【呪術廻戦】領域展開の手の形・ポーズの種類と意味は？キャラの手印を一覧で紹介

今回のまとめでは、大人気漫画・テレビアニメ『呪術廻戦』に登場する領域展開についてまとめていきます。領域展開と言えば、五条悟や伏黒恵ができることで知られていますが、領域展開とは一体どんなもので、ほかにどんな種類があるのでしょうか？領域展開を一覧にしてまとめていきます。それでは、領域展開についてまとめていく前に、漫画・テレビアニメ『呪術廻戦』の概要や簡単なあらすじなどについて見ていきましょう。

『呪術廻戦』は、2018年3月より2021年6月現在も『週刊少年ジャンプ』にて連載されている芥見下々さんの漫画です。呪術をテーマにした『呪術廻戦』は現在16巻まで刊行されています。連載が始まると忽ち人気となった『呪術廻戦』は、2020年より全24話でテレビアニメ化もされていました。2021年冬には、前日譚である『呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校』の映画化も決まっています。ぜひチェックしてみてください。

主人公の虎杖悠仁は、仙台市のとある高校に通うごく普通の男子高校生でしたが、ずば抜けた身体能力を持っていました。ある夜、東京の呪術高専に通う呪術師の伏黒恵は、”特級呪物”を回収するため、虎杖悠仁に接触します。接触後、伏黒が探していた特級呪物の「両面宿儺」を虎杖悠仁が所属するオカルト研究会の先輩2人が開封の儀をしていることを聞き、急いで学校へ向かいますが、既に校舎には呪霊だらけとなっていたのです。

では、領域展開にはメリットとデメリットがありますが、それは一体どのような点があげられるのでしょうか？まず、領域展開をするにあたってのメリットやデメリットについて見ていく前に、領域展開とはどんな術式なのかについて見ていきましょう。領域展開は、術式の”最終段階”や”極致”とも言われている秘技で、この術式を展開できるのは限られた者のみとなっているのが特徴的です。

領域展開は簡単に言ってしまえば、”生得領域”と呼ばれる心の中で築いた”結界”を具現化する技と言えるでしょう。領域展開をする際は、術師によってそれぞれの手印があるのも特徴的です。では、限られた者にしかできないとされる領域展開のメリットとは何でしょうか？1つ目のメリットとしては、領域展開内での術師の技が相手に必中必殺出来るという点が挙げられます。

領域を展開する者に非常に有利な結界のため、結界内での攻撃は必ず当たるのです。2つ目のメリットとしては、攻撃が当たらないと言われている”無下限呪術”の使い手である五条悟を領域展開内に入れてしまえば、防御力の高い彼にも攻撃が当たるという”中和”作用が働く点です。また、閉じ込めることに特化しているため、1度結界に入れてしまえば出ることは非常に難しい点もメリットとして挙げられます。

続いては、領域展開のデメリットについて見ていきましょう。領域展開は必中必殺と攻撃の中和という作用が働く非常に強力な術式ですが、強力な一方でデメリットもあります。挙げられるデメリットとしては大まかに2つあります。まず1つ目は、莫大で強力な呪力を消費することから、1日に1回限りしか発動することができない点です。

2つ目は、領域展開後はしばらくの間他の術式すらも使用することができなくなってしまうという点です。莫大な呪力を消費し術式に負荷をかけることが理由とされています。ですので、領域展開をする際は、勝利を確信できる場面でなければ、もし仕留められなかった時は非常に不利な戦況となってしまうのです。

では、『呪術廻戦』に登場するキャラクターで領域展開を出せることができる人物の手印やポーズなどの種類を一覧で見ていきましょう。まず1人目は、作中内でも非常に人気のあるキャラクター・五条悟の領域展開です。五条悟が領域展開「無量空処」を発動する時の手のポーズは、「帝釈天印（たいしゃくてんいん）」と呼ばれるもので、英語圏では「Fingers crossed （フィンガーズ・クロス）」という幸せを願う手のポーズです。

人差し指に中指を掛けたこのポーズは、五条悟の領域展開「無量空処」のポーズとして大変人気のあるポーズとなりました。領域展開は両手を使って発動させることが多い術式ですが、五条悟は”強い”だけあり片手だけのポーズとなっているのが特徴的です。この「Fingers crossed （フィンガーズ・クロス）」は幸福を願う以外にも悪霊を祓うポーズや穢れから防御する際のポーズとしての意味合いもあると言われています。

