【ワールドトリガー】エンブレム一覧まとめ！ボーダー各隊のデザインの意味を考察

ワールドトリガーのボーダーはボーダー本部、支部のエンブレムと同じく、A級部隊それぞれにエンブレムが設定されています。今回はワールドトリガーのA級部隊が持つエンブレムについてデザインや意味を一覧にして紹介していきます。

ワールドトリガーは2013年から週刊少年ジャンプにて葦原大介先生が連載しているSFアクション漫画です。個性豊かなキャラクターと多対多の戦闘描写がカッコいいと高い人気を集めた作品です。2016年～2018年まで作者の病気により休載した後、2019年からは月刊誌のジャンプスクエアに移籍して2020年も連載を継続している作品になっています。

2014年から2016年にかけてはアニメ化も行われていた他、他作品とのコラボレーションや作中で迅が食べているぼんち揚げとのタイアップ、単独でのゲームなどメディアミックス展開も積極的に行われた作品になっています。

中規模都市の三門市に突如現れた異世界からの門（ゲート）。門から襲来したネイバーは地球上の兵器が一切通用しない怪物であり、人々は恐怖しますが、突如現れた謎の1団ボーダーによってネイバーは撃退されます。それから4年半後、対ネイバーの防衛対策を担うボーダーの存在によって三門市では変わらぬ日常が送られていました。そんな中、ネイバーのC級隊員三雲修はネイバーの少年、空閑遊真と出会う事になります。

ボーダーでは本部支部の所属が分かるようにそれぞれの部隊の制服にエンブレムを装着する事が義務付けられています。本部B級部隊及び各支部所属の部隊はそれぞれの所属のエンブレムを使いますが、A級部隊になるとその特権の1つとして独自のエンブレムを製作が可能になり、A級部隊、元A級のB級部隊には個別にエンブレムを製作、そのエンブレムを本部のエンブレムの代わりに使用しています。

エンブレムのデザインはそれぞれの部隊から提出されたデザインを土台に開発部が仕上げた物になっていますが、それぞれの部隊の特徴、或いは所属する部隊員の特徴が出たデザインになっている場合が多いです。

A級1位の太刀川隊のエンブレムは黒字に三日月、三日月の上に3つの刀が描かれたデザインになっています。太刀川隊は元々戦闘員が太刀川、出水、唯我の3人なので3本の刀がこの3人を示していると思われていましたが、ワールドトリガー作中での太刀川曰く、その意味は「1本目が俺、次の1本が出水、最後の1本が俺の日本目の刀」という言及をしています。

唯我はボーダーの大手スポンサーの一人息子であるという立場を利用しているのでA級隊員の中でも実力は最下位に位置し、B級隊員にもそこそこ負けるとされています。その立場もあってか太刀川隊では半人前として扱われているのでエンブレムの意味に含まれていないとされているのです。ちなみに刀の後ろの三日月はオペレーターの国近柚宇を示しているとされています。

A級2位の冬島隊はチェス盤に角が生えたチェスのナイトの駒が描かれたデザインになっています。元々冬島隊は、トラッパーの冬島、スナイパーの当真、オペレーターの真木という変則構成であり、知略を活かして戦う部隊であるという事を意味したデザインになっているとされています。また通常エンブレムは制服の肩に付けるのに対し、冬島隊では背中にエンブレムを入れたデザインになっています。

A級3いの風間隊は太めの斜め線の上にエンブレム全体を埋め尽くす大きな瞳が描かれたデザインになっています。風間隊はカメレオンを使った隠密作戦を得意としている事、加えて菊地原のサイドエフェクト「強化聴覚」を使う事から自分達を目で捉える事は出来ず、また自分達も目に頼らない戦い方をしているというアンチテーゼ的なデザインになっているのではないかとされています。

オペレーターが隊長という異色さと長らくスカウトに関わっていた事で緑川以外登場していなかった草壁隊ですが、そのエンブレムは鶏の身体にドラゴンの頭を持った空想上の生物コカトリスの横向きの姿を取り入れたファンタジー色強めのデザインになっています。コカトリスの後ろには渦を巻くようにコカトリスが吐いたものだと思われる火をイメージした意匠が取り入れられたデザインになっています。

2020年12月時点ではまだ隊としての戦い方や特徴は不明ですが、ワールドトリガーのエンブレムのデザインが部隊の特徴を現している場合が多い事、舞台構成が、攻撃手、銃手、狙撃手、万能型とバランスが取れている事などから様々な憶測が行われています。

A級5位でボーダーの広報部隊も担当する嵐山隊は五角形の中に星が描かれたデザインを5つ円状に並べて五角形で中央に大きな星を描くというシンプルでセンスの高いデザインになっています。他の部隊に比べて部隊の戦闘的な意味合いは薄いですがそこはやはり嵐山隊が「広報部隊である」という事が関係していると思われます。星が5つなのはオペレーターの綾辻も含めた5人のメンバーを表現しているものだと考察されています。

A級6位の加古隊のエンブレムは蝶の羽根に「K」という文字が描かれた物になっています。これは加古隊が隊長の加古のこだわりによりイニシャルがKの者を集めているという事を象徴したデザインになっていると言えます。

ちなみに加古隊はメンバー全員が女子のガールズチームであり、蝶はガールズチームである事を意味しているのではないかと考察されていますが、隊長の加古曰く「結果そうなっただけ」であり女子であるというこだわりはなく事実イニシャルがKであるという理由で空閑遊真も勧誘を受けています。或いは加古隊としてはイニシャルのKを入れたいという要望だけだし、開発部が現状ガールズチームである事から蝶の意匠を加えたのかもしれません。

