フェアリーテイルを見る順番を完全解説！アニメ・映画の公開順や時系列は？

フェアリーテイルは2006年から2017年まで、講談社の発売する週刊少年マガジンにて連載されていたファンタジーバトル漫画です。分かりやすい対立構造や派手なバトル、個性豊かなキャラクター性が高い人気を集めた漫画で、それぞれのキャラクターにスポットが当たったスピンオフ作品も多数展開されるなどしている作品です。

メディアミックス展開も積極的に行われており、アニメは原作の最終回までアニメ化されている他、映画化、OVA化、実写舞台化なども積極的に行われています。

立派な魔導師になる事を夢見る少女、ルーシィはひょんな事から出会った滅龍魔法を使う少年ナツと喋る猫ハッピーに連れられる形で彼らの所属する魔導師ギルドに訪れる事になります。ナツ達が所属しているギルド、フェアリーテイルは問題児が多いとされながらもその実力は最強と言われるようなギルドでした。個性的な面々に気圧されながらもルーシィはフェアリーテイルに加入し、ナツ達とチームを組んで様々な依頼を受ける事になるのでした。

フェアリーテイルは序盤のルーシィがナツ達と共に様々な仕事を受ける1話完結に近い展開を数話繰り返した後は少しずつ長編ストーリーを展開するようになります。それぞれのエピソードの中でそのキャラクターを象徴するような過去の話が展開される事はありますが、基本的な時系列は単行本のそのままの順番になっています。

問題となるのはスピンオフ作品ですが、スピンオフ作品は基本的に本編とは切り離されているので本編を読んで内容を把握していれば基本的に問題なく読む事が出来ます。注意するべき作品は2つで「フェアリーテイルゼロ」と「フェアリーテイル100年クエスト」の2作です。

フェアリーテイルゼロはいわゆる過去編、フェアリーテイル初代マスターメイビスを主人公とした作品になっているのでメイビスに関するエピソードを本編で読んでからの方がより楽しめる作品になっています。フェアリーテイル100年クエストはフェアリーテイルの実質的な続編とも言われ、本編最終回のその後のエピソードが展開される漫画なので、こちらは必ず本編を全部読んだ後に読むのがオススメです。

フェアリーテイルはこれまでに3度のアニメ化、単行本特装版の特典として映像化されたアニメ化されていない原作番外編エピソードのOVAが展開されています。アニメに関してはオリジナルエピソードも含めて基本的に原作の時系列のままにアニメ化されているので公開順に見れば問題ありません。2009年放送開始の1期、2014年放送開始の2期、2018年放送開始の3期（ファイナルシーズン）と順番に公開されています。

OVA作品に関しては基本的に独自性の高いものが多く本編をある程度まで見ていれば楽しめるものになっていますが、始めてOVA化されたのが原作だと26巻と比較的遅めなだけにやはり本編を見終わってから見るのがオススメになっています。それぞれ26巻に1話、27巻に2話、31巻に3話、35巻に4話、38巻に5話、39巻に6話と構成された1期シリーズと、単行本55巻に1話、58巻に2話、39巻に3話と構成された2期に分かれています。

フェアリーテイルはこれまでに2本のアニメ映画化が行われています。それぞれに「フェアリーテイル鳳凰の巫女」と「フェアリーテイルDRAGON CRY」とタイトルを着けられる2作で鳳凰の巫女は2012年、DRAGON CRYは2015年に公開されました。この2作は共に原作漫画にもない完全オリジナルのエピソードとなっているのも特徴になっています。その為、詳細な時系列ははっきりとはしていないです。

一応DRAGON CRYの方は原作の51巻と52巻、エピソードで言えば黒魔術教団編とアルバレス帝国編の間のエピソードとされていますが、具体的な時期などは不明になっています。

上記の事を踏まえてフェアリーテイルシリーズの映像化作品を視聴するのであればまず見るべきはアニメです。原作のほぼ全てのエピソードを網羅しているので時系列を気にする必要もなく、その後映画、OVAなどと見ていけば問題ありません。公開順に見たいという事であればアニメ1期、映画鳳凰の巫女、アニメ2期、映画DRAGON CRY、アニメ3期（ファイナルシーズン）という流れになります。

