2021年05月20日公開
2021年05月20日更新
【ゴールデンカムイ】フチはアシㇼパのかわいい祖母!村での地位や杉元との関係は?
「ゴールデンカムイ」に登場するフチは、かわいいと人気のアシㇼパの祖母です。今回はそんな「ゴールデンカムイ」のアシㇼパの祖母であるフチの口の周りの刺青から分かる、アイヌの村での地位や杉元の関係など、そのかわいい魅力に迫っていきます。さらに、フチの家族構成やインカラマッの不吉な占いによるフチへの影響なども考察し、フチのアニメ声優・一城みゆ希さんについてもプロフィールや主な出演作品を紹介していきます。
目次
ゴールデンカムイのフチはアシㇼパのかわいい祖母
ゴールデンカムイの作品情報
今回は「ゴールデンカムイ」に登場するアシㇼパの祖母・フチについて、刺青や杉元との関係などそのかわいい魅力に迫っていきます。さらに、フチの家族構成や不吉な占いなどを考察し、アニメ声優の一城みゆ希さんについてもみていきます。まず、ここでは「ゴールデンカムイ」の作品情報についてみていきます。
ゴールデンカムイの概要
「ゴールデンカムイ」は野田サトル先生によって2014年から週刊ヤングジャンプで連載中の、北海道や樺太を舞台にしたバトルサバイバル漫画です。シリーズ累計発行部数は2020年12月時点で1500万部を突破しており、アイヌの文化や風習、料理などが随所で描かれている歴史ロマンやグルメ漫画の側面も持っています。
また「ゴールデンカムイ」のテレビアニメは、第1期が2018年4月〜6月の期間に放送され、第2期は2018年10月〜12月の期間に放送。第3期は2020年10月〜12月の期間に放送されました。
ゴールデンカムイのあらすじ
舞台は日露戦争終結後の北海道、ヒグマに襲われていた元陸軍の軍人・杉元佐一はアシㇼパというアイヌの少女に救われます。それと同じ頃、杉元はのっぺら坊と呼ばれる人物がアイヌの人々を殺し、奪って隠したアイヌの金塊の存在を知ります。一方、網走監獄では、のっぺら坊が金塊の隠し場所を囚人たちの体に刺青として刻み、脱獄させる事件が発生。杉元や金塊を狙う男たちの熾烈なバトルが幕を開けることとなります。
フチはアシㇼパの祖母
「ゴールデンカムイ」に登場するフチは、アシㇼパの母方の祖母です。そもそも「フチ」とは名前ではなく、アイヌ語で「祖母」を意味する言葉なので、普通に「おばあちゃん」と呼んでいるイメージです。さらに、フチはアシㇼパが連れてきた杉元に温かく接し、怪我をした谷垣に対しても手厚い看護を施してくれました。そのことからも、フチは初対面の和人を快く迎え入れる温厚で人情味あふれる人柄であることがうかがえます。
ただ、杉元たちが話す和人の言葉は理解できないため、アシㇼパなど和人の言葉が分かる者に通訳してもらって、会話をしています。また、フチはアイヌ語を話すキャラという他に、アイヌの風習や伝統を重んじ、豊富なアイヌの口承文芸を語ることのできる人物です。そのため「ゴールデンカムイ」作中で最もアイヌ感を感じられるキャラとして親しまれています。
ゴールデンカムイのフチのかわいい魅力を紹介!杉元との関係は?
ここでは「ゴールデンカムイ」に登場するアシㇼパの祖母・フチの刺青や杉元との関係など、そのかわいい魅力に迫っていきます。
かわいい魅力①孫が心配で仕方ない
「ゴールデンカムイ」のアシㇼパの祖母・フチのかわいい魅力、1つ目は孫が心配で仕方がないことです。フチは孫であるアシㇼパのことを宝物のように大事に思っており、女性としての幸せも掴んでほしいと願っています。
そんなフチの悩みはアシㇼパが父親のウイルクの影響で山で過ごすことが多く、編み物や縫い物といった女性がこなす仕事ができないことです。女性がこなす仕事ができなければ、アイヌ人の夫を持つことが難しいため、フチは「孫が心配で私はこの世を去ることができない」と嘆き、アシㇼパの将来を心配しているのです。
かわいい魅力②アイヌでは口の刺青が村での地位を表す?
「ゴールデンカムイ」のアシㇼパの祖母・フチのかわいい魅力、2つ目は刺青の大きさです。アイヌの女性には口の周辺に刺青を彫る文化がありますが、フチの口の周りの刺青は他の女性よりも大きめとなっています。
実はアイヌでは口の刺青が村での地位を表しており、フチの亡き夫(アシㇼパの祖父)が村で最も偉い人物であったことから、妻であるフチの刺青も村の女性の中で最も大きいのだそうです。つまり、フチは村で最も地位のある女性ということになります。
かわいい魅力③杉元を信頼している?
