【あしたのジョー】白木葉子とジョーの関係は?結婚した?名言や告白シーンも紹介

昭和を代表する名作『あしたのジョー』のヒロインである白木葉子は、ジョーに好きだと告白しています。それでは白木葉子は矢吹丈と結婚したのでしょうか?また、矢吹丈の名言である「燃え尽きたぜ」のように、白木葉子にも名言があるのでしょうか?主人公である矢吹丈のファイトシーンも迫力がありましたが、白木葉子の告白シーンもネットでは高い評価を得ています。名作『あしたのジョー』のヒロインの一人である白木葉子について、まとめてみました。

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目次

  1. 白木葉子とは?
  2. 白木葉子とジョーの関係は?結婚した?
  3. 白木葉子の名言集
  4. 白木葉子の告白シーンやジョーに惹かれた理由
  5. 白木葉子に関する感想や評価
  6. 白木葉子についてまとめ

白木葉子とは?

昭和を代表するアニメの一つに『あしたのジョー』があります。この作品のヒロインが白木葉子でした。スポーツ漫画に登場するヒロインは大きく2つに分かれます。一つは主人公たちを正面から支える女性です。『巨人の星』における星明子などは典型的な例といえるでしょう。もう一つは主人公たちに正面からぶつかる女性です。反目しあう相手にひかれ、互いに魅かれていくパターンが多いです。

白木葉子は名作『あしたのジョー』のなかで、どういった立ち位置なのでしょうか。正面から支える女性なのか、それとも反目しあって最後までライバル関係で終わっているのでしょうか?『あしたのジョー』に登場する白木葉子について調べてみました。

あしたのジョーの作品情報

『あしたのジョー』は、講談社の『週刊少年マガジン』に連載されていた漫画です。原作は『巨人の星』などを手がけた梶原一騎によるものですが、『あしたのジョー』は本名の高森朝雄でクレジットされています。『あしたのジョー』の作画はちばてつやです。『あしたのジョー』は1968年1月1日号から始まり、1973年5月13日号まで連載されました。『あしたのジョー』のコミックスは全20巻です。

アニメ版の『あしたのジョー』は、1970年と1980年に放映され、テレビアニメとしては高い視聴率をとりました。劇場版アニメ映画の『あしたのジョー』も1980年と1981年に公開され、大ヒット映画となりました。そのほか、1970年には舞台となり、俳優の石橋正次が矢吹丈を演じています。その後、実写版映画として映画化もされました。さらに2011年には山下智久によるリメイク版実写映画も公開されました。

あしたのジョーの概要

『あしたのジョー』は日本全国で大ヒットとなりました。主人公の1人である力石徹が作品の中で死去しますが、講談社講堂にて葬儀が行われ600人を超すファンが参列しました。また、よど号ハイジャック事件の犯人が「われわれはあしたのジョーである」と声明に加えるほど、社会的にも大きな影響を与えた漫画といえます。

実在するボクサーたちにも大きな影響を残し、例えば元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎は、ボクシング好きの父親が『あしたのジョー』の主人公である矢吹丈から名づけたといわれています。漫画界での影響でいえば『あしたのジョー』以降のボクシング漫画は全て『あしたのジョー』の影響を受けているともいわれています。

あしたのジョーのあらすじ

不良少年の矢吹丈は、少年院で力石徹にコテンパンにやられます。力石徹は出所後、プロボクサーになります。たまたま知り合った元プロボクサーの丹下段平に見込まれた矢吹丈は、力石徹ともう一度戦うことを夢見て、日々のトレーニングに汗を流します。ようやく実現した力石徹との試合でしたが、矢吹丈は再び力石徹に負けてしまいます。それだけではなく、試合後、力石徹が死んでしまいます。

力石徹を殺してしまったショックで矢吹丈は相手を殴ることに躊躇するようになりますが、地方巡業ボクサーに成り下がりながらも這い上がろうともがきます。しかしようやく復活した矢吹丈でしたが。世界チャンピオン戦で判定負けをしてしまいます。その後、パンチドランカーに罹患していた矢吹丈は後悔なく戦ったと白木葉子にグローブを渡していますが、その際に述べた「燃え尽きた」が流行語にさえなった、感動のラストシーンでした。

