【あしたのジョー】力石やカーロスの声優はだれ？テレビアニメ版や劇場版で違う？

「あしたのジョー」とは漫画ファン・アニメファンならば必ずその名前を聞いたことがあると言われている名作ボクシング漫画です。原作漫画は連載当時社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを記録しました。テレビアニメ版や劇場版も原作漫画に匹敵するヒットを記録した「あしたのジョー」ですが、ここでは矢吹丈、力石徹、カーロス・リベラといったメインキャラクターを演じた声優とあらすじを中心に考察・紹介していきます。

「あしたのジョー」は週刊少年マガジンに1967年末から1973年にかけて連載されました。原作者は高森朝雄（梶原一騎）で漫画はちばてつやが担当しました。「あしたのジョー」のコミックスは講談社コミックス版全20巻が電子書籍化されていて手軽に読むことができます。1960年代後半から1970年代前半の週刊少年マガジンは「あしたのジョー」をはじめ大人の鑑賞に耐え得る作品が多く同誌の黄金時代だったと言われています。

「あしたのジョー」は一大ブームを巻き起こすほどの大ヒット作品となりました。これを受けて制作されたテレビアニメ版第1期は1970年に、第2期は1980年に放映されて新たなファンを獲得したと言われています。また、テレビアニメ版第1期の総集編となる劇場版、その続編となる劇場版2作目も大きな話題を呼んだと言われています。さらに1970年には石橋正次主演、2011年には山下智久主演で実写映画版も公開されました。

「あしたのジョー」のあらすじを紹介します。風来坊の不良少年矢吹丈がプロボクサーとして、そして人間として成長していく物語です。悪事を働いて特等少年院行きとなったジョーはそこで生涯のライバルとなる力石徹と出会います。ジョーと力石は少年院での試合を機にプロボクサーになってからも互いを意識するようになりました。しかし、元々ウェルター級の力石はバンタム級のジョーと戦うため過酷な減量に挑むのでした。

「あしたのジョー」はあらすじでも紹介した通り主人公の矢吹丈が犯罪も犯す不良少年からプロボクサーとして人間的に成長していく物語です。何よりもジョーのキャラクターが非常に魅力的であることが「あしたのジョー」が大ヒットした要因の一つだと言われています。ここでは「あしたのジョー」の主人公の矢吹丈のプロフィールとテレビアニメ・劇場版で演じた声優について画像付きで紹介していきます。それではご覧ください。

「あしたのジョー」の主人公の矢吹丈のプロフィールをあらすじを交えて紹介していきます。ジョーは施設育ちですが、脱走を繰り返して東京・山谷のドヤ街へと流れ着きました。そこで元ボクサーでトレーナーの丹下段平と出会います。その後多くの人々を巻き込む詐欺事件を起こして逮捕され、特等少年院に送られました。そこでプロボクサーの力石徹と出会ったことでボクシングへ深くのめり込んでいくことになるのです。

「あしたのジョー」の矢吹丈のプロフィールをあらすじを交えて紹介しています。出所後ジョーはプロボクサーとしてデビューしました。力石徹との宿命の一線の後でジョーは対戦相手の顔面を殴れない重度のイップスに苦しみましたが、カーロス・リベラとの死闘で克服しました。その後金竜飛を下して東洋太平洋バンタム級チャンピオンに輝き、満を持して世界王者ホセ・メンドーサ戦に臨みますが、ジョーの肉体には限界が来ていました。

「あしたのジョー」のテレビアニメ版・劇場版で一貫して矢吹丈の声優を担当したのは歌手・俳優のあおい輝彦です。あおい輝彦はアイドルグループジャニーズのメンバーとして芸能界デビューしました。ジャニーズ解散後も「Hi-Hi-Hi」などのヒット曲を持ち、俳優としては「水戸黄門」の佐々木助三郎（助さん）役で有名です。声優としての活動は矢吹丈役が最も有名でジョーの声はあおい輝彦以外考えられないと称されています。

「あしたのジョー」で矢吹丈最大のライバルといえば力石徹です。ジョー戦の後力石が死亡した時は故・寺山修司さんの呼びかけで異例の葬儀が行われたことでも有名です。ここでは「あしたのジョー」のテレビアニメ版・劇場版などで力石徹を演じた声優・俳優を3人紹介していきます。力石徹はどのような声優によって演じられたのでしょうか？また、あらすじを交えた力石徹のプロフィールも併せて取り上げていきます。ご覧ください。

「あしたのジョー」に登場する力石徹のプロフィールをあらすじを交えて紹介します。力石徹はもとはウェルター級のプロボクサーでしたが野次を飛ばした観客を殴って少年院入りし、そこで矢吹丈と出会いました。ジョーを倒さないと前に進めないと思った力石は出所後フェザー級に転向していましたが、ジョーと戦うためにさらにバンタム級へと命懸けの減量を行い、ジョーに完勝しました。しかし、試合後に帰らぬ人となったのです。

「あしたのジョー」のテレビアニメ版第1期で力石徹を演じたのは元声優・俳優の故・仲村秀生さんです。仲村秀生さんは大学卒業後に舞台俳優として活動しながら1959年のアメリカ制作のドラマ「ローハイド」の吹き替えで声優デビューしました。テレビアニメ草創期にも声優として参加しており、声優・俳優として順調にキャリアを重ねました。声優では「宇宙戦艦ヤマト」の島大介役が有名です。2014年7月30日に死去しました。

「あしたのジョー」の劇場版・劇場版2で力石徹を演じた声優は元俳優・声優の細川俊之さんです。細川さんは俳優として数々の名作映画・ドラマに出演しましたが、独特の語り口と美声が有名でラジオパーソナリティーとしても活躍しました。声優としての仕事は劇場版「あしたのジョー」の力石徹役のみでしたが、細川さんらしい美声を活かした演技でファンから高く評価されています。惜しまれつつ2011年1月14日に亡くなりました。

