【HELLSING（ヘルシング）】インテグラの過去とは？アニメ声優や名言も紹介

ヘルシング家当主にして大英帝国国教騎士団団長であるインテグラ。彼女は初登場回から冷静沈着で最終的な判断は全て自らの意志で下すなど頼れる女性として描かれていました。しかし、彼女の幼少期を描いた過去シーンでは、無邪気でかわいい姿を見ることができます。ではなぜ、彼女の性格はこうも変わったのでしょうか？ここからは、インテグラのプロフィールや過去などを『HELLSING（ヘルシング）』の作品情報と共に紹介していきます。

『HELLSING(ヘルシング)』は、主にアクションやギャグ作品を手掛ける漫画家・平野耕太によるバトルアクション漫画です。本作は1997年から少年画報社の「ヤングキングアワーズ」にて連載されていた漫画で、20世紀のイギリスを舞台に吸血鬼と吸血鬼ハンターとの戦いが描かれています。

「平野節」と呼ばれる作者独特の過激なセリフ回しが特徴的で、題名の「ヘルシング」はブラム・ストーカーの恐怖小説『吸血鬼ドラキュラ』の登場人物ヴァン・ヘルシング教授が由来となっています。

ここでは『HELLSING(ヘルシング)』のあらすじを簡単に紹介していきます。舞台は20世紀末のイギリス。そこでは不可解な吸血鬼事件が頻発していました。そこで王立教騎士団「ヘルシング機関」は、吸血鬼でありながら吸血鬼を狩るアーカードを使役し、事件の対処にあたっていました。

しかし、吸血鬼もただ狩られる存在ではなく、ヘルシング本部を急襲し多大な被害を与えます。さらに、事件の黒幕が南米に逃れたナチス残党による組織「ミレニアム」であることが判明しました…

『HELLSING(ヘルシング)』に登場するインテグラはヘルシング機関を率いるアーカードの主人です。略称「インテグラ・ヘルシング」。長い金髪と眼鏡をかけた見た目、よく葉巻を咥えているのが特徴的です。物語前半では、ヘルシング機関が強襲されるなど緊急時に焦りを覗かせていましたが、基本的には冷静沈着な性格をしており、最終的な判断は全て自らの意志で下しています。

インテグラ率いるヘルシング機関の主戦力は、強大な吸血鬼の力を持ちながら吸血鬼狩りをおこなっているアーカードです。彼は圧倒的な戦闘能力を誇り、戦い自体を楽しんで相手を小馬鹿にするような言動や相手をいたぶり殺すような冷酷非道な人物でした。

それゆえに「化物に対する鬼札(ジョーカー)」と形容される存在ですが、そんなアーカードと彼の主人・インテグラの主従関係は、ヘルシング家の伝統が影響しています。まず、インテグラとアーカードの出会いは10年前の過去に遡ります。10年前、インテグラの父・アーサーはインテグラに遺言を残していました。

しかし、それを良く思わない祖父・リチャードによってインテグラは命を狙われることになり、最終的にヘルシング邸の地下へと追い込まれてしまいます。その地下にいたのがアーカードです。追い込まれたインテグラはリチャードに撃たれ、辺りに血が飛び散ってしまいますが、その血がアーカードの封印を解くことになります。こうしてアーカードはインテグラとの従僕契約を結ぶことになりました。

インテグラはイーカードの主人になると同時に祖父を殺害し、名実共にヘルシング家の当主となりました。ただ、インテグラがヘルシング家における事実上最後の当主となります。なぜなら、インテグラは作中ずっと処女だったからです。これはヘルシング家の血筋を受け継ぐ者が存在せず、インテグラがヘルシング家に養子を迎えない限りは実質、インテグラが最後の当主になることを意味しています。

さらに、インテグラ自身もイギリスの危機をヘルシング家だけに任せておくというのは効率が悪いと考えているため、自分が死んだ後は国家機関として国に運営を任せようとしています。そうなれば事実上、ヘルシング家は消滅。インテグラが最後の当主になることは必然と言えるでしょう。もし国家機関として運営することになれば、アーカードとセラスも国に委ねられるのか、あるいは吸血鬼の存在を危険視し封印するのか？気になるところです。

『HELLSING(ヘルシング)』はアクションやシリアスな要素が目立っていますが、コミカルなシーンも含まれています。たとえば、ペンウッド卿の過去シーンでは幼少期の頃のインテグラが登場しているのですが、ペンウッド卿はインテグラに物資調達をかわいらしくおねだりされたことで、困り果てながらも断れない姿が描かれていました。

ペンウッド卿にちゃっかりたかっているところもお茶目でかわいいです。また、年老いた自身を自虐ネタにしながらも気にしていたり、セラスから「鉄の女」と言われて女性らしい心が傷ついたのか怒るなど乙女な一面をうかがえさせます。

初登場時から冷静沈着で頼れる女性として描かれているインテグラですが、彼女にも無邪気だったかわいい少女時代があります。本編開始から10年前にアーカードとの出会いを果たしたとお伝えしましたが、その頃のインテグラの年齢は12～13歳程度です。

インテグラの無邪気なかわいい姿が見れる過去シーンは、すぐにリチャードの暗殺計画によって緊迫したシーンへと切り替わっています。そのため、インテグラの無邪気でかわいい姿を多く見ることができませんが、だからこそ無邪気な姿が見れる過去は貴重なシーンと言えるでしょう。

インテグラは常に葉巻を咥えているのが印象的です。ここで気になる葉巻の銘柄ですが、それはタバコの加工技術として最古の部類に入ります。このタバコの葉というのは吸う目的よりも、儀式の煙を焚くために使用されていました。

