【ジョジョ】トリッシュ・ウナのスタンド能力を考察！スパイス・ガールが喋る理由は？

ジョジョ5部に登場するトリッシュ・ウナは、ブチャラティテームに護衛されるギャングのボスの娘です。このまとめではトリッシュのスタンド「スパイス・ガール」について、能力や強さを考察します。また、スパイス・ガールが喋る理由や、いつ喋るのかなども合わせて紹介しますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

トリッシュやスタンドのスパイス・ガールについて触れる前に、まずはジョジョ5部の作品情報を紹介します。ジョジョの愛称で知られる「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年に週刊少年ジャンプで連載開始された荒木飛呂彦先生の漫画作品であり、2005年からはウルトラジャンプにて連載されています。2020年12月現在では第8部の「ジョジョリオン」が連載されており、シリーズの累計発行部数が一億部を超えている大人気作品です。

「ジョジョの奇妙な冒険」第5部は単行本47巻から63巻に収録されています。サブタイトルは「黄金の風」で、主人公はDIOの息子であるジョルノ・ジョバァーナです。2001年のイタリアを舞台にギャング内部での抗争劇を描いており、ギャングスターを目指すジョルノがギャング組織・パッショーネに入団して組織内をのしあがる様子を描いています。第4部までとは異なり、5部はチーム戦や群像劇の特色が強い部となっています。

ジョジョ5部の物語は2001年、イタリアのネアポリスを舞台に始まります。DIOの息子ジョルノ・ジョバァーナは、ギャング組織パッショーネとトラブルになったことがきっかけで、組織員のブローノ・ブチャラティと知り合います。ギャングスターを夢見るジョルノは、組織に失望していたブチャラティを仲間に引き込み、パッショーネのボスの座を目指すことになります。

ジョジョ5部に登場するトリッシュ・ウナの簡単なプロフィールを紹介します。トリッシュは15歳の少女で、身長は163cm、潔癖症気味で醜いものを嫌います。本人も知らなかったその正体はパッショーネのボスの娘であり、母親のドナテラが亡くなったことをきっかけにパッショーネの内部抗争に巻き込まれます。誰も知らないボスの正体のヒントになり得る存在であるため、ボス直々にブチャラティチームへ護衛任務が下されます。

登場当初は不安のためか高慢な性格でしたが、物語が進むにつれブチャラティたちの覚悟や行動に感化され、次第に本来の芯の強さと勇敢さが姿を現します。潜在的にスタンド能力はあったものの登場当初はスタンド使いではありませんでしたが、危機にさらされることでスタンド能力を開花します。以降、トリッシュは積極的に自分の運命を乗り越えようと戦い始めます。

ジョジョ5部に登場するトリッシュの簡単なプロフィールを紹介したところで、ここからはトリッシュのスタンド「スパイス・ガール」の能力や強さを紹介します。また、合わせてスパイス・ガールが喋る理由やいつ喋るのか、また手形の謎も紹介していきます。

まずはトリッシュのスパイス・ガールの能力や強さを考察していきます。トリッシュのスパイス・ガールは攻撃に特化したスタンドではありませんが、その能力は使い方によっては非常に役立ちます。実際、トリッシュのスパイス・ガールがなければ切り抜けられなかった場面もありました。それではトリッシュのスパイス・ガールの能力や強さを紹介します。

トリッシュのスパイス・ガールの能力や強さを紹介します。スパイス・ガールのスタンド能力は、触れたものをゴムのように柔らかくすることです。この能力によって、単純な破壊力だけでは乗り越えられない局面もトリッシュは乗り越えてきました。それはいつかというと、ノトーリアス・B・I・G戦でのことです。動くものを標的にするノトーリアス・B・I・Gに空飛ぶ飛行機の中で襲われ、トリッシュは窮地に陥ります。

しかしトリッシュは意図せずスパイス・ガールを発動させ、座席シートを柔らかくして攻撃を跳ね返します。どんな硬いものでも破壊してしまうノトーリアス・B・I・Gの攻撃も、ゴムのように柔らかいものを貫くことはできません。スパイス・ガールが言うように、「柔らかいということは、ダイヤモンドよりも壊れない」という強さがあります。人型のスタンドの直接攻撃は打撃が多いので、それが効かなくなるのは有利です。

トリッシュのスパイス・ガールの能力や強さを紹介します。スパイス・ガールの能力は、使い方によっては広範囲に効力を及ぼすことができます。それはいつかというと、ディアボロ戦でのことです。ディアボロが矢を拾うことを阻止するため、ミスタが弾丸を撃ちますが、拳で弾かれてしまいます。しかしトリッシュが弾丸をチューインガムのように柔らかくし、ディアボロの拳にくっつけます。弾丸は反動でディアボロの元へ戻ります。

