2021年04月02日公開
2022年11月11日更新
【鬼滅の刃】鱗滝左近次の手紙が登場するのは何巻何話?泣けると話題の内容も紹介
「鬼滅の刃」に登場する鱗滝左近次の手紙は、鱗滝の命がけの覚悟が記され、感動のエピソードは原作何巻何話で登場したのか、話題を呼んでいます。以下では、鬼滅の刃・鱗滝左近次の手紙が登場する回は何巻何話か、原作とアニメでの登場回と、何度見ても泣けると話題を呼んだ、竈門炭治郎・禰豆子兄妹の窮地を救った鱗滝の手紙の内容、手紙に記された単語の意味等を、ネタバレ紹介します。
目次
鱗滝左近次とは?
鬼滅の刃の作品情報
「鬼滅の刃」を語るうえで欠かせない鱗滝左近次は、鬼殺隊・元水柱の育手で、竈門炭治郎兄妹の良き理解者です。以下では、泣けると話題を呼んだ鱗滝左近次の手紙が登場する回は何巻何話なのか、原作・アニメの登場回と手紙の内容、手紙の冒頭に書かれた「粛啓」や、鱗滝が覚悟を決めた切腹の意味などを紹介します。
吾峠呼世晴先生の大ヒット漫画「鬼滅の刃」は、2016年~2020年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された和風剣戟奇譚で、単行本は全23巻で構成されています。2019年のアニメ放送開始をきっかけに人気が急上昇し、関連商品が全国各地で品切れとなる社会現象を巻き起こしました。
鬼滅の刃の概要
2021年にアニメ2期「遊郭編」の放送が決定した「鬼滅の刃」は、2013年に第70回JUMPトレジャー新人漫画賞・佳作を受賞した「過狩り狩り」を前身とし、一部のキャラクターや技が「鬼滅の刃」に引き継がれました。
鬼滅の刃のあらすじ
時は大正時代、炭焼きを生業とする竈門家の長男・炭治郎は、炭売りのため家を空けていたその日の夜、残された家族が鬼に惨殺され、一命を取り留めた妹・禰豆子も鬼化していました。そこへ現れた鬼殺隊士・富岡義勇の導きにより、鬼化した禰豆子を人間に戻すべく、鬼殺隊に入隊することを決意し、鬼との戦いに身を投じます。
鱗滝左近次のプロフィール
元鬼殺隊・水柱で、劇中では育手として活動している初老の男性で、「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎と、現水柱・富岡義勇の師匠に当たります。天狗の面で素顔を隠し、弟子入りした炭治郎に対して厳しい修行を課すも、誰よりも竈門兄妹の身を案じており、炭治郎の成長や、鬼化した禰豆子が人間に戻る日を陰ながら見守り続けました。
鱗滝左近次の手紙が登場するのは原作何巻何話?内容をネタバレ
鱗滝左近次の手紙は何巻で登場した?アニメでは何話?
多くの感動を読んだ鱗滝左近次の手紙が登場する回は何巻何話なのか、原作やアニメでの登場回や気になる内容をネタバレ紹介します。
鱗滝左近次の手紙が登場した回は、原作漫画は6巻・46話、アニメは22話「お館様」で、鬼殺隊・柱の集結と、竈門炭治郎・禰豆子兄妹の処遇を話し合う柱合会議が実施された、鬼滅の刃の重要回です。炭治郎が鬼の禰豆子を連れていることが発覚し、隊律違反とみなされた竈門兄妹の処分をめぐり、柱の中には炭治郎の処刑も浮上する中、炭治郎の師匠である鱗滝左近次の手紙が、兄妹の運命を変えていきました。
鱗滝左近次の手紙の内容
鱗滝左近次の手紙は、お館様こと産屋敷耀哉宛に送られたもので、禰豆子の正体が鬼であることや、2年以上も彼女の様子を見てきたからこその説得力を感じさせます。また、手紙の最後は、万が一、禰豆子が人間を襲うことがあった場合は、鱗滝左近次と竈門炭治郎、富岡義勇が切腹をもって責任を取るという、死を覚悟した文言で締めくくられています。
鱗滝左近次の弟子に対する強い思いや、竈門兄妹を陰ながら見守ってきた兄弟子・義勇の命がけの覚悟は、原作・アニメ共に「鬼滅の刃」の名シーンに数えられるでしょう。
鱗滝左近次の手紙に書いてあった「粛啓」とは?
