借りぐらしのアリエッティはつまらない?ひどい・面白くないと言われる理由を考察

スタジオジブリ作品の「借りぐらしのアリエッティ」は、つまらないという評価が多い事をご存知でしょうか?スタジオジブリと言えば、数多くの名作映画を生み出している事で有名ですが、「借りぐらしのアリエッティ」に関しては「つまらない」「面白くない」と言う評価が散見していました。そこで今回は、「借りぐらしのアリエッティ」が「ひどい映画」とまで言われている理由について考察していきます。

借りぐらしのアリエッティはつまらない?ひどい・面白くないと言われる理由を考察のイメージ

目次

  1. 借りぐらしのアリエッティとは?
  2. 借りぐらしのアリエッティはつまらない?ひどい?面白くない?
  3. 借りぐらしのアリエッティの面白い魅力
  4. 借りぐらしのアリエッティの謎を考察
  5. 借りぐらしのアリエッティに関する感想や評価
  6. 借りぐらしのアリエッティがつまらない理由まとめ

借りぐらしのアリエッティとは?

「借りぐらしのアリエッティ」は2010年に公開されたスタジオジブリ作品です。イギリスの児童書「床下の小人たち」を原作に製作された長編アニメーションで、従来のような宮崎駿監督作品とは毛色の違った作品となっています。そんな「借りぐらしのアリエッティ」についてご紹介していきます。

借りぐらしのアリエッティの概要

「借りぐらしのアリエッティ」は米林宏昌監督が製作した長編アニメーションです。米林宏昌監督は本作が初監督作品となっています。そして脚本は宮崎駿さん、丹羽圭子さんが担当されています。「小人」と言うテーマで描かれた「借りぐらしのアリエッティ」は、イギリス児童書が原作の作品らしい「ファンタジー要素」の強い作風であると言われています。

スタジオジブリ作品には俳優が声優として起用される事が多々ありますが、「借りぐらしのアリエッティ」の声優も豪華な俳優陣が起用されました。キャラクターの声を担当したのは、志田未来さん、神木隆之介さん、大竹しのぶさん、三浦友和さん、樹木希林さん、藤原竜也さん、竹下景子さんと錚々たる顔ぶれが名を連ねています。

借りぐらしのアリエッティのあらすじ

小人のアリエッティはとある屋敷の床下に両親と共に住んでいました。彼らは「借りぐらし」と呼ばれる方法で、人間の物を借りて生活をしていました。そんなアリエッティの住む屋敷に、心臓の病を患う少年・翔がやってきます。翔は静養に訪れていましたが、ある時アリエッティ達が借りぐらしをしている場面を目撃してしまいました。「人間に見られてはいけない」アリエッティ達は、翔との出合いによって生活が激変していきました。

借りぐらしのアリエッティ - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

借りぐらしのアリエッティはつまらない?ひどい?面白くない?

スタジオジブリ作品の「借りぐらしのアリエッティ」ですが、実は「借りぐらしのアリエッティ」には「つまらない」「面白くない」「ひどい」といった評価が寄せられていました。次は名作ばかりのスタジオジブリ作品で、「借りぐらしのアリエッティ」がここまで低い評価を受ける理由について、考察していきます。

つまらない理由①ストーリーが単調

「借りぐらしのアリエッティ」がつまらない理由1つ目は、ストーリーが単調である事が挙げられています。「借りぐらしのアリエッティ」は作品全体を通して穏やかな作風となっており、これといって大きな盛り上がりのない作品です。そんな起伏の少ない物語構成が「単調」だと思われる事も多く、つまらないと評価されている理由となっているようです。

つまらない理由②特徴がない

「借りぐらしのアリエッティ」がつまらない理由2つ目は、特徴がない事が挙げられています。「借りぐらしのアリエッティ」は数あるスタジオジブリ作品の中で、目を惹くような特徴がないと言われています。「となりのトトロ」のような圧倒的存在感や、「もののけ姫」のような印象に残る音楽性もなく、「借りぐらしのアリエッティ」は単調で印象に残りづらい作品であると言われていました。

つまらない理由③借りぐらし=窃盗

「借りぐらしのアリエッティ」がつまらない理由3つ目は、借りぐらしが窃盗に当たるという事が挙げられていました。アリエッティ達は人間のものを「借りぐらし」して生活していますが、言い方を変えてしまうと人間の物を盗んで生活をしている事になります。この「窃盗行為」にあまりいい印象がなく、「借りぐらしのアリエッティ」を「つまらない」「面白くない」と感じる方も多いようです。

つまらない理由④スッキリしないラスト

「借りぐらしのアリエッティ」がつまらない理由4つ目は、スッキリしないラストにあると言われています。「借りぐらしのアリエッティ」は翔に見つかってしまったアリエッティ達が新しい住処を求めて旅立つところで終わっていますが、肝心の翔の手術結果や、新しい小人との出会いなど気になるところが描かれていません。そんな結末に「面白くない」「ひどい」と感じる方も多いようです。

借りぐらしのアリエッティを楽しめるのはどんな人?

