2021年05月17日公開
2021年05月17日更新
【風の谷のナウシカ】テトはかわいいキツネリス!モデルは?ラピュタにも登場してる?
『風の谷のナウシカ』は、宮崎駿監督が手掛けた第2作目となる長編アニメーション映画です。本記事では、主人公の少女・ナウシカが連れているかわいいキツネリスの「テト」について詳しくご紹介しています。テトのモデルとなった動物やナウシカがテトに向かって発した「怖くない」という台詞、同じく宮崎駿監督作品である『天空の城ラピュタ』にも登場しているという説について一挙ご紹介しております。『風の谷のナウシカ』の愛らしい愛玩動物として密かな人気を集めるテトの魅力が満載となっていますので、是非お見逃しなく!
風の谷のナウシカとは?
「火の7日間」と呼ばれる最終戦争によって世界は崩壊し、大地は猛毒の瘴気を吐く菌類が蔓延する巨大な森「腐海(ふかい)」とその森を守る巨大生物「蟲(むし)」に怯えて暮らす人間を描き、人と自然をテーマにした作品として国内外で複数の映画賞を受賞した作品です。そんな世界でも大注目となった宮崎アニメの初期作品である『風の谷のナウシカ』に登場するキツネリスの「テト」に着目し、その魅力を余すことなくご紹介いたします。
風の谷のナウシカの概要
日本の映画監督・アニメーション作家・漫画家としての顔を持ち、数々の名立たる作品を世に送り出してきた日本の巨匠の一人・宮崎駿。そんな宮崎駿監督が描いた作品は「宮崎駿作品」と呼ばれ、日本に留まらず世界でも有名となっており、その人気は絶大なものです。宮崎駿監督の初期作品である『風の谷のナウシカ』は、彼が手掛けた長編アニメーション映画の第2作目となる作品で、今は無き映画制作会社「㈱トップクラフト」が制作しました。
風の谷のナウシカのあらすじ
「火の七日間」と呼ばれる人類が起こした最終戦争によって、かつて栄華を極めた高度な巨大産業文明は崩壊してしまい、大地は有毒な瘴気を発する菌類の森「腐海(ふかい)」に覆われていました。生き残った人間たちは、腐海が放つ瘴気とその腐海を守る巨大生物・蟲(むし)たちに怯えて暮らす生活を余儀なくされ、衰退の一途を辿っていました。
そんな中、辺境の地にある小さな村「風の谷」は隣接する酸の海から吹く風によって、腐海の瘴気から守られていました。この村の族長の娘で主人公の少女・ナウシカは、メーヴェ(超小型の飛行機に似た乗り物)に乗って腐海の森を散策中、突如鳴り響く銃声を聞きつけ、腐海に住む最大の蟲・王蟲(オーム)に襲われて逃げる旅人に遭遇することになるのでした。
ナウシカのテトはかわいいキツネリス!モデルは?
では、ここからはいよいよ本題にもある『風の谷のナウシカ』に登場するナウシカが連れているかわいいキツネリスのテトについてご紹介していきます。「ナウシカのテトはかわいいキツネリス!モデルは?」と題して、キツネリスとは何なのか?その正体についての解説及びキツネリス・テトのモデルになった動物をピックアップして載せていますので、是非ご覧下さい。
キツネリスとは?
宮崎駿監督が手掛ける長編アニメーション映画の代表的な初期作品の一つとして、国内外で今も多くの人々から支持され続けている『風の谷のナウシカ』。その作中に登場する愛らしい小動物が、一部の宮崎駿監督作品の読者やファンたちから「かわいい」と言われ、密かな人気を集めています。主人公の少女・ナウシカが、常に肩に乗せて連れている小さな小動物の正体は「キツネリス」だったのです。このキャラクターのモデルも気になるところです。
『風の谷のナウシカ』では既にお馴染みとなったこの「キツネリス」という名前の小動物ですが、作中では黄色い毛並みにトラ柄のような模様がある小さなキツネに似た容姿の小型の獣として描かれています。また、長い「耳」と「尾」を持ち、目は鮮やかな「緑色」が特徴的です。また、そのかわいい容姿から想像も付かない程の凶暴性を持つため、キツネリスは本来人には懐かないとされています。
キツネリスはラピュタにも登場している?