出典: https://prcm.jp
鱗滝左近次の手紙の冒頭に書いてあった「粛啓」とは、手紙の書き出しに使われる言葉・頭語であり、「つつしんで申し上げる」という意味があります。「粛啓」は「謹白・謹言」の結語と一緒に使用され、主に目上の人に使用される手紙の形式です。また、手紙の頭語では、「拝啓」が用いられる頻度が多いですが、「粛啓」は、拝啓より改まった使い方をします。
鱗滝左近次の手紙に書かれていたように実際に切腹はあった?
考察①明治5年の切腹の記録が最後
以下では、鱗滝左近司の手紙に書かれた切腹に関する最後の記録や、鱗滝・富岡義勇が切腹という言葉を使った理由について考察しました。
切腹の記録は、平安末期から登場し、切腹が武士の名誉ある行為とされたのは、豊臣秀吉の備中高松城攻めが始まりとされています。敗北した城主・清水宗治は潔く切腹し、その時の作法の見事さに秀吉が感激したことから、切腹=名誉ある行為と広く認識されました。そして、戦国時代には、敵に首を討ち取られるより、切腹して果てることが、武士の誇りとされました。
しかし、江戸時代になると切腹は、武士にとってもっとも重い刑罰として執行されたものの、時代を経るごとに切腹は形式化されていき、名誉ある行為という認識は薄れていきました。そして、日本の法制上最後の切腹は、明治5年(1872)に施行された加賀本多家旧臣12人と、彼らとは別の男性1人がいます。
法制上の切腹は、明治5年の事例が最後となりましたが、明治以降も切腹を名誉ある自決とする思想は残され、旧日本軍将校の自決が記録されています。そして、切腹の思想は戦後も引き継がれ、1970年に起きた三島事件では、作家・三島由紀夫が切腹により自らの命を絶ちました。
考察②鱗滝や義勇はなぜ切腹という言葉を使った?
「鬼滅の刃」の舞台は大正時代とされているため、切腹という行為が法制上で廃止されてから、最低40年が経過しています。しかし、原作やアニメでは、鱗滝左近次は、江戸時代から鬼殺隊として活躍していたことが示唆されており、切腹について知っていたと推測されます。
また、「鬼滅の刃」では、我妻善逸の師匠で元鳴柱・桑島慈悟郎が、弟子の獪岳が鬼になったことを受け、介錯人をつけず切腹して果てており、鬼殺隊士の責任の取り方として定められていると考えられます。一方、切腹には、それら行為に至った動機によって呼び方があり、鱗滝・炭治郎・義勇の場合は、禰豆子が人間を襲ってしまったに対する責任という意味から「詰腹」と呼ばれるでしょう。
鱗滝左近次の弟子
鱗滝左近次の弟子①富岡義勇
かつて鬼殺隊・水柱として活躍した鱗滝左近次の弟子には、現水柱・富岡義勇や、鬼舞辻無惨を討ち取った竈門炭治郎以外にも、錆人や真菰のように多くの弟子の存在が判明しています。以下では、育手・鱗滝左近次の弟子について紹介します。
鬼殺隊・水柱で、竈門家襲撃後に炭治郎兄妹の元に駆けつけた隊士です。当初は、鬼化した禰豆子を手に掛けようとするも、兄妹の強い意志を目の当たりにし、禰豆子を人間に戻す方法を模索するべく、炭治郎に鬼殺隊士への道を勧めます。その後、鱗滝左近次にも紹介状を送り、炭治郎の鬼殺隊としての訓練と、禰豆子の保護を託します。
また、隊律違反が発覚した竈門兄妹の処罰を巡る柱合会議では、鱗滝と共に兄妹を後援する側に回り、禰豆子に万が一のことがあった場合は、自らも切腹して果てると覚悟を見せつけました。
鱗滝左近次の弟子②竈門炭治郎
炭焼きを生業とする一家の長男で、家を空けていた夜に鬼舞辻無惨の襲撃を受け、鬼化した禰豆子を除く家族全員を惨殺されました。その後駆けつけた義勇の計らいにより、育手・鱗滝左近次の元で2年間の修行に励みます。炭治郎について、当初は彼の性格から、弟子入りに難色を示したり、これ以上弟子を死なせたくない思いから、無理難題を突き付けて、彼が鬼殺隊の道を諦めるように画策していました。