「つまらない」という評価の多い「借りぐらしのアリエッティ」は、果たしてどんな人が楽しめる作品なのでしょうか?それは純粋に物語を捉える事ができる小さな子供であると言われています。「借りぐらしのアリエッティ」は作中で、アリエッティ達小人から見た世界が非常に美しく丁寧に描かれています。

そんな小人目線で展開される映像や音を感じるだけでもワクワクする方も多く、上映時間も94分と短めの設定である事から、ぐずりやすい子供の感受性を刺激する映画として、鑑賞するのにちょうど良いと言われていました。このように子供の目線で「借りぐらしのアリエッティ」を鑑賞すれば「つまらない」「面白くない」「ひどい」というマイナスな評価は少なくなると言われています。

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借りぐらしのアリエッティの面白い魅力

「借りぐらしのアリエッティ」には「つまらない」「面白くない」「ひどい」といったネガティブな評価が多い事をご紹介しましたが、実は「借りぐらしのアリエッティ」にも面白い魅力は数多く存在しています。次はそんな「借りぐらしのアリエッティ」の面白い魅力についてご紹介していきます。

面白い魅力①ジブリとして見なければ面白い

「借りぐらしのアリエッティ」の面白い魅力1つ目は「ジブリとして見なければ面白い」です。スタジオジブリ作品と言えば壮大なスケールで描かれる物語や、手に汗握るような冒険が愛されています。そんな従来のスタジオジブリ作品に比べ、「借りぐらしのアリエッティ」はほとんどが翔の住む屋敷の中で繰り広げられる物語になっており、非常にスケールが小さい作品となっています。

その為、「スタジオジブリ作品」としての面白さを期待してしまうと、拍子抜けをしてしまう事から「面白くない」「つまらない」「ひどい」といった低評価に繋がっていると言われています。しかし、「スタジオジブリ作品」であるという色眼鏡を外してしまえば、丁寧に作り込まれた作画や、繊細な心理描写が面白い作品として楽しむ事ができると言われています。

面白い魅力②小人から見た描写

「借りぐらしのアリエッティ」の面白い魅力2つ目は、「小人から見た描写」です。「借りぐらしのアリエッティ」は前述したように、翔の住む屋敷の中でほとんどの物語が展開しています。それは主人公であるアリエッティにとって翔の屋敷は想像もつかないほど大きなもので、屋敷の中を少し移動するだけでも大冒険になっているからでした。そんな「借りぐらしのアリエッティ」らしい1番の魅力と言えば、小人ならではの目線です。

アリエッティにとって髪飾りは洗濯バサミで、冒険へ出かける武器はまち針です。アリエッティ達親子の住む家には、切手の絵画や、マッチ箱の洋服ダンスなど人間から「借りぐらし」したものが、所狭しと並べられています。そんな1つ1つの作り込みが素晴らしく、背景にひっそりと置かれているものに目を向けると、小人ならではの目線で使われている「身近なもの」が発見できる楽しみがあると言われています。

面白い魅力③切なさを感じさせるラスト

「借りぐらしのアリエッティ」の面白い魅力3つ目は「切なさを感じさせるラスト」です。「借りぐらしのアリエッティ」のラストシーンは翔の屋敷から出ていくアリエッティと、翔の別れを描いています。人間に見つかったら引っ越しをするというルールを守らなければならないアリエッティは、小人に対して肯定的で擁護的な翔相手にしても、姿を眩ませなけばなりません。それは数少なくなった種族を守るために必要な事でした。

アリエッティにとって家族以外にできた初めての友達である翔との別れは非常に寂しいものであると推測されています。そして翔は命に関わる大きな手術を控えていて、生きていける保証もありません。そんな翔と「この先再び出会うことはない」であろう別れをしなければならないアリエッティの、切ない表情が共感を呼び、それでも2人の背後に登る朝日で、未来が明るい事を示している素晴らしいラストシーンと言われています。

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借りぐらしのアリエッティの謎を考察

「借りぐらしのアリエッティ」はイギリスの児童書が原作にある事を前述しました。そのため、本作はいくつかの謎を残したまま終了してしまいます。そんな謎が残る展開が「面白くない」「つまらない」「ひどい」という低評価を生む原因の1つと言われていました。次はそんな「借りぐらしのアリエッティ」に残された謎について考察をご紹介していきます。

