2018年07月30日公開
2018年07月30日更新
千と千尋の神隠しは台湾の九份がモデル?場所や行き方・アクセスを紹介
スタジオジブリの代表作といっても良い千と千尋の神隠し。その舞台として、台湾の九份という場所にある旅館がモデルとされています。夜になると千と千尋の神隠し同様の台湾ならではの夜景とライトアップがされて、まさに作品の中に入り込んだような雰囲気を味わうことができます。ここでは、千と千尋の神隠しに登場するモデルとなった場所にへの行き方・アクセス方法などを取り上げていきます。
目次
千と千尋の神隠しは台湾の九份がモデル?場所や行き方・アクセス方法をご紹介!
有名スタジオジブリの代表作のひとつ、千と千尋の神隠しにはモデルが多く存在することが有名となっていますが、そのひとつとして台湾の九份(きゅうふん)という地域にある旅館がモデルではないのか?と多くの千と千尋の神隠しファンの間で有名となっています。
ここでは、そのアニメ映画の聖地とも言える場所への行き方・アクセス方法を紹介します。また、現地ではこのアニメの存在を知って、現地をめぐるツアーまで存在します。誰でもが知っている有名なスタジオジブリの映画の世界にどっぷりと浸ってみましょう。
千と千尋の神隠しとは?
10歳の千尋が迷い込んだ不思議な世界
千と千尋の神隠しを語る上で外せないのが独特の世界観です。千と千尋の神隠しで、10歳の少女の千尋が両親と一緒に迷い込んだ不思議な世界は、おもちゃのまちのような世界でした。そこで、両親は不思議な街をさまよい歩く上で、休憩がてら屋台を見つけることになります。
トンネルを通って迷い込んだ両親と千尋は、長い距離を歩くうちに次第に夕方になってしまい、屋台にも煌々と明かりが灯り始めて屋台にも明かりが灯り、店主が準備していたのでしょうか食べ物もしっかりと用意された状態のために、両親は空腹からか屋台で食事を取ろうとします。
そして、屋台にある食事は美味しそうな見た目で食欲をそそるため、その欲求のまま両親は「店主が来てから払う」といい、食べ始めてしまいます。しかし、そこにある食べ物は食べてもたべても減ることはありませんでした。この食べ物は神様の食べ物だったのです。
千尋の迷い込んだ世界は、神の住む世界だった
屋台から続く道の終着点には、油屋という湯屋(銭湯)がありました。しかし、「人」のお客ひとりいないその旅館は、手入れも行き届いていてお客もいっぱいいるような感覚がありました。人の出入りの少ないのには理由があり、そこは八百万の神々の保養所の中心に油屋がありました。
八百万の神々が集う油屋には、千尋をサポートしてくれるハクも働いていました。そして、千尋は両親と別れてからしばらくしてハクと出会うことになります。そして、この油屋には怖い魔女の湯婆婆(ゆばーば)が女主人を努めていました。
「(はたらかせてください!)とだけいうんだよ。」というハクの助言のもと、油屋の女主人でもある湯婆婆(ゆばーば)の元へ行くことになり、名を奪われて「千(せん)」という名前で油屋で働くことになりました。
湯婆婆に出会う前に助言してくれたハクも、湯婆婆に名を奪われて自分が何者であったのかを思い出せずにいました。しかし、なぜか千尋のことだけは覚えていたのですが、千尋にはその記憶がなかったのです。そして、ハクの正体にも心当たりがなかったのです。
働くことにはなったものの、人間であるがゆえに疎まれる
「千」として油屋で働くことになった千尋は、普段神々の訪れる保養所であることから、めったに人間の存在しない油屋にとって「人間」そのものが疎まれていました。そのことで千尋も「人間臭い」と言われながらも素直に働いていました。
その実直な働きに、ひとりの神が砂金を大量に置いていき、従業員の皆から一目置かれる存在となっていきます。そして、そのお客からひとつの不思議な団子をもらうことになります。
千と千尋の神隠しのモデル・舞台となった場所は存在する?
千と千尋の神隠しのモデルとされる建物は各地に存在する
千と千尋の神隠しの冒頭部分に登場した千尋が両親を探すシーンや、両親ががむしゃらに食べ物を食べているところなどの屋台の感じといったことろが、現実にモデルとされて存在しています。
千と千尋の神隠しは台湾の九份がモデル?
千と千尋の神隠しのモデルのひとつ台湾の九份という場所はどんな場所?
