2021年06月19日公開
2021年06月19日更新
【ジョジョ】ジョナサン・ジョースターとディオの関係を考察!出会いから最後までまとめ
「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部「ファントムブラッド」はこの後連綿と続く「ジョジョ」のプロローグとも呼ばれている作品ですが、主人公ジョナサン・ジョースターとそのライバルであるディオ・ブランドーの青春物語とも言われています。ジョナサンとディオは石仮面を間に挟んで奇妙な愛憎劇や友情劇を繰り広げました。ここではジョナサンとディオの関係について考察していきます。二人の出会いから最後までをまとめて紹介していきます。
ジョナサンとディオとは?
「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部「ファントムブラッド」にはジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという後の部に大きな影響を与え続ける二人が登場しました。「ファントムブラッド」はジョナサンとディオの奇妙な友情物語や青春物語だと評するファンも多いと言われています。ここでは「ジョジョ」第1部のジョナサンとディオの関係について考察・紹介していきます。二人の出会いから最後までをまとめて取り上げます。
ジョジョ1部の作品情報
「ジョジョの奇妙な冒険」は荒木飛呂彦原作の大長編漫画です。2021年6月現在第8部「ジョジョリオン」がウルトラジャンプにて連載中です。「ジョジョリオン」は「ジョジョ」の部の中で最長連載記録を更新中です。また、第6部「ストーンオーシャン」のテレビアニメ化が決定しています。ここではますます目が離せないと言われている「ジョジョ」の原点である第1部「ファントムブラッド」の概要やあらすじを紹介します。
ジョジョ1部の概要
「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部は週刊少年ジャンプにて1986年から1987年まで連載されました。連載時の副題は「第一部 ジョナサン・ジョースター -その青春-」でした。後に「ファントムブラッド」の副題が公式となっています。「ジョジョ」1部のコミックスはジャンプコミックスなどで簡単に入手可能です。また、カラー版とモノクロ版の電子書籍もあります。2012年にはテレビアニメ版が放映され大きな話題を呼びました。
ジョジョ1部のあらすじ
「ファントムブラッド」の舞台は19世紀のイギリスです。主人公ジョナサン・ジョースターの父ジョージ・ジョースター卿は恩人の息子のディオ・ブランドーを養子に迎え入れました。貧民街出身のディオは自分がのし上がるためにジョースター家乗っ取りを密かに計画します。そしてディオはジョナサンから友人を取り上げるなど計画を実行に移しました。ジョースター家には物語のカギとなる古代アステカの石仮面が飾ってありました。
ジョナサンのプロフィール
ジョナサン・ジョースターのプロフィールを紹介します。ジョナサンは1868年4月4日イギリス生まれです。身長195cm・体重105kgの巨漢に成長します。由緒ある英国貴族ジョージ・ジョースターⅠ世の一人息子です。ジョナサンが生まれてすぐに母親は馬車の事故で亡くなっており、少年時代は愛犬ダニーを友人にしていました。また名実ともに本当の紳士を目指すべく日々努力していました。正義感が強く真面目で優しい性格です。
ディオのプロフィール
ディオ・ブランドーのプロフィールを紹介します。ディオは正式な生年月日は不明ですが、ジョナサンと同じ1868年頃の生まれだと言われています。ディオは美しい金髪と顔立ちをしています。高い知性とカリスマ性を持ち合わせ上昇志向が強くそのためならどんな汚い手でも使う卑劣さとそれを表に出さない狡猾さがあります。ジョージⅠ世殺人未遂容疑で逮捕される直前に石仮面を被りジョージ1世を殺害した血で吸血鬼になりました。
ジョナサンとディオの関係や青春・友情を考察
「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部「ファントムブラッド」はジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという二人の対照的な人物の関係がストーリーの大きな主軸になっていると評されています。ファンの中には第1部を「ジョナサンとディオの奇妙な友情譚」や「ジョナサンとディオの青春物語」と評する人も多いと言われています。ここではジョナサンとディオの関係について、二人の青春や友情についても考察・紹介します。
ジョナサンとディオの関係①少年期
ジョナサンとディオの関係、青春や友情について紹介します。ディオは当初ジョースター家を乗っ取るためにジョナサンから恋愛や友情を奪おうとしました。しかし、ディオにエリナ・ペンドルトンを辱められたジョナサンは怒りをぶつけてディオに殴りかかりました。それまでは喧嘩でも優勢だったディオですが、この時ジョナサンの爆発力の凄さを知り、乗っ取り計画を修正しました。そして、この時ディオの血で石仮面が動きました。
ジョナサンとディオの関係②学生時代
ジョナサンとディオの関係や友情・青春について紹介していきます。ジョナサンとディオは大学で学問とラグビーでともに優秀な成績を残しています。ディオはジョースター家乗っ取り計画を密かに進行させていましたが、表向きはジョナサンとの友情を大切にして見せていました。一方のジョナサンは少年時代の出来事からディオに対して本心からの友情を抱けずにいました。ジョナサンは考古学を専攻し、石仮面の研究をしていました。
ジョナサンとディオの関係③ディオとジョナサンの戦い