しかし、炭治郎が最終選抜を生きて帰って来たこと等を受け、禰豆子の存在を承知の上で、産屋敷耀哉に手紙を送り、禰豆子のことで万が一のことが起きた場合は、切腹して果てる覚悟を訴えました。鬼殺隊士として活躍する炭治郎は、妹・禰豆子を人間に戻し、宿敵・鬼舞辻無惨を討つことに成功しました。
鱗滝左近次のその他の弟子
鱗滝左近次の弟子は、上記2人以外にも複数いましたが、課題を突破した弟子に贈っていた厄除の面が、最終試験の手鬼への目印となってしまい、義勇・炭治郎を除く弟子たちが命を落としました。鱗滝左近次の弟子で、名前が判明した人物は、義勇と同時期に入門した錆人と、炭治郎の姉弟子・真菰で、2人とも最終選抜で命を落としました。
鱗滝左近次に関する感想や評価
感想1:鱗滝左近次がかっこいい
産屋敷耀哉に宛てた手紙からは、鱗滝左近次の弟子に対する強い思いが込められ、鬼滅ファンの感動を呼びました。以下では、鬼滅の刃の鱗滝左近次に関する感想や評価を紹介します。
鱗滝さん…かっこいい…#鬼滅の刃#鱗滝左近次#育手#模写 pic.twitter.com/tw5pGw3jRt
— 自由人 (@the_freeGIRL) March 8, 2020
主人公・竈門炭治郎の師匠であり、時には厳しくも温かく弟子を見守り続けた鱗滝左近次は、世代を問わず多くのファンの人気を集めており、その生き様がかっこいいと評されています。一方、鱗滝と言えば、天狗の面がトレードマークで、その素顔を知る者は作者と編集担当者だけとも言われており、ミステリアスな要素も、鱗滝左近次の魅力を引き立てています。
感想2:鬼滅キャラで好きなキャラクター
鬼滅は村田さんと鱗滝左近次が好きです
— kasä (@ikizamawomiseru) March 28, 2021
真菰をはじめ、弟子たちに慕われる鱗滝左近次の魅力は、その人間性だけでなく、アニメ声優・大塚芳忠さんの声も人気に拍車をかけています。鬼殺隊の厳しい現実を身を持って知るがゆえに、炭治郎に隊士としての道を諦めさせようと、無理難題を課すこともありましたが、炭治郎の成長や活躍を誰よりも評価しており、心に響く名言を数多く生み出してきました。
感想3:鱗滝左近次と同じ名前の滝が話題に
【うろこ滝】
— ゆいちき (@NWJv9uucRsrfoeB) March 6, 2021
自然の岩肌を流れる水が、魚の「鱗」状に見えることから「うろこ滝」と名前の由来で、人気アニメ「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎の師匠・鱗滝左近次と同じ名前の滝としてネット上で、話題になっている🎵 高さ:約7m#うろこ滝 #鬼滅の刃 #鱗滝左近次 #岩手県二戸市浄法寺町 #名所 pic.twitter.com/I0DnAS8J1F
鬼滅の刃のヒットにより、炭治郎の師匠・鱗滝左近次にも注目が集まる中、ネット上では鱗滝と同じ名前の「うろこ滝」が話題を呼んでいます。うろこ滝は、岩手県二戸市にある滝の名所で、水の流れが魚の鱗のように見えることから名付けられました。2021年4月現在も、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められていますが、感染が終息したら訪れたい、鱗滝左近次ファン必見の聖地です。
鱗滝左近次の手紙まとめ
鬼滅の刃の鱗滝左近次の手紙が登場する回は何巻何話なのか、原作・アニメでの登場回と手紙の内容、手紙に書かれた言葉の意味等を紹介しました。竈門兄妹の窮地を救った鱗滝左近次の手紙からは、育手としての覚悟や、弟子を大切に想う優しさがにじみ出ており、その優れた人格がファンに称賛されています。