【まどマギ】グリーフシードの正体と意味は？まどかやさやかのグリーフシードを考察

"鬱アニメ"と一時話題となった2010年代の代表アニメ『まどマギ』。"マミる"や"僕と契約して～"などアニメファンの間でネタ要素としても未だ人気です。そんなまどマギでは物語に大きくかかわるいくつか重要アイテムが登場しますが、今回ご紹介する『グリーフシード』もその中の1つ。

主人公のまどかや親友・さやかといった魔法少女たちが必ず持っている、球体に針を刺したような形をしたアイテムのグリーフシードですが、その正体は一体何なのでしょうか？今回はそんなグリーフシードの気になる正体・謎や、公式から発売されているグリーフシード玩具を一覧でご紹介していきます！

グリーフシードが登場するアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』は2011年に放映された日本アニメ。『まどマギ』の略称で親しまれており、その可愛いキャラクターデザインや世界観とは裏腹に、主要人物が次々と死んでいったり、敵の正体がまどか・さやかと同じ魔法少女たちのなれの果てであったりと、闇の深い設定から"鬱アニメ"にジャンル分けされています。

アニメが原作の作品で制作会社は『化物語』や『ひだまりスケッチ』を手がけているシャフト。キャラクター原案は制作会社と同じ『ひだまりスケッチ』の著者である蒼樹うめさん。監督の新房昭之さんも同じく『化物語』『ひだまりスケッチ』を手がけている人物です。深夜アニメかつ1クールのみの放映となったにもかかわらず人気が沸騰したことから、『魔法少女〇〇マギカ』というシリーズとして後続作品がいくつも作成されています。

仲の良い両親と幼い弟、親友のさやかや仁美とも良好な関係を築き、不自由なく暮らしていた『鹿目まどか』。そんな彼女のクラスにある日1人の転校生がやってきます。休憩時間中、具合が悪くなったと言い保健係のまどかに保健室までの道を案内して欲しいと頼む転校生。しかし保健室へ向かう途中、彼女はまどかに「家族や友だちが大切なら、今とは違う自分になろうとは思わないで」と意味深な言葉を投げかけるのでした。

まずグリーフシードの正体と意味を解説する前に、グリーフシードとはどんな形・使用をするものなのか簡単にご紹介していきます。見た目はピンポン球くらいの大きさの球体に針が貫通した様な形をしています。所持者の魔法少女によって掘られている模様がそれぞれ違っています。

そして使い道はというと、まどか・さやか達魔法少女が持つ"ソウルジェム"の浄化をすること。ソウルジェムが穢れにより黒ずんできた際にグリーフシードに移し替える役目を担っています。それでは、次の項目ではグリーフシードの"正体"と"意味"についてそれぞれ触れていきます。

上記の項目ではグリーフシードとはどういうものなのかを解説しました。次はグリーフシードの正体とは何なのかをご紹介していきます。グリーフシードは魔女を倒した後に残るもの。つまりグリーフシードの正体とは魔女である魔法少女たちの亡骸、つまり死体と言い換える事が出来ます。元々同志であった魔法少女たちの死体に自分の穢れを移し替える。こういった要素もまどマギが"鬱アニメ"と言われる所以の1つでしょう。

魔法少女達の穢れを吸い取るグリーフシード。日本語に直してみると「グリーフ＝嘆き・悲しみ」「シード＝種」と訳すことができ、その名前からも不穏な印象を受けることでしょう。『グリーフシードの正体とは』で解説したように、グリーフシードは魔女と成り果てた魔法少女たちの死体から生まれるもの。その事実を踏まえると、"嘆きの種"という名前はまさに彼女たちの無念を形にしたものと言えるのではないでしょうか？

グリーフシード一覧1人目は主人公・まどか。まどかのグリーフシードは球体の部分に光のような模様が入っており、針のようなパーツの頭にはピンクのリボンがあしらわれています。さやかなど他の魔法少女のグリーフシードの先には、本体と同じ色のチャームがついているので、まどかのグリーフシードはさやか達のものよりも特別な感じを受けるデザインとなっています。

グリーフシード一覧2人目はまどかの親友・さやか。さやかのグリーフシードは球体とグリーフシードの先に月のような模様とチャームがあしらわれています。また本体の月の上部には曲線模様が付け足されており、横に伸びている複数の線も相まって音楽のト音記号にも見えるような模様となっています。

