鬼滅の刃の挿入歌を一覧で紹介！人気曲「竈門炭治郎のうた」を歌うのは？

『鬼滅の刃』の原作は、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた漫画作品です。原作者は吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)。 「鬼滅」と省略されて呼ばれることが多いです。漫画は2016年2月15日～2020年5月18日にかけて掲載。コミックは全23巻。時代設定が大正時代であるため、和の様式と西洋の様式が混ざり合った美しさを感じられます。

鬼滅ブームと呼ばれ、社会現象にもなった『鬼滅の刃』は、平成から令和にかけて、多くの日本国民から愛された作品だと言えるでしょう。また、その絶大な人気は日本だけでなく、台湾や韓国を始め、海外でも遺憾なく発揮されました。英語版の題名は『Demon Slayer』。

『鬼滅の刃』が大ヒットした理由は、アニメの成功がきっかけだと言えるでしょう。その影響で、漫画の売上も上がり、「オリコン年間コミックランキング」の2019～2020年では、堂々の第1位にランクインしました。

大正時代の日本。13歳の少年・竈門炭治郎(かまど たんじろう)は、炭焼きを生業として、家族と仲睦まじく暮らしていました。炭焼きの仕事は、亡き父・炭十郎から受け継いだもので、母や兄弟を養うために、炭治郎は真面目に働いていました。

しかし、悲劇は突然姿を現します。炭治郎が仕事で家を空けた際、家族が何者かに襲われ、惨殺される事件が起きたのです。炭治郎は戦慄を覚えながらも、妹・禰豆子(ねずこ)の生存を確認しました。しかし、禰豆子は人が変わったように炭治郎を襲います。

そこへ、鬼殺隊の剣士・冨岡義勇(とみおか ぎゆう)が現れ、炭治郎は鬼の存在を知ります。鬼となった禰豆子を、落ち着かせることに成功した炭治郎。それを見た義勇は、禰豆子を殺めることを止めました。そして、炭治郎はただ1人残された妹・禰豆子を人間に戻すため、長き旅路へと出るのでした…。

ヒノカミとは、主に『鬼滅の刃』第19話のタイトル「ヒノカミ」を指します。また、ヒノカミは炭治郎の父・炭十郎が舞っていた「ヒノカミ神楽」や、とある呼吸法に関係している言葉です。そして、挿入歌として有名な「竈門炭治郎のうた」は、第19話「ヒノカミ」で流れる挿入歌であり、ED楽曲でもあります。
 

挿入歌「竈門炭治郎のうた」により、彩られる情景は、アニメ『鬼滅の刃』の中でも、特に愛されているシーンです。神曲に神作画、第19話「ヒノカミ」は間違いなく神回だと言えるでしょう。下記では、第19話「ヒノカミ」のあらすじを紹介します。カラスからのメッセージを受けて、那田蜘蛛山(なたぐもやま)へ赴く炭治郎達。那田蜘蛛山に住む鬼の中には、「下弦の伍」の鬼・累(るい)が潜んでいました。

累は"家族"や"絆"に執着する鬼で、他の鬼達を自分の家族として迎え入れる変わった鬼です。しかし、あくまで偽りの家族であり、累の強さや危うさに怯えた鬼達は、息子役の累に服従せざるを得ませんでした。累が姉鬼を折檻している場面に出くわした炭治郎は、累の冷酷さに怒り、戦うことを決意します。しかし、炭治郎がピンチに陥ると、兄の身を案じた妹・禰豆子が盾となりました。

その兄妹の絆を感じ取った累は、禰豆子に重傷を負わせると、自分の家族にすると宣言します。炭治郎は、禰豆子を助けるために、奮闘しますが、累の血鬼術の強さに死を覚え、走馬灯が過ります。その際、自分の幼い頃の記憶が駆け巡り、父・炭十郎がヒノカミ神楽を舞っている光景が思い出されました。ヒノカミ神楽の舞をヒントに、炭治郎は新たな呼吸と技で累に挑むのでした…。

炭治郎の幼い頃のシーン、そして累と死闘を繰り広げるシーンを盛り上げた挿入歌こそが、「竈門炭治郎のうた」です。19話のED映像では、炭治郎の家族がお陽さまのように温かいタッチで描かれ、「竈門炭治郎のうた」がEDの最後まで流れていました。「竈門炭治郎のうた」では、その名の通り、炭治郎の境遇が描写されており、彼を応援せずにいられなかった視聴者も少なくありません。