そしてインテグラが吸っている葉巻の銘柄は「ソブラニー(SIPRIANY)」であることが判明しています。正式名称は、ソブラニー・ブラック・ロシアンです。一箱750円で、シンプルなタバコ本来の味を売りにしているようです。値段を見ても高級であることが分かりますが、100mmサイズの巻紙に金のフィルターが施されていることからも高級感に溢れています。

• 名前：榊原 良子(さかきばら よしこ)
• 出生地：東京都台東区千束
• 生年月日：1956年5月31日
• 職業：女優、声優、ナレーター
• 所属事務所：フリー

『HELLSING(ヘルシング)』に登場するインテグラを演じたアニメ声優は、女優、声優、ナレーターとして活動する榊原良子(さかきばらよしこ)です。1982年に放送されたロボットアニメ『六神合体ゴッドマーズ』のフローレ役で声優デビューを果たしています。現在は事務所に所属せずフリーで活動していますが、かつてはぷろだくしょんバオバブ、コンビネーション、東京俳優生活協同組合(俳協)に所属していました。

声優として活動をスタートする前は、芝居に興味を持っていたようで、さまざまな劇団を受けています。その時に声優たちが新しい事務所を設立し、その立ち上げ公演の参加者・清水マリの夫であり、恩師でもある人物から誘いを受けたことがきっかけとなり声優業へと携わることになっています。2017年1月にテレビ朝日にて放映された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第17位に選ばれていました。

• 1981年～：六神合体ゴッドマーズ（フローレ 役）
• 1984年～：ゴッドマジンガー（アイラ・ムー 役）
• 1985年～：機動戦士Ζガンダム（ハマーン・カーン、マウアー・ファラオ 役）
• 1986年～：機動戦士ガンダムΖΖ（ハマーン・カーン 役）
• 1989年～：アイドル伝説えり子（朝霧良子 役）
• 1989年～：機動警察パトレイバー（南雲しのぶ 役）
• 1994年～：BLUE SEED（松平梓 役）
• 2005年～：機動新撰組 萌えよ剣 TV（おりょう 役）
• 2005年～：タイドライン・ブルー（アオイ 役）
• 2010年～：COBRA THE ANIMATION（アーマロイド・レディ 役）

下記の名言はインテグラがヘルシング家の当主としてアーカードに命令を下した時に放ったセリフです。才色兼備の体現者とも言えるインテグラですが、その若さゆえにアーカードからは「お嬢様」扱いをうけることがあります。実際にヘルシング機関が危機的状況に陥ると動揺を隠しきれないことがあるなど、場数の少なさを思わせるシーンがあります。

しかし、この名言を放ったシーンはその弱さと向き合った結果、「ヘルシング家の当主」としてのプライドによって覚悟と決意を固めたインテグラの姿がありました。インテグラのセリフ「たとえ誰であっても!!」に含まれている「誰」とは最も信頼を寄せていた人物・ウォルターです。

裏切りにあったことで動揺を隠しきれないインテグラですが、この名言を放ったことによって大きな決別を自ら選択し、局長として成長した彼女の区切りを象徴するような名言となっています。

下記の名言はアンデルセンの「首を切った」というセリフに対し、インテグラが嘲笑しながら言い放ったセリフです。アンデルセンも驚異的な回復力を持った人物ですが、アーカードはそれを遥かに上回る不死身ともいえる人物でした。

アンデルセンは自分の回復力に対する自信からそれを基準にして、アーカードの首を切ったことで死んだと判断していますが、インテグラはアーカードがその程度で死ぬはずがないと考えていました。この名言はアーカードとインテグラの信頼関係の強さをうかがわせるセリフとなっています。

インテグラの口からはよく「見敵必殺（サーチ&デストロイ）」が出てきます。上記の名言でも「見敵必殺」の言葉が出ていますが、この言葉に続くセリフを見て分かる通り、彼女は自信の目的のためであれば人間を殺害する場面であろうと動揺することなくそれを実行します。

この名言に含まれるセリフ「私をなめるな従僕!」というのはアーカードに言い放ったセリフですが、これはアーカードから哀れみの気持ちを抱いているのを悟られたからでした。自分の部下の人間を殺害されるのを哀れむ一方で、目的を果たすためであれば実行しようとしていることから、彼女には揺るぎない信念があるということが分かります。

こちらは『HELLSING(ヘルシング)』に登場するインテグラの声に関する感想があがっています。どうやら、インテグラの声の渋さに魅力を感じているようです。力強さのある声とも言われているので、興味を持たれた方はインテグラの声にも注目してみてください。

こちらは『HELLSING(ヘルシング)』に登場するインテグラの魅力に関する感想があがっています。この方はインテグラの貴族と局長、アーカードの主人といった特徴に魅力を感じているようです。全ての要素が重要な立場にあるので、肩書からも彼女の人物像が見えてきます。

こちらは『HELLSING(ヘルシング)』に登場する老インテグラに関する感想があがっています。どうやら、この方はアーカードの姿が見られなくなった頃から、数年を経て登場したインテグラに注目しているようです。年老いたインテグラに魅力を感じているようなので、そんなインテグラの姿にも注目してみると新たな魅力が見つかるかもしれません。

『HELLSING(ヘルシング)』に登場するインテグラの過去やアニメ声優、名言を紹介してきましたがいかがでしたか？インテグラは才色兼備を体現したような人物であり、たまに見せる精神的な弱さもギャップがあって魅力的でした。今回はインテグラの魅力に焦点を当てて紹介しましたが、彼女の活躍にも注目してみるのも良いでしょう。彼女のかっこよさや可愛さに魅了されること間違いなしです。