また、仏教圏で使われる「帝釈天印（たいしゃくてんいん）」は、仏教の守護神「天部」の1つで、インドでは最強神「インドラ」のポーズとして知られています。五条悟の領域展開「無量空処」のポーズは、この「帝釈天印（たいしゃくてんいん）」が元だと考えられます。

続いてのポーズ・手の種類は、特級呪物・両面宿儺の領域展開「伏魔御厨子（ふくまみづし）」のポーズについてです。両面宿儺は、「呪いの王」という異名を持った元は人間でした。後に20本の指の屍蝋となり特級呪物に指定されていましたが、虎杖悠仁が指を食べたことで受肉し現代に現れることとなった人物です。そんな両面宿儺は、領域展開「伏魔御厨子（ふくまみずし）」という術式を使います。

領域展開「伏魔御厨子（ふくまみづし）」をするときのポーズは、両手の人差し指と小指の第2関節と両手の中指と薬指のお腹を合わせて作る「閻魔天印」というものです。「閻魔天印」という名前の通り、地獄にいるとされる閻魔大王のポーズです。閻魔天は、運命や死、冥界を司るインド神話のヤマが元です。

続いてのポーズ・手の種類は、呪霊の集団の1人である漏瑚（じょうご）です。漏瑚は、大地に対する畏怖から生まれた特級呪霊で、領域展開は「蓋棺鉄囲山（がいかんてっちせん）」というものです。領域展開「蓋棺鉄囲山（がいかんてっちせん）」を使うときの手のポーズは、薬指と小指を立てて他の指は組んだ形をします。親指は中に入れて組みます。この領域展開の手のポーズから、漏瑚は「大黒天印」だと言われています。

大黒天とは仏教名であり、元はヒンドゥー教のシヴァ神です。また、大黒天は、日本では七福神の1つとして知られています。シヴァ神は、ヒンドゥー教では影響力の強い3柱の1人とされています。破壊と再生を司る神として知られており、漏瑚とも重なる部分が見受けられます。

続いてのポーズ・手の種類は、人間への畏怖から生まれた特級呪物の真人です。継ぎ接ぎの奇妙な見た目をした真人は、領域展開「自閉円頓裹（じへいえんどんか）」を使います。真人は、相手に手印を見せずとも、口の中で印を作ることができます。真人が領域展開をする際は、相手に悟られることなく口の中で印を作りますが、口の中では2組の手によって手印を作っていました。

その2組の手のポーズについて見ていきましょう。まず、上の手のポーズは、親指以外の4本の手を両手で組み三角形を作ります。下の手のポーズは、小指と親指のお腹を合わせ、薬指と中指、人差し指は折り曲げた形を作っています。このポーズから、上の手は”弥勒菩薩印”の「如来印」、下の手は「孔雀明王印」だと言われています。

弥勒菩薩は、現在の仏とされるゴータマ・ブッダの次にブッダとなることを約束された修業者であり、「未来仏」とされています。孔雀明王は、明王の1つであり、元はインドの女神・マハーマーユーリーとされています。孔雀明王は慈悲の顔をしており、元来厄などを取り除くとされていましたが、後に毒を持った生き物を食べることから煩悩を取りはらう菩薩とされました。

続いてのポーズ・手の種類は、御三家の1つである禪院家の次期当主となる見込みのある伏黒恵のポーズです。伏黒恵の領域展開「嵌合暗翳庭（かんごうあんえいてい）」は、親指を合わせ、他の指は組むといった手のポーズをとります。このポーズから、恐らく薬師如来印が元になっていると言われています。薬師如来は、”お薬師さま”とも呼ばれているように、病気や窮乏から助けてくれる如来として親しまれています。

続いてのポーズ・手の種類は、海に対する畏怖から生まれた陀艮（だごん）の手のポーズについてです。陀艮は、領域展開「蕩薀平線（たううんへいせん）」を使う時は、手でポーズを作らずにお腹に印を書いて領域展開を発動させていました。お腹に書いた印については不明となっています。

続いてのポーズ・手の種類は、森に対する畏怖の念から生まれた花御の領域展開「朶頤光海（だいこうかい）」についてです。花御は、領域展開ができる特級呪物でしたが、領域展開をしようとした際、五条悟が乱入してきたこともあり、途中で帳を下すのを中止しました。そして、その後も領域展開をすることなく死亡してしまったため、領域展開時の手のポーズのほか、どんな領域展開なのかは不明となっています。

