2021年02月05日公開
2021年02月05日更新
【ダイの大冒険】幻の続編・魔界編とは?登場キャラクターや内容を考察
人気漫画「ダイの大冒険」の幻の続編とされる「魔界編」とはどんな物語なのでしょうか?1996年に完結した「ダイの大冒険」ですが、今回は当時描かれる予定だったものの、諸事情により幻となってしまった続編「魔界編」とは、どんな内容でどんなキャラクターが登場するはずだったのかを考察していきます。さらに「ダイの大冒険」の原作者・作画担当者がタッグを組む漫画「冒険王ビィト」情報や「ダイの大冒険」の再アニメ化情報についてもみていきます。
目次
ダイの大冒険の幻の続編・魔界編とは?
ダイの大冒険の作品情報
今回は「ダイの大冒険」の幻の続編・魔界編の内容や登場キャラクターを考察し、漫画「冒険王ビィト」情報とアニメ「ダイの大冒険(2020年版)」情報についてもみていきます。まず、ここでは「ダイの大冒険」の作品情報をみていきます。
ダイの大冒険の概要
「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」は1989年〜1996年にかけて、監修・堀井雄二先生、原作・三条陸先生、作画・稲田浩司先生によって、週刊少年ジャンプで連載されていたバトルファンタジー漫画です。
ダイの大冒険のあらすじ
かつて勇者アバンと仲間たちが魔王を倒したことで世界は平和を取り戻しましたが、それから十数年後、再び魔王が復活。少年ダイがモンスターたちと平和に暮らす孤島でもその影響で、普段は温厚なモンスターたちが凶暴化します。ダイはその危機を救ってくれたアバンの弟子となり、才能を伸ばしていきます。しかし、アバンが亡くなり、見習い勇者ダイは同じく弟子の魔法使いポップと共に師匠の意志を継ぎ、冒険に旅立ちます。
幻の続編・魔界編とは?
「ダイの大冒険」の幻の続編「魔界編」とはどんな内容なのでしょうか?まず「ダイの大冒険」の原作は、ダイが大魔王バーンを倒し、キルバーンの黒の核晶(コア)を抱きかかえて飛び去っていったところで完結しました。結局、最後まで主人公ダイの行方が分からないままの完結だったため、ファンの間では続編をいまだに望む声があがっています。
実際「ダイの大冒険」の続編として、魔界編というものが描かれる予定だったそうです。原作者の三条陸先生も、大魔王バーンを倒した後のダイの行方について、彼は魔界にいると明かしており、魔界編ではダイたちの5年後が描かれる予定だったそうです。次に、幻となった「ダイの大冒険」の続編・魔界編とはどんな内容で、どんなキャラクターが登場するのかについて、詳しく考察していきます。
ダイの大冒険の魔界編の登場キャラクターや内容を考察
考察①ダイの行方
「ダイの大冒険」の続編・魔界編のキャラや内容の考察、1つ目はダイの行方です。原作22巻「ダイの大冒険」のラストで、ダイは世界を救うため、キルバーンの黒の核晶(コア)を抱きかかえて空へ飛び上がり、どこかに行ってしまいました。
ポップたち仲間はダイの行方を探し、世界中を駆け巡りましたが、結局ダイを見つけることができませんでした。そのため、ダイは死んでしまったのではないかと思われるようになりますが、作中でロン・ベルクはダイが生きている証拠があると語っています。
ロン・ベルクがつくったダイの剣の中央に埋め込まれている宝玉は、ダイの生死を知らせるアイテムとなっており、もしダイが黒の核晶(コア)の爆発に巻き込まれて死んでいれば、その宝玉の輝きも失われると言うのです。そして、ダイの剣の宝玉は相変わらず輝いており、ロン・ベルクはダイは魔界のどこかで生きている可能性を予想していました。
考察②ラストから5年後の話?
