【呪術廻戦】順平がOP最後の花見にいる理由は？変化したシーンもまとめて紹介

「呪術廻戦」に登場する吉野順平は、主人公・虎杖悠仁の同級生として登場します。役柄としてはサブキャラクターと思われていた吉野順平ですが、実は虎杖悠仁にとって重要な役割を果たしています。今回はそんな吉野順平について解説していきます。

「呪術廻戦」は芥見下々先生によるバトルアクション漫画です。「呪い」というダークファンタジーなテーマが新しく、世界中で注目を集め、日本を代表する作品となりました。「週刊少年ジャンプ」で2018年から連載が開始され、2021年5月現在までに単行本が15巻まで発売されています。

テレビアニメは2020年に第1期が全24話で放送され、高評価を受けました。アニメ終了後には劇場版アニメの公開も発表され、「呪術廻戦0巻」の内容を映画化した、劇場版「呪術廻戦0」は2021年冬頃に公開が予定されています。

虎杖悠仁は普通の高校に通う学生でしたが、オカルト研究部の先輩が不思議な物を拾ってから生活が一変してしまいます。先輩が拾ったのは「両面宿儺の指」という物で、特級呪物と呼ばれる非常に危険な物でした。封印されていた「両面宿儺の指」ですが、その封印が解かれてしまい、近辺にいた呪霊が虎杖悠仁の通う高校に押し寄せました。

「両面宿儺の指」を回収に訪れていた伏黒恵は、「呪術高等専門学校」と呼ばれる所から派遣されており、虎杖悠仁に逃げるように告げました。しかし伏黒恵は呪霊との戦いで負傷してしまいます。そんな伏黒恵を助けに来たのは虎杖悠仁で、虎杖悠仁は「両面宿儺の指」を食べる事で「呪術師」となりました。こうして「両面宿儺の器」に適合した虎杖悠仁は呪術高専の監視下に置かれ、学生として呪術を学ぶ事になりました。

吉野順平は里桜高校の2年生で、呪いを可視できる素質を持っていました。趣味は映画鑑賞で、映画館に通っていたところ、呪霊の真人に出会います。吉野順平は学校生活がうまくいっておらず、自身をいじめていた生徒に恨みを抱いていました。そんな心の隙が真人を受け入れる要因となってしまい、吉野順平は真人の手解きを受け式神「澱月（おりづき）」を使役する事ができるようになりました。

「呪術廻戦」に登場する吉野順平は、メインで活躍するキャラクターではありません。しかしアニメのOPでとても印象的に登場していました。次はそんな吉野順平がアニメOPに登場している理由についてご紹介します。

吉野順平はアニメOPで虎杖悠仁と共ににこやかに笑い合って登場しています。虎杖悠仁と共に登場しており、位置もメインキャラクターに並んで画角の中央に描かれています。この立ち位置だけで考えると、吉野順平は物語において非常に重要な立ち位置のキャラクターと感じる方も多いようです。

吉野順平は「呪術廻戦」においてサブキャラクター的な立ち位置にいる人物です。しかし前述したように吉野順平はアニメOPではメインキャラクターの位置に登場しています。次はそんな吉野順平がなぜアニメOPの花見のシーンで、中心人物として描かれていたのかを考察していきます。

吉野順平がアニメOPの花見のシーンに描かれた理由としてまず考えられるのが、「もしもルート」です。「もしもルート」とは、吉野順平のあまりに切ない境遇を少しでも救済できればという思いから描かれた、「ありえない理想」を指しています。吉野順平は学校でいじめられ、母親も呪霊に殺されました。

やっとできた友達の虎杖悠仁と「呪術高専」に通う明るい未来が見えた矢先に、虎杖悠仁の前で真人に惨殺され、非常に悲しいキャラクターとなっています。そんな吉野順平に幸せになって欲しいという製作陣の願望の現れと考えられています。

吉野順平がアニメOPの花見のシーンに描かれた理由として次に考えられるのは、12話で訪れる吉野順平の死を「より印象付ける」為と考えられています。吉野順平の死は、虎杖悠仁にとって大きく成長するきっかけとなる重要な転機でした。

