2021年06月15日公開
2021年06月15日更新
【呪術廻戦】灰原雄の術式・強さを考察!登場巻や死亡した理由は?
呪術廻戦の中でも特に光が強いキャラクターとして人気を博しているのが灰原雄です。過去編に登場し、それまでの呪術廻戦のキャラクターにはない明るさを持っているキャラクターですが、既に死亡してしまっているキャラクターにもなっています。今回は呪術廻戦の灰原雄について、使用していた術式や登場回が何巻収録か、灰原雄が使用した術式や、死因、人気の要因などをまとめて紹介していきます。
目次
灰原雄とは?登場巻は何巻?
呪術廻戦にて一際明るいキャラクターとして人気を集めたのが灰原雄です。今回は灰原雄について、登場回とその登場回が何巻に収録されているかをまとめて紹介していきます。
呪術廻戦の作品情報
呪術廻戦の概要
呪術廻戦は2017年にジャンプGIGAで連載されていた「東京都立呪術高等専門学校」を前日譚に、2018年から週刊少年ジャンプにて茶見下々先生が連載している呪いをテーマにしたバトル漫画です。連載開始当初こそそのテーマの重さが全面に打ち出された展開に人気が低迷していましたが、個性豊かなキャラクター達や、深いエピソードなどから徐々に人気を獲得した作品です。
人気と共に高い評価を獲得している作品でもあり、「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」で1位、「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019」でも大賞を受賞するなどの実績も得ています。メディアミックス展開も積極的に行われており、アニメ化やグッズ化、ゲーム化なども行われている他、2021年の冬には劇場版映画として前述の前日譚が映画化されることも発表されている今勢いのある作品です。
呪術廻戦のあらすじ
常人離れした身体能力を持つ高校生、虎杖悠仁の通う宮城県仙台市の学校には呪いを遠ざける為に「呪物」が安置されていました。しかし長い年月の中で封印が緩んだ呪物は逆に呪いが具現化した化け物「呪霊」を引き寄せる存在になってしまいます。虎杖悠仁の祖父が死亡した日、ついに学校で呪霊が暴れだしてしまいます。虎杖悠仁は呪物の回収に来ていた伏黒恵と共に呪霊との戦いに挑む事になるのでした。
灰原雄のプロフィール
灰原雄は七海健人の高専時代同期で五条悟世代から見ると1つ後輩に当たるキャラクターです。元々1学年の人数が圧倒的に少ない呪術高専において、灰原雄の世代は灰原雄と七海健人の2名しかおらず、2人1組が基本の呪術師において七海健人と自然とコンビを組む機会が多くなったキャラクターです。冷静で一見すると愛想がない七海健人に対して呪術師にしては珍しく、常に明るく愛想が良いキャラクターになっています。
灰原雄の登場巻と登場回
灰原雄が呪術廻戦に初めて登場した登場回が何巻収録かといえば8巻の70話になります。エピソード的には過去編の中の懐玉編で初登場回では五条悟と夏油傑が依頼された天内理子の護衛依頼を受ける中、五条悟達に呼ばれる形で沖縄の那覇空港に姿を見せたシーンです。この時は那覇空港の見張りの為に呼ばれており、七海と対照的に地味な仕事にも燃える姿を見せていました。
その次に登場したのは少し時代が流れ1学年上に上がった後、呪術廻戦のエピソード的には何巻かといえば9巻76話から始まる過去編の玉折編です。この登場回では悩む夏油の名前姿を見せて挨拶するシーンが描かれました。その後死亡した事が明らかになりますが、14巻収録の120話にて久しぶりの登場、この登場回は七海の幻覚に近い形での再登場回となりました。
灰原雄の術式や領域展開・強さを考察
灰原雄の術式
主な登場回は何巻なのでしょうか?8巻での登場回は過去編の五条悟達の学生時代となっている灰原雄ですが、残念ながら登場回でも戦闘シーンはなく、使用する術式については不明になっています。七海健人が灰原雄を思い出すシーンにおいても灰原雄の術式については触れておらず、灰原雄登場後に発売された呪術廻戦の公式ガイドブックなどでも灰原雄の術式については触れられていない状態です。
呪術廻戦本編では初登場回となった沖縄でも見張りを担当していた那覇空港には結果的に敵が現れなかった為に見張りをしていただけになってしまい戦闘シーンがなく、その後の死因となった任務でも、任務が終わった後しか描かれていないなどあくまでも過去編が五条悟と夏油傑を中心に描かれているだけに戦うシーンが描かれない形になっています。
灰原雄の領域展開
何巻にも渡って活躍したわけではなく術式も不明な灰原雄は残念ながら領域展開についても使用できたかは不明です。元々領域展開は呪術の極致とされており、呪術師でこれをしっかりと発動させている描写があるのは五条悟だけになっています。結界術が苦手とはいえ1級術師となった27歳となった七海健人さえも行う事が出来ないので使えなかったのではないかとするのがファンによる考察になっています。
ただ呪術廻戦本編では2級術師である伏黒恵が不完全ながらも領域展開に成功しており、結界術が得意であった場合や死因となる程の窮地に追い込まれて覚醒した場合など僅かではありますが領域展開が使えた可能性も0ではないとも考察されています。
灰原雄は2級相当の呪術師だった?