2000年発売のゲームソフト「あしたのジョー闘打～タイピング泪橋～」で力石徹を演じたのは声優の中田譲治です。中田譲治は1980年代に悪役中心の俳優として活動していました。1990年代以降は活動の軸を声優にシフトチェンジしています。「ケロロ軍曹」のギロロ伍長役で声優としてブレイクを果たしました。声優として他にも「巌窟王」のモンテ・クリスト伯爵役、「Fateシリーズ」の言峰綺礼役などがある人気声優です。

「あしたのジョー」の登場キャラクターの中で力石徹の死後重度のイップスに陥った矢吹丈の復活のきっかけとなったのがカーロス・リベラです。カーロス・リベラもテレビアニメ版と劇場版、ゲーム版で演じた声優が違うことで有名です。ここではテレビアニメ版第1期とゲーム版「ボクシングマニア」でカーロス・リベラを演じた声優を紹介します。また、カーロス・リベラのプロフィールをあらすじを交えて取り上げていきます。

「あしたのジョー」のカーロス・リベラのプロフィールをあらすじを交えて紹介します。カーロス・リベラはベネズエラ出身のボクサーで「ベネズエラの戦慄」など多くの異名を持っています。肘打ちなどの反則を巧みに取り込んだボクシングスタイルで恐れられ、矢吹丈とは2度のエキシビションマッチで死闘を繰り広げました。離日後世界チャンピオンのホセ・メンドーサ戦を1RでKO負けしパンチドランカーになり引退しました。

「あしたのジョー」テレビアニメ第1期でカーロス・リベラを演じたのは元声優・俳優の故広川太一郎さんです。広川さんは独特の「広川節」で知られており「モンティ・パイソンシリーズ」のエリック・アイドルや「Mr.Boo!シリーズ」のマイケル・ホイの吹き替え声優で多くのファンを魅了しました。アニメ声優としては「宇宙戦艦ヤマト」の古代守役が有名です。大人気声優だった広川さんですが2008年3月3日に死去しました。

2001年発売のゲーム「ボクシングマニア あしたのジョー」でカーロス・リベラを演じた声優は中井和哉です。中井和哉は1995年に声優デビューしました。確かな演技力で実力派声優だと言われている中井和哉は「ONE PIECE」のロロノア・ゾロ役で人気声優としての地位を確立しました。声優としての代表作は他にも「銀魂」の土方十四郎役、「戦国BASARAシリーズ」の伊達政宗役などがあります。今後の活躍が期待される声優です。

伝説のボクシング漫画「あしたのジョー」のテレビアニメ版も劇場版も主題歌の人気が高いことで知られています。「あしたのジョー」の主題歌とはどのような曲があるのでしょうか？ここでは「あしたのジョー」の主題歌をテレビアニメ1期・2期・劇場版と解説・紹介していきます。また、現在入手しやすいCDなども併せて取り上げていきます。それでは「あしたのジョー」の主題歌一覧をご覧ください。

「あしたのジョー」のテレビアニメ版1期の主題歌を紹介します。主題歌のタイトルはそのものズバリ「あしたのジョー」です。寺山修司さん作詞、故・八木正生さん作曲で歌っているのは尾藤イサオです。プロボクサーへとのし上がっていくジョーのあらすじのような歌詞と情念たっぷりのメロディー、そして尾藤イサオの絶唱が光る名曲です。ＣＤ「あしたのジョー ソングファイル（サウンド・トラック）」などで聴くことができます。

「あしたのジョー2」の主題歌を紹介していきます。第1話～26話まで使用された「傷だらけの栄光」と第27話～最終回まで使用された「MIDNIGHT BLUES」の2曲があります。「傷だらけの栄光」は故・おぼたけしさんが歌い、「MIDNIGHT BLUES」は荒木一郎が歌っています。2曲とも荒木一郎の作詞・作曲です。上の画像がジャケットの「あしたのジョー ソングファイル（サウンド・トラック）」に収録されています。

「あしたのジョー」の劇場版の主題歌は「美しき狼たち」です。おぼたけしさんが歌っています。先に紹介した「あしたのジョー ソングファイル（サウンド・トラック）」に収録されています。劇場版2の主題歌は「あしたのジョー2のテーマ～明日への叫び～」です。歌っているのは故・ジョー山中さんです。この曲のみ先述したアルバムには入っておらず「映画 あしたのジョー2－オリジナル・サウンドトラック」に収録されています。

ここではボクシング漫画の金字塔と言われている「あしたのジョー」のアニメ版の声優に関する感想や評価を紹介していきます。Twitterでのつぶやきをいくつか取り上げていきます。「あしたのジョー」の声優はインターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？それではご覧ください。

「あしたのジョー」の大ファンだと思われる方のツイートです。あおい輝彦が演じた矢吹丈と故・藤岡重慶さんが演じた丹下段平は二人に声優経験がなかったにも拘わらずあまりにも演技が上手過ぎると評価されています。

劇場版「あしたのジョー2」の大ファンである方のツイートです。劇場版2は演出や作画に加えて声優陣の演技が神懸っている傑作であると高評価されています。

故・仲村秀生さんの訃報を受けて、ファンの方のツイートです。仲村さんの代表作に「あしたのジョー」の力石徹役を挙げられて、個人を偲ばれています。

ここでは「あしたのジョー」のテレビアニメ版、劇場版に登場する矢吹丈、力石徹、カーロス・リベラを演じた声優について紹介してきました。「あしたのジョー」のアニメには違う声優の演技を観比べる楽しみがあると言われています。是非一度アニメ版の「あしたのジョー」をご覧ください。