余談ですが、原作ではスピンオフ扱いになっている「フェアリーテイルZERO」がアニメ2期の中（累計266話～275話の全10話）で本編と並ぶ形で映像化されています。上記でも紹介した通り、フェアリーテイルZEROは時系列的にはフェアリーテイルシリーズの中で最古のエピソードになりますがそれらを理解するには本編で描かれるエピソードもあってこそなのでアニメ2期の中で見るのが自然な流れになっています。

アニメ1期のあらすじは上記で紹介したルーシィとナツ・ハッピーが出会う所から描かれます。アニメ1期の時点で原作31巻から始まる「大魔闘演武編」の途中まで（原作35巻収録の175話まで）が描かれる事になります。星霊魔導士のルーシィ、滅竜魔法士のナツに加え、氷の造形魔導師のグレイ、鎧の剣士エルザなど少しずつ仲間が登場し、長編ストーリーに入っていくのがアニメ1期の流れとなっています。

大魔闘演武編の途中から始まる第2期は冥府の門編までがアニメ化される形になっています。あいも変わらずナツを筆頭にフェアリーテイルの魔導師達が大魔闘演武で暴れまわる姿から始まり、その後に展開される冥府の門編につながっていくあらすじです。

冥府の門との戦いの末、育ての親イグニールとの再会と別れを経験したナツ、彼はさらに強くなる事を誓い相棒のハッピーと共に1年間の修行に飛び出します。その一方フェアリーテイルのマスターマカロフは突如ギルド解散命令を出してしまいます。物語はナツが飛び出してから1年後、記者見習いとして活動していたルーシィの元にナツが戻ってくる所から始まるのでした。

様々な依頼が舞い込むフェアリーテイル、そこに今度は港町を縄張りとする海賊団のリーダー、ギース捕縛の依頼が舞い込みます。報酬の高さもあって依頼を受けるナツ達ですが、ルーシィの失敗も相まってあと一歩まで追い詰めながらもギースは逃走してしまいます。落胆しながら帰路につくルーシィはその道中、エクレアという記憶喪失の少女に出会う事になるのでした。

フィオーレ王国の神殿に祀られていた世界を滅亡させる程の力があると言われた魔法のつえ「竜の涙」。これがステラ王国によって強奪される事件が起きます。この事件の解決を依頼されたのがフェアリーテイルでした。ナツ達はこの依頼を受けてステラ王国に入る事になるのですが、そこにはステラ王国の国務大臣ザッシュと国王アニムスの陰謀が待ち構えているのでした。

フェアリーテイルシリーズのアニメはもちろん映画やOVAにおいてナツ役を担当しているのが声優の柿原徹也さんです。ドイツ出身の声優さんで2002年に声優としてデビュー、日本語はもちろん、母国語であるドイツ語での演技を任される事も多い声優さんです。これまでには「あんさんぶるスターズ」の明星スバル役、「文豪ストレイドッグス」の中原中也役、「テイルズオブハーツ」のシング・メテオライト役などを演じています。

平野綾さんは2001年にデビューした声優さんです。元々は子役などとしても活動していましたが、地声のアニメ声を生かして声優としての仕事が増えていきました。演技になるとハスキーな声になるのも特徴的な声優さんで、これまでには知名度を上げるきっかけとなった「涼宮ハルヒの憂鬱」の涼宮ハルヒ役、「デスノート」の弥海砂役、「らき☆すた」の泉こなた役、「銀魂」の今井信女役などを担当しています。

釘宮理恵さんは1998年にデビューした声優さんで、別名「ツンデレの女王」とも言われる声優さんです。ツンデレキャラを演じる一方で様々なキャラクターを演じており、ハッピーのような人外のキャラクターを演じる機会も多い声優さんになっています。これまでには「鋼の錬金術師」のアルフォンス・エルリック役、「ゼロの使い魔」のルイズ役、「銀魂」の神楽役、「キングダム」の河了貂役などを担当しています。

グレイ役を担当した中村悠一さんは2001年にデビューした声優さんで低音よりの中音と言われる独特な声質を持っており、多くの主人公キャラはもちろん、悪役やハードボイルドなキャラクターまで幅広くこなす声優さんです。これまでには「CLANNAD」の岡崎朋也役、「マクロスF」の早乙女アルト役、「ポケットモンスターベストウィッシュ」のN役、「魔法科高校の劣等生」の司波達也役、「ハイキュー」黒尾鉄朗役などを担当しています。

