【犬夜叉】火鼠の衣について考察！かごめに貸すシーンや着方・構造も紹介

火鼠の衣とは、漫画「犬夜叉」に登場する犬夜叉の着ている赤い衣のことです。この記事では犬夜叉が着ている火鼠の衣について、火鼠の衣とはそもそも何なのか、どのように着ているのかなどを紹介します。また合わせて火鼠の衣をかごめに貸すシーンがアニメの何話なのか、誰からもらったものなのかなども紹介します。「犬夜叉」の続編である「半妖の夜叉姫」にも登場する火鼠の衣が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

火鼠の衣とは何なのかについて触れる前に、まずは犬夜叉の作品概要を紹介します。「犬夜叉」は1996年から2008年まで週刊少年サンデーで連載されていた高橋留美子先生の漫画作品です。単行本全56巻が刊行され、累計発行部数は5000万部を記録しています。テレビアニメ化もされ、サンライズ制作の「犬夜叉」が2000年から2004年まで、「犬夜叉完結篇」が2009年から2010年に放送されました。

2020年10月からは殺生丸と犬夜叉の娘たちを主人公に据えた続編オリジナルアニメ「半妖の夜叉姫」が放送されています。アニメーション制作はサンライズ、監督はアニメ「犬夜叉完結編」で副監督をしていた佐藤照雄さん、シリーズ構成は「犬夜叉」から引き続き隅沢克之さんが担当しています。高橋留美子先生はとわ、せつな、もろはなどメインキャラクターのキャラクターデザインを担当しています。

神社の娘である現代の中学3年生・日暮かごめは、ある日境内の井戸に落ちて戦国時代へとタイムスリップします。そこで半妖の少年・犬夜叉と出会い、50年前に自分の前世の巫女・桔梗が犬夜叉を封印していたことを知ります。かごめは犬夜叉を蘇らせますが、かごめの体内から出てきた四魂の玉が砕け散ってしまいます。妖怪に強大な力を与える四魂の玉をそのままにはしておけないため、かごめと犬夜叉はかけらを探す旅に出ます。

犬夜叉の作品概要を紹介したところで、次に火鼠の衣について考察します。犬夜叉のトレードマークとも言える火鼠の衣ですが、そもそも火鼠の衣とは何なのかという説明は作中でされていません。それではまず、火鼠の衣とは何なのかを紹介します。

火鼠の衣とは竹取物語に登場するアイテムです。かぐや姫が5人の貴族たちの求婚を断るため、それぞれに5つの幻の宝物を持ってきてほしいという難題を出します。そのうち左大臣阿部に要求したものがこの火鼠の衣であり、火鼠の毛皮でできたこの衣は、火の中に入れたとしても燃えることがないと言われています。「犬夜叉」の火鼠の衣は火を通さず、妖力のある犬夜叉が着れば鎧代わりにもなる代物として描かれています。

また、犬夜叉に出てくる火鼠の衣は妖力があり、どんなに破けてもひとりでに再生します。そのおかげで犬夜叉は作中何度も火鼠の衣を戦いの最中で破いていますが、次の回になると直っています。火を通さず、普通の刀くらいなら跳ね返す鎧がわりにもなり、再生もする火鼠の衣は非常に便利な代物であると言えます。

アニメ「犬夜叉」で犬夜叉がかごめに貸すシーンが何話なのか紹介します。犬夜叉が鎧代わりとして着ている火鼠の衣ですが、危険な時などはかごめに着せることが多々あります。

最初に犬夜叉がかごめに火鼠の衣を貸したシーンは、アニメ4話「逆髪の妖魔 結羅」でのことでした。髪を操る妖怪の結羅に狙われ、犬夜叉は結羅の髪からかごめを守るために火鼠の衣を貸します。この時犬夜叉とかごめはまだ出会ったばかりでしたが、それでも犬夜叉がかごめの身を案じていたのが伝わってくるシーンでした。
 

次に犬夜叉がかごめに火鼠の衣を貸したのは、アニメ58話「すべては桃源郷の夜に（後編）」です。人喰い仙人の桃果人にかごめが目をつけられ、食べる前に綺麗にしようとかごめは風呂に入れられます。そこに犬夜叉が駆けつけますが、かごめが服を着ていなかったので犬夜叉は自分の火鼠の衣を脱いでかごめに渡します。

