【蒼天の拳】潘光琳は最後死亡した？霞拳志郎との関係や名言・声優も紹介

蒼天の拳には北斗神拳伝承者の霞拳志郎や北斗孫家拳の使い手である芒狂雲、北斗劉家拳の劉宗武といった拳士たちが多数登場します。また、拳士だけではなく霞拳志郎をとりまくさまざまなキャラクターが登場します。上海の秘密結社「青幇」の弊主である潘光琳もそんなキャラクターのひとりです。今回は、蒼天の拳で序盤から霞拳志郎とともに行動することが多い潘光琳について紹介します。

蒼天の拳は堀江信彦さん原作・原哲夫さん作画・武論尊さん監修の漫画で、2001年から「週刊コミックバンチ」で連載されました。また、2017年から第2部の「蒼天の拳 リジェネシス」が連載されていますが、こちらは作画は辻秀輝さん、脚本を八津弘幸さんが担当しています。

蒼天の拳は名作「北斗の拳」の過去を描く作品で、ケンシロウの先祖である第62代北斗神拳伝承者の霞拳志郎が主人公です。舞台は1935年の上海で、北斗神拳伝承者の霞拳志郎や北斗孫家拳・曹家拳・劉家拳の拳士たちが出会い戦っていきます。

「蒼天の拳」は2006年にアニメ化されたほか、2018年に「蒼天の拳 REGENESIS」がアニメ化されています。また、パチンコ・パチスロの人気作のひとつで、アニメ版と別の声優が参加していることが特徴です。

1935年の日本、北斗神拳伝承者は日本の女子高で教師として働いていました。そんなところに、上海から老人が霞拳志郎を訪ねてきます。霞拳志郎を訪ねてきた老人は潘光琳率いる組織の青幇が壊滅したことと、霞拳志郎の恋人の玉玲が殺されたことを伝えます。霞拳志郎は朋友の潘光琳のために上海に渡り戦いに身を投じました。

潘光琳は上海のマフィア組織青幇の弊主で、霞拳志郎とは朋友の関係です。もともとは上海を牛耳っていた青幇ですが、敵対組織である紅華会により青幇が没落してしまいます。潘光琳と妹の玉玲はかつて孤児院で暮らしていました。青幇の幹部であった翁洪元に引き取られた潘光琳は組織の中で頭角を現しますが、義父の翁洪元に疎まれてしまい命を狙われます。

育ての親である翁洪元を撃てずに死を選ぼうとする潘光琳を救ったのが霞拳志郎で、その後青幇の弊主に上り詰めました。

青幇は1930年代前半の上海の裏社会を牛耳っていたマフィア組織です。そして、紅華会は青幇の敵対組織でした。もともとライバル関係だった2つの組織ですが、潘光琳が台頭したことと霞拳志郎が協力したことにより、青幇の勢力が大きくなりました。その結果紅華会は崩壊寸前になりますが、霞拳志郎が上海を去ったことで状況が変わります。

紅華会とフランス租界巡査総長であるジャン・カルネがつながり、青幇の後ろ盾であったジタンダール巡査総長が殺害されます。その結果、青幇の影響力が急速に低下して紅華会と立場が入れ替わってしまいました。青幇のトップだった潘光琳は、その恋人の女優の楊美玉に惚れていた紅華会4番頭の呉東来によって監禁されてしまいます。その後については潘光琳の最後の項で紹介します。

潘光琳の最後に死亡したかについては、原作漫画とアニメ版で大きな差があります。まずは原作漫画で潘光琳が最後に死亡したのかについて紹介します。原作漫画で潘光琳は紅華会により監禁されてしまい、死亡したのではないかと思われました。しかし、潘光琳が死亡する直前に霞拳志郎が助け出し生き延びました。ですが、紅華会の拷問の後遺症で歩行困難になります。

紅華会から救出された潘光琳は青幇の弊主として復帰します。その後、妹の玉玲が行方不明になったあとに記憶を失い馬賊の女頭目の李秀宝として活動しているときに再開します。玉玲の記憶回復のために行動する潘光琳でしたが、紅華会の刺客に撃たれてしまいます。このときも霞拳志郎や玉玲により命を救われ、死亡せずにすみました。潘光琳は漫画版では最後まで死亡しないキャラクターです。

