【聲の形】西宮硝子と石田将也は結婚する？漫画のラストシーンとその後を考察

作者・大今良時による「聲の形」（こえのかたち）は、2011年に別冊少年マガジンで45ページの作品として掲載、2013年にリメイク版が週刊少年マガジンで61ページの作品として掲載されました。その後、週刊少年マガジンで全62話が2013年から2014年にかけて連載されました。コミックは全7巻が発売中です。2015年の「このマンガがすごい!・オトコ編」で第1位、第19回「手塚治虫文化賞新生賞」など、多くの賞を獲得しました。

「聲の形」というタイトルの「聲」という漢字には「声、手、耳」が組み合わされているという説があり、それを知った作者が「想いを伝える手段は声だけではない」という想いを込めてタイトルにしたそうです。漫画「聲の形」は、2015年に道徳の教材として実写・DVD化（30分）されました。監修は「全日本ろうあ連盟」となっています。

「聲の形」は2016年9月、京都アニメーション製作による「映画 聲の形」が公開され、興行収入は23億円を超えました。この「映画 聲の形」は、2016年「日本映画批評家大賞・アニメーション部門作品賞」、2017年「日本アカデミー賞・優秀アニメーション作品賞」などを獲得しました。

漫画「聲の形」は、聴覚障害を持つ少女と少年の友情、純愛の物語です。西宮硝子は小学6年生で、聴覚に障害を持っており、そのことでクラスの石田将也からいじめを受けていました。しかし、将也のいじめがあまりにもひどいので、クラス中のひんしゅくを買い、今度は将也自身がいじめられることになりました。将也はエスカレートしていくいじめに日々憔悴していきます。そんな将也に硝子は優しく微笑みかけるのでした。

漫画「聲の形」のヒロイン、西宮硝子（にしみやしょうこ）は、6月7日生まれ、祖母と母、妹の結弦（ゆづる）の4人家族です。先天性の聴覚障害で、補聴器をつけていてもほとんど聞こえません。発語するのも困難で、聞き取りにくい状態です。健聴者と同じ小学校に通い、筆談用のノートでクラスメイトとコミュニケーションを取っています。しかし、ひどいいじめに遭い、特別支援学校に通うことになりました。

漫画「聲の形」の西宮硝子と石田将也が結婚するのでは？と言われた理由について見ていきます。原作漫画で西宮硝子と石田将也は高校を卒業後、西宮硝子が美容師に、石田将也が理容師になるために東京へ出ていきました。その後、東京での二人の様子については明らかになっておらず、二人が交際していたのかさえも分かっていません。

原作漫画は2年後に西宮硝子と石田将也が成人式を迎えたところで終わっており、その後二人が結婚したというような描写はありません。それでは、何故二人が結婚すると言われたのでしょうか？その理由について見ていきます。

原作漫画「聲の形」のラストシーンは、成人式に出席する石田将也と西宮硝子が描かれています。石田将也はスーツを着ており、西宮硝子は振り袖を着ています。そして、石田将也が西宮硝子の手を引いて、一緒にパーティ会場となっている部屋に入っていくところで終わりました。その後二人が結婚する、という噂が出た理由は、このラストシーンでの二人の姿が、新郎新婦として披露宴会場に入っていくように見えるからと言われています。

西宮硝子と石田将也が結婚すると言われた理由について、次のような説もあります。石田将也は小学校時代、西宮硝子をいじめていました。その後、自分自身もいじめを受けるようになった将也は孤独の中で生きてきました。しかし、高校に入ってから将也に友人ができ、そのことを硝子は喜んでいました。ところが、過去に将也が硝子をいじめていたことが明らかにされ、将也は友人たちと喧嘩になってしまいます。

硝子は自分のことが原因で将也の友人関係を壊してしまったと考えました。そして、自殺を図った硝子は将也に助けられるのですが、その際、将也と硝子は互いの想いを伝えあいます。このように西宮硝子と石田将也はそれぞれ辛さを乗り越えた特別な関係です。二人の想いはその後、恋愛関係となり、結婚へと進んでいくと考えられると言われています。