白木葉子のプロフィール

白木葉子の設定は日本有数の大富豪とされていた白木財閥のご令嬢でした。いわゆる「お嬢様」です。白木財閥の創始者である祖父の白木幹之介は若い頃にかじったボクシングの楽しさが忘れられず、将来性のある力石徹を世界チャンピオンに育てようと白木ボクシングジムを設立します。力石徹の死後、白木幹之介は会長の座を孫の白木葉子に譲ります。

白木葉子は白木ボクシングジム会長に就任しましたが、会長としてジムを経営するよりも、プロモーターとしての手腕を発揮します。試合の算段や、海外の実力あるボクサーを日本に連れてくる役割です。そして丹下ジムに所属する矢吹丈に対して、実質的にサポートしていきます。

白木葉子性格

白木葉子の性格はまさにお嬢様と言えるでしょう。お嬢様らしく「美しいもの」に対しての愛着があり、「醜いもの」に対しては徹底的に嫌います。矢吹丈に対して当初嫌悪感を抱いていたのは、矢吹丈が醜いとみていたからです。またお嬢様の設定にありがちな「支配欲や独占欲や自己中心的な解釈」も備わっています。日本有数の白木財閥令嬢なので、不可能なことはありません。

その環境も手伝ってか、白木葉子の命令一つでどんなことでも可能となっています。そして、そのために他人に対しての罪悪感がありません。白木葉子の行動で犠牲になった人間に対しては、何の気持ちも持ちません。そのような「お嬢様中のお嬢様」であった白木葉子が矢吹丈との時間を経て心境が変化し、自分の気持ちが自覚できるようになります。「ツンデレ」の原型ともいえるでしょう。

「あしたのジョー」連載50周年記念サイト

白木葉子とジョーの関係は?結婚した?

『あしたのジョー』のラストシーンで有名な「燃え尽きた…。まっ白な灰に…。」というセリフの後、矢吹丈はグローブを白木葉子に渡します。多くのスポーツ根性漫画では、最後は優勝したりし、努力は必ず勝利に繋がるというシナリオで進められています。ところが、『あしたのジョー』は、最後のホセとの試合で判定負けをします。それでも悔いは無いと矢吹丈が口にします。これがヒットの最大の理由とまでネットで噂になっています。

このラストシーンで、矢吹丈が死んだようにも見えます。またパンチドランカーであることを周囲に告白した矢吹丈は、試合後に廃人になってしまった可能性もあります。白木葉子は、ホセとの試合の直前に矢吹丈に直接「好きだ」と告白もしていました。こうしたことを総合して、ネットでは矢吹丈と白木葉子は結婚したのではないかと、噂になっています。白木葉子と矢吹丈の二人が結婚したのかどうか、調べてみました。

白木葉子とジョーの関係

ヒロインがお嬢様である漫画の定番の通り、中盤までの矢吹丈と白木葉子との関係は敵対に近いものでした。日本有数の財閥令嬢らしく、少年院で慰問劇をしたり、少年院でのボクシング大会のお膳立てなどをしています。この当時の白木葉子は祖父の白木幹之介が目にかけた将来有望な力石徹を最優先しています。寧ろ矢吹丈に執着して無理な減量をしている力石徹に嫉妬にも似た感情を持っています。

力石徹の死後、夜遊びにかまけていた白木葉子は矢吹丈に説教され、それをきっかけに白木ジム会長に就任します。それ以降、矢吹丈を中心とするボクシング興行のプロモーターとして、矢吹丈と時間を共にしていきます。こうして徐々に白木葉子は矢吹丈への気持ちが選手への気持ちから好きという感情へ移行していきました。

白木葉子とジョーは結婚した?