ジョナサンとディオの関係について紹介します。ジョナサンはディオが父ジョージ1世を殺害しようとしている事実を掴みました。ディオはこれを受けて逮捕直前にジョージ1世を殺害、石仮面を被り吸血鬼へと変貌しました。ジョナサンはディオに対抗するために波紋法を学び、師匠ウィル・A・ツェペリの死を乗り越えてディオを倒すことに成功しました。こうしてジョナサン・ジョースターは自分の青春に決着をつけることができました。
ジョナサンとディオの関係④最後
ジョナサンとディオの関係は終わりませんでした。ジョナサンとエリナが結婚し、新婚旅行中の船内で首だけになって生き残ったディオが現れ、致命傷を負わされました。ジョナサンは最後の力を振り絞り船を爆発させるとエリナと生き残った赤ん坊を脱出させました。ディオはジョナサンの肉体を乗っ取ろうとしましたが、この時は阻まれました。ジョナサンは最後にエリナの幸せを祈り、ディオに奇妙な友情を抱きながら死亡しました。
ジョナサンとディオの名言・名セリフ集
「ジョジョの奇妙な冒険」は名言・名セリフ・名シーンの宝庫だと言われています。特に第1部は「ジョジョ」の本筋となる世界観が描かれていく過程での名言や名セリフが多い部だと評されています。奇妙な友情とともに青春時代を過ごしたジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーにも多くの名言や名セリフがあります。ここではジョナサン・ジョースターの名言とジョナサンの肉体を乗っ取った後のDIOの名言を紹介していきます。
ジョナサンの名言や名セリフ
ここでは最後までディオとの奇妙な友情と青春に生きたと言われている「ジョジョ」第1部「ファントムブラッド」の主人公ジョナサン・ジョースターの名言や名セリフを紹介していきます。それではご覧ください。
名言①「僕は本当の紳士を…」
僕は本当の紳士を目指しているからだ!君が女の子で困っていたからだ!相手が大きいヤツだからって負けるとわかっているからって紳士は勇気を持って戦わなくてはならない時があるからだぞッ!!
ジョナサン・ジョースターの名言・名セリフ紹介です。最初に挙げるのはジョナサンが初登場したシーンで彼が言った名言です。ジョナサンは二人の少年に人形を取られるなどのいじめを受けていたエリナを助けるために少年たちに立ち向かいましたが、返り討ちに遭いました。ジョースター家の息子であることを知られより激しく痛めつけられました。しかし、一連の行動はジョナサンにとっては本当の紳士になるために必要だったのです。
名言②「さびしいよ…」
さびしいよ…ああぼくはこうして悲しみのまま涙でずぶ濡れになって死んで行くんだ。でも誰もぼくの亡骸を見ても泣いてくれないだろうな…ため息ぐらいついてくれるかな
ジョナサン・ジョースターはディオ・ブランドーが家に迎えられて以降彼と比べられるようになりました。ジョナサンを甘やかし過ぎたと感じたジョージ1世は無作法な食事をするジョナサンの料理を下げさせました。ジョナサンはディオと比べられることが悲しく、ベッドで泣きながら上に挙げたセリフを言ったのです。甘ったれた印象を読者に与えましたが、ジョナサンは次第に強くなりこうした感情とは無縁の人生を歩んでいきます。
名言③「『策』ではないッ…」
「策」ではないッ!「勇気」だ!!
ジョナサン・ジョースターはディオに父親を殺された上に石仮面を被ったディオが吸血鬼になったことを知り驚きました。同時に自分が石仮面の研究をしたばかりにこうなってしまったという責任を感じていました。ディオは屋敷内の最後の生き残りであるジョナサンとロバート・E・O・スピードワゴンの血を吸おうとしましたが、ジョナサンは屋敷に火を放つという最後の手段に出ました。ジョナサンの決意が窺える名言と称されています。
ディオの名言や名セリフ
ジョナサン・ジョースターとの出会い、そして戦いはディオ・ブランドーにとっても青春でした。ディオは最後の最後でジョナサンの肉体を乗っ取ることに成功し、100年間の眠りの後にDIOとして復活しました。DIOは第3部「スターダストクルセイダース」のラスボスとなりました。ここではDIOとしての名言・名セリフを紹介します。
名言①「名声を手に入れたり…」
「人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる」名声を手に入れたり人を支配したり金もうけをするのも安心するためだ。人のために役立つだとか愛と平和のためにだとかすべて自分を安心させるためだ。安心を求めることこそ人間の目的だ
ここではDIOの名言・名セリフを紹介していきます。最初に挙げるのはDIOがジャン・ピエール・ポルナレフを前にして言ったセリフです。人間は恐怖を克服して安心を得るために生きるというのがDIOの考え方です。自分の仲間になればその安心が手に入ることをDIOはポルナレフに説きました。このDIOの思想は後々に影響を与えています。第6部「ストーンオーシャン」の回想シーンでもプッチ神父に同じ意味のセリフを言いました。
名言②「無駄無駄無駄無駄…」
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーッ
ここではDIOの名言・名セリフを紹介しています。次に挙げるのはDIOの代名詞とも言われている名言です。DIOは自らのスタンド「ザ・ワールド」でラッシュを撃つ際に「無駄無駄無駄無駄…」というセリフを言います。特に空条承太郎のオラオララッシュをに対抗して撃った無駄ラッシュが名セリフ・名シーンとして知られています。そして、このセリフは第5部「黄金の風」の主人公ジョルノ・ジョバァーナに受け継がれます。
名言③「ごく短い時の流れで…」
ごく短い時の流れでしか生きない人間の考え方をする。「あと味のよくないものを残す」とか「人生に悔いを残さない」だとか…便所のネズミのクソにも匹敵するそのくだらない物の考え方が命取りよ!クックックックッ。このDIOにはそれはない…あるのはシンプルなたったひとつの思想だけだ…たったひとつ!「勝利して支配する」!それだけよ…それだけが満足感よ!