辛さを乗り越えた西宮硝子と石田将也は、互いに何もかも知り尽くしている理想の関係だということも理由の一つだと言われています。硝子の母も妹も将也のことを好ましく思っており、将也の家でも硝子に愛情を持って接しています。このように、家族同士も絆を深めており、周りの協力で二人が結婚までいくのではないかと言われています。

小学校の時のクラスメイト、植野直花は西宮硝子をいじめていた人物です。ある時、将也の硝子への行き過ぎたいじめが原因で、クラスで裁判が行われました。その際、植野直花は将也に不利な証言をしてしまいます。本当は植野直花は将也のことが好きだったのですが、将也をかばうことで今度は自分がいじめられることになるのが怖かったのでした。しかし、植野直花はそのことを後悔し続けていました。

その後、高校生になった時、植野直花は将也に再会しますが、将也が硝子ばかり見ていることに不満を持ちます。何もかもすべて硝子のせいだと思ってしまう植野直花。しかし、将也を好きな気持ちは一途で、そんな所が可愛いとされており、将也と植野直花が結婚して欲しいという声が出ているそうです。

漫画「聲の形」の石田将也と西宮硝子が結婚すると言われていることについて、その理由を紹介してきました。ここで、二人が結婚するのでは？と言われた理由となった漫画「聲の形」の最終回をネタバレで紹介していきます。

漫画「聲の形」の最終回結末をネタバレで紹介していきます。最終回までの物語を振り返ってみると、西宮硝子のために一生懸命手話を覚えた石田将也。そんな将也に硝子はほのかな恋心を抱きますが、将也は硝子の想いに気づきません。そんな時、周りの人々との関係がうまく行かなくなり、硝子は投身自殺を図ろうとします。それを将也が目撃し、助けようとして代わりに将也自身が落下してしまいました。

ここから、漫画「聲の形」の最終回結末をネタバレで紹介していきます。意識を失い、病院に運び込まれた将也は、昏睡状態の中で夢を見ていました。その夢とは、将也と硝子が普通に学校生活を楽しんでいるというもので、将也はその楽しい夢を見ながら死んでいくのだという感覚に陥っていました。眠り続けている石田将也は、夢の中で泣いている硝子を見つけました。驚いて目を覚ました将也は、自分が生きていることを実感しました。

ベッドを抜け出した将也は、そのまま病院の外へと出ていきました。そして、将也は夢の中で硝子を見た場所へと向かいました。目の前に現れた将也に驚く硝子。将也は手話で硝子に謝り、硝子はその謝罪に対して自分のせいでそうなったという様なことなどを手話で答えます。将也は「君に、生きるのを手伝ってほしい」という言葉を伝えました。

将也は文化祭の当日に登校したのですが、永束たちとの関係がこじれており、顔を上げることができません。硝子はそんな将也の手を取り、学校内を見て回ります。そして、硝子のために作られたという無音映画を鑑賞した将也は、涙を流し「最高」と叫びました。永束たちとも和解し、みんなと文化祭を楽しみたいと心から思う将也です。

将也と硝子は進路について話し合うことになりました。美容師になるのが夢の硝子は、東京の美容室に推薦してもらうことになっていました。将也は硝子が東京へ行ってしまうことを素直に応援できず悩んでしまいます。そんな将也の元へ硝子から「地元でチャレンジする」というメールが送られてきたことで、将也は罪悪感を覚えます。将也自身はまだ進路を決めかねています。

ところが、地元でと言っていた硝子が、やはり東京へ行くことになり、将也は「理容師」になることを決意します。将也は硝子と会い、実家の理容室を継ぐことに決めたと告げます。その後、無事に卒業式を終え、将也と硝子は東京へ旅立ちました。

成人式のパーティ会場にやってきた将也と硝子は、会場となっている部屋の前で立ち止まっています。小学校の同級生たちが大勢いるこの部屋に入ることは、小学校時代にいじめられていた二人にとって、入ることがためらわれる空間です。