「ダイの大冒険」の続編・魔界編のキャラや内容の考察、2つ目はラストから5年後の話です。5年後といえば、主人公のダイは18歳、ポップは20際、マァムは21歳、レオナは19歳、ヒュンケルは26歳となっています。原作者の三条陸先生は「ダイの大冒険」の原作が完結する前のインタビューの中で、魔界編はダイが世界を救うために黒の核晶(コア)の犠牲になった「ダイの大冒険」のラストから5年後の世界から始まると語っています。
実際、続編にあたる魔界編も描かれる予定となっていたそうなのですが、三条陸先生とタッグを組んでいた作画担当の稲田浩司先生が体力に限界を感じ、ダイが大魔王バーンを倒して世界が平和になったキリのよいタイミングで連載を終了させたのだそうです。
考察③竜騎将になったダイ
「ダイの大冒険」の続編・魔界編のキャラや内容の考察、3つ目は竜騎将になったダイです。原作者の三条陸先生によれば、もし魔界編の連載が実現していれば、ダイは勇者ではなく竜騎将となって再登場したそうです。初代の竜騎将バランはハドラーの身体に仕込まれた黒の核晶(コア)からダイを守るために命を落としました。
そして、最終決戦で大魔王バーンは鬼岩王となり、竜魔人ダイの力を上回る実力を見せ、勝利を目前としていました。そのとき、ダイの目の前に真魔剛竜剣が現れ、彼を救います。これはバランがダイのことを次の竜騎将として認めたから、現れたのだろうと言われています。そして、バランが竜騎将だった頃と同様に、ダイにも配下となる新たな竜騎衆がつくだろうと予想されています。
竜騎衆候補、1人目はバランの頃から竜騎衆の中で最強の実力を有していた陸戦騎ラーハルト、2人目は元魔王軍の百獣魔団の団長であるクロコダインです。原作者の三条陸先生によると、クロコダインも海戦騎として魔界に登場させ、戦わせる予定だったそうです。そして、3人目は空戦騎を務める新キャラクターが登場する予定とされています。
考察④ラスボスの敵は冥竜王ヴェルザーになる?
「ダイの大冒険」の続編・魔界編のキャラや内容の考察、4つ目はラスボスの敵は冥竜王ヴェルザーです。冥竜王ヴェルザーとは、大魔王バーンのライバルでかつてバーンと魔界を二分する勢力を率いていた竜族の王です。「ダイの大冒険」の魔界編が描かれるとすれば、そんな冥竜王ヴェルザーがラスボスになることが有力視されています。しかし、ダイはたった1人で大魔王バーンを倒すだけの強さを誇ります。
そのため、ラスボスになるキャラは大魔王バーンやダイよりも強くないと物語が盛り上がりません。さらに、冥竜王ヴェルザーはかつて竜の騎士バランに倒されています。ただ、冥竜王ヴェルザーは肉体が滅んでも魂が健在なら、いずれ以前より強靭な肉体となって蘇る特性をもっています。しかし、ヴェルザーはかつてバランに敗れ、滅びゆく肉体から魂が抜け出た際、天界の精霊によって封印され、肉体は石化してしまいました。
もしこの封印が解けることがあれば、バランに敗れたときよりも強い肉体となり、ダイ以上の力を手にしてラスボスとして復活する可能性もあります。その一方で、魔界には冥竜王ヴェルザー以外のまだ知られていない強敵が存在しているかもしれないとも考えられており、現段階では冥竜王ヴェルザーがラスボスになる可能性が高いながらも、そちらの可能性も考察されています。
考察⑤マザードラゴンを苦しめた邪悪
「ダイの大冒険」の続編・魔界編のキャラや内容の考察、5つ目はマザードラゴンを苦しめた邪悪です。一度ダイが大魔王バーンに倒された時、竜の騎士が使命を果たして命尽きるときに現れるというマザードラゴンが彼を迎えに来ました。本当はマザードラゴンはダイではなく、バランの死によって現れたのですが、マザードラゴンはこのとき邪悪な者の力がより一層強大となっていると言っていました。
さらに、マザードラゴンは竜の騎士の力をもってしてもその邪悪な力を制裁できないため、ダイの次にあたる竜の騎士を誕生させるのをやめていると語っています。さらに、マザードラゴンの命はその邪悪な力によって尽きようとしていました。このとき、マザードラゴンが言っていた「邪悪」なものとは、冥竜王ヴェルザーまたは破邪の洞窟の最上階のことを指しているのではないかと言われています。
考察⑥ポップやマァムの登場はある?
