【Fate】ギルガメッシュがセイバーに求婚?二人の関係とその後を考察

ギルガメッシュとセイバー、Fateシリーズでも特に人気の高い重要キャラクターであるこの2人。実は求婚シーンが公式アニメで描かれています。英雄王・ギルガメッシュが、騎士王・セイバーを好きになった理由とは?セイバーは敵陣営のギルガメッシュからの求婚にどう応えたのでしょうか?王ならではの不思議な関係性や、個性的かつ強烈な「好き」の感情表現と堂々たる返答、凄まじい威力が衝突する戦闘、意外な一言と奇しくも果たされた聖杯戦争での再会。ギルガメッシュとセイバーの求婚とその後を考察します。

【Fate】ギルガメッシュがセイバーに求婚?二人の関係とその後を考察のイメージ

目次

  1. ギルガメッシュとセイバーとは?
  2. ギルガメッシュがセイバーに求婚した?好きな理由を考察
  3. ギルガメッシュとセイバーのその後の関係
  4. ギルガメッシュとセイバーの声優
  5. ギルガメッシュとセイバーに関する感想や評価
  6. ギルガメッシュとセイバーまとめ

ギルガメッシュとセイバーとは?

Fateシリーズの概要

Fateとは『Fate/stay night』というヴィジュアルノベル(ゲーム)から連なる、ゲームやアニメ、漫画などのタイトルの一部です。ギルガメッシュやセイバーなど同じ人物を基にしたキャラクターが登場したり、「サーヴァント」という歴史上の英雄や、魔術師がサーヴァントを召喚して願いを叶えるため「聖杯」を奪い合う「聖杯戦争」などの共通の設定が用いられたりする特徴があります。

ギルガメッシュのプロフィール

ギルガメッシュはFateシリーズの作品中、最多の登場数を誇る人気キャラクターで弓兵の「アーチャー」として召喚されることが多いです。サーヴァントの必殺技である「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」は、あらゆる伝説の原典となった宝具を財として収納していて、相手や状況に応じ効果的な特性を持つ武器を、いくつも同時に射出できるという、途方もない強さを有します。

また、スマホゲームの『Fate/Grand Order』では魔術師「キャスター」としても活躍し、古代メソポタミアの王としての聡慧や見識も見せました。正体は人類最古の英雄譚である『ギルガメシュ叙事詩』に記された神と人間のハーフです。人を「雑種」と呼ぶなどの傲慢な名言も目立ちますが「この世全てを所有し、統べる」存在として語り継がれ、また自認するギルガメッシュは常人とは桁違いの資質と能力の持ち主です。

セイバーのプロフィール

セイバーは最初のゲーム『Fate/stay night』のメインヒロインの1人であり、その後も多くの作品で描かれています。剣士の「セイバー」として召喚されることが多く、宝具は「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」。これは聖剣の頂点として有名な剣で、極めて強力な光のエネルギーを放出できます。彼女自身も膨大な魔力を有し、また臨機応変に戦法を調整するなど、智勇を兼ね備えた優秀な剣士です。

セイバーは、マスター(サーヴァントを召喚した魔術師)である衛宮士郎の手料理に目を輝かせるシーンも描かれた「ハラペコ王」です。しかし生前、性別を隠し男性として王位に就いたという理由で、異性からの好意に鈍い一面があります。正体は『アーサー王伝説』で有名な、円卓の騎士達の王、アルトリア・ペンドラゴン。治めた国が滅んだことを強く悔い、自戒する、まじめで清廉な人物です。

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song

ギルガメッシュがセイバーに求婚した?好きな理由を考察

ギルガメッシュがセイバーに求婚したシーンは?

最初の求婚は『Fate/stay night』の10年前を描く前日譚『Fate/Zero』での出来事です。別の陣営にサーヴァントとして召喚された2人は、巨大な敵を討つため一時共闘らしき状態になりました。本物の聖剣エクスカリバーで凄まじい一撃を放ったセイバーを、上空から眺めていたギルガメッシュが見そめます。そのシーンの以下のセリフが、ギルガメッシュからセイバーへの初めての求婚と言われています。

ヒトの領分を超えた悲願に手を伸ばす愚か者……その破滅を愛してやれるのは天上天下にただ一人、このギルガメッシュをおいて他にない。儚くも眩しき者よ。我が腕に抱かれるがいい。それが我の決定だ