箱根の参道のような立地に、びっしりと旅館や食べ物屋がならんでひしめき合っています。場所そのものは、台湾の北部にあり港町基隆市(きりゅう/キールン)に九份(きゅうふん/ジォウフェン)が存在します。
もともとこの九份は、金鉱の街として栄えてその後に観光地化された地域で、その名前からの金鉱として栄えた場所であることが伺えます。台湾語で九份とは「開梱した土地を9人で分けたもの」という意味合いがあり、まさに金鉱として開梱した土地を観光地化したことが感じ取れます。
夜になるとより一層な、千と千尋の神隠しの感じが浮かんできます。街灯も少なく、屋台の提灯のみの灯りがより雰囲気を醸し出しています。九份にある基山街に行くとこのような光景に囲まれます。
悲情城市という映画によって九份が観光地化のキッカケを掴むことになる
1989年に映画化されて台湾で空前のヒットとなった、2・28事件をモチーフに取り上げられた映画からロケ地となった九份が「時間をとめたようなのノスタルジックな風景」に魅せられた観光客が集まるようになりました。
ブームを受けて町おこしとして観光地化に取り組んだ結果として、基山街などに「悲情城市」の名前をつけたレトロ調の店が立ち並ぶようになりました。そして、千と千尋の神隠しの映画が始まると、更に注目をあびるようになります。
千と千尋の神隠しが一番の火付け役
夜景の姿が千と千尋の神隠しに登場する屋台の風景に似ていることで、「モデル」ではないかという噂が多く上がりました。宮崎駿監督が、映画前に九份を観光か別の目的で訪問していることや作品中に多くの共通点が見られることが、より九份がモデルではないかということをうわさされています。
台湾の九份への行き方とアクセス
九份への行き方としては、いくつかの方法があります。バス移動をメインとしたものと電車移動がメインとしたもの、そして。現地開催のオプションツアーを利用して行くものに別れます。
こんなのがあると移動に便利
台湾の移動(新幹線以外)であれば、台湾オリジナルの悠遊カードが便利。買い物や地下鉄MRTのほかバス・台湾鉄道(新幹線は不可)・タクシー・レンタサイクルなどが利用可能で、バスを利用する場合には日本のように車内に両替機があるとうわけではないので、あると非常に重宝します。
行き方1 バスをメインで移動する
N700系の東海道新幹線にもにている独特のカラーリングの台湾新幹線で台北についたあと、忠孝復興駅まで移動しましょう。地下鉄MRTになっているので南港線という路線を使って移動するため、台北駅から「3つ目」の駅をがその駅となっているので、忘れずに降りましょう。
忠孝復興駅を降りたら、バスに乗車
忠孝復興駅を出ると「太平洋SOGO」の前の道路に出ることができます。そして右手に曲がったところにあるバス停で、「台北1062金瓜石」に乗車しましょう。このバスに乗れれば、直行なので楽ちんです。
台北市街を40分ほどで出て、高速に乗りますが高速料金は追加で徴収されないのでそのあたりは、日本とは違いしばらくすると「九份老街」というバス停が目的地となっています。ただ、日本の運転手に比べて運転が荒いので日本のように移動中に眠くなるということはないので、その点では安心できます。
画像は「九份老街」のバス停ですが、このバス。バス停にある通り周回バスなので、帰りもこのバスに乗れれば、元の駅まで帰れることができるのですが、帰宅時には混み合うので、時間に余裕をもって行動しましょう。
バスの料金と日本との異なる場所
目的地の表示があるバスが来たら、日本では手を「挙げなくても止まり」ますが、台湾では手を「挙げないと止まらない」ので注意しましょう。そして、肝心な料金は目的地まで40キロ移動で115元(役460円)で行くことができるので、日本より格安となっています。
帰りが遅くなってしまい、どうしても混雑して乗れそうにない場合にはタクシーを使うという方法もあり、その場合には台北まで1000元(約4000円)で乗り合いであいのりの場合にはひとり250元(約900円)で乗ることができる場合もあります。
行き方2 電車で向かう場合
台北駅からは、台湾の鉄道を使い瑞芳駅(ずいほう/ルイファン)駅に向かいましょう。台湾の鉄道は基本的にMRTと特急の普悠瑪(ぶゆま)と区間各駅停車の宜蘭線(ぎらんせん)の区間列車に分かれています。瑞芳駅に向かう場合には、特急の方に乗ってしまうと目的の駅を通過してしまうので、普悠瑪列車の区間特急に乗りましょう。
券売機も日本ほど丁寧に書かれていないので、ロッカーの一部かと思うくらいのデザインなので、見逃さないように注意しましょう。そして、路線図も書かれているだけなので、よ~く目を凝らして確認しましょう。台北駅から各駅特急で4駅しか離れていないので、瑞芳駅に止まる列車に乗りましょう。
