2021年03月27日公開
2021年03月27日更新
【ダイの大冒険】妖魔学士ザムザはザボエラの息子!強さや父親との関係を考察
ダイの大冒険に登場する妖魔学士ザムザについて紹介します。ザムザは魔王軍妖魔士団長ザボエラの息子であり、父親の愛を求めて悲しい最後を迎えました。この記事ではダイの大冒険のザムザについて、その強さをダイやマァムとの戦いから考察します。また合わせてザムザと父ザボエラの関係や違い、ザムザの最後や残したものなども紹介しますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
目次
ダイの大冒険の妖魔学士ザムザはザボエラの息子
ダイの大冒険に登場するザムザは、魔王軍妖魔士団長ザボエラの息子です。ザムザは父ザボエラに愛されていないにも関わらずその役に立とうとダイと戦い、悲しい最後を迎えました。この記事ではダイの大冒険のザムザについて、その強さをダイやマァムなどと比較して紹介します。また合わせてザムザと父ザボエラの関係、ザムザの最後や残したものなども紹介しますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
ダイの大冒険の作品情報
ザムザの強さや父について触れる前に、まずはダイの大冒険の作品概要とあらすじを紹介します。ダイの大冒険は連載完結から長い時間が経った現在もなお多くのファンから愛される作品です。2020年には新しくリメイクされたテレビアニメが放送開始し、話題を集めました。それではまず、ダイの大冒険の作品概要から紹介します。
ダイの大冒険の概要
ダイの大冒険の作品概要を紹介します。「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」は1989年から1996年まで週刊少年ジャンプで連載された漫画作品です。ダイの大冒険の原作は三条陸さん、作画は稲田浩司さんが担当しています。RPGゲーム「ドラゴンクエストシリーズ」のメディアミックス作品として企画され、オリジナルストーリーの読み切り作品が好評だったことから連載が決定しました。
ダイの大冒険は集英社から単行本全37巻が刊行され、2019年12月時点で累計発行部数は4700万部を記録しています。東映動画制作でテレビアニメ化もされ、1991年10月から1992年9月まで全46話が放送されました。2020年には東映アニメーション制作でテレビアニメがリメイクされ、2020年10月から「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」が放送されています。それでは次に、ダイの大冒険のあらすじを紹介します。
ダイの大冒険のあらすじ
デルムリン島に住む少年ダイは赤ん坊の頃にモンスターだらけのこの島に流れつき、元魔王の手下ブラスを父代わりに育ちました。楽しい毎日を送っていたダイでしたが、ある日ブラスや他のモンスターたちが魔王の復活の影響で凶暴化してしまいます。しかしそこに訪れた男アバンの魔法でモンスターたちは正常に戻りました。それからダイは勇者の家庭教師を自称するアバンに師事するようになり、勇者としての才能を開花させていきます。
ザムザのプロフィール
ダイの大冒険に登場するザムザのプロフィールを紹介します。ザムザは魔王軍の妖魔学士の魔族の男です。ザムザの外見は耳が尖っていて黒目が小さく、髪の毛は少し癖っ毛です。年齢は182歳と魔族の中ではまだ若造で、ザボエラからは「わずか200年足らず」と言われていました。「キィ〜ッヒッヒッッヒッ」という笑い方が特徴的で、額に逆三角形の額当てのようなものをつけています。
ザムザがロモス王を利用して武闘大会を開催した理由
ダイとポップはロモス王城で開かれる武術大会の優勝賞品が伝説の最強剣・覇者の剣であることを知り、早速参加しに行きます。しかしギリギリでエントリーの締め切りに間に合わず、打ちひしがれていたところで大会に参加していたマァムと再会します。マァムが優勝すれば覇者の剣をくれるという約束を取り付けダイたちは一安心します。ついに武術大会は決勝戦まで進み、決勝戦のアナウンスをするために主催者が前に出てきます。
大会の主催者を名乗るザムザはそこで自分が人間ではないことを明かし、魔王軍の本性を表します。決勝まで残った参加者はザムザの生体牢獄(バイオプリズン)に閉じ込められてしまいます。ザムザがロモス王を利用してこの武術大会を開催した理由は三つあり、一つ目は妖魔士団が研究している超魔生物学の実験体とするべく屈強な肉体を持つ人間を集めることでした。
二つ目は魔王軍に楯突くロモス王や邪魔な人間を排除することです。そして最後の三つ目、これは元々想定していたことではなく思いがけない収穫ではありましたが、竜の騎士であるダイの体を実験台にして超魔生物の研究を完成させることでした。超魔生物とは魔族を超える生物のことであり、その究極形がバランが見せたような竜の騎士の最強形態・竜魔人だとザムザたちは考えていました。
ザムザやザボエラが超魔生物の研究を行うのには理由があり、それは妖魔士団が他の魔王軍に比べてパワーや生命力が劣っていることでした。ザムザたちはさまざまなモンスターたちの優れている場所を移植して魔族を超魔生物にする技術を手に入れ、妖魔士団をパワーアップさせようと企んでいたのでした。ダイは竜魔人にこそなれないものの、人間の心、魔族の魔力、竜の力を持つ竜の騎士であるためまさに理想的な実験体でした。
ダイの大冒険のザムザの強さを他キャラとの戦いから考察
ダイの大冒険に登場するザムザの強さを、ダイやマァムとの戦いから考察します。ザムザは魔王軍の研究者であるため一見戦闘には向いていないように見えますが、その研究成果を使用して竜の騎士であるダイや武闘家のマァムを苦しめるほどの強さを見せます。それではまず、ダイの大冒険に登場するザムザの強さを、ダイとの戦いを通して紹介します。
考察①ザムザはダイを圧倒した?
マァムたちがバイオプリズンに捕らえられ、空手ネズミのチウがザムザの魔法によって消し飛ばされそうになってしまいます。仲間を守るため殴りかかってきたダイにザムザがメラゾーマを向けますが、ダイは竜の紋章を拳に集めてそれを薙ぎ払います。竜の騎士の強さを目の当たりにして喜んだザムザは、本気の強さを引き出そうとダイの父親のバランを化け物呼ばわりして挑発します。
思惑通り激昂したダイは竜の騎士の力を全開にしてザムザをタコ殴りにします。ダイの圧倒的有利かに思えましたが、しかし大地を割るほどの威力がある竜の騎士の拳を受けてもなお倒れることのないザムザの異様さに気がつきます。ついにダイは竜の騎士の必殺技の一つ、紋章閃を繰り出します。しかしそれでもザムザは倒れることはなく、破れた服の下からはモンスターの体が露出します。
ザムザがダイの猛攻に倒れなかった理由、それはすでにその体の90%近くを超魔生物と化していたからでした。そしてザムザは大猿の姿をした超魔生物に変身します。急激に強さを増たザムザにダイは捕らえられ、さらに竜の紋章の力も限界時間を超えて使えなくなってしまいます。力尽きたダイを救おうと仲間達が攻撃を仕掛けますが、超魔生物の凄まじい回復力のせいで当たったそばから治っていってしまいます。
そしてダイはついにザムザの腹にある口の中に呑み込まれてしまいます。ザムザの胃の中は強力な分解液で満たされており、早く吐きださせなければダイの命はありません。ダイを救おうとポップやチウが攻撃を仕掛けますが、超魔生物の頑丈な体はびくともしません。このように超魔生物と化したザムザの強さは、ダイを圧倒するほどでした。
考察②ザムザとマァムとの戦い
その頃、マァムはバイオプリズンの外に出ようと苦戦していました。バイオプリズンは殴ってもダメージを吸収してしまい、剣で切り裂くこともできません。なんとかする方法を考えていると、追い打ちのようにバイオプリズンの中に痺れガスが充満しはじめます。しかしマァムは大会参加者の1人、ゴーストくんの助言を聞いてあることを思いつきます。
ガスのせいで次々と人が倒れていくなか、マァムは身体中に回復系の魔法を張り巡らせて立ち続けます。そしてマァムは手袋を外して集中し、光る拳でバイオプリズンを打ち砕きました。外に出たマァムはそのままチウを踏み付けているザムザの顔面に攻撃します。凄まじい回復力を誇るはずのザムザでしたが、マァムの攻撃を受けた場所は回復することなく崩れていきます。
マァムが繰り出した技、それは閃華裂光拳でした。これはマァムが師事するブロキーナ老師から伝授された秘奥義で、武神流拳法に回復系呪文のホイミを乗せて生物の体に対し致命的なダメージを与えるものでした。マァムはこの閃華裂光拳を使い、ザムザの腹に強烈なパンチを撃ち込みます。衝撃でザムザの口の中からダイが放り出され救い出すことに成功します。
畳みかけるようにしてマァムはザムザに攻撃を仕掛けます。追い詰めとどめの一撃を繰り出そうとした瞬間、ザムザは口から吐いた粘液でマァムの拳を覆ってしまいます。閃華裂光拳は拳を使わなければ使うことができず、形勢は逆転してしまいます。マァムはザムザに捕まり、ゴミのように握りつぶそうとします。しかしマァムは命をゴミのように扱うザムザこそゴミだと告げます。
その言葉はザムザの逆鱗に触れ、マァムはそのまま握りつぶされそうになってしまいます。間一髪ポップがメラを放ち、それで粘液を溶かしたマァムは自分を捕らえるザムザの腕を閃華裂光拳で打ち砕きます。生まれた隙を見逃さず、ダイが覇者の剣で残りの全ての力を込めた一撃を食らわせ、ザムザに勝利したのでした。
ダイの大冒険のザムザと父親ザボエラの関係や違い
ダイの大冒険に登場するザムザと父親のザボエラの関係や違いを紹介します。武術大会を開催し人間たちを非人道的な研究の実験体にしようとしていたザムザでしたが、実はザボエラの息子であったことが明らかになります。ここではダイの大冒険のザムザとザボエラについて、その関係や2人の違いなどを紹介します。
考察①ザムザはザボエラの息子
武術大会の主催者として登場したザムザでしたが、その正体はザボエラの息子であったことが明らかになります。ザボエラとは魔王軍六大団長の1人、妖魔士団団長です。悪賢く目的のためには手段を選ばない卑劣な性格で、クロコダインを唆してダイを陥れた元凶です。力のある人物に取り入るのが得意で、魔王軍司令のハドラーに取り入って自分の立場を確実なものにしようとしています。
考察②ザボエラとザムザの違い
ザムザと父親のザボエラの違いを紹介します。ザムザとザボエラは親子なので、尖った耳や三白眼の目、逆三角形の額当てなど外見は似ています。性格も「キィ〜ッヒッヒッッヒッ」という笑い方や他人を見下すところなどが共通しています。違うところといえば実験のための残虐さの度合いが挙げられます。ザムザが人間たちやダイを捕らえて実験台にしようと喜んでいたところを見るに、ザボエラよりも残酷な性格であると考えられます。
ダイの大冒険のザムザの最後やその後
ダイの大冒険に登場するザムザの最後やその後を紹介します。ザムザは関係のない人間たちを集めて非道な研究の実験台にしようとしたりするなど残酷な性格の持ち主でしたが、その最後は同情を誘うものでした。ダイの大冒険に登場するザムザが最後に見せた父への思いや意思について紹介するので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
考察①死の間際に垣間見えた父への思い
マァムとダイの攻撃により倒れたザムザの体はどんどん灰になり、崩れていきました。最後の力を振り絞ってザムザは額当てを父親のザボエラに送ります。そこまでしてもザボエラは感謝するような奴じゃないとポップが指摘すると、ザムザは分かっていると答えました。ザムザはザボエラが自分を道具としてしかみておらず、愛していないことを知っていながら、父親の役に立ちたかったのでした。
ザムザはザボエラに褒めてもらいたい、愛してもらいたい一心で研究を進めていました。自分が死んでもザボエラが涙することはないだろうと知っていながら、それでも最後まで父のために行動しました。父親の愛を求めて死んでいったザムザの骸を眺めながら、ダイは自分とバランを重ね合わせて「わかる」とつぶやいたのでした。
考察②意志はハドラーとザボエラへ受け継がれた?
灰と化す直前、ザムザはザボエラへと額当てを送っています。この中にはザムザがこれまで行ってきた超魔生物の研究データが入っており、これを使えば研究を完成させられると言います。ザムザの最後の意思とも言えるこの額当てを受け取ったザボエラは大喜びし、超魔生物の研究を完成させます。そしてハドラーの肉体を超魔生物と変えることに成功したのでした。
ダイの大冒険のザムザに関する感想や評価
ダイ14、ザムザはザボエラの息子ならとんでもない外道かと思ったら、父と子ってテーマで今のダイと繋がるキャラなの、上手い……
— 暴魔 (@lemon_tatunami) November 27, 2020
ザムザは人間たちをゴミ扱いし非道な研究の実験体に使おうとする残酷なキャラクターでしたが、その行動原理は父親に愛されたいという心にありました。ダイも父親のバランと反目しており、ザムザの死に思うところがあったようでした。このツイートのように、ダイとバラン、ザムザとザボエラの関係を重ね合わせた読者が他にも多くみられました。
でもザムザは超魔生物のデータは送るし覇者の剣はハドラーの元へやったし、自分の身体使って超魔生物になるしで、何と言うか他人の為に動いて死んだからお前本当にあのザボエラの息子なのかとすら思う
— 雀RX (@RX88703369) January 14, 2020
残虐な性格の持ち主ということで一見似ているザムザとザボエラですが、徹頭徹尾自分の保身しか考えていないザボエラと違い、ザムザは人のために動いているということを指摘したツイートです。
RT>ザムザ戦は、ダイ君とバランが死闘を繰り広げた後のエピソードと言うのが、こう胸に……。
— 英 (@geminisuigi) May 28, 2018
わかるよって言ったダイ君が……。
ザムザの父親への献身があって、父親って言うのがとんでもなくアレなやつで…。
うう、切ない。
ダイとザムザは、父親とうまくいっておらず心の底ではその愛を求めている点で共通しています。灰となったザムザの骸の前で理解を示すダイに切なくなったという感想のツイートが他にも多くみられました。
ダイの大冒険のザムザまとめ
ダイの大冒険に登場するザムザについて、その強さをダイやマァムなどと比較して紹介しました。また合わせてザムザと父ザボエラの関係、ザムザの最後や残したものなども紹介しました。残虐に見えて心の底では父親の愛を求めていたザムザが気になった方は、ダイの大冒険コミックスやアニメを見てみてはいかがでしょうか?