続いてのポーズ・手の種類は、偽夏油が使役していた疱瘡婆（ほうそうばばあ）と呼ばれる特級呪霊です。疱瘡婆は、ウイルス性感染症の天然痘（てんねんとう）からの畏怖によって生まれた疱瘡神です。領域展開を発動する時に手を使ったポーズをとることはなく、中指を折り両手を広げるという変わったポーズを取りました。これまで、元となっているのは仏像などが多かったのですが、疱瘡婆は宮城県の妖怪「疱瘡婆」だと考えられます。

続いては、それぞれのキャラクターが発動する領域展開の意味や由来について一覧で見ていきましょう。まず1つ目は、領域展開「無量空処」を発動させる五条悟についてです。五条悟が発動させる「無量空処」は、宇宙を彷彿させる結界で、無限の情報量で相手に負荷をかけるので行動するのが難しくなる領域展開です。

「無量空処」は、仏教用語にある言葉で、修業の末にある物質的存在がない無限の空間のことを指しています。五条悟の領域展開「無量空処」で広がる宇宙空間と似ているところがあります。

続いての一覧は、特級呪物・両面宿儺の領域展開「伏魔御厨子（ふくまみづし）」についてです。伏魔御厨子では、巨大な牛の頭骨のようなものが積み上げられた空間を展開します。領域内の物を塵にしてしまうという効果がります。この”伏魔御厨子”の由来ですが、まず、”伏魔”に注目すると”伏魔殿”であることが窺えます。伏魔殿とは、中国の伝奇小説『水滸伝』内の建物名のほか英国の叙情詩『失楽園』に出てくる都市名です。

呪術廻戦の両面宿儺の領域展開「伏魔御厨子」から推測すると、中国の伝奇小説『水滸伝』に登場する魔王が閉じ込められた建物名である伏魔殿であることが窺えます。

続いての一覧は、漏瑚の領域展開「蓋棺鉄囲山（がいかんてっちせん）」についてです。漏瑚の領域展開は、マグマのような高温な結界内となり、普通の人なら熱さでやられてしまいます。領域展開「蓋棺鉄囲山」の名前を見ると、「蓋棺」は死を意味する言葉です。「鉄囲山」は仏教用語で、鉄でできた架空の山とされています。この名前の意味から、「必ず仕留めてやる」といった漏瑚の強い気持ちが窺えます。

続いての一覧は、真人の領域展開「自閉円頓裹（じへいえんどんかん）」についてです。領域展開「自閉円頓裹」は、呪術師を必中必殺するほどの威力を持った強力な無為天変を使ったものです。名前の意味について見ていくと、「自閉」はそのままの通りの意味となり、「円頓」は仏教の中でも天台宗に受け継がれる規律で現状を悟り成仏するという意味です。「裹」はつつむ、まとう、という意味を持った漢字になります。

続いての一覧は、伏黒恵の領域展開「嵌合暗翳庭（かんごうあんえいてい）」についてです。領域展開「嵌合暗翳庭（かんごうあんえいてい）」は、影を作った空間を作り、影を利用して出せるだけの式神を3体以上出すといった伏黒恵らしい領域展開となります。「嵌合」とは軸と軸受けが嵌ることいい、「暗翳」とは暗雲や影、不吉などの意味を持つ言葉で、「庭」は神事などをする場所のことを指しています。

続いての一覧は、陀艮の領域展開「蕩薀平線（たううんへいせん）」についてです。領域展開「蕩薀平線（たううんへいせん）」は、南国のリゾートのような結界を張ります。底なしで式神が湧き出てくる術式「死累累湧軍」と併せた攻撃をします。名前の意味を見ていくと、「蕩」はゆらぐ、揺れ動くという意味、「蘊」は仏教用語で人を構成する肉体と精神の集合体である「色・受・想・行・識」をあらわした五蘊であると考えられます。

続いての一覧は、花御の領域展開「朶頤光海（だいこうかい）」についてです。花御の領域展開は完全には登場しなかったので、どんな結界を張るのかは不明です。名前の意味について見ていくと、「朶」は花のついた枝という意味があり、「頤」はあごや育てるという意味をもちます。これらのことから、花御の領域展開は花を育てる海のように輝く結界が広がるのでは？とも言われています。