様々な想いが去来する将也と硝子ですが、将也が「扉の向こうには辛い過去があるが、生きている限りいつでも開くことのできる可能性がある」と硝子に言いました。そして、将也が硝子と二人で扉を開けるところで結末を迎えます。

漫画「聲の形」の結末をネタバレで紹介しましたが、アニメ「映画 聲の形」での結末をネタバレで紹介します。自殺を図った硝子を助けた代わりに将也が落ちてしまい、意識を失います。病院で意識を取り戻した将也は硝子にこれまでの想いと、これから生きていくために硝子に手伝って欲しいということを伝えます。硝子は将也に「好き」と伝えるなど、二人は互いに想い合っているのは確かな様です。

そして、文化祭にやってきた将也は、仲違いをしていた永束たちクラスメイトと和解し、文化祭をみんなと楽しむのでした。原作漫画のように成人式までは描かれずに、ここで「映画 聲の形」は結末となりました。

西宮硝子の声優・早見沙織は、誕生日・1991年5月29日、身長・164㎝、血液型・AB型、出身・東京都です。中学1年生で「日本ナレーション演技研究所」の声優クラスに入り、2007年の「桃華月憚」川壁桃花役が初めての主人公役となりました。声質は柔らかな透明感が特徴で、幼い子どもから大人の女性、人間以外の役まで幅広い役柄を演じています。

西宮硝子の声優・早見沙織の主な出演作を紹介します。2010年「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」新垣あやせ、2011年「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」鶴見知利子、つるこ、「機動戦士ガンダムAGE」ユリン・ルシェル、2012年「物語シリーズ」斧乃木余接、「FAIRY TAIL」カグラ・ミカヅチ、2013年「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」雪ノ下雪乃、2014年「魔法科高校の劣等生」司波深雪。

2014年「四月は君の嘘」井川絵見、「神々の悪戯」草薙結衣、「異能バトルは日常系のなかで」櫛川鳩子、2015年「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」リュー・リオン、「山田くんと7人の魔女」白石うらら、「赤髪の白雪姫」白雪、「終わりセラフ」柊シノア、「ワンパンマン」地獄のフブキ、2016年「魔法少女育成計画」シスターナナ、2017年「幼女戦記」ヴィーシャ、「覆面系ノイズ」有栖川仁乃。

2017年「賭ケグルイ」蛇喰夢子、「十二大戦」砂粒、「アイドルマスターシンデレラガールズ劇場」高垣楓、2018年「はたらく細胞」制御性T細胞、2019年「鬼滅の刃」胡蝶しのぶ、「エガオノダイカ」ステラ・シャイニング、「異世界かるてっと」ヴィーシャ、2020年「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」カスミ、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」マリア・キャンベル。

「聲の形」の西宮硝子についての感想です。西宮硝子は石田将也に「好き」という想いを、一生懸命に言葉で伝えるシーンがあります。そのシーンの西宮硝子が可愛かったという感想です。

こちらの方も「聲の形」で、西宮硝子が石田将也に「好き」と言葉で伝えたシーンについての感想です。このシーンの西宮硝子の言葉が胸に響いたという感想です。

「映画 聲の形」についての感想です。西宮硝子をいじめていた石田将也は、贖罪の気持ちを持ち続けていました。手話を学んだのもそのためでした。一方、自分の存在意義について悩む西宮硝子。そんな二人が喧嘩しながらも少しずつ想いを寄せていく姿が繊細に描かれていることに感動し、好きな作品になったという感想です。

いかがでしたか？漫画「聲の形」の西宮硝子と石田将也が結婚する？について、考察してきました。西宮硝子と石田将也、二人が結婚すると言われる理由は、漫画の最終回でのラストシーンが二人の結婚式のように見えるからという説と、二人が共に辛い時を乗り越えてきた理想の関係で、何もかも知り尽くしている相手だという説がありました。西宮硝子と石田将也の心の動きを繊細に描く「聲の形」を、どうぞお楽しみください。