結果、ディアボロは戻ってきた弾丸に手を弾かれて矢を拾うことができませんでした。スパイス・ガールの柔らかくするというスタンド能力により、ものを伸び縮みさせて攻撃範囲を広げることができました。敵からすれば弾いたはずの攻撃が戻ってくるので、非常に厄介だと考えられます。

トリッシュのスパイス・ガールの能力や強さを紹介します。スパイス・ガールの能力は防御やアシストに向いていますが、しかし近距離パワー型のスタンドであるため直接の接近戦もこなせます。データによると破壊力、スピード共にAにランク付けられており、ブチャラティのスティッキィ・フィンガーズに並ぶ攻撃性能の高さを誇ります。「WAAAAAAAANNABEEEEEEEEEE」という掛け声でラッシュを畳み掛けます。

スパイス・ガールは喋ることができるスタンドです。自我があり、トリッシュに向かって友達のように話しかけます。喋るときは敬語で、コミックスではカタカナで表記されています。敵を罵倒するときは言葉遣いが荒くなる一面もあります。

ジョジョに登場するスタンドは基本的に喋ることはなく、一部のスタンドが例外的に喋る場合があります。例えば5部ではミスタの「セックス・ピストルズ」は、それぞれ自我を持って喋る六体のスタンドです。3部では広瀬康一のスタンド「エコーズ」がAct3にまで成長した時に喋るようになりました。他にもジョジョでは各部に一体は喋るスタンドがいます。

これらの喋るスタンドに共通することは、自我が強いスタンドであるということです。スパイス・ガールはトリッシュの気づいていないことをアドバイスする場面があり、ミスタのセックス・ピストルズはミスタが行動不能な時も自分の意思で動き回ることができます。これらのことから、自我が強いスタンドであるほど、喋る傾向にあるのではないかと考えられます。次に、スパイス・ガールがいつ喋るのかを紹介します。

スパイス・ガールがいつ喋るのかを紹介します。スパイス・ガールがいつ喋るかというと、それはジョジョ58巻に収録されているノトーリアス・B・I・G戦の時です。ノトーリアス・B・I・Gに追い詰められ窮地に陥ったトリッシュの前にスパイス・ガールが現れ、自分の能力を説明しアドバイスをしました。

ノトーリアス・B・I・G戦でスパイス・ガールは初めて姿を現しますが、その前にも能力を使っている描写があります。それはいつかというと、プロシュート戦でブチャラティがペッシと戦った後のことです。トリッシュは地面に座り込んでいましたが、手をついていた地面の所に怪獣のような大きな手形が残っていたのでした。それは明らかにトリッシュの手よりも大きく、人間のものには見えませんでした。

これはスパイス・ガールの能力が無意識下で発動し、柔らかくなった地面に手がめり込んだのではないかと考えられます。ただ、手形は明らかにトリッシュやスパイス・ガールのものより大きいので謎が残ります。作者の荒木飛呂彦先生がこの時点では別の能力を考えていたか、もしくはスパイス・ガールにはエコーズのように進化する余地が残されていたのかもしれないとも考えられます。

スパイス・ガールの能力やいつ喋るかを紹介したところで、ここからはトリッシュやスタンドの元ネタを紹介します。ジョジョではバンド名や楽曲がスタンドの元ネタになることが多くあります。また、ジョジョ5部に登場するメインキャラクターの名前はイタリア語からつけられることが多いです。トリッシュの場合はどうなのか、紹介していくのでぜひチェックしてみてください。

ジョジョ5部に登場するトリッシュ・ウナの元ネタは、アメリカ出身のモデル、トリッシュ・ゴフさんです。トリッシュ・ゴフさんは「Vogue」の表紙を飾ったこともあるスーパーモデルであり、ジョジョ作者の荒木飛呂彦先生が自ら大ファンだと公言しています。トリッシュの名前も彼女から付けられています。ウナはイタリア語で１を意味する数字”una”に由来します。

スパイス・ガールの名前は、イギリスの五人組女性アイドルグループ「スパイス・ガールズ」が元ネタとなっています。1996年にリリーズされたスパイス・ガールズの代表曲「Wannabe」は世界で大ヒットしました。スパイス・ガールがラッシュをするときの掛け声にもなっています。

ジョジョ5部で無事父親との戦いを生き延びたトリッシュは、ボスを倒したことを喜び、ミスタやジョルノと共にコロッセオにいるブチャラティの元へ戻ろうとします。その後どうなったのかという話は本編では描かれていません。ジョルノがパッショーネのボスになり、ミスタがその下で働いているところが描かれて終わりです。ただ、トリッシュのその後はスピンオフ小説で描かれています。