2018年に放送されたアニメ「蒼天の拳 REGENESIS」では漫画版とは違う最後が描かれます。世界大戦が勃発して上海に空襲がきたとき、潘光琳は葉の息子の子英をかばいます。このときの傷が原因で潘光琳は死亡してしまいました。

ここからは潘光琳のかっこいい魅力について紹介します。最初に紹介するのは、朋友の霞拳志郎との関係です。「蒼天の拳」の主人公の霞拳志郎にはさまざまな朋友がいますが、最大の朋友は潘光琳と言われています。潘光琳と霞拳志郎の出会いは、霞拳志郎が修行の旅で倒れているところを潘光琳の妹の玉玲が救ったことです。最初は潘光琳は霞拳志郎を疑っていましたが、霞拳志郎は潘光琳を狙う刺客に気づき返り討ちにします。

このときから霞拳志郎を気に入った潘光琳は客人として扱うようになり、数々の問題を解決するうちに朋友になりました。上海から去った霞拳志郎が戻ってきたのは、恋人の玉玲のことだけではなく朋友の潘光琳を救うためです。その後もおたがいに朋友として助け合い、最後までその友情が崩れることはありませんでした。

続いて紹介するのは「蒼天の拳」のヒロインである潘玉玲との関係です。潘玉玲は潘光琳の妹で、霞拳志郎の恋人です。物語の序盤から、潘光琳と玉玲がおたがいを思いやるシーンが描かれていて仲の良さがうかがえます。しかし、芒狂雲により記憶を消された玉玲は当然兄である潘光琳のことも忘れてしまいました。玉玲の記憶を取り戻すため、恋人の霞拳志郎と兄の潘光琳は必死に行動します。

このときに潘光琳は紅華会の刺客に撃たれてしまい、瀕死の重傷を負います。記憶を取り戻した玉玲は、霞拳志郎とともに潘光琳を救うために行動しました。その後、潘光琳は思うように体が動かなくなり幇主を玉玲に譲りました。このように、おたがいを信頼し合って支え合う兄妹の姿が最後まで描かれるほどの信頼関係があります。

潘光琳の名言・名セリフ紹介1つ目は「男の顔は、生き方で…」です。これは、紅華会の呉東来に監禁されて拷問されているときの名言です。これまでゆっくりと楽しむように拷問していた呉東来ですが、急に潘光琳を殺そうとします。これは、呉東来が潘光琳の恋人の揚美玉にアプローチをかけても無視されるだけではなく、揚美玉に殺されそうになったことからの行動でした。

このときに潘光琳は揚美玉は面食いだからお前には無理だと鼻で笑い、「男の顔は、生き方で…」という名言が生まれました。自分の命を呉東来に握られている状態で挑発する潘光琳のかっこよさと、最後まで折れない強さが描かれているシーンとして人気です。

続いて紹介する潘光琳の名言は「今夜…、上海は血の朱…」です。これは潘光琳が霞拳志郎によって救出されたあと、青幇の復活を目指していたときの名言です。青幇のメンバーを紅華会に売っていた司祭を殺した潘光琳、教会から出ると紅華会の後ろ盾であったカルネが船に乗ったと報告が入ります。このときに言ったセリフがこの名言でした。

続いて紹介する潘光琳の名言は「兄弟たちよ今日は…」です。これは紅華会の主要な幹部たちを倒して青幇を復活させ、幹部たちと食事をするシーンで言われました。祝福ムードでいっぱいの食事会で、幹部たちには料理ではなく金塊がありました。これで死んだ者たちを弔ってやれという潘光琳の気遣いで、幹部たちはより潘光琳に忠誠を誓うようになります。

しかし、ある幹部の前にだけ金塊ではなく紅華会の田学芳の鋼鉄のカツラが置いてありました。この幹部は青幇を裏切って紅華会に内通していました。そして潘光琳はその幹部を容赦なく粛清しました。この名言は、潘光琳の男気と容赦のなさを表した名言として人気があります。