後述のように、このシーンのセリフにはギルガメッシュならではの個性と、なぜセイバーを好きになったのかという理由が表れています。2回目の求婚は、『Fate/Zero』アニメ第24話「最後の令呪」で、とうとう聖杯を前に対峙した時に起きました。以下のセリフをギルガメッシュはセイバーに告げます。

剣を捨て、我が妻となれ。これより先は我のみを求め、我の色に染まるがいい。我のものになるというのなら、万象の王の名の下、この世の全てを与えてやる。誇るがいい、お前にはそれ以上の価値があると認めたのだ

ギルガメッシュがセイバーを好きな理由

既に『Fate/Zero』アニメ第11話「聖杯問答」で、ギルガメッシュはセイバーに対し「好き」の前段階位の告白をしました。セイバーとライダー(敵陣営のサーヴァント、イスカンダル)の前にギルガメッシュが現れ、酒宴となります。三者三様の王様論や聖杯への願いを語る中、ギルガメッシュは、潔癖なまでに清く正しい理想を掲げるセイバーに高らかに哄笑し、彼女の苦悩する姿を「実に我好みだ」とからかいます。

セイバーは身命を捧げた故国ブリテンの滅亡を止められなかったという理由で苦悩していました。「理想に殉じてこそ王だ」「人としての生き方など望めない」と自己犠牲的な信念と責任感を持つ彼女に、ギルガメッシュは以下のセリフを言いました。

お前は正しい。。 己が信じる道を行くが良い。
人の身に余る王道を背負いこみ 苦しみに足掻くその苦悩、その葛藤、
慰みモノとしてはなかなかの上等だ。
せいぜい励めよ、騎士王とやら
ことによるとお前は さらなる我が寵愛に値するかもな

この予言は、『Fate/Zero』アニメ第15話「黄金の輝き」で叶いました。セイバーは見事な一閃を見せて、意図せずギルガメッシュに求婚を決意させます。エクスカリバーを振うセイバーに威光があるのは、彼女が生前恋も知らず、民の希望を一身に引き受け、己に「理想」を課したからだとライダーは憂います。「なればこそ愛い」と、ギルガメッシュはセイバーが「身に余る夢」に焼かれ慟哭した涙を想像し笑います。

ギルガメッシュの特異な価値観

神の視点も持つギルガメッシュは独特な価値観を有します。『Fate/Zero』では言峰綺礼という人の苦悩に惹かれる自分に惑う聖職者を肯定し後押ししました。その愉悦が本物であれば、追い求めて幸福になればよい、と。他の王やその時代、それぞれに定められた法や戒律ではなく、ギルガメッシュは彼が本物と認めるか否かを基点に、時に「悪」と呼ばれるものさえ許容し人間達の生き様を見守るのです。

ギルガメッシュは人の身には余る、それも一度破綻したセイバーの夢を実現しようと「故国の救済」のため懸命に聖杯を求める姿を最初は娯楽として目に留めたようです。そして、セイバーの願いが本物で実際に人々の希望を背負って立つ器だと、聖剣の力を引き出したことで認めます。また、理想が叶わず滅んだ国と共に眠りについた儚さ、それでも志と輝きを失わない眩しさも好きになった理由だと考察する声があります。

セイバーよ……妄執に堕ち、地に這って尚、お前という女は美しい。奇跡を叶える聖杯などと、そんな胡乱なモノに執着する理由など見当たらぬ。セイバー、お前という女の在り方そのものが、既に類稀なる〝奇跡〟ではないか

ギルガメッシュは言葉で否定されても力で圧倒され負傷しても、楽なほうへは流されないセイバーを認めます。己の不明や欠点、信念を真摯に直視し考え戦い続けるセイバーには聖杯は要らない、そのままで価値があると考えたのでしょう。

半神ギルガメッシュと神造兵装を操るセイバー

セイバーの聖剣エクスカリバーは、人々の願いが星の内部で結晶化した神造兵装です。半神であったギルガメッシュは、人々の願いを背負い、神に与えられた力を見事に行使したセイバーに価値を見いだします。神の力を扱うことが、ただのヒトには過ぎた難事だと、知っていたからなのでしょうか?実はセイバーは、ブリテンを守護する赤い竜の概念から、魔術で作り出された存在であり、普通の人間にはない特性がありました。

ギルガメッシュ自身も神にデザインされた神造の発明品とも呼べる存在でした。古代の神々は変革していく人類に不要とされることを恐れ、人間側に「神の代弁者」を置くために両方の血を持つ王として彼を作りました。ところが、ギルガメッシュは「王道」を見極め、自分の意思で統治を始めます。彼は人間の繁栄を評価し、守護すると決めました。定めた役割から外れたギルガメッシュに怒った神々は罰を下します。

