【鬼滅の刃】炭治郎の家族が鬼舞辻無惨に襲撃された理由は？竈門家の人物も一覧で紹介

竈門炭治郎は『鬼滅の刃』の主人公。鬼にされた妹の禰豆子を人間に戻そうとする彼の活躍を軸に、物語は展開されます。そもそも、なぜ炭治郎が戦わなくてはいけなくなったのでしょうか？ここでは、炭治郎の家族を殺害し、禰豆子を鬼に変えた鬼舞辻無惨の行動の理由を考察し、紹介していきます。多くの人が気になっている竈門家襲撃事件の謎をチェックしてみましょう。

『鬼滅の刃』は漫画家・吾峠呼世晴が『週刊少年ジャンプ』に連載していた漫画作品。2016年2月から連載が開始され、2020年5月に完結しました。巻数は全23巻で、話数は全205話。鬼を狩ることを使命とする鬼殺隊の剣士たちと人喰い鬼たちとの熾烈な戦いを描いた、ダーク・ファンタジーです。

命の重さや儚さ、受け継がれる人の想いを訴えかける残酷ながらも美しいストーリーと、息を呑む戦闘シーン、魅力的なキャラクターが話題を呼び、2019年4月にufotable制作でテレビアニメ化。するとアニメのハイクオリティーな作画と声優陣の熱演がさらなる話題を呼び、社会現象となるほどの人気を博することになりました。2020年10月には『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が公開され、興行収入は300億を突破しています。

大正時代。山奥で暮らす炭焼きの少年・竈門炭治郎は、亡き父親に代わり、母親と弟妹たちを支える一家の大黒柱としてつましいながらも幸せな生活を送っていました。そんなある日、炭治郎が炭を売りに町に出ている間に、竈門家を鬼が襲撃。炭治郎の母親と弟妹たちは死亡してしまいます。唯一、一番上の妹である禰豆子だけが生き残っていましたが、彼女は鬼と化していました。

炭治郎は禰豆子を人間に戻すため、危険なところを救ってくれた剣士・冨岡義勇の紹介で、鬼を狩る剣士を育てる育手・鱗滝左近次のもとへ向かいます。そこで修行した炭治郎は、鬼と戦う組織「鬼殺隊」に入隊。鬼を狩りながら妹を人間に戻す方法を探すと同時に、諸悪の根源である原初の鬼・鬼舞辻無惨を討ち滅ぼすべく奮闘します。

竈門炭治郎は『鬼滅の刃』の主人公。7月14日生まれで、年齢は物語開始時が13歳、鬼殺隊入隊時が15歳です。身長は物語開始時が156センチで、鬼殺隊入隊時が165センチ。体重は物語開始時が53キロで、鬼殺隊入隊時が61キロ。出身地は現在の東京都西多摩郡雲取山にあたる、東京府奥多摩郡雲取山です。好物はタラの芽と梅昆布おにぎり。趣味は頭突きと掃除です。

『鬼滅の刃』の物語は、炭治郎の家族が鬼に襲われて死亡する、というショッキングな展開から始まります。炭治郎の家族を襲ったのは、全ての鬼の始祖である鬼舞辻無惨だったのでしょうか？であれば、なぜ鬼舞辻無惨は炭治郎の家族を襲ったのでしょうか？ここからは、気になるなぜについて考察していきます。

竈門家を襲ったのは鬼舞辻無惨だったのでしょうか？当初、炭治郎の留守中、炭治郎の家族に何が起こったのか、詳しいことは描かれていませんでした。明らかだったのは、炭治郎の家族が襲われて血まみれの状態で死亡していたこと。そして、禰豆子が鬼にされたことだけ。鬼に襲われたことは確かですが、その鬼が無惨だったかどうかは明確に描かれてはいなかったのです。

しかし、後に第196話で、炭治郎の家族を殺害した鬼は無惨本人であったことが明らかになりました。家に残っていた匂いが無惨のものであったこと、人間を鬼に変えるには基本的に無惨の血が必要であるため、禰豆子が鬼にされている以上、無惨がそこにいた可能性が高いことから、竈門家襲撃の犯人が無惨である可能性は相当高いと考えられていましたが、それがはっきりと確定したのです。

鬼舞辻無惨によって竈門家が襲撃され、禰豆子が鬼にされたことがわかりましたが、ではなぜ無惨は禰豆子を鬼にしたのでしょうか？禰豆子だけでなく、無惨は自身の血を人間に流し込むことで数多の鬼を生み出しています。無惨には鬼を増やさなくてはいけない理由がありました。それは、太陽の光を克服するため。無惨は最強の鬼ですが、日光の下では生きられないという絶対の弱点があります。