『風の谷のナウシカ』に登場するかわいい小動物「キツネリス」は、実はこの『風の谷のナウシカ』以外の宮崎駿監督作品にも登場しています。『風の谷のナウシカ』と人気を二分する有名な宮崎駿監督の初期作品の一つ『天空の城ラピュタ』。本作『風の谷のナウシカ』が1984年3月11日に劇場公開されていますが、この『天空の城ラピュタ』は1986年8月2日公開された作品です。製作期間は1985年6月15日~1986年7月23日のわずか1年足らず。
19世紀後半の産業革命期のヨーロッパをモデルにした架空世界における冒険活劇を描いた『天空の城ラピュタ』は、2020年度に行われた「一番好きな宮崎駿監督作品」の世論調査において、第2位『風の谷のナウシカ』を押さえての栄えある堂々1位を獲得した作品(第3位は『ルパン三世 カリオストロの城』)です。物語後半に登場する天空に浮ぶラピュタの庭園で、この城の守り人「機械兵」の肩に乗って戯れる数匹の小動物が「キツネリス」です。
キツネリスはフェネックがモデル?
宮崎駿監督作品の代表作として圧倒的な人気を誇る『天空の城ラピュタ』は、今や知る人ぞ知る日本のアニメ制作会社「㈱スタジオジブリ」が記念すべき第1作目に制作した作品です。宮崎駿監督作品として前作にあたる『風の谷のナウシカ』で、作中に登場した「かわいい」と評判だったキツネリスを次作となる『天空の城ラピュタ』でさり気なく再び登場させていますが、このキツネリス…実はモデルとなった動物が存在するそうなのです。
正式な発表はありませんが、このモデルとなったキツネリスは実在する動物の「フェネック」なのではないか?と言われており、読者やナウシカファンの間では、このように囁かれています。フェネックとは、アルジェリア・エジプト・スーダンなどに分布する体長30~40cm前後のイヌ科キツネ属に分類される小型の食肉類で、別名「フェネックギツネ」と言います。実際に容姿も酷似しており、モデルになったとしても不思議ではありません。
ナウシカやキツネリスの関係や最後
出典: https://prcm.jp
次に『風の谷のナウシカ』の主人公・ナウシカとかわいいキツネリスのテトとの関係に迫ってみましょう。「ナウシカやキツネリスの関係や最後」と題して、宮崎駿監督の代表作品の一つとして不動の人気を集める『風の谷のナウシカ』の原作と映画の違いにもスポットを当てます。また、『風の谷のナウシカ』ではお馴染みとなった「怖くない」というあの有名なナウシカの台詞についても紹介していますので、どうぞお楽しみに!
ナウシカとキツネリスの関係
関係①ナウシカとテトの出会い
映画『風の谷のナウシカ』では、主人公の少女・ナウシカとテトの出会いは「物語の冒頭辺り」で出会います。腐海の森を小型飛行具・メーヴェに乗って散策していたナウシカは、腐海に住む最大の蟲・王蟲に襲われている旅人と遭遇します。実はこの旅人、ナウシカの恩師で腐海辺境一の剣士として名高いユパ・ミラルダだったのです。腐海の謎を解くために旅をしていたユパは、風の谷に帰還する途中で羽蟲にさらわれたキツネリスを助けます。
そのキツネリスを人間の子供だと勘違いし、ユパは助けようと銃で発砲して王蟲の怒りを買ってしまい、その窮地を救ったのが愛弟子であるナウシカだったのです。恩師との久しぶりの再会を喜ぶナウシカは、ユパのベルトに付いている小さなポーチの中で何かがゴソゴソと動くのに気付きます。ユパがポーチの口を開くと、そこから小さくてかわいい「キツネリス」が顔を覗かせたのでした。
関係②ナウシカの言葉「ほら 怖くない」
ユパのポーチから顔を覗かせた小さくてかわいいキツネリスはとても興奮しており、手を差し出そうとしたナウシカに向かって威嚇し、唸り声を上げました。キツネリスはポーチから勢いよく飛び出すと、ナウシカの腕を伝って肩まで一気に駆け上ってきました。「手は出さん方がいい。チビでも凶暴だ」と注意するユパでしたが、ナウシカは怯えて威嚇するキツネリスに向かって、優しい口調で「ほら 怖くない」と語りかけるのでした。