「ダイの大冒険」の続編・魔界編のキャラや内容の考察、6つ目はポップやマァムの登場についてです。原作「ダイの大冒険」のラストでは、ポップとマァム、さらにメルルが新たな冒険の旅に出るところが描かれています。この彼らの新たな旅について、ポップとマァムはダイを探す目的の他に、魔界の入り口を探しているのではないか予想されています。
そして、もし魔界編が描かれるのであれば、マァムは魔族を倒せる実力を持っており、ポップも賢者として覚醒していることから、魔界編でもしっかりと戦えるだろうと言われています。さらに、千里眼の能力を持つメルルもポップやマァムのサポート役になって活躍するだろうと考えられています。
考察⑦クロコダインは魔界で通用する?
「ダイの大冒険」の続編・魔界編のキャラや内容の考察、7つ目はクロコダインは魔界で通用するのかということです。ポップとマァムはその実力の高さから、魔界編でも十分な活躍を見せてくれるだろうと期待されていますが、クロコダインはどうでしょうか?原作者の三条陸先生のインタビューの中で登場した「海戦騎クロコダイン」という言葉は、多くのファンを驚かせたそうです。
実際、クロコダインは地上の戦いであっても、相手が強者の場合、ほとんど噛ませ犬状態でした。そのため、クロコダインが魔界で十分に活躍できるのか、心配しているファンも多いようです。しかし、クロコダインは雑魚キャラ相手なら無類の強さを発揮し、ザボエラが魔界から引き連れてきたモンスター相手にチート級の戦いぶりをみせていました。
そのため、魔界編でも雑魚キャラ相手なら、これまでと同様の無双を見せてくれるだろうと言われています。また、クロコダインが一気に強くなれる方法も指摘されています。それはハドラーのように超魔生物となることです。
超魔生物とは、そもそもザボエラとザムザ親子が竜魔人バランを理想とし、研究開発した魔族の強化改造体のことです。すでにダイたちの味方となったクロコダインが魔王軍の開発した超魔生物の技術を使用するかは疑問ですが、これが彼が一気に強くなる唯一の方法とされています。
ダイの大冒険の魔界編はいつ実現する?
冒険王ビィトが完結した後に実現する?
「ダイの大冒険」の幻の続編・魔界編がいまだに連載されないのは、漫画「冒険王ビィト」が連載されているからだと言われています。漫画「冒険王ビィト」とは、月刊少年ジャンプ、ジャンプSQ.CROWNで連載され、その後ジャンプSQ.RISEで連載中の冒険ファンタジー漫画です。
「ダイの大冒険」と同様に三条陸先生と稲田浩司先生がタッグを組んで連載していることから、こちらが完結すれば、もしかしたら「ダイの大冒険」の幻の続編・魔界編のの連載が始まるかも知れないと期待されています。
冒険王ビィトは長期休載し連載再開した?