今回特に重要な逸話は、彼の友人エルキドゥの悲劇です。エルキドゥは神の思い通りにならないギルガメッシュへ罰を与え、天に連れ戻すための楔(くさび)として遣わされた人型の兵器です。激闘の後も決着がつかず、ギルガメッシュは初めて自分と対等な存在に出会えたと思い、無二の友情を育みました。しかし後に、エルキドゥは神の呪いをギルガメッシュの代わりに受けて衰弱し、目の前で土塊に還ってしまいます。

エルキドゥは、人間とは程遠い材質と目的で作られた自分を「道具」と呼びました。一方で、人間達との会話を楽しみ、自分の内面に感情が生まれると、複雑に分析し、悩み続ける繊細さも有します。エルキドゥは、強い自由意志を持つ生命に憧れていました。天罰を下す兵器でありながら、その対象たるギルガメッシュとの友情を選び、彼を人類から引き離すために製造されたのに、その人類に惹かれてしまったのです。

ヒトではない存在として作られ、人を学び人に憧れたエルキドゥ。人の身に余る理想を実現するため、人の生き方を捨てたセイバー。叶わなかった願いを本心から希求したという点が共通しています。また、その願いを曲げなかったが故に、神の、或いはモードレッド(叛逆の騎士)の反発に遭い、悲劇的な最期を迎えた点も同じです。ギルガメッシュは無二の友のためにも叶わぬ理想を望む、その葛藤と悲しさを美しいと認めたのでしょう。

ギルガメッシュは自分と友の生命と在りかたを神によって脅かされました。自分たちの操作を企み人類の繁栄をも支配が届く範囲に抑圧しようとする神々にギルガメッシュは逆らい、憎んだのです。人の身でありながら神造兵装である聖剣を御し、一心に人々のためを思い、それを使ったセイバーを清々しいとばかりに笑った理由はギルガメッシュの生前から続く神との確執にもあったのではないでしょうか?

見た目が好き?

ギルガメッシュは『Fate/EXTRA-CCC』で以下のセリフを言っています。髪と目の色、体格や見た目の年頃まで指定していますし、前半も『Fate/Zero』で語った理由と一致するため、多くのプレイヤーがセイバーを連想しました。いつからかは不明ですが、ギルガメッシュはセイバーの外見も好きなようです。

愚鈍なまでにその身に過ぎた理想を負う、金髪碧眼、小柄で凛々しい少女騎士なぞ、我の好みドストライクだ。

人類原初の王であるギルガメッシュにとって、セイバーは王様業の後輩です。約126年間も在位だった説がある古代の王と、若きモードレッドの叛逆によって眠りについた彼女では統治の長さにも差があります。ゲーム『Fate/Grand Order』で修業時代の姿が公開されましたが、聖剣を岩から抜いた際、セイバーは15歳で身体の発育が止まりました。それが内面の純真さや未熟さも際立たせて可憐に見えたのでしょうか?

ギルガメッシュは紀元前2600年頃の人物とされアーサー王の時代とは3千年程離れています。また治めた地域も、中東メソポタミアのウルクと現在イギリスがある西欧の島と異なっています。ギルガメッシュにとってセイバーはかなり後世の異なる文化圏の女性です。人類の繁栄の先を展望していたギルガメッシュは後世の人間が内面的にも外見的にも美点を有して存在したことも喜ばしかったのでは?とファンからは考察されています。

また、アニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』では、ウルクに住む人々の多くは茶褐色の髪や目で描かれました。金髪は主にギルガメッシュと、冥界の女神エレシュキガル、異国の神ケツァル・コアトルと神性の高い者ばかりでした。彼にとって金髪の人間は身近な存在としては珍しく、また自分に似た髪色として親近感も覚えやすい、好奇心をくすぐる対象だったのではないでしょうか?

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ギルガメッシュとセイバーのその後の関係

関係①Fate/Zeroでは求婚を拒否するセイバー

『Fate/Zero』アニメ第24話「最後の令呪」の求婚シーンで「美しい」とギルガメッシュに言われたセイバーは嫌そうに顔をしかめます。剣を捨てて妻になれと求婚されますが怒り出します。さらにギルガメッシュが彼の「決定」への返答を求めると強く拒否。なぜ、ここまで話が決裂したのでしょうか?