「ほら 怖くない」と言って、ナウシカはキツネリスに向かって手を差し出しますが、怯えて威嚇していたキツネリスはナウシカの指先に噛みつきます。噛みつかれたと同時に小さな鮮血が飛び、ナウシカは「うっ!」と小さな声を発しますが、痛みを堪えながらキツネリスに向かって「ほらね 怖くない」と優しく諭すナウシカ。そんなナウシカの態度に安堵したキツネリスは落ち着きを取り戻し、咬んだナウシカの指をペロペロと舐めるのでした。
このナウシカがキツネリス(テト)に向かって発した「怖くない」と言う言葉は、後に宮崎駿監督作品ファンやナウシカをこよなく愛するファンたちの間でちょっとしたブームを巻き起こしました。自身のペットに触れ合う時、ナウシカのように「怖くない」と語りかけてペットとスキンシップを図る飼い主も現れた程です。ナウシカの「怖くない」という台詞は大変印象的であり、読者やファンに少なからず影響を与えたと言えるのではないでしょうか。
原作でのテトの最後や死因
映画『風の谷のナウシカ』に登場したキツネリスは、その愛くるしくてかわいい見た目とは裏腹に本来は凶暴で決して人に懐かないとされていました。しかし、その凶暴で人に懐かないとされるキツネリスがナウシカの優しさに触れ、心を開いたのです。ユパからキツネリスを譲り受けたナウシカは「テト」と名前を付け、テトもナウシカにすっかり懐きます。それ以来、ナウシカの傍から離れないテトは物語終盤まで一緒にいます。
映画とは異なり、原作では物語終盤において巨神兵の体から発する光でテトは徐々に弱っていき、突如死んでしまうのです。実はその巨神兵の体から放つ光は生き物にとって「有害」とされるもので、ナウシカの体をも徐々に蝕んでいたのです。体の小さなテトには耐え切れず、ナウシカが気付いた時には既にテトは息絶えており、テトの死を悲しんだナウシカの手によって亡骸は立派な木の根元に埋葬されるという結末を迎えるのです。
ナウシカのテトのアニメ声優
ここからは映画『風の谷のナウシカ』のかわいい小動物・キツネリスのテトの声を演じた声優をご紹介いたします。「ナウシカのテトのアニメ声優」と題して、テトの声を演じた声優のプロフィールや主な出演作品を紹介していきます。数々の有名な作品に出演し、演じたキャラクターにも注目です!
吉田理保子のプロフィール
出典: https://thetv.jp
- 名前:吉田理保子(よしだりほこ)
- 生年月日:1941年1月24日
- 血液型:O型
- 身長:160cm
- 出身地:東京都
- 職業:元・声優、実業家、キャスティング・コーディネーター
- 所属事務所:㈱ディーカラー
吉田理保子の主な出演作品
【テレビアニメ】
- 『キューティーハニー』(夏子役)
- 『アルプスの少女ハイジ』(クララ・ゼーゼマン役)
- 『魔女っ娘メグちゃん』(神崎メグ役)、
- 『一休さん』(桔梗屋弥生役)
- 『はいからさんが通る』(北小路環役)
- 『未来少年コナン』(モンスリー役)
- 『ベルサイユのばら』(ロザリー役)
- 『まいっちんぐマチコ先生』(麻衣マチ子役)
- 『ママは小学4年生』(みらい役) など
【劇場版アニメ】
- 『風の谷のナウシカ』(ナウシカ役)
- 『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』(ザクスカヤ役)
- 『ウルトラマンUSA』(スーザン・ランド役)
- 『それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙』(氷の女王役)
- 『三国志 第一部・英雄たちの夜明け』(貂蝉役)
- 『金田一少年の事件簿 オペラ座館・新たなる殺人』(佐伯涼子役) など
ナウシカのテトに関する感想や評価