弱点を克服するには2つの方法が有効だと無惨は考えていました。1つは、陽光の下でも生きられる鬼を作り出すこと。もう1つが、「青い彼岸花」を見つけることです。青い彼岸花は、生まれつき病弱だった人間の無惨を鬼へと変えた薬の原料。平安時代の医者が青い彼岸花で薬を作り、それを無惨に与えた結果、最凶の鬼が生まれてしまいました。

この薬は試作段階であったため不明な点が多く、さらに薬の詳細を知るのは調合した医者のみ。しかし、この医者は無惨が殺してしまいました。もし、薬が完成していれば日光という弱点は現れなかったかもしれない。そう考えた無惨は、青い彼岸花をなんとしても見つけ出したいと思うようになります。

どこに咲いているかわからない青い彼岸花を捜索するには、人手が必要でした。そこで無惨は、日光を克服する鬼を作る実験と、青い彼岸花捜索の人手を調達するという目的のために、鬼を生み出し始めたのです。

鬼舞辻無惨が人を襲い鬼を増やしている理由はわかりましたが、では無惨が炭治郎の家族を襲ったのはなぜなのでしょう？このなぜに関してはいくつかの考察がありますが、その目的だけははっきりしています。無惨は炭治郎の家族に自身の血を注入し、太陽を克服する鬼を生み出す実験をしようとしていたのです。

実験に都合の良い人間を探しており、別にそれは竈門家でなくても良かったのではないでしょうか。実際、禰豆子は鬼として生き残りましたが、なぜか無惨は全員血の注入に耐えきれず死亡したと思い、興味を失くしてその場を去っています。もし、竈門家に何かしらのこだわりがあったのであれば、安易に全員死亡との判断はせず、もう少し慎重に経過を観察したでしょう。

無惨にとって、太陽を克服することは何よりも重要なことなのです。それをせずにあっさりと立ち去ったということは、竈門家の襲撃は何度も繰り返した実験の1つに過ぎず、太陽を克服する鬼が生み出せるとは期待していなかった。つまり、偶発的な襲撃であったと考えることができます。竈門家が人目のない山奥に住んでいたということが、無惨に目をつけられる原因となったのかもしれません。

鬼舞辻無惨が竈門家を襲撃した理由として、竈門家が鬼の配置場所として適切だったからではないか、という考察があります。無惨は長い間、青い彼岸花を探し求めていました。青い彼岸花がある可能性が少しでも高い場所に赴き、捜索がしやすいようにその周辺に配下の鬼を配置することは十分に考えられます。竈門家は青い彼岸花があるかもしれない場所の近くにあり、そのために無惨に目をつけられたのではないか、という考察です。

鬼舞辻無惨が竈門家を襲撃したのは、竈門家に伝わるヒノカミ神楽の継承を止めるためだったのではないか、という考察があります。なぜならヒノカミ神楽は、過去に無惨を唯一ギリギリのところまで追い詰めた日の呼吸の剣士・継国縁壱から竈門家に伝わったもの。無惨を追い詰めるための鍵であり、無惨にとっては命を脅かす恐ろしい存在です。

無惨がヒノカミ神楽を受け継ぐ者の死を願うのは、当然のことでしょう。しかし、この考察には矛盾点が多く見受けられるため、可能性は低いと考えられています。無惨はとても臆病で、とにかく自身に害を成す可能性がある存在を恐れます。ヒノカミ神楽の継承を止めたいと思ったとしても、ヒノカミ神楽を使えるであろう一族の元にたった1人で赴くとは考えにくいのです。

また、万が一1人で赴くにしても、下調べをせずに襲撃するとは考えられません。竈門家を襲撃した際、炭治郎は不在でした。ヒノカミ神楽の継承を止めるという目的があれば、炭治郎を見逃すようなことはしないでしょう。無惨は自分の匂いを追ってきた炭治郎を見て、彼の耳にある花札のような耳飾りに気づき、そこで初めて炭治郎を危険だと判断して消そうとしています。

竈門家を襲撃した時点では、竈門家と日の呼吸の剣士の関係に気づいていなかったのです。それらのことから、ヒノカミ神楽の継承を止めるために竈門家を襲った、という説はほとんどないと言えます。

4つ目の考察は1つ目の考察に通じます。少し違うのは、鬼舞辻無惨が何らかの理由で竈門家の人間なら太陽を克服する鬼になれると判断し、意図的に鬼にしに行ったのではないかというところです。