灰原雄の術師としての等級も一応は不明です。ただ訪れていた任務や相棒となっている七海の等級からおそらくは2級術師だったとされています。詳しくは後述しますが死因となった任務も当初は2級呪霊の討伐任務でした。呪術師の階級は2級呪霊を倒せるから2級術師という図式なので、どれだけ低く見積もっても準2級術師、普通に考えれば2級術師だった可能性が高いです。
2級術師というと呪術廻戦本編では他に伏黒恵や、猪野琢真などが登場しており、学生でありながら相応の実力を持っていたのは確かだと考えられています。
灰原雄が死亡した理由や死因をネタバレ
ネタバレ①二級呪霊討伐任務
灰原雄が死亡する要因になった任務は当初は東京の奥地にある呪術高専から見て「遠出」する必要がある出張任務でした。任務に出発する前日には校内であった夏油傑に任務について話すシーンもありました。この任務には七海と共同で当たっていたことも明らかになっています。
余談ですが呪術廻戦本編でも宮城県に伏黒恵が来ていたようにこの手の出張任務は決して少なくないと考えられます。元々呪術廻戦の世界において呪術高専は東京校と京都校の2校しかないので、西日本と東日本で任務を分けているのではないかと想定されています。
ネタバレ②産土神信仰
灰原雄と七海健人は共同でこの2級呪霊の討伐任務に当たります。しかし実はこの2級呪霊、産土神と呼ばれる土地神の一種であり、1級の任務に相当する任務だったのです。2人はこの土地神と交戦する事になりますが、格上の相手に敢えなく惨敗、灰原雄は死亡し、七海健人も両目に怪我を負う事になります。
ちなみにあまり聞き慣れない「産土神信仰」ですが、これは八百万の神がいると言われる日本における「特定の地域で生まれた者を死んだ後まで守護する」という神様の事です。この信仰は一般的な宗教とは違い生活に根付いているものである為、外側から見るとその強さが測りかねる部分があります。この「測りかね」が結果的に呪術高専の任務階級の指定の失敗に繋がっています。
余談ですが、生還した七海健人の報告があった為かこの任務については当時学生でありながら特級術師になっていた五条悟が当たっているという事からもこの産土神がどれだけ強いかを計り知る事も出来ます。七海健人は作中で「1級案件だ」と発言していますが、五条悟が担当している事からも或いは特級呪霊に指定されていても不思議ではないほどの強さを誇っていたのかも知れないとされています。
ネタバレ③下半身を欠損した状態の遺体
七海健人は両目に怪我を負うという重症ながらも五体満足で生還したのに対し、灰原雄は首や顔には大きな傷が残り、さらには下半身もない状態になってしまいました。漫画ではこのシーンは夏油傑が灰原雄の遺体を確認する形で描かれ灰原雄にはシーツがかけられていますが、下半身がない事が分かるようにシーツの影が描かれる形になっています。
直接的な死因は戦闘中に七海健人をかばった為?