実は、漫画「冒険王ビィト」は何度か長期休載しています。「冒険王ビィト」は2002年に「月刊少年ジャンプ」で連載が始まり、アニメ化やコンピュータゲーム化、カードゲーム化なども展開されましたが、2006年から作画担当の稲田浩司先生の病気療養を理由に長期休載に入りました。
その後、2007年には掲載誌「月刊少年ジャンプ」も休刊となり、公式サイトの更新も止まってしまいました。それから、約10年後の2016年4月に発売された「ジャンプSQ.CROWN 2016 SPRING」で「バロン編」として「冒険王ビィト」の連載が再開。同年秋に発売された「SQ.CROWN 2016 AUTUMN」で完結しました。
それから「SQ.CROWN」も休刊となり、2018年4月発売の「ジャンプSQ.RISE 2018 SPRING」にて、再び連載が再開されました。「冒険王ビィト」は2021年1月現在もジャンプSQ.RISEにて連載中で、15巻まで刊行されています。
ダイの大冒険の再アニメ化
ダイの大冒険の2020年版はいつから?
テレビアニメ「ダイの大冒険(2020年版)」はテレビ東京系列で、2020年10月3日の土曜日の朝の9持30分から放送が始まりました。初代テレビアニメがTBS系列で放送されたのが1991年〜1992年にかけてだったので、約30年ぶりの再アニメ化として話題になりました。
ダイの大冒険の2020年版のあらすじ
かつて魔王ハドラーによって苦しめられていた世界は、勇者とその仲間たちによって平和を取り戻します。その後、勇者を目指す少年ダイはデルムリン島の唯一の人間として、魔王から解放されたモンスターたちと平和に暮らしていましたが、魔王ハドラーの復活によって一変。世界の危機を救うため、ダイは冒険の旅に出発し、仲間との出会いや師匠との約束、自らの宿命など、様々な経験をしながら勇者として成長していきます。
ダイの大冒険の2020年版の声優
- ダイ役:種﨑敦美さん
- ポップ役:豊永利行さん
- マァム役:小松未可子さん
- アバン役:櫻井孝宏さん
- レオナ役:早見沙織さん
- ヒュンケル役:梶裕貴さん
- ハドラー役:関智一さん
- クロコダイン役:前野智昭さん
- ブラス役:緒方賢一さん
- ゴメちゃん役:降幡愛さん
ダイの大冒険の魔界編に関する感想や評価
ダイの大冒険アニメは懐かしさのあまり、継続視聴する事にした。欲を言えば、世に出る事のなかった魔界編も見てみたい。今でもダイ大ファンの方はこう思ってるのでは?
— タカハ (@takaha_root) January 24, 2021
こちらは「ダイの大冒険」の魔界編に関するツイートです。幻となってしまった魔界編を見てみたいという感想となっています。
冒険王ビィト完結したら ダイの大冒険魔界編やんないかな 時間が無いか
— キシメソ (@blaze_ksms) January 22, 2021
こちらも「ダイの大冒険」の魔界編に関するツイートです。「冒険王ビィト」が完結したら、「ダイの大冒険」の魔界編をつくってほしいという感想となっています。
ダイの大冒険のアニメ最後までやった後に幻の魔界編を劇場アニメでやってくれないかって上司と話してる
— トアルケバブ (@kamijoipoutuko1) January 29, 2021
あの話の続きがみたいんや pic.twitter.com/dKbOqNRbmb
こちらも「ダイの大冒険」の魔界編に関するツイートです。テレビアニメが最終回を迎えた後に、劇場版として幻の魔界編をやってほしいという感想で、続編を望む声となっています。
ダイの大冒険の魔界編まとめ
いかがでしたか?「ダイの大冒険」の幻の続編とされる魔界編とは、どんな内容でどんなキャラクターが登場するのかを考察してきました。そして、魔界編ではラストから5年後の竜騎将となったダイが描かれること、ポッピやマァム、クロコダインといったキャラが登場する可能性が高いこと、冥竜王ヴェルザーがラスボスになることが有力視されていることなどが分かりました。
さらに、魔界編は漫画「冒険王ビィト」が完結した後に実現する可能性があるとも考えられていること、話題となった再アニメ化についてもみてきました。今後「ダイの大冒険」の魔界編が描かれることはあるのか、ファンの間で期待が高まっています。