しかし、最初に紹介した通り、無惨が血を注入した炭治郎の家族からあっさりと興味を失くしていることから、この可能性は低いでしょう。やはり、太陽を克服する鬼を作ろうとはしていたが、別に竈門家じゃないといけなかったわけではなく、竈門家が襲われたのは偶発的であったという説が最も有力であるようです。

炭治郎の家族構成・竈門家の人物の名前・年齢一覧その1、炭十郎。炭十郎は炭治郎の父親。生まれつき病弱で、物語開始時には既に死亡しており、年齢は明らかになっていません。

ファンの間では、大正時代の平均初婚年齢と、長男である炭治郎の年齢を考え、30代後半だったのではないかと推察されているようです。身体が弱いにも関わらずなぜかヒノカミ神楽を極めており、日没から夜明けまでの長い時間神楽を舞い続けることができるなど、謎めいた力を持つ人物です。

炭治郎の家族構成・竈門家の人物の名前・年齢一覧その2、葵枝。葵枝は炭治郎の母親で、子供想いの優しい女性です。鬼舞辻無惨の襲撃によって死亡しており、炭十郎同様年齢は明らかになっていません。ファンの間では35、6歳くらいだったのではないかと推察されています。死亡したものの、炭治郎や禰豆子がピンチに陥ると夢の中に現れて、2人を励ましていました。

炭治郎の家族構成・竈門家の人物の名前・年齢一覧その3、禰豆子。禰豆子は炭治郎の妹で、竈門家の長女。鬼舞辻無惨の血を与えられて鬼と化しましたが、なぜか人を襲わない理性が残っており、人間を守る鬼として炭治郎と共に鬼たちと戦うことになります。年齢は炭治郎の1つ下の14歳です。

炭治郎の家族構成・竈門家の人物の名前・年齢一覧その4、竹雄。竹雄は炭治郎と禰豆子の弟で、竈門家6人兄弟の3番目です。父の代わりに一家の大黒柱として働く兄を気遣いつつも、元気一杯でやんちゃな子供でした。鬼舞辻無惨の襲撃によって死亡。年齢は明らかになっていませんが、10歳程度だったのではないかと目されています。

炭治郎の家族構成・竈門家の人物の名前・年齢一覧その5、花子。花子は炭治郎と禰豆子の妹で、竈門家6人兄弟の4番目です。炭治郎や母のことを慕い気遣う、しっかり者でした。鬼舞辻無惨の襲撃によって死亡。年齢は明らかになっていませんが、8、9歳くらいだったのではないかと推察されています。

炭治郎の家族構成・竈門家の人物の名前・年齢一覧その6、茂。茂は炭治郎と禰豆子の弟で、竈門家6人兄弟の5番目です。炭治郎のことを慕っており、花子と共に兄の仕事について行きたがっていました。鬼舞辻無惨の襲撃によって死亡。年齢は明らかになっていませんが、5、6歳くらいだったのではないかと推察されています。

炭治郎の家族構成・竈門家の人物の名前・年齢一覧その7、六太。六太は炭治郎と禰豆子の弟で、竈門家6人兄弟の末っ子。炭十郎が亡くなった寂しさから、父に似た炭治郎にべったりとなっており、炭治郎が家を空ける際は泣いて手がつけられなくなるため、よく禰豆子が炭治郎の仕事前に寝かしつけていました。鬼舞辻無惨の襲撃によって死亡。年齢は明らかになっていませんが、3、4歳くらいだったのではないかと推察されています。

アニメ『鬼滅の刃』で炭十郎を演じた声優は、三木眞一郎です。三木眞一郎は1968年3月18日生まれ、所属事務所は81プロデュース。主な出演作品に『ポケットモンスター』（コジロウ）、『BLEACH』（浦原喜助）、『BLACK CAT』（クリード＝ディスケンス）、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』（ロイ・マスタング）、『薄桜鬼』（土方歳三）などがあります。

アニメ『鬼滅の刃』で葵枝を演じた声優は、桑島法子です。桑島法子は1975年12月12日生まれ、所属事務所は青二プロダクション。主な出演作品に『神風怪盗ジャンヌ』（日下部まろん/怪盗ジャンヌ）、『犬夜叉』（珊瑚）、『十二国記』（祥瓊）、『探偵学園Q』（美南恵）、『彩雲国物語』（紅秀麗）、『薄桜鬼』（雪村千鶴）、『ヒーローバンク』（勝勝アイ）、『マクロスF』（松浦ナナセ）などがあります。

