【もののけ姫】アシタカのあざは最後まで残った?呪いの理由や意味を考察

もののけ姫のアシタカのあざが、クライマックス以降にも残っているのをご存知でしょうか?アシタカはもののけ姫の主人公で、タタリ神からエミシの村を守るために呪いを受けてしまいました。その後もののけ姫と呼ばれているサンと出会い、首を失ったシシ神の暴走を止めるために奮闘しました。今回はもののけ姫の主人公であるアシタカのあざに注目し、あざが最後まで残った理由や意味を考察します。

【もののけ姫】アシタカのあざは最後まで残った?呪いの理由や意味を考察のイメージ

目次

  1. アシタカとは?
  2. アシタカのあざは最後まで残った?呪いの理由を考察
  3. アシタカのあざや呪いに関わるタタリ神とシシ神を考察
  4. アシタカの声優
  5. アシタカに関する感想や評価
  6. アシタカのあざまとめ

アシタカとは?

今回はタタリ神から村を守ったイケメンキャラクターのアシタカに注目しました。もののけ姫の主人公であるアシタカはタタリ神から受けた呪いを解くために旅に出た後、サンと協力してシシ神の暴走を止めることに貢献しました。しかし死の呪いは解けたものの、あざは最後まで消えることなく残っています。そこでアシタカの腕に呪いのあざが残っている理由や意味を考察していきます。

もののけ姫の作品情報

アシタカに呪いのあざが最後まで残った理由や意味を考察する前に、まずはもののけ姫の作品情報を紹介します。もののけ姫はスタジオジブリが手掛けた長編アニメーション映画作品で、アニメーターや漫画家としても活躍していた宮崎駿が監督を務めました。となりのトトロや魔女の宅急便などのヒット作品を生み出してきた宮崎駿が構想に16年、制作に3年を費やした大作です。

これまで手掛けきた長編アニメーション映画の倍以上の作画枚数から作り上げられた映像は、国内外から高く評価されました。またデジタル化に伴い、スタジオジブリにとってセル画・絵具を使用した最後の作品になりました。主題歌の美しい歌声も話題となり、カウンターテナー歌手である米良美一を一躍有名にしました。

もののけ姫の概要

1980年に宮崎駿のアニメ企画案として誕生したもののけ姫は、1993年に初期の構想を基にした絵本が出版されました。その後1994年に宮崎駿はストーリーを変更した構想を練り直し、1995年から安藤雅司と共にキャラクター作りを開始しました。屋久島や白神山地などをロケハンで訪れ、各地の写真や絵からもののけ姫の舞台となる森や村のイメージを膨らませました。

もののけ姫の主題歌を担当する歌手には、カウンターテナーの米良美一を起用しました。また石田ゆり子・上條恒彦・島本須美などの過去のジブリ作品で定評のある声優を中心にキャスティングしました。そして1997年に公開すると国内外から高く評価され、日本映画の歴代興行収入を塗り替えた20世紀を代表する映画作品となりました。

もののけ姫のあらすじ

エミシの村で暮らしていたアシタカは、村に襲ってきたタタリ神と戦って呪いを受けてしまいます。掟に従って村を出たアシタカは旅中でジコ坊に助けられ、森の生と死を司っているシシ神の存在を知ります。その後アシタカはもののけ姫と呼ばれるサンと出会い、シシ神や森を巡った人間と獣神の争いに巻き込まれていきます。

アシタカのプロフィール

もののけ姫の主人公であるアシタカは、エミシの村の次期族長候補として育てられた17歳の少年です。本名はアシタカヒコでしたが村を出る時に神性であるヒコ(日子)を剝奪され、呪いを解くために旅立ちました。次期族長候補として育てられてきたため、17歳ながら落ち着いた気品のある立ち振る舞いをしています。

思いやりのある優しい性格の大人しい少年ですが、果敢に立ち向かっていく勇ましい一面もあります。村を守るために呪いを受けてしまい、掟に従って髪を切り相棒のヤックルと共に村を出ました。タタラ場の女性やヒロインのサンだけでなく中年男性のジコ坊からも好感を持たれており、老若男女問わず惹き付ける魅力があります。

もののけ姫 - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

アシタカのあざは最後まで残った?呪いの理由を考察

アシタカに呪いのあざについて掘り下げていく前に、まずはもののけ姫の作品情報を紹介しました。続いてはアシタカの呪いのあざが最後まで残った理由や意味を考察していきます。アシタカが受けたタタリ神の呪いとは、一体どのようなものなのでしょうか?またシシ神の力で呪いから解放されたにも拘わらず、どうしてアシタカの腕にあざは残ってしまったのでしょうか?