DIOの名言・名セリフを紹介しています。最後に挙げるのはDIOと承太郎の戦いがクライマックスに差し掛かった時に言ったセリフです。承太郎は不意打ちや騙し討ちをせずに「スタープラチナ」を叩きこむと宣言しましたが、DIOは承太郎のそのような考え方を愚かだと一笑しました。しかし、最後にDIOは承太郎に倒されました。肉体を乗っ取られたジョナサンの無念を子孫の承太郎が晴らしたのです。
ジョナサンとディオのスタンド
ジョナサン・ジョースターはDIOの肉体として第3部「スターダストクルセイダース」に登場しました。DIOにスタンド能力が発現した時、ジョナサンにもスタンドが発現したと言われています。ここではジョナサンとDIOのスタンドについて紹介していきます。
ジョナサンのスタンド
ジョセフ・ジョースターのスタンド「ハーミットパープル」は第3部の序盤でDIOもその能力を使っていました。ストーリーの中では明らかにされませんでしたが、後に発売された荒木飛呂彦画集「JOJO A-GO!GO!」の中でDIOが使った「ハーミットパープル」はジョナサンの肉体が覚醒したことで発現したと明かされています。
ディオのスタンド
DIO自身のスタンドは「ザ・ワールド」です。「ザ・ワールド」は人型の姿をしたスタンドです。近距離パワー型で破壊力・スピード・精密動作性といった全てのパラメータが高い値を見せています。そして「ザ・ワールド」は時間を止めてその中をDIOと「ザ・ワールド」だけが動けるという特殊能力を有しています。時を止められる時間は最初は一瞬でしたが、ジョセフの血を吸ったことで時間が延び、最長9秒間止めることができました。
ジョナサンとディオに関する感想や評価
ここではジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーに関する感想や評価を紹介していきます。Twitterでのつぶやきをいくつか取り上げていきます。ジョナサンとディオはインターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか?
ディオくんの不幸なところは、ジョナサンに抱く自分の感情が狂気的な恋心だと自覚してしまうところ。気付いてしまったら最後、自分で自分の心臓を滅多刺しにするしかない。
— おかめ (@xxxx13JJ) June 13, 2021
ジョナサンの幸福なところは、ディオに抱く感情を「うん!奇妙な友情!」って片付けられるところ。強い。
「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部のファンだと思われる方のツイートです。ディオがジョナサンに抱く感情とジョナサンがディオに抱く感情は同じでも受け取る本人によって違うのではないかとつぶやかれています。
ジョナサンのこと変に意識しすぎて
— リゴーチャン (@JDti7ri0) June 10, 2021
変な方向に拗らせてしまってるディオとそれを分かってて敢えて自然にスキンシップをとろうとするジョナサンの
最初はいい感じだったのに
ディオがサイコ発動させちゃって
最終的には殺傷沙汰(ジョナサンにとってはかすり傷程度)までなってしまうジョナディオ
同じく「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部のファンだと思われる方のツイートです。ディオはジョナサンのことを意識し過ぎて拗らせた感があり、父親のことがあるまではジョナサンもそれを分かって自然に振る舞おうとしていたのではないかという感想をお持ちです。
3部の冒頭でDIOがジョセフのハーミットパープルと同じような幽波紋を出してるじゃないですか
— 毒💜ヤミ仔@低浮上 (@Yamikodeatht222) June 14, 2021
あれが実はDIOの身体であるジョナサンの幽波紋で、ハーミットパープルは波紋の具現化だっていう考察が私は死ぬほど好きですわ
「ジョジョの奇妙な冒険」のファンだと思われる方のツイートです。DIOが使った「ハーミットパープル」はジョナサンのスタンドなのではないかという考察が好きだとつぶやかれています。
ジョナサンとディオまとめ
ここでは「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部「ファントムブラッド」のジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーの関係について考察・紹介してきました。後の部にも大きな影響を及ぼしているジョナサンとディオに注目しながら「ジョジョ」の物語をお楽しみください。