考察①翔が「君たちは滅びゆく一族なんだよ」と言った理由

「借りぐらしのアリエッティ」の謎考察1つ目は、翔が「君たちは滅びゆく一族なんだよ」といった理由についてです。この翔のセリフは物語の流れに唐突に現れる事から多くの人の印象に残っているセリフの1つです。そしてこのセリフは、原作である「床下の小人たち」にも同様のニュアンスで登場するようです。そんな名セリフを宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーが本作にも入れたいと希望した為、本作に登場する事になりました。

この無茶な注文に脚本家の丹羽圭子さんは苦悩し、「アリエッティに対する愛情の裏返しの皮肉」としてセリフに組み込みました。実際に翔はアリエッティにこのセリフを言った後に、「ごめん、死ぬのは僕のほうだ」と謝罪しています。このように翔が、自身がいつ死ぬかも分からない病に侵されていた苛立ちから、絶滅の危機にあったアリエッティを責める事で少し憂さ晴らしをしたようなシーンとして描かれていたと考察されています。

考察②ハルが小人に執着する理由

「借りぐらしのアリエッティ」の謎考察2つ目は、ハルが小人に執着する理由についてです。翔の屋敷に雇われている使用人のハルは、執拗にアリエッティ達を捕らえようと画策します。その証拠にアリエッティの母親・ホミリーを瓶に閉じ込めたり、害虫駆除業者を依頼して床下の小人を捕まえようとしています。これはハルが昔、翔の屋敷で小人を見た事が原因でした。当時ハルの証言を誰も信じなかったそうです。

いくら「小人を見た」と言っても誰も信じてくれなかった過去の経験から、今度こそは捕まえて動かぬ証拠を突きつけようと執着していたことが分かっています。その為、ハルは決して小人を見せ物として金儲けをしようとしているような描写はありませんでした。そんなハルの様子から、自身の過去の汚名を返上する為に躍起になって小人捕獲を目論んでいたのではないかと考察されています。

考察③花に添えてあった紙の内容

「借りぐらしのアリエッティ」の謎考察3つ目は、花に添えてあった紙の内容です。翔はアリエッティを初めて見た日の後、アリエッティの為に角砂糖を手紙と一緒に添えてプレゼントしました。その紙には「わすれもの」と書かれており、それを見たアリエッティは自分が取り返しのつかない事をしてしまったと悔やみ、角砂糖をそのままにしました。人間から「借りぐらし」をしている以上、人間の力を借りる事は許されない事でした。

その後、翔は花に手紙を添えてプレゼントします。それを見たアリエッティは翔の部屋へ花を返しに向かい、自分たちにこれ以上関わらないように忠告しました。このアリエッティが忠告へ向かうに至った手紙の内容が、最後まで謎になっています。そしてこの手紙の内容については「姿を見たい」「また会いたい」などの再会を望む内容ではないかと考察されていました。これによってアリエッティは焦って忠告へ向かったと言われています。

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借りぐらしのアリエッティに関する感想や評価

こちらは「借りぐらしのアリエッティ」を鑑賞した方の投稿です。公開当時、「借りぐらしのアリエッティ」には「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言った低評価が多く寄せられました。こちらの方は「どこか物足りない」と感じたそうです。このようにスタジオジブリらしい盛りだくさんの内容を期待すると、拍子抜けする方も多いようです。

こちらは「借りぐらしのアリエッティ」に対して肯定的な意見の方の投稿です。「借りぐらしのアリエッティ」はよく分からないままになっている謎がある事が魅力でもあり、そこを追求すると面白くないと感じてしまうのではないかと考察されており、なんとも表現し難い切なさが、ジブリファンにとっては心地よいと感じられているそうです。

こちらは「借りぐらしのアリエッティ」の内容が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言った低評価が多い事は論点ではなく、小人目線での描写のきめ細やかさが1番の魅力である事を伝えている方の投稿です。「借りぐらしのアリエッティ」は小人ならではの描写が面白く、水滴1つでも小人達にとってはとても大きなものでした。そんな丁寧な描写が「借りぐらしのアリエッティ」の大きな魅力の1つであると言われています。

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借りぐらしのアリエッティがつまらない理由まとめ

「借りぐらしのアリエッティ」がつまらない理由についてのまとめはいかがだったでしょうか?「借りぐらしのアリエッティ」には「面白くない」「つまらない」「ひどい」という低評価が多い作品です。しかしそれは「借りぐらしのアリエッティ」の作品自体が「つまらない」訳ではなく、他の「スタジオジブリ作品」と比べてしまうとそう感じる方も多いようです。

「借りぐらしのアリエッティ」は小人目線での丁寧な作画と表現や、多くを語らずに描かれる登場人物の心理描写が大きな魅力となっている事が分かっています。そしてそんな「借りぐらしのアリエッティ」を見た事がないという方は、ぜひ「借りぐらしのアリエッティ」に隠された様々な魅力を探しながら、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

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