「ゴールデンカムイ」のアシㇼパの祖母・フチのかわいい魅力、3つ目は杉元を信頼していることです。フチはアシㇼパの連れてきた客人ということもあり、初対面の杉元を温かくもてなしてくれました。そして、フチは出会ってすぐに杉元を気に入ったようで「アシㇼパを嫁に貰ってくれ」と頼むほどの信頼を寄せています。
フチは孫のアシㇼパが女性がこなすはずの仕事ができないことで、その将来を心配していましたが、杉元が父親のウイルクとレタラがいなくなって以来、気持ちが沈みがちだったアシㇼパに再び笑顔を取り戻してくれたことから、彼を信頼するようになったようです。そして、杉元がアシㇼパを連れて旅立つ際、フチは杉元の手を握りながら「アシㇼパは私の宝物。いつまでも一緒にいてください」と言って見送りました。
かわいい魅力④鶴見中尉が置いていった赤ん坊を育てる
「ゴールデンカムイ」のアシㇼパの祖母・フチのかわいい魅力、4つ目は鶴見中尉が置いていった赤ん坊を育てていることです。ある日、フチの家の前に赤ん坊がお金と共に置かれていました。実は、この赤ん坊は凶悪夫婦として知られた“稲妻強盗”坂本慶一郎と蝮のお銀の子どもです。夫婦亡き後、第七師団によって保護され「子は親を選べない」と語る鶴見中尉がフチに託したのです。
フチは赤ん坊が誰の子なのか知りませんが、彼女はその子をコタンで大事に育てていきます。アイヌでは死ぬ時、残された者に「送る儀式」をしてもらわえないと死後の世界に行けないという言い伝えがあり、基本的に自分の子でなくても大事に育てるとされています。凶悪夫婦の子が心優しいフチの下、そして温かなアイヌの環境でどのように成長していくのか注目されています。
かわいい魅力⑤2巻の表紙はフチになる予定だった?
「ゴールデンカムイ」のアシㇼパの祖母・フチのかわいい魅力、5つ目は2巻の表紙はフチになる予定だったという噂です。フチが「ゴールデンカムイ」作中に登場したのは第11話ですが、その当時、原作者の野田サトル先生はツイッター上で次のようにコメントしていたそうです。
ゴールデンカムイ2巻の表紙はフチおばあちゃんにしよう。うん。絶対売れる。
しかし、実際には2巻の表紙はヒロインであるアシㇼパが飾りました。結局、コミック第2巻ということもあり、メインヒロインであるアシㇼパを差し置いて、その祖母フチが表紙を飾るわけにはいかなかったようですが、原作者がそこまで言うほど自信をもって生み出された愛されキャラがフチだということが分かります。
ゴールデンカムイのフチの家族構成や占い
ここまで「ゴールデンカムイ」に登場するアシㇼパの祖母・フチの刺青や杉元との関係など、そのかわいい魅力に迫ってきました。そして、フチの夫が村で最も偉かったため、村で最も偉い女性であるフチの口の周りの刺青も大きいこと、杉元のことを信頼しており、宝物のように大切な孫アシㇼパを託したことなどが分かりました。次に「ゴールデンカムイ」のフチの家族構成やインカラマッの不吉な占いについてみていきます。
フチの家族構成
6年前に夫(アシㇼパの祖父)を亡くして以来、フチは孫のアシㇼパと2人で暮らしてきました。アシㇼパの両親は既に亡くなっており、アシㇼパの母親がフチの実の娘なので、アシㇼパの父親であるウイルクはフチにとって義理の息子ということになります。さらに、アシㇼパにとって叔父夫婦にあたるマカナックル夫婦や、その娘でアシㇼパにとって従姉妹にあたるオソマちゃんも、同じ村で暮らしています。
村で確認されているフチの家族は彼らのみですが、北海道の各地にはフチの兄弟姉妹や親族が多く暮らしており、杉元とアシㇼパが行く先々で力を貸してくれます。また、作中ではフチの15番目の妹まで登場していることから、フチの兄弟姉妹の子どもや孫まで数えれば、フチの血縁者は相当数いそうだと言われています。
インカラマッの不吉な占い
フチは杉元たちと旅立つアシㇼパを温かく見送りましたが、インカラマッの占いにより、彼女の穏やかな生活に暗い影がさすことになりました。占いが得意なインカラマッはフチのもとを訪れ、アシㇼパの凶事を告げます。そして、それが影響してかフチは2度とアシㇼパと会えなくなる、という夢を見てしまい、不吉な占いと夢のために寝込んでしまいました。
アイヌでは夢や占いの結果を深刻に捉える風習がある上に、フチは娘(アシㇼパの母)が亡くなる前にも予言のような夢を見たことがあったようです。そんなフチのために谷垣は「必ずアシㇼパを無事に連れて帰る」と立ち上がり、フチもそんな彼のためにカムイの加護を捧げて見送りますが、フチは自らの死装束を人知れず作り始めました。