ギルガメッシュは求婚する最中にもセイバーへ攻撃しています。宝具で出した剣を刺し、倒れて血を流すセイバーへ「地に這って尚」美しいと告げたのです。騎士には侮蔑にも聞こえる状況です。セイバーが求婚を拒否すると「痛み」で躾けると言いさらに武器の数を増やします。これは、貴婦人への献身を尊ぶ騎士道精神に溢れた『アーサー王伝説』の源であるセイバーにとって、求婚とは認められない行為だったとファンからは考察されています。

この世の全てをもとより所有すると豪語する、古代・原初の王ギルガメッシュの「好き」という感情表現は、約3千年後の中世に清廉な治世を目指した騎士王と呼ばれる女傑には理解されなかったようです。また、ギルガメッシュが求婚中、セイバーが大切にしてきた信念や、彼女が縋る聖杯を否定する言葉を混ぜたことも、「戯れ言」と一蹴された理由だと言われています。

ギルガメッシュは、セイバーが「妄執に堕ち」て、価値のない聖杯を求めていると説きます。セイバー自身に既に価値があると褒め、聖杯ではなく自分を求めれば、世界のすべてを与えると宣言します。しかしセイバーは、責任と悲劇を背負った王であるため、その選択はできません。

このシーンの直前、セイバーは円卓の騎士であったランスロットと戦いました。彼はバーサーカー(狂戦士)のサーヴァントとして召喚され、碌に会話が成り立たないまま激しい攻撃を仕掛けてきます。ランスロットはアーサー王の妃ギネヴィアとの不義で、円卓を分裂させた人物とされています。セイバーは生前も気にかけつつ信じていた相手から深い怨恨を向けられていると思い、改めて自分を責めます。

かつての仲間の荒れ狂う姿をみて、あの円卓一の騎士であったランスロットを自分はこうまで追い詰めたのか、とセイバーは自問します。ランスロットを討って、セイバーは「償い」のためにも、聖杯をとると決意します。セイバーは円卓の分裂も、ブリテンの滅亡も、裏切った側ではなく、王として足りなかった己の過ちと捉えています。

理想を掲げた騎士として、仲間や民を滅びに「追い込んだ」王として、その自負を捨てることは、セイバーにはできません。生前、努力しても届かなかったからこそ、奇跡をもたらす聖杯に縋ったのに、ギルガメッシュは妄執だと断じます。それはブリテンの人々の苦悩や死を重く、自身の咎として背負っているセイバーにとって彼女の人生や信念そのものを否定するに等しい言葉でした。

ギルガメッシュの一方的な求婚と、セイバーの頑なな拒否は、セイバーのマスター、衛宮切嗣の登場で中断されます。彼は令呪を行使し、セイバーの意思に反して、聖杯を破壊させます。この時、聖杯の中にあった呪いの泥を浴びて、ギルガメッシュは受肉を果たします。

関係②Fate/stay nightで再会

『Fate/stay night』は、ゲームの3つのルートの内、最もセイバーとギルガメッシュの関係を深く描いた「Fateルート」を中心に、2006年にアニメ化されました。セイバーがメインヒロインであり、ギルガメッシュはラスボスの立ち位置です。受肉していたギルガメッシュには、前回の聖杯戦争の記憶と、セイバーへの10年越しの執着があり再び求婚します。

今回のギルガメッシュの求婚には、前回にはなかった要素が含まれます。自分のように、セイバーにも聖杯の泥を呑ませ、受肉させようというのです。嫌がられても実行するし、その苦しむ姿を楽しみにしていたと、傲慢に言い放ちます。一方的ではありますが、共に「第二の生を謳歌しよう」と、ポジティブさも見せています。

しかしセイバーは、サーヴァントを受肉させた聖杯の中身が気になります。実は聖杯は、1930年頃の第三次聖杯戦争の際に呪われていて、その中身を浴びたサーヴァントは、悪しき状態に転化し、汚染に耐えきれなければ自我を保てません。では、このギルガメッシュも正気ではないのかと、セイバーは疑います。ここで、ギルガメッシュの名シーンとして有名なセリフが出てきます。