灰原雄の死因となった戦闘は本編中では描かれていません。直接的に死因となるシーンは描かれていないものの、灰原雄と七海健人の両者の傷に大きな差がある事、後の七海健人の描写などから灰原雄が七海健人をかばった結果なのではないかとファンの間で考察されています。加えて死因はどちらかといえば即死ではなくダメージの蓄積によるものであるとも考察されています。
ボロボロの状態で下半身が欠損してしまっているとはいえ両目を怪我をした七海健人が遺体を持って帰還出来ている事、その後の七海健人に呪いとして残る言葉を残している事などが理由で、最後に言葉を残して息絶えた形だろうと考察されています。
灰原雄と他キャラの関係
灰原雄と夏油の関係
灰原雄は五条悟世代の1つ下の後輩であり、灰原雄はその中でも特に夏油傑の事を慕っていました。もちろんこの時の夏油傑は呪術廻戦本編に登場する偽夏油ではなく、夏油傑本人です。上記でも紹介した那覇空港の任務でも「どう考えても1年に務まる任務じゃない」とする七海健人に対し「夏油さんにいいとこを見せたいからね!」と燃えていたり死亡する事になった任務に行く前にも「お土産は何がいいか」などと確認していたりします。
対する夏油傑も灰原雄の事を信頼しており、元々那覇空港の見張りに灰原雄と七海健人を呼んだのも夏油傑の判断でした。それ以外にも最終的に夏油傑が呪詛師に落ちた後にも「自分の出来ることを精一杯やるさ」と灰原雄が口にしていたフレーズを引用するような姿も見られています。先輩後輩の関係ではありますが、灰原雄と夏油傑の間には確かな絆があったのは間違いありません。
元々夏油傑が呪詛師に落ちるきっかけの1つになったのもこの灰原雄の死亡が影響しているとも言われています。当時夏油傑は「非術師を皆殺しにすれば良いのではないか」という事を悩んでいました。そこで親しくしていた灰原雄の死亡は「非術師を守ろうとして死亡した」とも言える死因であった為です。この時すぐに行動を起こしたわけではなりませんが、きっかけの1つになったのは間違いないといえます。
加えて灰原雄の死因とも言える「産地神」はいわば非術師の信仰によって強さを得た神様であり、言い換えれば灰原雄の死因は非術師にあるとも言えるのです。少なくとも呪詛師に落ちる夏油傑にとってはそのように考えるには十分な関係性だったと言えるのではないかとファンの間では考察されています。
灰原雄と七海建人の関係
何巻にも跨ぐ登場回の中でも灰原雄と共に描かれる機会が多いのが七海健人です。唯一の同級生として任務を共にする事が多く、自然と共に行動する機会も多くなっています。対してその性格は真反対でそれぞれの個性がより際立つ形になっているとも言えます。また灰原雄の死の影響は夏油以上に大きくなっており、七海健人が呪術高専卒業後、1度は一般企業に就職したのも彼の死が大きな要因となっています。
加えて七海健人の死亡シーンでも灰原雄を思い呟き幻影を見ていたりと呪術師七海健人にとって灰原雄の存在はかなり大きな存在です。その描かれ方、七海健人が死亡する直前に駆けつけた虎杖悠仁に対し「後は任せる」と言い残した事などからも灰原雄の死亡と死因は七海健人にとって一種の「呪い」のようになっているとも言えます。
灰原雄と九十九由基の関係
灰原雄が呪術高専在学時、既に九十九由基は卒業しており、また彼女は基本的には呪術高専からの仕事の斡旋を受けていない事もあって基本的には関係性はありません。しかし灰原雄が死亡する事になる任務に出かける前日、夏油の話をしている際にフラッと姿を見せ、対面しています。この時が初対面だったのは確実で、九十九由基はそこで初対面の男性に聞く「どんな女が好みかな?」と灰原雄に聞いています。
この質問に対し灰原雄は何を疑うでもなく素直に答えています。コレに対し九十九由基は灰原雄が去った後夏油に「素直ないい子」と評しており、好印象を与えた事が明らかになっています。初対面から好印象を与える辺りが灰原雄の人当たりの良さを示すエピソードになっています。ただこの後灰原雄は死亡してしまう事になるので、灰原雄と九十九由基の唯一の対面シーンがこのシーンとなりました。
灰原雄の性格や好きな女性のタイプは?妹もいる?
灰原雄の性格
灰原雄の性格は非常に素直で根が明るい性格をしています。それまでに登場していた呪術師達とは違う明るさを持っており、それは上記でも紹介した九十九由基との初対面でのやり取りなどでも現れています。基本的には物事を善意で捉えるタイプであり、それ故に皮肉などは通じないタイプになっています。また本人曰く「人を見る目がある」と評しているのも特徴です。
灰原雄の好きな女性のタイプ
上記の九十九由基とのやり取りもあり、灰原雄の好きな女性のタイプは明らかにされています。灰原雄の好きな女性のタイプは「沢山食べる子」です。好きなものを聞かれた際にも「人と米」と答えているように灰原雄は食べる事に関して並々ならぬ関心を持っている事が明らかになっています。ただし灰原雄のその食へのこだわりの理由は明らかになっていない状態です。
灰原雄には妹がいる?