エルザ役を担当した大原さやかさんは1998年にデビューした声優さんです。大人びたキャラクターを演じる事が多く、お姉さんキャラや成人女性を演じる機会の多い声優さんとして知られておりエルザ役は大原さやかさん的には異質なキャラクターになっています。これまでには「ARIA」シリーズのアリシア・フローレンス役、「コードギアス反逆のルルーシュ」のミレイ役、「少女ファイト」の犬神鏡子役などを担当しています。

ウェンディ役を担当した佐藤聡美さんは2007年にデビューした声優さんです。少女～女性の役を演じる事が多く基本的にはおとなしめのキャラクターを演じる事が多い声優さんです。これまでに演じてきたキャラクターとしては本人も決まった際に驚いたというエピソードを残し知名度を上げるきっかけとなった「けいおん」の田井中律役、「暗殺教室」の神崎有希子役、「生徒会役員共」の七条アリア役などを演じています。

シャルル役を担当した堀江由衣さんは1997年にデビューした声優さんです。ほんわかした可愛らしい声が特徴的な声優さんで、主要キャラからヤンキー気質なキャラクターを演じる事も多く、アイドル声優の一時代を築いた存在の1人と言われています。これまでには「ラブひな」の成瀬川なる役、「メジャー2nd」の眉村道塁役、「DOGDAYS」のミルヒオーレ役、「物語シリーズ」の羽川翼役などがあります。

マカロフ役を演じた辻親八さんは1980年代から活躍する声優さんです。声優として活動する傍ら朗読劇を中心に公演する劇団「親八会」を作り活動もしています。これまでには「鋼の錬金術師」のハインケル役、「蒼天航路」の陳宮役、「横山光輝三国志」の関羽役、「史上最強の弟子ケンイチ」のシルクァッド役などを担当しています。

ミラジェーン役を演じた小野涼子さんは2004年にデビューした声優さんです。近年は舞台女優としても活動している声優さんです。これまでには「ブラック・ジャック」の和登千代子役、「俺たちに翼はない」の玉泉日和子役、「デジモンセイバーズ」のナナミ役などがあります。

ガジル役を担当した羽多野渉さんは2001年にデビューした声優さんです。幅広いキャラクターを演じる一方で歌唱力が特徴的な声優さんとしても知られています。これまでには「ハンターハンター」のシャウアプフ役、「黒子のバスケ」の実渕玲央役、「ダイヤのA」の増子透役、「僕のヒーローアカデミア」の心操人使役、「弱虫ペダル」の段竹竜包役などを担当しています。

ここからは既にフェアリーテイルを視聴した人の感想をまとめて紹介していきます。フェアリーテイルはバトル漫画の中でも王道のファンタジー作品だけに根強いファンが多く2021年現在でも高い人気を誇る作品として認知されています。

その一方で長い作品でメディアミックスも複数のメディアにまたがっているだけに見る順番が分からないという声も多いです。特に映画やOVAを見るタイミングに悩むという声も多く、見終わっても時系列で迷うなどという声も多くなっています。

また完結後に視聴を始めた人は長編の原作のほぼ全てがアニメ化されている事に驚いたという声も多くなっています。原作付きアニメで完結までアニメ化される作品は少なくそれもフェアリーテイルのような長編作品となれば尚更である為、これからでも見やすい作品としてオススメ出来るという声も多くなっています。

原作アニメ共に長編で加えて映画やOVAまである為見る順番に困ると言われるフェアリーテイルシリーズですが、基本的にはアニメ、映画、OVA共に公開順に見ていけば時系列順に追う事が出来ます。唯一原作では外伝だったフェアリーテイルZEROだけは時系列が前後しますが、見る上では本編での前情報が必須だけに見る順番としてはそのまま公開順で見た方が理解出来るという声が多くなっています。

長編作品ながらギャグ回や1話完結的なエピソードもあり見やすい作品であるとされる声も多くなっているのでまだフェアリーテイルを視聴した事がないという人はまずはアニメから追いかけ、その後映画やOVAに手を出してみてはいかがでしょうか？