英雄とはな、己が視界に入る全ての人間を背負うもの。―――この世の全てなぞ、とうの昔に背負っている

そして、セイバーの足を掴んで宙に持ち上げ、聖杯の泥を呑んで自我を失う前に、「婚姻を決めておくか」と告げます。セイバーも王としての矜持を見せます。

ギルガメッシュ。私は誰のモノにもならない。私は既に国の物だ。この身は、女である前に王なのだから

セイバーはギルガメッシュの顔を足蹴にします。これに激怒したギルガメッシュは、もう一つの強力な宝具、「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」を放ちます。セイバーも、エクスカリバーの鞘に宿る力「全て遠き理想郷(アヴァロン)」で自身を守護し、ギルガメッシュを袈裟懸けに斬ります。勝敗が決した後の場面も、求婚にまつわるシーンとして有名です。

「手に入らぬからこそ、美しいものもある」と穏やかに呟いて、ギルガメッシュはセイバーの頬にそっと右手を添えて、消えていきます。この時セイバーは目をそらさず、またギルガメッシュの手からも逃げませんでした。

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ギルガメッシュとセイバーの声優

ギルガメッシュの声優は関智一

ギルガメッシュを演じる声優は関智一です。アトミックモンキーに所属し、『機動武闘伝Gガンダム』で主人公を演じて以降多くの作品で名演を重ね、『ドラえもん』のスネ夫役を継いでいます。少年から青年だけでなく『プリキュア』の妖精役など様々な声を出せ、シリアスもギャグも見事に演じ分ける声優と評価されています。

関智一は最初にギルガメッシュを演じる時「星々に語りかけるように喋ってください」と指導されたそうです。また、古代オリエント博物館の公式音声ガイドを担当した際には、『ギルガメシュ叙事詩』を朗読したアプリ&オーディオブックが、Fateファンを中心に大きな話題になり、続編の『エヌマ・エリシュ』と『洪水物語』も発売されました。

セイバーの声優は川澄綾子

セイバーを演じる声優は川澄綾子です。1996年に代々木アニメーション学院賞を受賞し、多くのアニメやゲームなどでヒロインを演じています。ナレーターや歌手としても活動し、3歳からピアノを習っていたため、作詞作曲や演奏など、音楽面から作品に携わることもあります。声優仲間に料理を教えるほどの達人で、能登麻美子などの多くの後輩から慕われているようです。

関智一とは『頭文字D』以来、恋人役での共演も多く、アニメ『のだめカンタービレ』でもヒロイン・野田恵と、ヒーロー・千秋真一をそれぞれ演じました。同作品の韓国版ドラマの吹き替えを担当した際の「愛し合っているのに付き合ったことはないです」という関の発言が、2人のコンビ愛を表現していると話題になりました。

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ギルガメッシュとセイバーに関する感想や評価

英雄王ギルガメッシュが、他のFate作品でも様々な面を見せる人気キャラクターであるため、求婚シーンが可愛いという肯定的な意見もありました。ヤンデレとは、相手を好きなあまり精神的に病んでいるような言動をとってしまう、という状態を主に指す言葉です。どうしても手に入れたいから、強硬な手段や高圧的な態度で、相手に拒否させないようにした、という不器用な全力の求婚だったのかもしれません。

一方、ギルガメッシュの求婚はセイバーが受諾した時点で、彼の関心の対象ではなくなってしまうという、矛盾も透けて見えたシーンだったと受け止めた人もいます。ゲーム『Fate/unlimited codes』では、セイバーを倒した後に興味を失い、聖杯の泥を呑ませて壊れていく過程を楽しもうとするギルガメッシュが描かれました。その時、セイバーが自分に刃向かっていたからこそ輝いて見えたのだと言っています。

また、ギルガメッシュはセイバーを、自分の所有すべき「世界の財」とみなして、手に入れる価値を見いだし、執着したのだという解釈もありました。ギルガメッシュは半神であり、人間そのものに価値はなく、その成果や作ったものに価値を見いだす特異な人物でした。しかし、セイバーという人間は例外的に収集したくなったのでしょうか?ギルガメッシュの求婚シーンが「好き」という恋愛感情に基づくものか、疑問視されています。

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ギルガメッシュとセイバーまとめ

Fateシリーズのアニメとゲームを中心に、ギルガメッシュからセイバーへの求婚シーンを振り返ってみました。なぜ好きなのか、という理由を探っていくと、2人の王としての在りかたの違い、それぞれの個性的な魅力が際立ちます。

多くの求婚は拒否されて終わっていますが、ギルガメッシュがセイバーに求婚するシーンが好き、という人達がいる理由も、2人の主義や信念に深みがあるからなのかもしれません。ぜひ一度二人の関係に注目しながらFateシリーズを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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