憂国のモリアーティがつまらない・面白くないと言われる理由は?原作を改変しすぎ?

イギリスを舞台にダークヒーローが活躍する漫画「憂国のモリアーティ」の評判を紹介します。コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」を元にしている「憂国のモリアーティ」が面白くない、つまらない、改変しすぎ、時代考証がなっていないなどの意見があります。ここでは、何故面白くない、つまらないのか?その理由を見ていきます。また、一方で「憂国のモリアーティ」が面白いという意見もあり、その理由や魅力についても紹介します。

憂国のモリアーティがつまらない・面白くないと言われる理由は?原作を改変しすぎ?のイメージ

目次

  1. 憂国のモリアーティとは?
  2. 憂国のモリアーティはつまらない?面白くない?理由を紹介
  3. 憂国のモリアーティの面白い理由や魅力
  4. 憂国のモリアーティに関する感想や評価・評判
  5. 憂国のモリアーティがつまらない理由まとめ

憂国のモリアーティとは?

憂国のモリアーティの概要

「憂国のモリアーティ」は、コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」を元に、モリアーティ教授を主人公にしたクライム・サスペンス漫画です。構成・竹内良輔、漫画・三好輝によってジャンプスクエアで連載中です。2021年4月にコミック14巻が発売し、発行部数400万部超を記録しています。2020年にアニメ化され、10月~12月に第1クール、2021年4月~6月まで第2クールが、全24話で放送されました。

2918年に「全国書店員が選んだおすすめコミック」で2位を獲得しています。また、「憂国のモリアーティ」は著者・埼田要介によって小説化され、第3巻まで刊行されています。そして、2019年と2020年にはミュージカル、2020年に舞台が上演されています。

憂国のモリアーティのあらすじ

イギリス貴族・モリアーティ伯爵家の長男・アルバートは、下層にいる人々に対する両親や弟の蛮行に憎悪を抱いていました。ある時、訪れた孤児院で悪に対する思想を語る兄弟と出会い、その想いに共感したアルバートは彼らを屋敷に引き取ります。そして、両親と弟を殺害したアルバートと兄弟は、燃える屋敷から生き残ったモリアーティ家の兄弟アルバート、ウィリアム、ルイスとなり、「犯罪卿」として悪を粛清していきます。

TVアニメ「憂国のモリアーティ」公式サイト

憂国のモリアーティはつまらない?面白くない?理由を紹介

つまらない理由①ミステリーの完成度が低い

「憂国のモリアーティ」で描かれているミステリーの完成度について、トリックの拙さや悪徳貴族の設定がすべて同じ、原作を変えすぎている、ストーリー自体が面白くないという意見があるということです。世界中に愛読者がいるシャーロック・ホームズシリーズを元にした物語なら、何をおいてもミステリーに高い完成度が求められます。

主人公のモリアーティは犯罪卿と称し、天才的な頭脳の持ち主であるはずが、運や偶然にまかせたストーリー展開になりがち、などの厳しい評価があります。コナン・ドイルの原作小説のファン、特にシャーロキアンと呼ばれる方たちのミステリーに対する評価は厳しく、「憂国のモリアーティ」のミステリーに関して、完成度が低いという辛口意見が多いということです。

つまらない理由②ありきたりな設定でオリジナリティがない

次に、キャラクターの人物像、ストーリーの設定がありきたりでオリジナリティがなく、つまらないという意見があります。まず、キャラクターの容姿ですが「憂国のモリアーティ」は主人公のウィリアムだけでなく、アルバート、ルイスなど、みな揃ってイケメンに描かれており、個性が感じられないという声があります。もっと型破りな個性でなくては面白くないなどと言われています。

モリアーティの仲間についても、人物像や設定に新鮮さがない、オリジナリティがないということです。また、天才的な頭脳を持っているのに、階級制度を無くすという思想のもと、悪い者を片っ端から殺していくという短絡的な発想などが面白くない、などの意見があるということです。

つまらない理由③原作を改変しすぎ?

原作小説を改変しすぎている所がつまらないという意見があります。「憂国のモリアーティ」の主人公・モリアーティは若い美青年に描かれていますが、原作のモリアーティは、やせ型、落ちくぼんだ眼、青白い顔色、背中が曲がっている、という様な言葉でシャーロック・ホームズが語っています。見た目だけでなく、人物像についてもまったく違う人物になっており、原作のモリアーティと人物像を改変すぎていると言われています。

また、原作の「緋色の研究」や「犯人は二人」、「ボヘミアの醜聞」などを元にしたストーリーがありますが、犯人に対するアプローチや設定などの細かなことが再構成されており、それらも改変しすぎているという意見があるということです。

つまらない理由④時代考証がなってない?

「憂国のモリアーティ」のつまらない理由の最後は、時代考証についてです。「憂国のモリアーティ」の舞台は19世紀のイギリスです。この頃のイギリスはヴィクトリア朝と呼ばれており、経済、科学、文化などが一気に花開いた、そういう時代でした。「憂国のモリアーティ」は、華やかな貴族社会、中産階級の日常、貧しい下層階級の暮らしなどの時代考証がなされておらず、当時の様子が的確に表現されていないと言われています。

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憂国のモリアーティの面白い理由や魅力

ここまで「憂国のモリアーティ」の評判について見てきましたが、つまらない、面白くない、改変しすぎ、さらには時代考証がなっていないという辛口な意見がありました。しかし、面白いという評判もたくさんあるということで、ここからは「憂国のモリアーティ」の面白い理由や作品の魅力について見ていきます。