• 名前：中川奈美(なかがわ なみ)
• 出身地：愛媛県宇和島市
• 生年月日：1975年4月4日
• 身長：155cm
• 職業：声優・歌手
• 所属事務所：パワー・ライズ
• 特技：絶対音感・ヨガ

アニメ『鬼滅の刃』の挿入歌「竈門炭治郎のうた」を歌う中川奈美さんは、絶対音感を持っており、年齢や性別を問わない歌唱スキルを有しています。大学を卒業した中川奈美さんは、東京にある劇団「シェイクスピア・シアター」に入団しました。そこで、しゃべりや演技の基礎を学び、声優としても仕事が来るようになります。

海外で作られた映像作品の声優を担当した中川さん。その後、ゲーム主題歌の歌手を務めたり、様々なキャリアを積みました。挿入歌「竈門炭治郎のうた」が、多くの人々の心に響いた理由は、中川さんの絶対音感や今までの経験が密接に関係していると言えるかもしれません。

中川さんは、挿入歌「竈門炭治郎のうた」の歌唱以外にも、『鬼滅の刃』のサブタイトルが表示される時の声や、多種多様なシーンでコーラスなども務めています。そのため、中川さんはアニメ『鬼滅の刃』に欠かせない存在だと言えるでしょう。

アニメ『鬼滅の刃』の挿入歌「竈門炭治郎のうた」は、メロディの素晴らしさや中川奈美さんの美しい歌声、作品に寄り添った歌詞などが、とても高く評価されています。挿入歌「竈門炭治郎のうた」の歌詞から、感じ取れる不屈の魂。楽曲の名前通り、まさしく炭治郎そのものを表した歌詞は必見です。

テレビアニメの挿入歌「竈門炭治郎のうた」があるのと同様に、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』にも挿入歌が存在します。炎柱・煉獄杏寿郎と十二鬼月の「上弦の参」猗窩座(あかざ)の戦闘シーンで流れていた曲＝挿入歌だと言われています。エレキギターのかっこいい演奏が耳に残る挿入歌です。
 

• 名前：椎名豪(しいな ごう)
• 本名：椎名豪(しいな まさる)
• 生年月日：1974年5月16日
• 出身地：神奈川県横浜市
• 職業：作曲家・編曲家
• 所属事務所：なし(フリー)

椎名豪さんは、テレビアニメの挿入歌「竈門炭治郎のうた」や、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』のBGMなどを担当する作曲家です。現在は作曲家として活躍する椎名さんですが、出身大学は獨協大学外国語学部英語科で、音楽とはあまり関連性がない大学でした。

しかし、軽音サークルに所属していたことから推測すると、普段から音楽と関わっていたのかもしれません。椎名さんが音楽を本格的に学び始めたのは、ゲーム会社・ナムコに入社してからだと言われています。その後は、『THE IDOLM@STER』シリーズの楽曲を始め、様々なゲーム・アニメ音楽に携わり、現在はフリーの人気作曲家として活躍しています。

『鬼滅の刃』のアニメ・映画の楽曲一覧その1は、OP楽曲の「紅蓮華」です。令和のアニメソングの歴史を語る上では欠かせない「紅蓮華」。『鬼滅の刃』は、社会現象として記録されるほど大ヒットした作品で、多くの日本国民の心を揺さぶった作品であると言えるでしょう。それと同時に、OP楽曲の「紅蓮華」も大ヒット。歌唱を担当するLiSAさんが発表した楽曲の中でも、最大のヒット記録を残した曲でもあります。

2019年12月31日の「第70回NHK紅白歌合戦」では、LiSAさんが「紅蓮華」を歌い、バックスクリーンに『鬼滅の刃』のアニメ映像が流れる演出が披露されました。また、2020年12月31日の「第71回NHK紅白歌合戦」でも、LiSAさんが再出演を果たし、アニメ『鬼滅の刃』メドレーの1曲目として歌唱されました。ここからは、大正コソコソ噂話…ならぬ、令和ぶっちゃけ裏話です。

LiSAさん曰く、最初に歌詞を書いた時、「紅蓮華」 というワードは入っていませんでした。代わりに、「紅蓮の華」という歌詞があります。その歌詞の部分を口ずさむと同時に、楽曲を視聴していたLiSAさん。その時、ある情景が浮かびます。頑張っている自分、傷ついても立ち上がる姿。その様子は、まるで紅蓮地獄の様でした。泥の中から出てきて、水面まで到達すると華を咲かす"蓮"の様子が浮かんだのです。