ここからは潘光琳役を演じた声優を紹介します。まず紹介するのはアニメ1期「蒼天の拳」で霞拳志郎役を演じたてらそままさきさんです。てらそままさきさんは声優だけではなく俳優として活動していて、1984年「Wの悲劇」で映画デビューを果たしました。てらそままさきさんの声優としてのデビューは1987年の「仮面ライダーBLACK」のシャドームーン役です。

ちなみにてらそままさきという芸名にした理由は「寺杣昌紀」の「杣」の字が読みにくいからひらがなにしたほうが読みやすいと考えたからだそうです。そんなてらそままさきさんの主な出演作は、「ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊 時と闇をめぐる最後の冒険」のシュプトル役・「ゴールデンカムイ」のキロランケ役などです。

ちなみにアニメ1期「蒼天の拳」で潘光琳の子供時代を演じたのは声優の高城元気さんです。2000年代から声優活動をしている高城元気さんは潘光琳の子供時代役のほかに、「ef - a tale of memories.」の麻生蓮治役・「新世界より」の伊東守役・「神酒ノ尊-ミキノミコト-」の國稀役などを演じています。

アニメ2期の「蒼天の拳 REGENESIS」で潘光琳役を演じた声優は谷昌樹さんです。谷昌樹さんは東京放送児童劇団に在籍していたことがあり、大学卒業後は劇団の文学座の研究生となりました。俳優としての活動をしていた谷昌樹さんですが声優業をメインにするようになり、アニメ声優のほか吹替声優として活躍しています。

谷昌樹さんの主な出演作品は「蒼天の拳 REGENESIS」の潘光琳役のほかに、「オルタンシア・サーガ」のゲオルグ・ダルマス役やゲーム「Halo」のマスターチーフ役などです。

パチンコ・パチスロの「蒼天の拳」シリーズで潘光琳役を演じるのは石塚運昇さんです。石塚運昇さんは1984年から声優活動をはじめ、潘光琳役のほかにさまざまなメインキャラクターを演じていました。アニメ声優としてだけではなく吹替やリーディング劇をおこなっていた石塚運昇さんですが、2018年8月13日に亡くなられました。石塚運昇さんが演じた役の一部は、先ほど紹介した谷昌樹さんが引き継いでいます。

そんな石塚運昇の主な出演作品は、「ポケットモンスター」シリーズのオーキド博士役・「機動戦士ガンダム00」のセルゲイ・スミルノフ役、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」のジョセフ・ジョースター役です。また、OVA「銀河英雄伝説」ではヨブ・トリューニヒト役、「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」ではウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ役を演じました。

潘光琳だけではなく、妹の潘玉玲が「かっこいい」「かわいい」「好き」といった感想が多いです。ちなみに、この画像の張太炎は北斗曹家拳伝承者で霞拳志郎と死闘を繰り広げました。それまで女好きで好き勝手していた張太炎ですが、その後改心して霞拳志郎の仲間になります。

蒼天の拳はかっこいいキャラクターたちがバトルするだけではなく、濃厚なストーリーやメッセージ性が人気です。数々の人気キャラクターが登場する作品ですが、そのなかでも潘光琳が好きという感想がたくさんありました。

潘光琳は紅華会との抗争で2回死ぬ危機がありました。漫画版では最後に死ぬエンドを回避できたことを喜ぶ感想がありました。

北斗の拳の前の時代の物語である蒼天の拳、どうしても北斗の拳と比較してしまうという方が少なくありませんでした。北斗の拳派の方だけではなく、どちらも好きな方や蒼天の拳のほうが好きという方がいます。また、潘光琳については「渋い」という感想がありました。

蒼天の拳に登場する霞拳志郎の最大の朋友の潘光琳について紹介しました。拳士ではありませんが、青幇の弊主として作中で大きな影響力を与えたキャラクターのひとりです。とくに、霞拳志郎や妹の潘玉玲との関係性について好きという感想が多いです。そんな潘光琳の最後は漫画版とアニメ版で違います。どちらかしか見ていない方は、潘光琳に注目してアニメ・漫画をチェックしてみてはいかがでしょうか?

また、アニメ1期・2期・パチンコパチスロ版でそれぞれ潘光琳役を演じる声優が違います。声優に注目してそれぞれの作品をチェックすることがおすすめの楽しみ方のひとつです。