最寄り駅の瑞芳駅(ずいほうえき/ルイファン)を下車
瑞芳駅を降りると、タクシーかバスで九份に行くことになります。料金のやすさで考えるのであればバスにかぎりますが、瑞芳駅から九份に行くタクシー料金に関しては市政府から指定されているので、一定の金額で行くことが可能です。
タクシーの場合
ここまで来てしまうと、台北駅から利用するよりはずいぶんとやすくなります。そして、駅の改札を出ると駅舎前の広場にでるので、左手側にタクシー乗り場があるのでそちらに向かいましょう。そして、海外に来てお約束の「台湾で日本車に乗る」というお約束が体験できます。
出典: http://korisu.jp
大事な料金ですが、市政府で決められていて一律205元となっていて、乗り場に提示されているので安心です。台湾には、チップ制度はないので「海外旅行=チップが必要」というわけではないので、安心です。
バスの場合
瑞芳駅から九份に行く方法としてのバスの利用方法についてですが、ひとつ。日本にはない台湾独特の交通システムがあります。日本では、周回バスは往路も復路も同じバス停を使いますが、台湾の場合にはそうは行きません。瑞芳駅を出て広場の目の前にバス停があるのですが、そのバスに乗ってしまうと、台北へと逆戻りしてしまいます。
九份老街へ行くバス停はというと、駅前から少し離れています。200メートルほど。駅を背にして左手側に行った所あるので注意が必要です。瑞芳駅から九份老街へ行くには4系統あるため、ひっきりなしにバスが来ます。それを目印にバスが止まる場所がそのまま九份老街へ行くバス停となっています。
瑞芳駅から九份へは1系統だけかと思いきやそうでもなく、1062系統(毎日・24元)のほか788系統(毎日・15元)、825系統(土日のみ・15元)、827系統(毎日・15元)、F802系統(平日8:30・10:80・15:30のみ・無料)となります。1062系統に関しては、2017年3月1日から値上がりになり24元となっています。
行き方3 地元の現地ツアーを利用する
九份に行く方法としてのもうひとつの方法は、オプショナルツアーが台北スタートで販売されています。夜の九份老街と饒河街夜市(じょうががいやいち/ラオハージエイエシー)を周るツアー(1200元~)や、夜の九份+十分(天燈あげ)+十分の滝ツアー(1600元~)などがあり、現地解散のツアーなどといろいろ用意されています。
ツアーなどを利用することで、日本語ツアーガイドがつくので中国語や韓国語や苦手やムリな人にとって、便利になっています。
基本的に店が閉まるのが早い
こちらも九份の特徴のひとつで、お土産屋などはお客の入り具合で判断することが多いので、客が少なくなった段階で閉店することが多く、早いものでは18時半くらいには閉め始めるところも多くあります。ただし、飲食店などは遅くまでやっていることも多いのですが、バス停近くの場合には閉まることもあるので注意が必要です。
千と千尋の神隠しのモデルは日本にもある?
千と千尋の神隠しのモデル1 愛媛県道後温泉本館
ジブリ日誌を参考にすると、道後温泉本館をモデルというわけではなくあくまでも”参考”という段階なので、本人からも「いろんな温泉が入っていて特定のモデルはないけれど、道後温泉はたしかに入っている。」との明言からも伺えるとおり、公認といってもいいでしょう。
千と千尋の神隠しのモデル2 長野県渋温泉 金具屋
千と千尋の神隠しのモデル?としてのもうひとつの温泉が、長野県にある渋温泉外にある金具屋です。「金具屋」という名前から金具の専門店ではなくちゃんとした旅館で、外観が千と千尋の神隠しの劇中に登場する油屋ににている存在感を醸し出しています。
千と千尋の神隠しのモデル3 群馬県四万温泉積善館本館
群馬県にある千と千尋の神隠しのモデルでは無いかと思われる場所は、四万温泉の積善館本館前にあります。千と千尋の神隠しの劇中。千尋は油屋に行くために朱塗りの赤い橋を渡り油屋へと行くことになるのですが、群馬県の四万温泉の積善館本館前にも朱塗りの赤い橋が存在します。
千と千尋の神隠しのモデル・舞台だと噂されている場所に行ってみよう!
千と千尋の神隠しに登場するモデル・舞台は日本だけにとどまらずあちらこちらに存在します。マニアの間では聖地巡礼とも言いますが、監督の言っていたとおりに「明確なモデルはない」と明言されていました。しかし、明言はしていたものの「各地の温泉は入っている」とも明言していました。
ということは、モデル・舞台ではなくても作品そのものを好きで、モデルではないか?舞台ではないか?と噂される場所をめぐるだけでも、作品の世界に入り込めます。ここでは、モデルのひとつではないかと噂される台湾の九份老街に関して取り上げてきましたが、各地に点在するモデル・舞台ではないかと噂されるポイントを巡ってみてはいかがでしょうか?