また、「紅蓮華」 を制作していた時、鬼滅の刃はまだ完結していませんでした。LiSAさんは、 物語の最後はどうなるのか、禰豆子が鬼のままなのか、人間に戻るのか、判明しないまま「紅蓮華」を制作しました。ですが、「紅蓮華」の歌詞は、『鬼滅の刃』の多くのキャラに当てはまることに、LiSAさんは気がつきます。そのため、最終的に「紅蓮華」は『鬼滅の刃』の作品全体を表現するために生まれた主題歌となりました。

『鬼滅の刃』のアニメ・映画の楽曲一覧その2は、ED楽曲の「from the edge(フロム・ジ・エッジ)」です。歌唱担当はFictionJunction feat.LiSA。2019年6月30日にテレビアニメ ver.が配信され、同年の9月2日には待望のフル ver.が配信されました。

「from the edge」の歌詞を聴くと、炭治郎と禰豆子のために制作された楽曲なのでは、と思われるほど、歌詞が世界観とマッチしており、切なさと共に強さを感じさせる曲だと言えるでしょう。「from the edge」の歌詞は、どん底に追い詰められ涙しても、困難なことに直面しても、強い孤独を味わったとしても、勇気を貰える歌詞だと感じられます。

『鬼滅の刃』のアニメ・映画の楽曲一覧その3は、一世を風靡した映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌として有名な「炎(ほむら)」です。映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、大ヒットロングランとなり、「紅蓮華」と同様に「炎」も多くの人々から親しまれる曲です。

CDシングルとして2020年10月14日に発売された「炎」ですが、2日前の10月12日にフルver.がネットで先行配信され、第62回日本レコード大賞では、大賞受賞曲に選ばれます。『鬼滅の刃』のテレビアニメや映画のヒットを決定打としたのは、クオリティの高さや、原作漫画の人気などが挙げられますが、ここまで国民に支持された背景には、楽曲の力が関わっているようです。

映画を観賞した人が「炎」を聴くと、きっと作品内で感じ取ったエモーショナルな体験が蘇ることでしょう。もう既にご存知だと思われますが、映画の主題歌「炎」は、アニメ『鬼滅の刃』に欠かせない歌手・LiSAさんの楽曲です。LiSAさん曰く、映画の主題歌「炎」は、映画デビューした『鬼滅の刃』のキャラ達へのはなむけとして制作されました。

それ以外にも、様々なメッセージが含まれており、映画で活躍するキャラ(主に煉獄杏寿郎)を思いながら、作られた楽曲だと言われています。鬼になることを拒み、自分として生きることを貫いた煉獄。「炎」には、LiSAさんの思う煉獄のイメージや、作曲を担当した梶浦由記さんの『鬼滅の刃』に対する思いが込めらています。

LiSAさんと梶浦さんが、同じ気持ちと温度を共有しながら、制作された楽曲、それこそが「炎」なのです。煉獄の生き様や、その気高き姿に、思いを募らせた炭治郎達の心情がドラマティックに描かれており、キャラ達に共感することができるところも、名曲である所以だと言えるでしょう。

『鬼滅の刃』の楽曲として最初に浮かぶ曲は何でしょうか？それは、ファンそれぞれで違ってくると思われます。「紅蓮華」と「炎」ばかりが注目されがちですが、ED楽曲である「from the edge」もそれらの楽曲に負けず劣らず人気を誇る名曲です。

『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌「炎」に対する評価は非常に高く、聴けば聴くほど『鬼滅の刃』の世界観と連動していることが判明します。そして、何より炎柱・煉獄杏寿郎へのはなむけの言葉が印象的だと言えるでしょう。「炎」は壮大なバラード曲ですが、同時に寄り添うような優しさも感じさせる名曲です。

アニメ『鬼滅の刃』の影響で、元々高かった知名度がさらに高くなった椎名豪さん。『THE IDOLM@STER』こと、「アイマス」シリーズが好きな方からすると、まさにレジェンドと言っても過言ではない作曲家なのです。椎名豪さんが手掛ける楽曲は、サウンドが壮大なものが多く、独自の世界観が広がっています。

この記事では、アニメ『鬼滅の刃』の挿入歌やOP・ED楽曲、映画の主題歌などを一覧で紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？どの楽曲も『鬼滅の刃』の世界観を、美しく彩る名曲ばかりで、視聴者の心にも響き渡るメッセージ性もありました。それぞれの楽曲に込められた思いを知った後に、それらの曲を聴くと、新たな発見があると思われるので、おすすめです！