続いては、領域展開に関連する用語について分かりやすくまとめていきます。まずは、生得領域（しょうとくりょういき）についてです。生得領域は、人間や呪霊の”心の中”のことを指しています。心の中や心的情景は十人十色です。ですので、自分の中にあるこの生得領域を具現化したものが、領域展開としてそれぞれの結界を作っていくことになります。

続いては、簡易領域について見ていきましょう。簡易領域とは、使用者の周囲をごく僅かな距離だけの小さな結界で防御をするという術式です。「弱者の領域」という別称もあります。その名の通り、領域展開をできない術師が使用する術式とされています。簡易領域は、平安時代にいた蘆屋貞綱という人物が考案した領域展開を使えない者のための術式です。

簡易ではあるものの、中和作用があるので必中必殺の領域展開内でも攻撃から身を守ることができます。ですが、簡易領域を発動中はその場から動くことはもちろん攻撃をする余裕がないので、防御優先の術式となります。作中では、京都校の三輪がシン・陰流の簡易領域を発動させていました。簡易領域は、弱者の領域として生まれましたが、これには縛りがあり、シン・陰流の門下生にしか習得する資格がありません。

京都校の三輪のほか、シン・陰流の使い手は、京都校の日下部、冥冥の弟である憂憂（ういうい）がいます。ですが、シン・陰流なのか不明なメカ丸も作中で簡易領域を使用していました。

続いては、渋谷事変で登場した領域展延についてです。領域展延は、術者の身体を水のように周囲を覆う術式のことを指します。簡易領域と間違えやすい領域として知られていますが、違いがあります。簡易領域は周囲に簡易領域を発動しているため動くことができませんが、領域展延は身体の周りを覆っているので、領域展延を発動中でも身動きをとることができます。

また、簡易領域は発動中、結界に入ってきた相手を攻撃することができる一方、領域展延は発動中に生得術式を使うことができないという違いがあります。

続いては、領域展開の対処方法について考察していきます。まず1つ目の対処方法は、呪力で攻撃を受けることがあげられます。領域展開での攻撃は、必中必殺ですが、領域内であっても呪力で防御することは可能なので、瞬時に呪力で身を守るのが1番ではないでしょうか？

続いての対処方法は、領域外へと脱出することです。領域外へ脱出してしまえば必中必殺の効果はなくなるので、身を守ることはできますが、領域展開内から外へ脱出することは限りなく不可能に近いです。作中では、渋谷事変で伏黒恵が僅かに領域内から穴を開けていました。このことから、領域展開をできる術師ならば不可能ではないことが窺えますが、絶対的な対処方法とは言えません。

続いての対処方法は、簡易領域を展開することです。簡易領域は、領域展開の術式を持たない”弱者”のために作られたものなので、領域展開内であっても必中必殺の技を中和させる作用を持ちます。ですが、簡易領域は、シン・陰流の門下生にしか使用することができない縛りがあるため、簡易領域さえできない術師にとっては対処方法にはなりません。

続いての対処方法は、領域展開内で領域展開をすることです。五条悟と虎杖悠仁は、漏瑚の領域展開によって結界内に閉じ込められましたが、五条悟は漏瑚の領域内から脱出しています。これは、五条悟が領域内で領域展開をしたからです。領域展開内では、より洗練された呪力の大きい術師の領域展開が優先されるということに起因します。

続いては、領域展開に関する感想や評価について見ていきましょう。まず1つ目は、上記のものになります。領域展開は五条悟だけの術式であると認識している方が多くいることが見受けられました。

続いての感想は、上記のものになります。『呪術廻戦』は面白い一方で、術式の種類が多すぎるといったものでした。領域展開のほか、簡易領域以外に把握できていないという方もちらほらいることが窺えました。

続いての感想は上記のものになります。領域展開は何種類かあるのか？いったものでした。領域展開は、使う術者によって名前や効果、手のポーズが変わりますので、ぜひ、このまとめを利用して領域展開について整理してみてください。

以上、『呪術廻戦』に登場する領域展開使用者や、領域展開時の手の種類やポーズ、手の意味や由来などについての一覧まとめでした。『呪術廻戦』では、まだ明かされていない手のポーズや術式などもあるので、今後の動向にもぜひ注目してみてください。サイト内には、『呪術廻戦』に関する他のまとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。