画眉丸に、付け入る隙の無い愛を見ました。そこでシジャは渾身の火法師を繰り出しますが、人外の身体を得た画眉丸には効きませんでした。そして遂にシジャは画眉丸に倒されてしまいます。最後に結の無事を伝え、息を引き取りました。
一方、巨大な化け物に対峙する面々の中で、十禾だけはなんなく倒してしまいます。そこへ朝日が昇り始めるのですが、この朝日で化け物たちが再生してしまう恐れがありました。そこで、弔兵衛の力を使い全てを根から枯らしてしまうことになり、彼の命は尽き果てたと同時に新たな命となります。その後、メイと杠はリエンの本当の目的をグイファから聞かされるのでした。
地獄楽のキャラクター一覧
キャラクター一覧①画眉丸
『地獄楽』のキャラ・画眉丸(がびまる)は、小柄な体と白髪が特徴的な本作の主人公です。画眉丸という名前は本名ではなく、石隠れの里の筆頭を示す屋号で、血の涙もない「だらんどうな人間」という意味で「がらんの画眉丸」の渾名が付いています。
石隠れ衆忍の長の娘・結(ゆい)が妻で、結を侮辱されると激怒するほどの愛妻家です。結が死罪人となる原因となっており、結と共に里を抜ける条件として請け負った任務で、仲間に裏切られ捕縛されています。
キャラクター一覧②山田浅ェ門佐切
『地獄楽』のキャラ・山田浅ェ門 佐切(やまだあさえもん さぎり)は、"首斬り浅"と呼ばれる山田浅ェ門家現当主の実娘であり、打ち首執行人でもあります。御様御用(おためしごよう)の道を選んだのは、人の死を生業とする山田家に生まれた業を見極めるためでした。幕府から人体の構造を知り尽くした首斬り執行人として、画眉丸の処刑を幕府から依頼されたものの、画眉丸を殺すことができなかったためお目付け役として島へ同行しています。
キャラクター一覧③杠
『地獄楽』のキャラ・杠(ゆずりは)は、画眉丸と共に島に派遣された死罪人の1人です。美貌と色香で男を翻弄する"傾主(けいしゅ)の杠"と呼ばれるくの一で、肉体的なスタイルと露出の高い衣装を着こんでいるのが特徴的です。画眉丸とは「自分さえ生き残ればいい」という考えから共闘することになっていました。打算的な性格をしているものの、任務で潜入した鷺羽城で家臣全員を打ち倒したほどの実力者でもあります。
キャラクター一覧④亜左弔兵衛
『地獄楽』のキャラ・亜左弔兵衛(あざちょうべえ)は、画眉丸と共に島に派遣された死罪人の1人です。大怪盗団を築き上げた賊王ですが、赤稿藩の武家出身でもあります。母の死や藩主仇討ちに参加した父の死など不幸が立て続けに起きたことが原因で盗賊に落ちぶれています。弟の桐馬(とうま)と2人で盗賊稼業に励んでいた所で捕まったことがきっかけで島行きとなっているのですが、戦闘力・分析力・対応力が非常に優れています。
キャラクター一覧⑤民谷厳鉄斎
『地獄楽』のキャラ・民谷厳鉄斎(たみやがんてつさい)は、画眉丸と共に島に派遣された死罪人の1人です。「剣竜」「八州無双」と讃えられている剣豪で藩主に気に入られていましたが、「龍は切れまい」という軽口に反発したことで死罪となっています。藩主邸の門を一刀両断していることから、豪快かつ大胆な性格をしているのが分かります。そんな厳鉄斎は伝説の剣豪として後世に名を残す野望を抱いていました。
キャラクター一覧⑥ヌルガイ
『地獄楽』のキャラ・ヌルガイは、画眉丸と共に島に派遣された死罪人の1人です。まつろわぬ民・サンカ族の末裔ですが、その一族の末裔であることを理由に死罪となっています。そして集落が発覚したのも侍を助けたことがきっかけとなっており、その際に仲間も虐殺されているなど不憫なキャラでした。しかし、他の死罪人とは異なり、罪なく島に連行されているため監視役の山田浅ェ門典坐から熱く肩入れされています。