アニメ『鬼滅の刃』で禰豆子を演じた声優は、鬼頭明里です。鬼頭明里は1994年10月16日生まれ、所属事務所はプロ・フィット。主な出演作品に『僕だけがいない街』（ヒロミ）、『ようこそ実力至上主義の教室へ』（堀北鈴音）、『ブレンド・S』（日向夏帆）、『グランクレスト戦記』（シルーカ・メレテス）、『七星のスバル』（碓氷咲月）、『地縛少年花子くん』（八尋寧々）、『虚構推理』（岩永琴子）などがあります。

アニメ『鬼滅の刃』で竹雄を演じた声優は、大地葉です。大地葉は8月6日生まれで、所属事務所はヴィムス。主な出演作品に『恋愛ラボ』（水嶋沙依理）、『愛・天地無用！』（鬼ノ城紅）、『浦和の調ちゃん』（田島桜）、『ベイブレードバースト』（蒼井常夏）、『僕だけがいない街』（ケンヤ）、『ゼロから始める魔法の書』（アルバス）、『プリンセス・プリンシパル』（ドロシー）などがあります。

アニメ『鬼滅の刃』で花子を演じた声優は、小原好美です。小原好美は1992年6月28日生まれ、所属事務所は大沢事務所。主な出演作品に『オトッペ』（ウォッタ）、『月がきれい』（水野茜）、『魔法陣グルグル』（ククリ）、『からかい上手の高木さん』（日々野ミナ）、『はねバド！』（藤沢エレナ）、『あそびあそばせ』（野村香純）、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』（藤原千花）などがあります。

アニメ『鬼滅の刃』で花子を演じた声優は、本渡楓です。本渡楓は1996年3月6日生まれ、所属事務所はアイムエンタープライズ。主な出演作品に『かみさまみならい ヒミツのここたま』（四葉こころ）、『ガーリッシュナンバー』（久我山八重）、『亜人ちゃんは語りたい』（小鳥遊ひかり）、『バトルガール ハイスクール』（煌上花音）、『ゾンビランドサガ』（源さくら）、『魔女の旅々』（イレイナ）などがあります。

アニメ『鬼滅の刃』で主人公・竈門炭治郎の声を担当したのは、声優の花江夏樹です。花江夏樹は1991年6月26日生まれで、血液型はB型。神奈川県出身で、所属事務所はアクロスエンタテインメントです。声優活動は2011年から開始しており、デビュー作は『ゴールデン☆キッズ』（俊太）でした。

大のゲーム好きで知られており、ゲーム実況動画をアップしている自身のユーチューブチャンネルは非常に人気です。また愛猫家であり、SNSに度々ペットの猫の写真をアップしています。

声優・花江夏樹の主な出演作品は『ダイヤのA』（小湊春市）、『断裁分離のクライムエッジ（灰村切）、『アルドノア・ゼロ』（界塚伊奈帆）、『四月は君の嘘』（有馬公生）、『東京喰種』（金木研/佐々木琲世）、『アルスラーン戦記』（エラム）、『食戟のソーマ』（タクミ・アルディーニ）、『スタミュ』（星谷悠太）、『B-PROJECT』（阿修悠太）、『ブラッククローバー』（リル・ボワモルティエ）、などがあります。

鬼舞辻無惨はなぜ炭治郎の家族を襲ったのか？そしてその描写はあったのか？そのなぜがわからず不思議に思っているファンは多いです。結局のところ、このなぜに対する明確な答えはありません。原作を読み、それぞれのシーンからより考えられる可能性を推察するしかないようです。

『鬼滅の刃』は、炭治郎の家族が死亡し、唯一生き残った禰豆子は鬼と化すという非常に重たい展開から始まる物語です。残酷すぎる出来事を前にしても禰豆子だけは守ろうと立ち上がった炭治郎の精神力は、並のものではありません。そんな炭治郎に姿に多くの人が心を打たれ、彼を応援してきました。

炭治郎と家族はとても強い絆で結ばれており、それがよくわかるのが無限列車編でのシーンです。鬼の血鬼術によって、家族から生き残ったことを責められる夢を見た炭治郎が、鬼に対して自分の家族がそんなことを言うはずがないとはっきりと否定します。家族のことを心から愛し、理解しているからこその名言・名シーンに、多くの人が心を動かされました。

『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の家族がなぜ鬼舞辻無惨に襲われたのかの考察や、炭治郎の家族の基本情報についてまとめて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？物語開始時に既に死亡していた、または冒頭で死亡してしまったため、炭治郎と禰豆子以外の竈門家の情報はあまり多くありません。

しかしその少ない情報でも、炭治郎の家族が善良であったことは十分に伝わり、だからこそ鬼舞辻無惨という存在の理不尽さがわかります。興味を持った人は炭治郎の家族のシーンをチェックし、また鬼舞辻無惨の行動を見て独自の考察を巡らせてみてください。