犬夜叉自身、朔の日で妖力を失い桃果人と戦った直後だったので火鼠の衣は血だらけでした。差し出す時、犬夜叉は「血だらけで嫌かもしれねーけど」と言いますが、かごめは犬夜叉の血だから嫌じゃないと言ってそれを着ます。犬夜叉とかごめのお互いを大切に思う気持ちが伝わってくるシーンです。

次に犬夜叉がかごめに火鼠の衣を貸したのは、アニメ117話「炎の川に消えたアイツ」です。洞窟の中にいた犬夜叉、かごめ、鋼牙、七宝が7人隊の煉骨に襲われます。鋼牙はその前の戦いで満身創痍であり、犬夜叉はみんなを守るため1人外に出ます。その際にかごめに火鼠の衣をかけていきます。その後煉骨が洞窟に爆発を起こしますが、かごめたちは火鼠の衣を被ったおかげで命拾いします。

しかしその後、洞窟の中で爆雷筒を爆破させようとした煉骨を犬夜叉がつかんでそのまま外に落ちていき、爆発します。犬夜叉の姿は見つからず、かごめは自分に火鼠の衣をかけてくれていたせいだと自分を責めます。しかし犬夜叉は生きており、2人は再会します。犬夜叉とかごめがお互いを自分の命より大切に思っていることが伝わってくるシーンです。

火鼠の衣の着方を考察します。火鼠の衣は平安時代の水干をモデルにデザインされています。水干は平安時代に都の庶民が着ていた装束です。犬夜叉の着る火鼠の衣は足元がすぼまっているデザインですが、これは本来長い水干の裾を動きやすいように紐で止めているのではないかと考えられます。

犬夜叉の火鼠の衣の下がどうなっているかというと、「犬夜叉」の時代設定は戦国時代なのでおそらくふんどしを履いていると考えられます。

「犬夜叉」の物語が始まった時から犬夜叉が着用している火鼠の衣ですが、アニメの幼少期の回想シーンでも犬夜叉はこれを着ており、一体いつから着ているのか気になる方も多いようです。そこで、犬夜叉の火鼠の衣がどのようにして手に入ったのかを紹介します。

犬夜叉の火鼠の衣が誰からもらったかというのは「犬夜叉」原作では明かされませんでしたが、劇場版映画「犬夜叉 天下覇道の剣」にてそれが描かれています。犬夜叉が生まれた時、母親の十六夜は十六夜に思いを寄せる刹那猛丸によって殺され、館には火がつけられます。駆けつけた犬夜叉の父・闘牙王が天生牙で十六夜を生き返らせ、火鼠の衣をかけて外に逃がします。そのまま闘牙王は亡くなり、火鼠の衣は犬夜叉のものとなりました。

犬夜叉の火鼠の衣は、「半妖の夜叉姫」にて娘のもろはに受け継がれています。どのような経緯で渡ったかは2021年2月現在明かされていませんが、もろはの着ているマントのような衣服が火鼠の衣であると明らかになっています。おそらく今後の放送で火鼠の衣がもろはに渡った経緯について明かされると推測されます。

犬夜叉のトレードマークでもある火鼠の衣のコスプレ衣装やグッズを紹介します。犬夜叉のファンの方はぜひチェックしてみてください。

最初に紹介するのは、火鼠の衣風のコスプレ衣装です。これはZXR-cosのメーカーから出ているもので、サイズは女性用から男性用まで幅広くあります。

次に紹介するのは、鉄砕牙をモチーフにしたキーホルダーです。メーカーはFairy Storyから出ており、本体のサイズは約14.9cm×2.5cm です。ギフトボックスとクリーニングクロス、オリジナルポーチが付属しています。

桃果人の回でかごめが風呂に入れられて裸だったために犬夜叉が火鼠の衣を着させますが、それがとてもかわいいという感想が多くみられました。

火鼠の衣は妖力があるので破けてもまた再生します。もろはへ渡った火鼠の衣はその再生力を利用してかごめが繕ってあげたのではないかと考察するツイートです。

闘牙王の火鼠の衣がそれぞれに大切な人を守るために受け継がれていることに胸が動かされるという感想のツイートです。

犬夜叉が着ている火鼠の衣について、火鼠の衣とはそもそも何なのか、どのように着ているのかなどを紹介しました。また合わせて火鼠の衣をかごめに貸すシーンがアニメの何話なのか、誰からもらったものなのかなども紹介しました。このまとめで火鼠の衣に興味を持った方は、「犬夜叉」や「半妖の夜叉姫」を観てみてはいかがでしょうか？