面白い理由①モリアーティが主役

「憂国のモリアーティ」の主人公は、モリアーティです。原作小説のモリアーティはシャーロック・ホームズの最大の敵として登場します。「憂国のモリアーティ」では、モリアーティ家の二男・ウィリアムがメインとなって物語が進んでいきます。面白い理由としては、若く才能あふれるウィリアムが自身の思想、信条によって悪行を行う貴族を倒していく姿が魅力だということです。

また、モリアーティ伯爵家ということで、貴族社会に身を置きながらも常に下層階級に心を寄せているところや、長兄のアルバート、弟のルイスをはじめとする彼に共感した者たちが集まり、犯罪集団を構成していく様子も評判となっています。

面白い理由②クライム・サスペンス

「憂国のモリアーティ」の面白い理由として、推理を楽しみ、サスペンスを味わうことができるということです。特に「大英帝国の醜聞」は、初登場のアイリーン・アドラーがメインとなっており、アイリーンの人物像に満足しているという声や、フランス革命にまつわる英国の機密やシャーロックがロベスピエールの子孫という設定が面白いという声があります。

さらに、重すぎる機密を知ってしまったアイリーンを巡る陰謀、MI6の登場、アイリーンが犯罪卿の思想に共感し、仲間となっていく様子など見どころの多い事件だったということです。他にもウィリアムとシャーロックという二人の天才による推理対決が見られる「二人の探偵」なども評判だということです。

面白い理由③ホームズの事件が別の視点で楽しめる

原作小説の「緋色の研究」を元にした「シャーロック・ホームズの研究」では、壁の血文字が違っていたり、犯人を追い詰める方法などに違いがあるなど、新たな構成でストーリーが進んでいきます。他にも原作の「犯人は二人」、上述した「大英帝国の醜聞」は原作の「ボヘミアの醜聞」が元で、「あの女」ことアイリーン・アドラーに新たな人物像を加え、「憂国のモリアーティ」らしい展開と世界観だと言われています。

原作を元にした事件、ストーリーを改変し、シャーロック・ホームズの視点ではなく、彼の敵であるモリアーティの視点で描いていることが面白いと評判です。また、仲間との絆やチームワークなどが見られ、ジャンプらしくて面白いとも言われています。

面白い理由④007の世界を楽しめる

「憂国のモリアーティ」には、イギリスのMI6(秘密情報部)が登場しますが、これが映画「007シリーズ」を彷彿とさせ、面白いと言われています。「007シリーズ」は長年、世界的な人気を誇るイギリスのスパイ映画で2021年には第25作目が公開予定となっています。主人公のジェームズ・ボンド役は初代のショーン・コネリーから数えて6代目をダニエル・クレイグが演じています。

映画「007シリーズ」は、MI6のコードネーム「007(ダブル・オー・セブン)」を与えられたスパイ、ジェームズ・ボンドが披露する華麗なスパイ・アクションが魅力です。また、ジェームズ・ボンドの敵役としてボンドガールと呼ばれる女性役が登場するのですが、毎回その時代の人気女優が選ばれ、話題となります。

面白い理由⑤イギリス社会の一面がわかる

「憂国のモリアーティ」は19世紀当時のイギリス社会の一面を味わうことができると評判です。時代考証がなされていないという辛口意見もありますが、当時のイギリスが直面していた国際問題やロンドン市民を恐れさせた「切り裂きジャック」事件などが散りばめられています。さらに、キャラクターたちの衣装や小道具、建物、ロンドンの街並みを走る馬車など、ストーリー以外でも楽しめると評判です。

また、「憂国のモリアーティ」は当時の厳しい階級制度による悲劇が描かれており、そんな格差社会を変えていこうとするモリアーティたちの活躍が面白いと評判です。ここまで「憂国のモリアーティ」の評判を紹介しました。否定派は、原作と比べて面白くない、つまらない、改変しすぎ、時代考証がなっていないということでした。肯定派は、原作に拘らず、美しいビジュアルや推理対決、仲間の絆などを楽しみたいということでした。

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憂国のモリアーティに関する感想や評価・評判

「憂国のモリアーティ」は美しいビジュアルも見どころですが、推理も楽しめると評判です。こちらの方は、推理ものが好きな人にお薦めしたいという感想です。主人公のモリアーティがダークヒーローでかっこ良く、応援しているということです。

「憂国のモリアーティ」は原作をいくつか改変し、主人公をモリアーティにしている珍しい作品と言われています。こちらの方も、アニメ最終回をご覧になり、ダークヒーローの最後の姿に魅せられたという感想と、シャーロック・ホームズとの関係性が面白いということです。

「憂国のモリアーティ」のアニメ版23話をご覧になり、ウィリアムとシャーロックの関係性についての感想です。モリアーティとシャーロックは敵同士であるにも関わらず、いつしか友情を覚えており、友人としてウィリアムを救いたいと考えます。そんな二人の最後がどうなるのか?楽しみだということです。

憂国のモリアーティがつまらない理由まとめ

いかがでしたか?「憂国のモリアーティ」について、面白くないという意見と面白いという意見を紹介してきました。原作と比べて設定やトリックがつまらない、改変しすぎ、時代考証がなっていないという主に原作ファンの方からの意見がありました。一方で、美青年たちがダークヒーローとして活躍する姿を純粋に楽しんでいるという意見がありました。

様々な意見がある中で、ウィリアムとシャーロックの関係性や仲間との絆などに注目してみるのも良いのでは?という意見もある「憂国のモリアーティ」を、様々な視点でお楽しみください。

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