2011年に発売された「恥知らずのパープルヘイズ」は小説家の上遠野浩平さんによるジョジョのノベライズ作品です。内容はジョジョ5部の後日談であり、5部の途中でジョルノ達と袂を分かったパンナコッタ・フーゴが主人公となっています。ハードカバー以外の版に収録されている「トリッシュ、花を手向ける」にトリッシュがブチャラティの墓参りをする話が載っています。

「恥知らずのパープルヘイズ」の中ではトリッシュが歌手としてデビューし、CDを発売していることが書かれています。ギャング組織であるパッショーネとの関わりは世間には公表されていないようです。

ジョジョ5部はアニメ化やゲーム化もされている大人気作品です。ここでは、ゲームやアニメでトリッシュを演じた声優の方を紹介します。トリッシュのファンの方はぜひチェックしてみてください。

PS2ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険　黄金の旋風」でトリッシュを演じたのは、声優の夏樹リオさんです。夏樹リオさんは1969年に生まれました。声優になる前はウグイス嬢として働いており、1991年頃に声優として活動し始めました。FF10のルールー役が有名で、夏樹リオさん自身もルールー役には思い入れがあるようです。以下は主な出演作です。

• テレビアニメ「デジモンアドベンチャー02」井ノ上京役
• テレビアニメ「GetBackers-奪還屋-」HEVN役
• テレビアニメ「ToHeart2」ルーシー・マリア・ミソラ役
• テレビアニメ「スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-」リオ・メイロン役
• テレビアニメ「グイン・サーガ」フロリー役
• テレビアニメ「ゾイド新世紀／ゼロ」ナオミ役
• ゲーム「FINAL FANTASY X」ルールー役

PS4、PS3ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険　アイズオブヘブン」でトリッシュを演じたのは、声優の東山奈央さんです。東山奈央さんは1992年に東京都で生まれました。努力家であり、声優活動をするために父親から条件として出された大学に見事合格し、大学時代に声優デビューをしています。帰国子女であり英語が堪能で、運動神経も良くダンスが得意です。幼い女の子や妹役を担当することが多くあります。以下は主な出演作です。

• テレビアニメ「神のみぞ知るセカイ」中川かのん役
• テレビアニメ「ココロコネクト」円成寺紫乃役
• テレビアニメ「ニセコイ」桐崎千棘役
• テレビアニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」金剛役
• テレビアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」由比ヶ浜結衣役
• テレビアニメ「きんいろモザイク」九条カレン役
• テレビアニメ「ゆるキャン△」志摩リン役
• テレビアニメ「ラブライブ!」高坂雪穂役
• テレビアニメ「マクロスΔ」レイナ・プラウラー役

テレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険　黄金の風」でトリッシュを演じたのは、声優の千本木彩花さんです。千本木彩花さんは1995年に埼玉県で生まれました。中学生の時に「けいおん!」などの深夜アニメを見るようになり、声優業に興味を持ったそうです。高校生であった2013年に「帰宅部活動記録」でデビューし、2016年には「ガーリッシュナンバー」の烏丸千歳役で初主演をしました。以下は主な出演作です。

• テレビアニメ「帰宅部活動記録」九重クレア役
• テレビアニメ「ガーリッシュナンバー」烏丸千歳役
• テレビアニメ「甲鉄城のカバネリ」無名役
• テレビアニメ「マジきゅんっ!ルネッサンス」愛ヶ咲小花役
• テレビアニメ「ピアシェ〜私のイタリアン〜」七瀬萌里菜役
• テレビアニメ「クロックワーク・プラネット」アンクル役
• テレビアニメ「アニメガタリズ」上井草有栖役
• テレビアニメ「奴隷区 The Animation」葛飾ジュリア役
• テレビアニメ「転生したらスライムだった件」シュナ役

スパイス・ガールは友達のようにトリッシュに話しかけるので、好感が持てるというツイートが他にもみられました。喋るスタンドは親近感が湧きやすいようです。

柔らかくするというスパイス・ガールの能力は戦闘でも有用な上、トリッシュらしくていいという感想のツイートが他にもみられました。

スパイス・ガールの単純な強さが好きだという感想のツイートです。スパイス・ガールはアシストにも接近戦にも使える優秀なスタンド能力です。

ジョジョ5部に登場するトリッシュのスタンド「スパイス・ガール」について、能力と強さ、喋る理由やいつ喋るのかなどを紹介しました。このまとめでトリッシュやスパイス・ガールが興味を持った方は、ぜひジョジョ5部のコミックスやアニメを見てみてはいかがでしょうか？