原作者の梶原一騎の当初の案では、パンチドランカーであった矢吹丈は廃人となり、白木邸で静かに余生を送るというものでした。そこに、矢吹丈を世話する白木葉子が描かれていたというのです。実際には矢吹丈がホセに判定負けをするところでラストシーンとなりました。さらにこのときに矢吹丈が微笑んでいたことから矢吹丈は死んでいないとされ、それならば白木葉子が矢吹丈と結婚して面倒を見るのは自然だろうとされたのです。

原作者の梶原一騎が作った最終回案は「幻の最終回」ともいわれ、白木葉子と矢吹丈が結婚したことの根拠になっています。ただし、これらは全てネットでの噂に過ぎず、作画のちばてつやは「ジョーは死んでいない」と明言したものの、白木葉子との結婚については一切触れていません。これらを総合すると、矢吹丈と白木葉子との結婚は、不明とするしかないということなのです。

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白木葉子の名言集

日本のアニメやコミックは、いわば文学の一つに昇華したのではないかともいわれることがあります。海外では漫画のことを「グラフィック・ノベル」と呼ぶこともあるのです。作者は登場人物たちを借りて、言いたいことをしゃべらせます。そこに主題に基づいた「名言」や「名セリフ」が生まれることがあるのです。

昭和を代表する漫画とまで言われる『あしたのジョー』において、主人公の矢吹丈の「燃え尽きたぜ」というセリフは社会現象にまでなったほどの名言です。それでは、ヒロインの白木葉子はどうでしょうか。ストーリーが後半に差し掛かると白木葉子の存在は重要になっていきます。当然、白木葉子の言葉が重要な鍵となることが増えます。名言ともいえるセリフが散見されるようになるのです。

白木葉子の名言①「力石くん…わたしはあなたが…」

コミック『あしたのジョー』の第8巻での白木葉子のセリフです。『あしたのジョー』のヒロインは白木葉子と林紀子です。林紀子は面倒見の良い、母性本能の強い女性です。主人公の矢吹丈に対して好意を持っていましたが、ストイックな矢吹丈にはついていく事はできないと、マンモス西と結婚します。

力石君・・・私はあなたが渇きに耐えかねて減量を諦めたということを悲しんでいません。それより、あなたが少しでも、ほんの少しでも人間らしい弱さを持っていてくれたことがとても嬉しいの。

白木葉子は冷徹な人間とまでは描かれていませんが、自分の言うことは絶対である真のお嬢様として存在しています。その高飛車なお嬢様が、力石徹に対して母性を発揮したのです。無理な減量をして精神的におかしくなった力石徹を救った名言なのです。精神的にギリギリの状態である相手に対して冷静に対処した、まさに名言というべきセリフです。

白木葉子の名言②「たのむから...リングへあがるのだけは…」

日本武道館で行われるホセ・メンドーサとの世界バンタム級戦の直前に、白木葉子が言うセリフです。場所は矢吹丈の控え室です。それまで主人公の矢吹丈に対しては上から目線の高飛車な態度をとることが多かったヒロインの白木葉子でしたが、衝撃的な告白をするのです。極めてストレートな、白木葉子らしからぬシーンに驚いたという声が当時から多く聞くことができます。

待って矢吹君!お願い・・・待って頂戴!頼むからリングに上がるのだけは止めて・・・一生のお願い・・・好きなのよ矢吹君!あなたがっ!

涙を流しながら絶叫のごとく告白する白木葉子に、矢吹丈は驚きを隠せません。それでも矢吹丈はリングへと向かうのです。白木葉子らしい「お嬢様の名言」といえる「待って頂戴」という上から目線と、白木葉子らしからぬ「一人の女性の名言」といえる「好きなのよ」というセリフが、が同一人物の口から出たということで、名言中の名言だと評価されています。

他にも白木葉子の名言といわれるセリフはあるのですが、「特にこのセリフ・シーンが逸品である」「名言である」とネットでは高く評価されています。

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白木葉子の告白シーンやジョーに惹かれた理由

白木葉子は醜いものが大嫌いな性格でした。孤児院出身であり、犯罪者でもある矢吹丈を毛嫌いしていたのは汚いと見えたからです。対して力石徹には美しさを感じていたとされています。だからこそ、率先してサポートしていますし、矢吹の名前を聞くだけでイライラしていた時期もありました。

そのような白木葉子でしたが、力石徹の死後、プロモーターとしての手腕を発揮します。さらに矢吹丈のボクサーとしての美しさに惹かれていき、ラストシーンに至っては矢吹丈に告白までするようになります。白木葉子は矢吹丈のどこに惹かれたのでしょうか。