アイヌでは死期が近いことを自覚した老人が人知れず死装束を準備する文化があるようです。そのため、フチも占いの結果と夢を深刻に捉えたことによる不安のためか、それとも自らの死期が迫っていることを悟ったのか、いずれにせよ穏やかだったフチの生活に暗雲立ち込める不安な描写となっています。
ゴールデンカムイのフチのアニメ声優
ここまで「ゴールデンカムイ」に登場するアシㇼパの祖母・フチの刺青や杉元との関係などのかわいい魅力を紹介し、フチの家族構成やインカラマッの不吉な占いについてみてきました。フチの家族について、村にはマカナックル夫妻とその娘くらいしか確認できないものの、北海道中にフチの親族がいること。インカラマッの不吉な占いと夢によって、フチの穏やかな生活に暗い影がさしたことなどが分かりました。
次に「ゴールデンカムイ」のフチのアニメ声優・一城みゆ希さんのプロフィールや主な出演作品を紹介していきます。
一城みゆ希のプロフィール
「ゴールデンカムイ」のアニメ声優・一城みゆ希さんは1949年8月23日生まれ、年齢は71歳(2021年5月現在)で、岩手県水沢市(現在の奥州市)出身です。また、所属事務所はぷろだくしょんバオバブ、旧芸名は「一条みゆ希」で1969年からアニメ声優や吹き替え声優として活動しています。次に「ゴールデンカムイ」のフチのアニメ声優・一城みゆ希さんの主な出演作品をみていきます。
一城みゆ希の主な出演作品
アニメ「野ばらのジュリー」ジュリー・ブラウン役、「はじめ人間ゴン」かあちゃん役、「名探偵コナン」ジョディ・スターリング役、「機動戦艦ナデシコ」ホウメイ役、 「ご注文はうさぎですか」千夜の祖母」役、「南鎌倉高校女子自転車部」神倉龍子」役、「BNA ビー・エヌ・エー」グラングランマ役、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」ローゼルシア・ダイクン役、「純潔のマリア」マーサ役などです。
他にアニメ「ツインエンジェルBREAK」神無月美佐枝役、吹き替え映画「ウォール街」ダリアン・テイラー役、「アダムス・ファミリー」マーガレット役、「ミセス・ダウト」ミランダ・ヒラード役、「スタートレック」ビバリー・クラッシャー役、「スリーピー・ホロウ」ヴァン・タッセル夫人役、「ナルニア国物語」白い魔女ジャーディス役、「今宵、フィッツジェラルド劇場で」ヨランダ・ジョンソン役などを演じています。
他に吹き替え映画「恋のからさわぎ」パーキー役、「グリフィン家のウエディングノート」エリー役、「愛しのグランマ」エル・リード役、「グランドフィナーレ」ブレンダ・モレル役、、「ケープ・フィアー」リー・ボーデン役、「クリスマス・クロニクル」ミセス・クロース役、「スピード 」アニー・ポーター役、ディズニー吹き替え「ムーラン」ファ・リー役、「101匹わんちゃん」クリエラ・ド・ヴィル役などを演じています。
ゴールデンカムイのフチに関する感想や評価
ゴールデンカムイのフチさん、愛おしいよね長生きしておくれよ~って思う pic.twitter.com/1hVh2IgRQm
— 猋西川猋 (@nishiyan2410) February 23, 2015
こちらは「ゴールデンカムイ」のフチに関するツイートです。フチが愛しいという感想で、フチが愛されキャラであることが分かります。
無料期間とのことでゴールデンカムイのアニメ見てるんだけど
— 風楼🐑🐑『領民0』小説5巻&漫画4巻、発売中!! (@fuuurou) May 6, 2019
フチお婆ちゃんのアイヌ語が心地よい
なんかいいなぁ、歌みたいで
こちらも「ゴールデンカムイ」もフチに関するツイートです。アニメでフチの話すアイヌ語が歌のようで心地よいという感想となっています。
ゴールデンカムイ、フチはほんとにいろんな人の面倒みてすごいと思う
— チノ (@chino95835014) October 10, 2020
こちらも「ゴールデンカムイ」のフチに関するツイートです。様々な人の面倒を見るフチがすごいという感想となっています。
ゴールデンカムイのフチまとめ
いかがでしたか?「ゴールデンカムイ」のフチはアシㇼパの祖母で、孫を宝物のように大切にしており、信頼している杉元に託したこと、村で一番大きな口の周りの刺青は村で最も偉い女性であることを示していること、鶴見中尉が置いていった赤ん坊を育てていることなどが分かりました。
さらに、その家族構成やインカラマッの不吉な占いによってフチの穏やかな生活に暗雲が立ち込めたことや、アニメ声優の一城みゆ希さんについてもみてきました。皆さんもぜひ「ゴールデンカムイ」でかわいいと人気の愛されキャラ・フチに注目してみて下さい!