その為、あまりに残酷な最期が演出され、ファンからは「印象深いシーン」として有名になっています。そんな吉野順平が亡くなった事をより印象付けるために、あえてアニメOPの花見のシーンで幸福な理想が描かれたと考えられています。

吉野順平がアニメOPの花見のシーンに描かれた理由として最後に挙げられるのは、「存在しない記憶」の伏線ではないかという考察です。虎杖悠仁には「存在しない記憶」と呼ばれる謎の能力があると言われています。これはありもしない記憶を他者の脳内に発生させるというものでした。

作中にも京都校の東堂葵や、呪胎九相図の脹相の脳内に虎杖悠仁との「存在しない記憶」があり、今回描かれたアニメOPの花見シーンは、「吉野順平と呪術高専で過ごす」という「存在しない記憶」の可能性があると言われています。

「呪術廻戦」のアニメOPは物語が進むにつれて変化していきました。一瞬で終わってしまうOPの中で、小さな変化を見つけるのは難しいですが、この「変化」がファンの間では物語の重要なキーポイントになっており話題となっていました。今回はそんなアニメOPの変化について「花見のシーン」を考察していきます。

「呪術廻戦」アニメOPの花見シーンでは、まるで絵画のような美しい情景が描かれ、1人また1人と登場人物が増えていました。アニメ1話から2話のOPでは虎杖悠仁と吉野順平、五条悟、伏黒恵の4人が登場していました。しかしアニメ3話から5話にかけて、釘崎野薔薇と夜蛾正道が追加されました。

そしてアニメ6話から8話にかけては、呪術高専2年のパンダや禪院真希、狗巻棘に加え、呪術高専の教員である伊地知潔高と家入硝子も追加され、呪術高専における重要人物が出揃う形になりました。そして最後にアニメ8話から13話にかけて七海建人と東堂葵が追加され、合計13人の大所帯での花見シーンとなりました。

当初虎杖悠仁と吉野順平、五条悟、伏黒恵の4人しか登場していなかったアニメOPの花見シーンですが、前述したようにその登場人物は回を増す毎に増えていきました。そして増えていく登場人物については「ある法則」があるようでした。

その「法則」というのが、アニメ初登場回の次の回に当たるOPで登場するというものでした。アニメ第2話で初登場した釘崎野薔薇が第3話のOPで登場するといったように、ほとんどのキャラクターがこの法則で登場しています。

アニメ「呪術廻戦」のOPはどのシーンも絵画的に描かれており印象的になっています。そんな絵画的なアニメOPですが、特に花見のシーンには記憶にある絵画に既視感を覚えるファンも多いようです。実は「呪術廻戦」アニメOPの花見シーンにはモデルとなる絵画が存在すると言われています。その有名な絵画というのが、クロード・モネの描いた「草上の昼食」という絵画でした。

モネの「草上の昼食」という絵画は、モネがエドゥアール・マネの同名絵画「草上の昼食」からインスピレーションを受けて描いた絵画と言われています。モネの「草上の昼食」は縦4m、横6mという超大作でしたが、モネの手によって切断され分割されました。そんな有名絵画の「草上の昼食」をモデルにしたのが、「呪術廻戦」のOPである絵画的美しさの花見シーンでした。

前述したように「呪術廻戦」のアニメOPには登場キャラクターが増えていくなどの変化がある事が分かっています。次はそんな「呪術廻戦」のアニメOPの変化について、花見シーン以外のポイントをご紹介していきます。

アニメOPの変化について大きな話題となったのが、五条悟の目隠しの変化です。アニメ第8話までは目隠しをした五条悟のアップシーンだったものが、第9話から目隠しを捲って瞳のアップシーンへと変化していました。これはアニメ第7話で五条悟が目隠しを外し、「六眼」を披露した為と言われています。このように、アニメOPの変化は、アニメ本編の内容にリンクさせているものが多いようです。

次にアニメOPの変化として有名なのが、虎杖悠仁の涙です。アニメ第12話までは虎杖悠仁の目に涙は描かれていませんでしたが、アニメ第13話のOPで虎杖悠仁が涙を流すという変化がありました。これは、アニメ第12話で、吉野順平が真人の手によって殺されてしまった為と言われています。この変化は虎杖悠仁が吉野順平の死によって受けた精神的ダメージを表す細かな描写として話題となりました。