A級7位の三輪隊のエンブレムは銃弾に2匹のヘビが巻き付くようなデザインをしています。これはメンバーそれぞれを現していると考えられ、銃弾が2人のスナイパーである奈良坂と小寺、2匹のヘビがアタッカーの三輪と米屋を表現しているのではないかと考察されています。

A級隊の中でもその存在がまだ不明点が多い片桐隊のエンブレムは雪の結晶が描かれた非常にシンプルな物になっています。スカウトに出ており、本編にはほぼ未登場である為、デザインの意味などは不明ですが、メンバーの1人一条雪丸が関係しているのではないかと考察されています。

ボーダー最強の部隊といわれ分類上はA級部隊である玉狛第一（木崎隊）に関しては支部の所属という事もあってか個別のエンブレムは持っておらず、玉狛支部のエンブレム（＝旧ボーダーのエンブレム）をそのまま使用しています。元々ワールドトリガー作中で三雲達が三雲隊を結成するまでは玉狛支部唯一の部隊だった事もエンブレムを持たない事に関係しているのではないかと考察されいます。

B級1位の二宮隊は元A級部隊で所属メンバーだった鳩原未来による民間人へのトリガーの横流し及び民間人と共に失踪してしまうというボーダーの規約違反により部隊ごとB級降格処分を受けたという経歴を持っている部隊です。そのような経歴から現在でも個別のエンブレムを所有・使用しています。

そんな二宮隊のエンブレムは水しぶきのように広がる王冠のようなデザインをしています。ちなみに二宮隊では戦闘服としてスーツを着用しているのに合わせてかそのデザインは白黒で統一されているという特徴も持っています。

影浦隊も元はA級6位にまで上り詰めた部隊で、隊長の影浦の隊務規定違反によってB級に降格した為個別のエンブレムを持っています。真っ黒な黒字に獣の牙のようなデザインをしており、隊長である影浦のギザギザの歯をモチーフにしているのではないかと考察されています。攻撃的な戦法を得意とする影浦隊のイメージにもマッチしたエンブレムになっています。

ワールドトリガーはキャラ人気と共にそれぞれの部隊単位での人気も高く、その影響もあってか部隊を象徴するエンブレムに関連するグッズも多数発売しています。特に缶バッチはエンブレム単独で見ればおしゃれなデザインの物も多いので人気の高いグッズになっています。

缶バッチと共に人気があるのがTシャツです。元々ワールドトリガーのエンブレムは制服に付いている影響で漫画内で動く事も考えてかデザイン、カラーリング共にド派手な物がない影響かエンブレム単体で見ればグッズに見えないと言われて人気を集めています。

ここからは既にワールドトリガーを視聴した人のエンブレムに関しての感想や評価を紹介していきます。ワールドトリガーのエンブレムは比較的落ち着いたデザインが多くグッズなどでも使いやすいという声が多いです。特に部隊によってはまだまだ若いメンバーで構成されている部隊もあるのでもっと凝ったデザインを希望した部隊もあるのではないかと考察されています。

特に結果論とはいえガールズチームである加古隊、メンバー的に影浦が決めたであろう影浦はもっと凝ったデザインだった可能性が高いと言われています。一方で、嵐山隊などは自分達の希望を出していないのではないないかなどとも考察されており、それぞれの部隊の特徴とイメージから連想するのも面白いという声も多くなっています。

また基本的にエンブレムのデザインや意味については単行本のおまけページで紹介されており、太刀川隊のエンブレムのように作中で言及のあったデザインは少なくなっています。その為、それぞれのデザインや意味合いについて各部隊のメンバーがどう思っているのか、決める時のエピソードなどが知りたいという声も多いです。

また既にエンブレムが登場しているA級部隊、現在はB級の元A級部隊以外のB級部隊がエンブレムをデザインするとなったどのようなデザインになるのか気になるという声や、既に解散してしまったA級部隊のエンブレムが気になるという声も多くなっています。部隊の特徴を現すと共にそれぞれのメンバーの思いなども聞いてみたいという声も多くなっています。

またエンブレムが出始めたタイミングの影響もあり、キャラが登場する前に先に部隊エンブレムが登場したキャラもおり、キャラの多いワールドトリガーにおいてもしっかりとチームの特色が考えられている事、ひいてはそれぞれのチームに所属するメンバーの事を考えられたデザインになっているのが良いという声も多くなっています。

同時にほぼ全ての部隊のエンブレムに戦闘員ではないオペレーターのメンバーの事も考慮されているのが良いという声も多いです。どうしても目立つ機会の少ないオペレーターだけにオペレーターもしっかり部隊の一員として考えられているというのがワールドトリガーらしいという声も多くなっています。

ワールドトリガーのエンブレムはB級部隊からA級部隊に上がると得られる特典の1つであり、A級部隊、及び元A級部隊のB級部隊にしかない特徴の1つです。それぞれの部隊は部隊のコンセプトやイメージがしっかり組み込まれたデザインになっている一方でシンプルでグッズ化もしやすいと言われる程センスの良いデザインをしていると言われています。

エンブレムのデザインや意味は主に単行本のおまけページなどで紹介されていますが、太刀川隊のように作中でエンブレムのデザインや意味について言及したセリフは少なく、それぞれのキャラが自分が所属する部隊のエンブレムについてどう思っているのかが気になるという声も多くなっています。今後描かれる可能性も十分にあるので作中での言動にも注目しながらワールドトリガーを視聴してみてはいかがでしょうか？