考察①アシタカの呪いの理由

もののけ姫の主人公であるアシタカは、序盤で呪いを受けてしまいます。ナゴの守と呼ばれていた猪神が、死への恐怖と人間への憎しみでタタリ神に変貌しました。そして理性を失い人間への憎しみに突き動かされていたタタリ神は、アシタカの暮らすエミシの村を襲撃しようとしました。

そこでアシタカはエミシの村を守るために覚悟を決めて、タタリ神となったナゴの守に矢を放ちました。アシタカの攻撃で更に憎悪が増したタタリ神は、触手でアシタカの腕を掴んで呪いを与えます。タタリ神を倒してエミシの村を守ったアシタカでしたが、神殺しを行った報いを受けて死を待つ身となりました。

考察②あざが最後まで残る理由や意味

アシタカが受けた呪いは、人間への憎悪が引き金になっています。そして呪いは一時的に人間離れした力を与えますが、あざが全身に広がってしまえば死に至ります。そのためタタリ神になった原因に関与したり憎悪を感じれば呪いが暴走し、人間離れした力を使ったり人を殺めると呪いが進行してしまいます。

終盤ではエボシに首を落とされて暴走するシシ神を止めるため、アシタカはサンと共に首をシシ神へ返しに行きました。礼としてシシ神はアシタカの死の呪いを解きますが、あざは残ってしまいます。この描写には深い意味を込めていたと、監督の宮崎駿は語っています。実はアシタカのあざを残した意味は、人間がした過ちを忘れるなというメッセージだったそうです。

考察③アシタカの呪いが解けていないという都市伝説

シシ神を救おうと奮闘したアシタカとサンは、全身に死の呪いのあざが広がっていました。しかし生と死を司っているシシ神が消滅する寸前に、首を返してもらった礼としてアシタカとサンの死の呪いを解きました。こうしてアシタカとサンは死の呪いから解放されましたが、アシタカの右腕には薄いあざが残りました。

アシタカに呪いのあざが残ったことで、もののけ姫ファンの間ではアシタカの呪いは解けていないという都市伝説が浮上しました。しかしながら心配には及ばずアシタカの死の呪いは解けており、シシ神の消滅後はタタラ場で生活しながら森で暮らすサンと逢っているという設定です。監督の宮崎駿から生活する場所は違えど2人が結ばれたという後日談が語られて、多くのもののけ姫ファンが歓喜しました。

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アシタカのあざや呪いに関わるタタリ神とシシ神を考察

もののけ姫の作品情報を紹介し、アシタカの呪いのあざが最後まで残った理由や意味を考察しました。続いてはアシタカに呪いのあざを与えたタタリ神と、アシタカを呪いから解放したシシ神について考察していきます。もののけ姫の作品のテーマにも関わっているタタリ神とシシ神とは、一体どのような存在なのでしょうか?また生と死を司っているシシ神は、一体何を伝えたかったのでしょうか?

考察①アシタカを呪いで悩ませたタタリ神の正体

アシタカに死の呪いを与えたのは、タタリ神と呼ばれる怪物です。赤黒い蛇のような触手が体を覆っており、蜘蛛の足のように伸ばした触手の束で移動します。この触手は通常の身体能力以上の行動を可能にするため、エミシの村を襲おうとしたタタリ神は急な方向転換をしたり岸壁を凄い速度で這い回っていました。実はアシタカに死の呪いを与えたタタリ神の正体は、ナゴの守と呼ばれていた猪神です。

ナゴの守は砂鉄を入手するために自然を荒らしていた人間たちと戦っていましたが、タタラ場で作られた武器には敵わず劣勢になっていきました。石火矢衆の攻撃で仲間を失ったナゴの守は、エボシの銃弾で重傷を負ってしまいます。そして死への恐怖と人間への憎しみという負の感情に支配されたナゴの守は、周囲の邪気を取り込んでタタリ神に変貌してしまいました。

考察②シシ神が伝えたかったこと

監督の宮崎駿はものの姫という作品を制作するにあたり、いくつかのテーマを設けました。まずはギルガメッシュという小説に影響を受けて、神殺しをする人間を描きました。またハンセン病に対する考えを表現し、差別問題を社会に訴えかけました。そしてタタリ神の存在は、憎悪の連鎖を現しています。

それでは生と死を司っているシシ神を通して、監督の宮崎駿は何を伝えたかったのでしょうか?シシ神は礼としてアシタカの死の呪いを解きましたが、腕のあざは薄く残して完全には消しませんでした。このシシ神の行動は人間がした過ちを忘れず、理不尽な現実にも抗って生きろという意図が込められています。このようなメッセージ性の強さも、もののけ姫が高く評価された要因となっています。

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アシタカの声優

アシタカの呪いのあざが最後まで残った理由や意味、そしてタタリ神やシシ神について考察しました。続いてはもののけ姫のアシタカを演じた声優情報を紹介します。優しく勇ましいアシタカを演じた声優とは、一体誰なのでしょうか?またアシタカの他に、どのようなキャラクターを演じてきたのでしょうか?