吉野順平は一度は呪霊の手に落ちてしまい、自分を苦しめた人間を殺そうとしますが、虎杖悠仁の説得によって思い留まりました。そして虎杖悠仁が呪術高専への入学を勧めると、吉野順平は承諾しようとしました。しかし真人の手にかかり、吉野順平は無理矢理体の構造を作り替えられてしまい、やがて命を落とします。一度は明るい未来を見ただけに、虎杖悠仁にとって吉野順平の死は非常に悲しいものであったと言われています。

アニメ「呪術廻戦」のOPやEDはファンの間で高評価が寄せられている事をご存知ですか？OPやEDの作画や描写が素晴らしい事に合わせて、OPやEDに起用されている曲もスタイリッシュでかっこいいものが多いと言われています。次はそんなアニメ「呪術廻戦」のOPやEDに起用されている曲についてご紹介していきます。

アニメ「呪術廻戦」のOP第1クールに起用されたのは「Eve」さんの「廻廻奇譚」です。作詞と作曲を担当したのがEveさんで、編曲はNumaさんです。「廻廻奇譚」はEveさんのメジャーシングル4作目にあたり、アップテンポな曲調と、矢継ぎ早に紡がれる言葉が疾走感のある曲となっています。そして第1クールのOPとあって、「廻廻奇譚」はアニメ「呪術廻戦」を代表する曲となりました。

次に第2クールでOPに起用されたのが「Who-ya Extended（フーヤエクステンデッド）」さんによる「VIVID VICE」」です。作詞・作曲・編曲をWho-ya Extendedさんが担当されており、「VIVID VICE」はWho-ya Extendedの初EP内のリード曲となっています。「VIVID VICE」もOP映像の疾走感にマッチした曲となっており、逆再生という複雑な仕組みのOP映像をクールな印象にまとめていると評価されています。

アニメ「呪術廻戦」第1クールのEDに起用されたのは、「ALI」さんの「LOST IN PARADISE feat. AKLO」です。作詞を担当したのはLEOさん、LUTHFIさん、ALEXさん、ALOLOさんで、作曲はALIさん、AKLOさん、編曲はALIさんが担当しています。「LOST IN PARADISE feat. AKLO」はALIさんのメジャーシングル1作目で、2021年にCrunchyrollのアニメアワードで「ベストエンディング賞」を受賞しました。

第2クールのEDに起用されたのは、「Cö shu Nie（コシュニエ）」さんの「give it back」です。「give it back」はCö shu Nieさんのメジャーシングル5作目にあたり、切ない展開の続くアニメ本編のEDとして、ノスタルジックな曲調が哀愁感を演出しています。

こちらはアニメOPに吉野順平が登場し、虎杖悠仁が泣いていた演出が素晴らしいと評価されている方の投稿です。OP映像という短い尺の中で、アニメ本編に沿った変化を加えているアニメ「呪術廻戦」のOPはファンの間で高い注目を集めています。

こちらもアニメ『呪術廻戦」のOP映像で吉野順平と虎杖悠仁が笑い合っている姿を見て、心が抉られるという方の投稿です。アニメOPの花見シーンは、吉野順平が悲しい死を遂げる事から、2人の幸せな笑顔が余計に切なくさせると言われています。

こちらはアニメ「呪術廻戦」OPで吉野順平と虎杖悠仁の幸せそうな姿が描かれた事から、制作陣が鬼畜だと感じた方の投稿です。アニメOPの花見シーンでは、「絶対にありえないシーン」が描かれています。不幸な死を遂げた吉野順平を、せめてもの「もしも」で救済したと言われているシーンですが、逆に残酷だと感じているファンも多いようです。

吉野順平が登場するアニメ「呪術廻戦」のOPに関するまとめはいかがだったでしょうか？アニメ「呪術廻戦」は本編だけでなく、移り変わっていくOP映像も注目を集めていました。また、このように些細な変化が散りばめられている事から、「OP考察」をするファンも多く、OP映像に隠されたメッセージを汲み取る事に夢中になるファンもいました。

そんな本編のみならず、メッセージ性の高いアニメOP映像からも目が離せない、大人気アニメ「呪術廻戦」ですが、まだご覧になった事がないという方は、是非この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか？