【ダイの大冒険】ブラスはダイを育てたじいちゃん！心優しいモンスターの過去とは？

今回は「ダイの大冒険」で主人公ダイを育てた鬼面道士（きめんどうし）のモンスター、ブラスのかっこいい魅力や過去、アニメ声優を紹介していきます。まず、ここでは「ダイの大冒険」の作品情報をみていきます。

「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」は週刊少年ジャンプの1989年45号〜1996年52号で連載されていた少年漫画で、1991年にはTBS系列でテレビアニメ化もされました。さらに、1991年〜1992年にかけて劇場版アニメも3作品が公開となりました。そして、2020年10月からは再アニメ化も決定し、アニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」がテレビ東京系列で放送されています。

勇者アバンに魔王ハドラーが倒されてから十数年後、魔王が復活。その影響で主人公ダイがモンスターたちと楽しく暮らす島でも、モンスターたちが突如凶暴化します。その危機にアバンが使徒のポップと共に現れ、ダイを救います。アバンの弟子になり才能を開花させるダイでしたが、アバンが死亡したことで、見習い勇者ダイと魔法使いポップは師匠の意志を継ぎ、大魔王バーンを倒す旅に出るのでした。

十数年前、魔王ハドラーが勇者一向に倒されたことで、魔王の配下にいたモンスターたちもその邪悪な意志から解き放たれました。しかし、モンスターたちは魔王の配下だったため、人間たちから疎まれていました。そんなモンスターたちは「デルムリン島」という南の孤島に集まり、人間に迷惑をかけることなく平和に暮らしていました。

この島はモンスターたちにとっては楽園のような場所ですが、人間たちからは「怪物島」と呼ばれていました。主人公のダイは赤ん坊の時に、このモンスターだけしか住んでいないデルムリン島に流れ着きます。そんなダイを拾い、育ててくれたのが鬼面道士（きめんどうし）というモンスターのブラスでした。ブラスは赤ん坊（ダイ）を発見したとき、その子が持つ削られたネームプレートから「D」の文字だけが読み取れました。

そのため、ブラスはせめて頭文字だけでも、両親が名付けた名前と同じにしようと、赤ん坊に「ダイ」という名前をつけました。ダイは素直で元気な少年に成長し、ブラスのことを「じいちゃん」と呼び慕っていました。ここで、養父という立場ではなく「じいちゃん」なのは、ブラスとしてはあくまでも自分はダイの親代わりであり、本当の両親の立場を奪わないようにという配慮からなのでした。

ある日、大魔王バーンが復活した影響で、普段は人間に危害を加えないデルムリン島のブラス以外のモンスターたちが凶暴化してしまいます。ブラスは自分も凶暴化してダイを傷つける前に、彼を島から逃がそうとします。しかし、ダイは自分1人だけ島から逃げるのを拒み、ブラスは「傷つけたくない」とダイに対して涙ながらに訴えました。ブラスのダイを守りたい気持ちがよく分かる名シーンとされています。

「ダイの大冒険」のダイのじいちゃんことブラスは鬼面道士（きめんどうし）というモンスターです。鬼面道士（きめんどうし）とは、魔法を使用できる魔道士族のモンスターです。ドラクエシリーズに登場するモンスターで、一頭身の身体に杖を持っています。

「ダイの大冒険」のブラス(じいちゃん)の過去と魅力、1つ目はダイを魔法使いにしようと魔法を教えきたことです。ブラスは自身が魔法を使う鬼面道士（きめんどうし）のモンスターであるため、ダイも魔法使いにしようと、彼が小さい頃から魔法を教えてきました。

しかし、どんな魔法の儀式を行ってもダイは魔法を使えるようにはなりませんでした。そのため、ブラスは初めてダイが魔法を使う姿を目の当たりにしたとき、非常に驚いていました。

「ダイの大冒険」のブラス(じいちゃん)の過去と魅力、2つ目は魔法の筒です。ある日、ニセ勇者一行がデルムリン島に上陸し、ゴールデンメタルスライムのモンスターでダイの友達のゴメちゃんを連れ去ります。ダイはゴメちゃんを救おうと、ニセ勇者一行を追いかけます。

そして、ロモス王国に向かおうとするダイに対し、ブラスは魔界のモンスターが無数に詰め込まれている、魔王からもらった魔法の筒を渡しました。ダイはロモス王国でニセ勇者一行に対し、その魔法の筒を使って戦い、勝利しました。また、この魔法の筒の秘められた力のせいか、ニセ勇者一行に捕らえられていたゴメちゃんがその魔法の筒を目にした途端、合体してキングスライムに進化しました。

「ダイの大冒険」のブラス(じいちゃん)の過去と魅力、3つ目はクロコダイン戦です。魔王軍と戦うため、ダイはデルムリン島を旅立っていきましたが、ブラスはアバンの呪文で守られているデルムリン島から一歩でも出ると凶暴化してしまうため、ダイの帰りをデルムリン島で待っていました。しかし、魔王軍のクロコダインはダイの弱点として、ブラスを魔法の筒に閉じ込め、戦いの場に連れてきます。

デルムリン島から出て凶暴化してしまったブラスは、ダイのことも分からなくなり、彼を殺そうと襲ってきます、しかし、ダイは唯一の家族のブラスに反撃することなどできず、ブラスの攻撃を受けてしまいます。ダイたちはもう一度クロコダインの持つ魔法の筒に凶暴化したブラスを閉じ込めようと作戦を立てますが、ブラスに受けたダメージを引きずるダイはクロコダインからも攻撃を受け、危機を迎えます。

しかし、決死の覚悟のポップが呪文を唱え、ブラスを正気に戻し、そのことで全力で戦えるようになったダイは一気にクロコダインを倒してしまいます。クロコダイン戦の後、ブラスはダイが王様に褒められたのを見て、涙を流しながら「ダイは自分の誇り」だと言います。ダイとブラスの互いを思い合う気持ちがよく分かる名シーンとされています。

「ダイの大冒険」のブラス(じいちゃん)の過去と魅力、4つ目はバランとブラスの関係です。ダイの実の父親の竜の騎士バランは魔力も高く、とても強い戦士でしたが、ダイの実の母親で人間のソアラを人間たちによって殺害されたことで、人間への情も心も失くし、バランは人間を恨んでいました、しかし、魔王軍として実の息子のダイと戦い、負けてからは心を取り戻し、最終的にはダイを守るために命を落としました。

息を引き取る間際、バランはダイのことを自分にはなかった心を持っていると言い、ダイを育てたブラスのことも下のセリフを言って称えていました。実際、ブラスとバランに面識はありませんが、真っ直ぐに育ったダイを見れば、ダイを育てたブラスがモンスターでありながら人間味溢れる優しい人物であるということが容易に想像できたようだと言われています。

「ダイの大冒険」のブラス(じいちゃん)の過去と魅力、5つ目はダイの帰還を待っていることです。クロコダイン戦の後、ダイたちはパプニカ王国に向けて旅立ちます。一方、ブラスはダイが自分と会ってしまえば彼が寂しさや不安を感じるだろうと考え、ダイと会わずに彼の旅立ちを見送りました。そして、ダイが大魔王バーンを倒し、自分の元に戻ってくるまで、ブラスは彼の帰りをデルムリン島で暮らしながら待ち続けます。

ここでは、1991年版テレビアニメでブラスの声優を務めた田の中勇さん、劇場版第1作でブラスの声優を務めた滝口順平さん、2020年10月から放送されているテレビアニメでブラスの声優を務めている緒方賢一さんについて、それぞれのプロフィールや主な出演作品をみていきます。

• 愛称：タノさん
• 生年月日：1932年7月19日（2010年1月13日永眠）
• 出身地：東京都台東区
• 所属事務所：青二プロダクション
• 職業：声優・俳優・ナレーター
• 活動期間：1952年〜2010年
• 主な出演作品：「ゲゲゲの鬼太郎」目玉おやじ役、「天才バカボン」本官さん役、「悪魔くん」ヨナルデパズトーリ役、「ONE PIECE」ショウジョウ役、「ペルソナ3」イゴール役など

• 生年月日：1931年4月31日（2011年8月29日永眠）
• 出身地：千葉県船橋市
• 所属事務所：フリー
• 職業：声優・俳優
• 活動期間：1950年代〜2011年
• 主な出演作品：「ヤッターマン」ドクロベエ役、「マジンガーZ」ブロッケン伯爵役、「ドラゴンボール」占いババ役、「ルパン三世」ミスターX役、「タイムボカン」シリーズのドグリン役など

• 生年月日：1942年3月29日
• 出身地：福岡県田川郡
• 所属事務所：オフィス海風
• 職業：声優・俳優
• 活動期間：1970年代〜
• 主な出演作品：「名探偵コナン」阿笠博士役、「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」アナライザー役、「魔法陣グルグル」のキタキタおやじ役、「らんま1/2」早乙女玄馬役、「星のカービィ」デデデ大王役など

こちらはアニメ「ダイの大冒険（1991年版）」でのブラスに関するツイートで、歩く音がかわいいという感想となっています。

こちらはアニメ「ダイの大冒険（2020年版）」でのブラスに関するツイートです。ブラスがダイと出会ったシーンや、デルムリン島の描写に感動したという感想となっています。

こちらはアニメ「ダイの大冒険（2020年版）」のブラスのアニメ声優・緒方賢一さんに関するツイートで、豪華だという感想になっています。

いかがでしたか？「ダイの大冒険」のブラス（ダイのじいちゃん）のかっこいい魅力やアニメ声優の田の中勇さん、滝口順平さん、緒方賢一さんについてみてきました。そして、ブラスはダイを育てた鬼面道士（きめんどうし）のモンスターで、自身が魔法を使えることから幼い頃からダイに魔法を教えていたこと。

さらに、クロコダイン戦ではクロコダインに利用されて凶暴化してしまったこと、ダイの父親バランからその人柄を称えられたこと、デルムリン島でダイの帰還を待っていることなどが分かりました。皆さんもぜひブラス（ダイのじいちゃん）に注目してみてください！