松田洋治のプロフィール

もののけ姫のイケメンキャラクターであるアシタカを演じたのは、俳優としても活躍している声優の松田洋治です。松田洋治は1967年10月19日生まれで、東京都の出身です。5歳の時に劇団ひまわり所属の子役として活動を開始し、小学生1年生になるとテレビドラマへの出演を果たしました。仮面ライダーアマゾンの共演者の岡崎徹から演技を高く評価されており、家族ゲームで俳優として注目されるようになりました。

NHK大河ドラマ3作品にも出演しており、名演技を披露しました。その後も勉学と両立して俳優活動を続けていましたが、青山学院大学文学部教育学科は中退しました。吹き替えやナレーションなどの声優業にも活動の幅を広げて、2006年からは東京アニメーションカレッジ専門学校の講師を務めています。近年ではアクトレインクラブ所属の俳優として、舞台を中心に活動しています。

松田洋治の主な出演作品

子役としてデビューした松田洋治は声優業にも活動の幅を広げ、1977年に日本で公開されたアメリカ映画の「家」でリー・H・モントゴメリーが演じたデヴィッド役の吹き替えをしました。その後1984年にはスタジオジブリの長編アニメーション映画「風の谷のナウシカ」のアスベル役に抜擢されました。1987年にはラジオドラマ「シュナの旅」でシュナ役を演じています。

1997年には「もののけ姫」のアシタカ役だけでなく、アメリカ映画の「タイタニック」で主演のレオナルド・ディカプリオの吹き替えを担当しています。その後も2000年公開のアメリカ映画「ザ・ビーチ」で、レオナルド・ディカプリオが演じたリチャード役の吹き替え担当に抜擢されました。2006年にはアニメーション監督の細田守の代表作である「時をかける少女」で高瀬宋次郎役を好演しています。

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アシタカに関する感想や評価

アシタカの呪いのあざが最後まで残った理由や意味、そしてタタリ神やシシ神について考察しました。それでは最後に、もののけ姫のアシタカに関する世間からの感想や評価を紹介します。呪いに苦しみながらもシシ神の暴走を止めようとしたアシタカに、世間からはどのような感想や評価が寄せられているのでしょうか?

こちらはもののけ姫の主人公であるアシタカの声に関する感想ツイートです。監督の宮崎駿はアシタカを究極のイケメンキャラクターとして生み出しました。もののけ姫の製作時に監督の宮崎駿がアシタカのことを、一世一代の美形と表現したと言われています。

そして主人公のアシタカの声優に抜擢されたのが、子役から芸能活動を続けている松田洋治でした。松田洋治は映画のタイタニックでレオナルド・ディカプリオの吹き替えを担当しているイケメン声の持ち主です。そんな松田洋治の声はイケメンキャラクターのアシタカのイメージと合っていると、もののけ姫ファンから好評でした。

こちらはアシタカの呪われた腕がトラウマになったという感想ツイートです。アシタカの受けた呪いは、人間に対するタタリ神の憎悪の念が込められていました。エボシとの会話シーンや野武士との戦闘シーンでアシタカの腕が波打つように動く様子に、恐怖心や嫌悪感を抱いたもののけ姫ファンもいました。

こちらはもののけ姫のアシタカを好きなキャラクターに挙げている感想ツイートです。主人公のアシタカは気品のある立ち振る舞いや温和で優しい言動により、もののけ姫ファンの間でもイケメンだと評判です。また内に秘めた情熱や強さも、アシタカの人気の要因となっています。

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アシタカのあざまとめ

もののけ姫の主人公であるアシタカの呪いのあざが最後まで残った理由や意味を考察してきましたが、いかがでしたでしょうか?アシタカの呪いのあざ以外にも、もののけ姫には様々な設定や描写に監督の宮崎駿の深い意図が込められています。この機会にぜひ、もののけ姫をご覧になってみてはいかがでしょうか?

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