まどマギの物語の中で"人魚の魔女"となってしまったさやか。さやかが生んだ魔女から取り出されたグリーフシードはその後まどかが使用しています。さやかの形見ともいえるグリーフシードですが、ほむらがワルプルギスと1人で戦いソウルジェムが穢れてしまった姿を見たまどかは、その力をほむらを救うために使用しました。

グリーフシードグッズ一覧1つ目はストラップ。まどか達のグリーフシードのレプリカに紐をあしらい、スマホや鍵など様々なものにキーホルダー感覚で着けられるようになっています。こちらは以前ガチャガチャで販売されていた商品で、現在公式では出回っていないレアアイテム。通販サイトやフリマアプリなどで入手が可能となっています。

グリーフシードグッズ一覧の2つ目はネックレスと指輪。まどか・さやか達はソウルジェムを普段持ち歩く際に指輪に変形させています。こちらはそれを模して作られており、実際に着用できる指輪と、首から下げられるようにしたグリーフシードのレプリカです。身に着ければ魔法少女の一員になった気分を味わえるアイテムとなっています。

グリーフシードグッズ一覧3つ目は、以前開催されていたコミックマーケットにて公式から発売されたグリーフシードボックス。アニメーション作家『ユニットの劇団イヌカレー』が手がけており、中にはお菓子のパッケージを彷彿とさせるデザインの缶バッジやコースターなど、かわいいキャラクターグッズが複数詰め込まれています。

丸い本体に針のようなものが貫通しているような形のグリーフシード。専門機材が無くても家でハンドメイドすることが比較的簡単なようで「作ってみた」系の動画も投稿されています。100均や手芸ショップで丸いチャームを用意して、針の様な部分はダーツのチップなどで代用すればオリジナルのグリーフシードを作ることができます。

『グリーフシードとは』の項目でもご紹介したように、グリーフシードとはソウルジェムの穢れを吸い取る役目をするアイテムです。ソウルジェムは所持者の魔法少女が魔力を使うと少しずつ"穢れ"をため込み、それが許容量限界まで達すると魔法少女は魔女になってしまうという欠点があります。そのため定期的にグリーフシードを使用し、ソウルジェムを浄化する必要があるのです。

グリーフシードはソウルジェムを浄化しますが、元々あった穢れは消えるのではなくグリーフシードに移り変わるという仕組みになっています。そのため使用するごとにグリーフシードには穢れが溜まり、ソウルジェムと同じく穢れの許容量を超えるとグリーフシードから魔女が生まれてしまいます。そうならないために、使用したグリーフシードはキュウべえに回収されてしまいます。

ソウルジェムが穢れる原因は主に魔法少女が魔力を使う事によるものですが、魔女と戦ったり魔法を使用していなくても少しずつ穢れは溜まっていきます。魔女は「何かを呪う気持ち」で作られているため、その元となる穢れとは「多感な年頃の魔法少女たちの"ネガティブな感情"」が正体なのではないかと推測されています。

魔法少女を生みだし不慮の死を防いでいるようにも見えるキュウべえですが、彼の本来の目的は「魔法少女が魔女に変貌する際に出る"感情のエネルギー"を収集する」こと。そのために魔法少女を生み、穢れを溜めた彼女たちを魔女に変化させ、また他の魔法少女に戦わせるという無限ループを繰り返させているのです。

比較的手頃に自作できるグリーフシード。ネットにグリーフシードの作り方動画も投稿されており、そちらを参考に自分のオリジナルグリーフシードを作るまどマギファンも多いようです。ストラップやチェーンを着ければ好きな形で持ち歩けるのも嬉しいところです。

様々なストレスが降りかかる現代社会。少しずつモヤモヤを抱えていつの間にか1人で抱えきれなくなってしまうなんてこともあるのではないでしょうか？「そんな時に現実にもグリーフシードがあれば穢れを払えるのに」といったまどマギファンの心の声も上がっています。

深夜アニメということもあり重いストーリーのまどマギですが、その可愛い絵柄とキャラクターで小学生や若い世代にも人気の作品。他の魔法少女ものの作品と同じように、マスコットキャラのキュウべえが登場したり変身アイテムもあったりと、大人から子供など幅広いそうのファンを獲得しています。

以上、まどマギに登場する『グリーフシード』の正体や名前の意味、登場キャラクター達のグリーフシード・関連グッズなどを一覧でご紹介してきました。まどか達のソウルジェムの穢れを浄化する役割をしながらも、魔女を産み出す原因ともなり得るグリーフシード。魔法少女の数だけ種類があり、デザインも1人1人違うものとなっているので、そういった部分にも注目しながらまどマギを楽しんで観てみてはいかがでしょうか？