キャラクター一覧⑦天仙たち
- 蓮(リエン)の精「普賢上帝(ふげんじょうてい)」
- 菊花(ジュファ)の精「ア閦大帝(あしゅくたいてい)」
- 桃花(タオファ)の精「ラトナ大聖(らとなたいせい)」
- 牡丹(ムーダン)の精「不空就君(ふくうじゅくん)」
- 朱槿(ヂュジン)の精「如イ元君(にょいげんくん)」
- 桂花(グイファ)の精「文殊公々(もんじゅこうこう)」
- 蘭(ラン)の精「准胝帝君(じゅんていたいくん)」
『地獄楽』のキャラ・天仙は、島の中域を徘徊する「竈神(そうしん)」、島の外を守る「門神」、知性を持つ「道士」などに讃えられている存在です。天仙の名前については上記をご覧ください。
地獄楽の面白い魅力
面白い魅力①独特の世界観
『地獄楽』の大きな特徴は、仏教や道教など中国の宗教を中心に描かれた世界観です。インドで誕生し、悟りを開くことを目的にした宗派が「仏教」で、中国で誕生し、民間信仰や思想が混在した多神教的宗教が「道教」です。島にいる化物たちは、仏教や道教に由来する宗教的な意匠が施された物を身に付けていました。
仙汰は竈神(そうしん)と呼ばれる神々に注目しているのですが、この神は数珠のような飾りを付け、見た目も仏像のようです。そんな竈神と中国風の背景描写も相まって、なんともいえない不気味な雰囲気を醸し出しています。
面白い魅力②幻想的な孤島
続いて紹介する『地獄楽』の魅力は幻想的な孤島です。本作の舞台は麗しい花々で彩られており、阿弥陀仏が住む清浄な世界「極楽浄土」をイメージさせます。しかし、麗しい花々の実態は島に上陸した人間の成れの果てでした。
一見すると幻想的な孤島ですが、おそらく古代中国で信じられていた「方丈山」「蓬莱山」「瀛州山(えいしゅうざん)」からなる「三神山」をモデルにしているのでしょう。3つの山の内、「蓬莱山」「瀛州山」は廃れた様子ですが、「蓬莱山」は神と仙人が住む神聖な土地として美しい景色が広がっています。
面白い魅力③キャラの葛藤や悩み
『地獄楽』のテーマの1つとなっているのが「生と死」です。主人公の画眉丸は生に無頓着なキャラですが、かつて生活を共にした妻に対する想いによって死を前にすると迷いが生じます。
また、もう1人の主人公とも言える佐切は打ち首執行人ですが、躊躇いなく人の首を斬ることに葛藤しています。登場キャラは戦う中で何のために生きるのか、何のために戦うのか?など迷いと葛藤を抱えていました。話が進んでいくにつれて「生きたい理由」が浮き彫りになっていくため、どのような変化・成長を遂げるのか?主人公たちの心境も注目ポイントです。
面白い魅力④即興コンビとして活躍する
即興コンビとして活躍するシーンも『地獄楽』の魅力です。孤島に大勢の死罪人と山田一族が上陸するのですが、孤島ではルールに則って行動しなければなりません。そのルールというのは、無罪放免を勝ち取れるのが仙薬を見つけた者のみというもの。
上陸メンバーは島の凶悪な環境によって次々と命を落としていくのですが、その様子はバトルロワイヤルを想起させます。優れた連携でかなりの強さを見せつけていたキャラが倒れたり、生き残り同士でまさかの即興コンビを組んで活躍するなど予想のつかない展開にハラハラすることでしょう。
面白い魅力⑤画力
作者・賀来ゆうじは『FANTASMA』に続く2作目に『地獄楽』を連載しています。本作は「表面上の極楽」という特殊な舞台設定を読者に伝えなければならないのですが、それを2作目とは思えない見事な画力で不気味さを表現しています。影になっているキャラにのみトーンを使い、背景は明暗や濃淡、細かさと粗さを巧みに使い分けることで表現しているようです。
地獄楽がアニメ化決定!いつから放送?