では、映画『風の谷のナウシカ』に登場するキツネリス・テトについて、世間での評価はどのようなものがあるのかを実際に見てみましょう。ナウシカが「怖くない」と語りかけた相手として、既にお馴染みとなったキツネリスのテト。この言葉(怖くない)が一部ファンの間で流行ったことも有名ですが、宮崎駿監督作品ファンや読者たちにとって「怖くない」=「テト」として既に定着したナウシカのかわいいペットの人気をどうぞご覧下さい。
怖く、、ない。
— 大塚 愛 (@ai_otsuka99) December 25, 2020
AIO #風の谷のナウシカ pic.twitter.com/J4cO4jKI7A
映画『風の谷のナウシカ』に登場するかわいいキツネリスのテトは、その外見から見てもやはり人気者で、あの有名となったナウシカの台詞(キツネリス(後のテト)に対して「怖くない」と発した言葉)を真似するファンが続出しました。某有名人もその1人で、ナウシカに扮したコスプレ姿であのお決まりの台詞と共に愛犬と触れ合いをファンに披露しています。この『風の谷のナウシカ』という作品が、如何に影響力があるかが窺えます。
テトとユパ様。
— オタヒデ (@hiduuukey556) December 9, 2019
初めて7巻読んだ時ショックでボーっとした。
ナウシカは大人の漫画なんだと改めて思った。#死んで欲しくなかったキャラ晒す pic.twitter.com/jT4wZhtChP
映画と原作では物語の内容に大きな違いが生じたりしますが、この『風の谷のナウシカ』も例外ではありません。中でも宮崎駿監督作品ファンや読者並びにナウシカファンを震撼させたのが、所謂キャラクターの「死」でした。特に驚愕だったのが、愛らしくてかわいいナウシカのペットであるキツネリスのテトの死だったのではないでしょうか。映画ではテトは死んだりしませんが、原作においてはテトは物語終盤で死んでしまいます。
ナウシカが息子と評して傍にいる巨神兵の体から発する光(生き物にとっては有毒)にテトも晒され続けており、ナウシカが眠っているうちにひっそりと死んでしまっていたのです。このことが映画を観て、後に原作の内容を知ったファンたちにショックを与え、映画と原作のギャップの違いに騒然となったことがネット上をざわつかせていました。
テトが亡くなり埋葬をするナウシカが、小さな動物の死に涙していることが不思議だと、ナウシカとテトの関係性を知らない人に言われる。
— 幡野 広志 (@hatanohiroshi) June 30, 2018
ナウシカは“親しい友の死を身体の大きさではかるのか?”と切り返すシーンが漫画版 風の谷のナウシカの最終巻にある。
こちらもまた原作におけるキツネリス・テトに関するコメントを取り上げてみました。「テトの死」は映画にはない内容ですが、原作ではテトは物語終盤で死んでしまう運命にあります。『風の谷のナウシカ』は映画だけ観た方にとってはハッピーエンドで終わったものとして認識されていますが、原作も知っている方にとっては実に感慨深いものだと感じさせてくれます。内容も濃いため、大人向きな漫画として楽しめる1冊となっています。
ナウシカのテトまとめ
宮崎駿監督作品の代表作として、もはや世界中で有名となった映画『風の谷のナウシカ』。この作中に登場するかわいいキツネリスは、後にナウシカにペット(名前を「テト」)として多くのファンたちに愛され続けました。テトに対して「怖くない」と語りかけるナウシカの台詞は有名となり、密かなブームをも巻き起こしました。凶暴で決して人に慣れないというキツネリスが、ナウシカに心を開いて懐いた瞬間はファンの心を鷲掴みにしました。
その愛くるしいキャラクター「テト」は、次作となる『天空の城ラピュタ』にも登場して話題を呼びました。『天空の城ラピュタ』の物語終盤にチラッと出てきた程度ですが、ファンは流石は目の付け所が違います!いち早く見つけたファンからは、ラピュタにもテト(キツネリス)が登場したとネット上で話題を生んでいた程です。そんな人気者・テトが登場する『風の谷のナウシカ』を是非、もう1度ゆっくりとご鑑賞してみては如何でしょうか?