その他に判明している灰原雄関連情報として特に今後も何巻にも渡って展開される呪術高専の展開に影響するのではないかと考察されているのが「妹がいる」という設定です。元々灰原雄は非術師の家系ですが、術師をしている灰原雄はもちろん、妹も呪霊を見る事が可能ですが、灰原雄は妹が呪術師になる事には反対しており、呪術高専にも来ないようにと伝えている事が明らかになっています。
ただこの情報から今後灰原雄の妹が呪術廻戦に登場する伏線なのではないかという考察も多くなっています。わざわざ呪いが見える妹がいるという情報を登場させる事に何か意味があるとする考察ですが、2021年6月現在、現代の時間軸に戻って以降も灰原雄の妹らしきキャラの登場や関連する情報などは登場していない状態が続いています。
灰原雄に関する感想や評価
虎杖くんへ呪いになるとわかってでも『灰原なら』て七海に思わせた灰原雄がどれだけ優しくて素敵な男の子だったんだろ。て常々考えながら仕事してる。
— chii (@chii_honey414) June 6, 2021
ここからは既に呪術廻戦を視聴している人の灰原雄に関しての感想を紹介していきます。何巻にも渡って登場回があるわけではない灰原雄ですが、特に七海健人越しに描かれる灰原雄の構図が良いという声も非常に多くなっています。過去編で素直な性格で描かれていただけに、七海健人の中に深く残っており、死の間際になっても幻覚を見てしまう程だったのが呪術廻戦らしさに繋がっているという声も多いです。
呪術廻戦では呪術師は死亡率も高いとされており、それを体現するエピソードにもなっている灰原雄ですが、そんな呪術師だからこそ誰かの心に強く残っているというのが一種の呪いになっているという描写は泣けたという声も多くなっています。また何巻にも渡って活躍したわけではないにも関わらず登場回の度に印象を与えた事が人気を高める要因になっているとする声も多いです。
いや……「灰原雄には妹がいて呪霊が見えるが、高専には絶対に来ないように言っていた」って謎の設定どっかで使われるに決まってるやん………………………怖……………………
— 瀬谷 (@SayYeah000) May 18, 2021
灰原雄自身は既に死因まではっきりと描かれているキャラクターだけに今後の活躍は見込めませんが、代わりに活躍するのではないかと考えられているのが妹です。呪いが見える事以外の情報がなく年齢や術式なども不明ですが、何らかの形で本編に登場してほしいという声も多いです。加えて術師として登場するのであれば、灰原雄の術式と関連があるような術式だったりするのが良いという声も多くなっています。
或いはあくまでも妹は「見える」だけという可能性もあり術師として活躍していない可能性もあります。しかし非術師でありながら高専に協力している存在である「窓」の設定などもあり、せっかく関連しそうな要素が複数登場している事、兄である灰原雄の死に対してどのような行動を取っているかなども不明である事もあって現在何をしているかだけでも知りたいという声も多くなっています。
過去編アニメ化したら一人称俺の五条悟が見れますし本物の夏油傑の声が聞き放題ですしボブ硝子ちゃんスパスパタバコ吸うし七海建人の一人称がわかるかもしれないしなんといっても灰原雄に声がついて動く そして私が救われる
— ぽんづ (@shigan_flower) May 31, 2021
灰原雄が初登場した初登場回は何巻かといえば8巻で比較的遅めな事も影響して2021年6月現在アニメ化もされていない状態です。その為、アニメでも登場してほしいという声やアニメ化されるのであれば声優がどうなうるのかが気になるという声も多くなっています。呪術廻戦では珍しい明るい性格のキャラクターだけにどんな声優さんが起用されるのかを予想している考察も多くなっています。
呪術廻戦の人気の高さや2021年冬に公開が予定されている劇場版映画などからもアニメ2期が制作される可能性は高いといえるでしょう。そうなれば既にアニメ化されている内容と劇場版の内容から原作で灰原雄が登場した過去編・懐玉編からのアニメになる可能性が高いので、余計に期待感が高まっているとする声も多いです。
灰原雄の術式まとめ
灰原雄は何巻にも渡って登場したキャラクターではなく、また戦闘シーンなどもない為、術式や領域展開は不明のまま死亡してしまったキャラクターです。しかし死因が死因という事もあって夏油傑や七海健人など複数の呪術師に影響を与えたキャラクターとして呪術廻戦にはなくてはならないキャラクターになっていると言えます。
何巻から何巻に登場したかといえば8巻から9巻だけ何巻にも渡って登場したキャラクターではありませんがアニメ2期が制作されればまず間違いなく登場し活躍するキャラクターです。まだ原作呪術廻戦を読んでいないという人はアニメ2期が決定する前にぜひ1度読んでみてはいかがでしょうか?