白木葉子の告白シーン

アニメ版『あしたのジョー』でも原作コミック版の『あしたのジョー』でも、白木葉子の告白シーンの評判は、とても高いです。一部のファンの間では、矢吹丈の「燃え尽きたぜ」というセリフを吐くシーンより、白木葉子の告白シーンでの矢吹丈がカッコいいと評価されています。場面はホセ・メンドーサとの世界タイトルマッチ戦における矢吹丈の控え室です。部屋の中は白木葉子と矢吹丈の二人きりです。

矢吹丈の白木葉子の言葉の受け取り方が泣けるとの声がネットではよく聞かれます。アニメ版の告白シーンはテンポが早いといわれることがありますが、試合直前の控え室での出来事なのでちょうど良いという声も多く聞かれます。特にアニメ版では、告白後に控え室に取り残された白木葉子の崩れ落ちる姿が感動的との声も聞かれます。

白木葉子がジョーに惹かれた理由

白木葉子が矢吹丈に惹かれた理由を考えてみると、実は単純であったことがわかります。物語当初から、白木葉子は矢吹丈のことを相当意識しています。ところが白木葉子の、いわゆるツンデレな性格のために何かと反抗的な態度をとる矢吹丈を認めたくなかったのです。従順で敬ってくれる力石徹をサポートすることは祖父の白木幹之介の方針でした。

白木葉子には、力石徹は矢吹丈への当て馬だったのです。力石徹の死後、矢吹丈は醜さをまとっていただけの美しい獣であると評価しなおした白木葉子は、積極的に矢吹丈と絡んでいきます。選手とプロモーターという関係ではあったものの、一番近しい関係だったからこそ好きになったという、典型的なパターンであったといえます。

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白木葉子に関する感想や評価

2017年は『あしたのジョー』の50周年で、さまざまなイベントが開催されました。DVDやBDなども新たに発売されるなど、盛り上がりを見せました。ネットでも改めて作品を見直し、気がつかなかった感想などを発信しているケースもあります。

また、漫画連載時やアニメ放送時には子供であったファンが、大人になって見直し、あの頃は気がつくことができなかった点が、この歳になったことでみえたというような声もみられます。その中で、白木葉子に関する感想や評価の声をまとめてみました。

白木葉子に関する感想や評価その1・高飛車なウザい女だ

白木財閥のお嬢様であり、自分の思った通りに事を運んできた白木葉子です。お嬢様らしく自己中心的な行動は、周囲をイライラさせていました。それは視聴者に対しても同じだったようで「いちいち癇に障る」「おせっかいすぎる」「嫌われるお嬢様タイプだよね」という声が聞かれます。

白木葉子に関する感想や評価その2・ツンデレの「デレ」が可愛い

好きになった相手が打ちのめされ、しかも病に身体を犯されているにもかかわらずリングに居ることが耐え切れず、白木葉子は会場を後にします。「あれだけ上から目線だったのに、可愛いよね」「意外と小心者だったのね」「これまでの白木葉子だったら、試合をガン見するかと思っていた」というような「意外だ」という評価が多くみられました。

白木葉子に関する感想や評価その3・紀子との差に納得

林紀子は原作でもアニメ版でも、矢吹丈が好きでした。林紀子から告白もしていますが、矢吹丈は自分のことで精一杯だと正直な気持ちを伝えます。その言葉に、林紀子は「ついていけない」と諦めます。原作では矢吹丈が林紀子と白木葉子を見間違えるシーンがありますが、白木葉子と林紀子の中身は正反対の性格といえます。

白木葉子についてまとめ

原作者の梶原一騎は、名作『あしたのジョー』のヒロインである白木葉子と主人公の矢吹丈を結婚させて、廃人となった矢吹丈を白木葉子が面倒をみることで終わりにしたかったことがわかりました。ところが作画担当のちばてつやが、この終わり方に反対し、有名なラストシーンを作り上げました。その結果、二人が結婚したのかどうかは、定かではありません。

有名なラストシーンで、主人公の矢吹丈が命を落としたのかさえも、はっきりとは描かれていませんでした。ちばてつやの作ったラストシーンのおかげで、白木葉子や矢吹丈のその後を、視聴者は想像する楽しみを与えられたといえるのです。

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