地獄楽のアニメはいつから放送される?
美麗かつ悲壮感溢れるタッチで過酷な状況下の人間ドラマを描いた漫画『地獄楽』。2018年11月と、2020年8月~9月に『地獄楽』大原画展が開催されるなど、「少年ジャンプ+」の人気作品となっている『地獄楽』ですが、どうやら2021年時点でテレビアニメ放送も決定しているようです。
最終回と同時にテレビアニメ化が発表されているのですが、まだ詳細は明らかになっていません。しかし、近年の集英社関連の作品はアニメ化発表から8~10カ月程度の期間をアニメ制作に費やしているため、おそらく2022年1月以降が放送時期と予想されます。
地獄楽のアニメは原作のどこからどこまで?
では次に『地獄楽』のアニメが原作のどこからどこまで放送されるのかについて見ていきます。まず『地獄楽』の原作漫画は全13巻で完結しています。アニメ2期の放送を考慮した上で予想すると、2期への布石にもできる原作漫画5巻44話までが1期の範囲となる可能性が高いです。『地獄楽』の5巻のあらすじは天仙の1人であるムーダンとの戦いがメインに描かれており、最後に画眉丸が記憶喪失になっています。
地獄楽に関する感想や評価
感想や評価:絵とストーリーが好き
地獄楽5巻まで読み終わった
— しゅりん (@Rin_1778) July 8, 2021
くっっっっっっそ面白い!
絵とかストーリーも好きすぎる
アニメ見てぇぇぇぇ
こちらでは『地獄楽』の原作漫画5巻までを読んだ感想があがっています。感想を見ると、どうやら『地獄楽』の絵とストーリーに魅力を感じているようです。アニメも観たいとのことなので、かなり好評であることが分かります。
感想や評価:登場人物がみんな良いキャラしてる
なるほど。地獄楽は登場人物みんなイイキャラしてるし面白いよ
— イスカリオテのノリア (@052ten) July 9, 2021
こちらでは『地獄楽』の登場人物に関する感想があがっています。感想では登場人物が魅力的だと言われているので、登場人物に注目してみるのも良いかもしれません。
感想や評価:絵が綺麗で面白い
地獄楽いいよ!!!!絵がすごい!!(語彙力)
— 😪にか😪 (@__nikapi) July 8, 2021
めちゃ綺麗だし話も面白い!!!
こちらでは『地獄楽』の絵とあらすじに関する感想があがっています。感想では絵が凄いと言われているのですが、他の感想でも同じ評価があがっていました。画力の高さに加え、世界観とが絵から伝わる恐ろしさが高い評価へと繋がっているのでしょう。
感想や評価:シジャが好き
地獄楽面白いですよね🥰
— らむ☜ (@sU5sR0Z2LWrt3UI) July 14, 2021
私はシジャが好きです❣️
こちらでは『地獄楽』の作品評価と登場キャラ・シジャに関する感想があがっています。感想ではシジャが好きだと言われているのですが、彼は主人公の画眉丸に偏愛を持っているキャラでした。なかなか見ることのない個性的なキャラなので注目してみると魅力に気付けるはずです。
地獄楽の作者まとめ
『地獄楽』の作者・賀来ゆうじの経歴を交えつつ、漫画『地獄楽』のあらすじ・登場キャラ、感想を紹介してきましたがいかがでしたか?『地獄楽』の物語では「極楽」とは名ばかりの不気味な島で、危険な天仙たちと壮絶な戦いが描かれていました。死罪人と監視人のコンビが、物語が進むにつれて日本全土を巻き込む凶悪な計画を阻止する仲間となっていく熱いストーリーに心を躍らせた方はきっと多いことでしょう。
2021年からテレビアニメ化が発表されましたが、この壮大なストーリーがどのように映像化されるのか?これから楽しみです。そして今回紹介した『地獄楽』の作者・賀来ゆうじは当作が2作目となっているので、これからも賀来ゆうじが連載する作品に期待しておきましょう。また、本作は13巻までが刊行されているので、これを機にぜひ13巻までご覧ください。