【Fate】腹ペコ王で可愛いセイバーの魅力を紹介！凛々しい画像やシーンまとめ

『Fate/stay night』は『月姫』や『空の境界』などで知られるTYPE-MOONから2004年に伝奇活劇ビジュアルノベルというジャンルでコンピューターゲーム用に発売されました。当初は成人向けゲームとしての展開でしたが、大ヒットしたことにより全年齢版として修正、新エピソードを加えた『Réalta Nua』が家庭用テレビゲームを始めとした媒体で展開されています。シナリオの内容、濃さにより「Fateは文学」とも言われています。

2006年からは「Fate」ルートであるセイバーを軸にしたルートがアニメ化されます。その後2010年に凛ルートである「Unlimited Blade Works」が劇場版として公開されました。2014年秋には「Project Fate/stay night」が始動し、再度凛ルートの「Unlimited Blade Works」を全24回のテレビアニメとして放映、2017年からは最後のルートである桜の「Heaven's Feel」が全3章として劇場版化され第3章は2020年春に公開予定です。

Fateは3つのルートの中で、サーヴァントの役割が1つずつ異なっており膨大なシナリオとなっています。ルートの順番も固定されており、最初に攻略することとなるセイバールートでは彼女が聖杯を求める理由と救われるルートであり王道の恋愛も軸として描かれます。凛ルートでは裏切りやルール破りによって敵味方が変化し士郎が自分自身を見つめなおすこととなり士郎ルートとも言われます。

桜ルートでは聖杯とはというそもそもの疑問と聖杯戦争が起こった理由というFateの核心に迫るストーリーです。また本来メインヒロインと言っても過言ではない役割を果たすキャラクター、イリヤのルートがシナリオの量の関係で入れることができなかったためにこちらに組み込まれています。この3種以外に40のバッド・デッドEDがありそれらを迎えると「へんてこヒントコーナー」と言われるタイガー道場に飛ばされることとなります。

今回はその中で「Fate」のヒロイン、セイバーというキャラクターについて詳しくご紹介していきます。まず、Fateにはサーヴァントと呼ばれるマスターによって召喚された英霊が存在します。サーヴァントはセイバー(剣士)・アーチャー(弓兵)・ランサー(槍兵)・ライダー(騎兵)・キャスター(魔術師)・バーサーカー(狂戦士)・アサシン(暗殺者)という7つのクラスがあり、その英霊に合う属性になって召喚されます。

英霊が属しているため、各サーヴァントには真名があるのですが、それを知られることは弱点や宝具も知られ不利となるため基本的に隠して戦っています。

そんなセイバーの真名はアルトリア・ペンドラゴンです。世界的にも有名なイングランドのアーサー王伝説のその人なのです。アーサー王は男性となりますが、Fateの作品内女の子のキャラクターとなります。カリバーンを抜いた少女アルトリアが男性と偽りアーサーと名乗ることで王となりました。彼女の成長はそこで止まります。英霊は全盛期の姿で召喚されるため、セイバーはまだ若い少女の姿でサーヴァントとなるのでした。

召喚にはその英霊の聖遺物を使うのですが、Fate/stay night時の第5次聖杯戦争では召喚をしていない士郎の元に現れることとなりました。その理由は、前回の第4次聖杯戦争にて、冬木の街が災害に見舞われ家族を失った際に助けてくれた衛宮切嗣によって「全て遠き理想郷(アヴァロン)」を体内に埋め込まれたためです。

セイバーは最優のサーヴァントとされており、セイバーを求めて召喚をするマスターも多くいます。今回の聖杯戦争でも凜は当初セイバーを召喚することを望んでいました。しかし召喚したのはアーチャーであり、凜は失敗したと嘆き、士郎がセイバーを召喚したと知るとなんであんたが、と怒ってもいます。凜がアーチャーを召喚したのは失敗ではなく聖遺物により必然的なものだったのですがその理由は凛ルートで明らかになります。

実際とても強い魔術師の家系で本人の実力も相当な凜が召喚していれば、本来の強さを持つセイバーとなるはずでした。しかし、未熟で魔術師とも呼べないような士郎の元に召喚されたためその能力は十分発揮できません。セイバーが腹ペコ王と言われる理由もここにあります。基本的にサーヴァントはマスターの魔力供給によって本来の力を得るのです。そのため基本的に食事や睡眠は必要ありません。

しかし、士郎には十分な魔力がないためセイバーはそれを補うためにかなりの量の食事をし、傷を癒すために眠る必要があるのです。とはいえ、士郎や桜の料理の腕前には定評があるため魔力供給の枠を超えて食べており、士郎からも疑問視されています。そんなところがより腹ペコ王と言われる原因ともなってしまいました。

セイバーの宝具は3種類あります。まずはもっとも有名なアーサー王伝説に欠かせない聖剣、「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」です。こちらは使用した者の魔力を光に変え、究極の斬撃を与えることができる技です。しかし1回の魔力の使用量はとてつもなく、頻繁に出せるものでもないため、普段はもう1つの宝具を使用します。

それは「風王結界(インビジブル・エア)」というものです。剣に風をまとわせて光の屈折を変化させることで剣自体が見えなくなるのです。そのため、対戦相手は間合いどころかどんな武器を使っているかも知ることは出来ないのです。セイバーというクラス上、基本的には剣を用いるためそのような予測をすることしかできずセイバーに有利な状態で戦うことができるのです。

また、第3の宝具は士郎に埋め込まれている「全て遠き理想郷(アヴァロン)」です。こちらはルートによってはセイバーに返還されることはありません。このアヴァロンによって、士郎は何度も命拾いをすることになるのです。セイバーと契約している限り、アヴァロンが発動しセイバーとの距離に応じて回復量が変化します。セイバーが士郎に触れれば、致命傷であっても回復することができるのです。

また、宝具以外にも精霊の加護も受けています。水の精霊の加護により、セイバーは水面に沈むことなくその上を渡ることが可能です。沈むことがないため、実はセイバーは泳げません。続編ともいえる『Fate/hollow ataraxia』では泳ぎを教わるシーンも出てきています。他にも、仕立てや髪結いの精霊の加護も受けていると語っています。

ここからは腹ペコ王、セイバーというキャラクターの魅力についてご紹介していきます。まず、負けず嫌いという性格です。凜と士郎とバッティングセンターに行った際は負けては再度勝負を挑む、ということを繰り返し一向に勝つことができないのに諦めない姿に凜は呆れていました。TYPE-MOONキャラクターが登場する番外編アニメ『カーニバルファンタズム』でもレースやビーチバレーで絶対に勝つべく闘志を燃やしています。

また、女性であるということがコンプレックスになってもいます。彼女の実力は性別など関係ないぐらいのものなのですが『Fate/Zero』では女性であるために切嗣とうまくいかず、またstay nightでもかわいい女の子だからと守ろうとする士郎に反抗する姿が見受けられます。そのコンプレックスがより、彼女の負けず嫌いさに拍車をかけているのです。

また、生真面目で丁寧な姿勢も魅力の1つです。マスターである士郎や切嗣はもちろん、敵である他のマスターやサーヴァントにも敬語を使います。また、騎士道精神を大切にしており正々堂々とした勝負をします。その姿勢に対する反応は様々で、Zeroでセイバーの手に呪いの傷を負わせたランサーでしたが、セイバーの実直さに感銘を受け、共闘する際に枷にならないようにと傷の原因である自身の宝具の1本を折っています。

セイバーとしてもその行為に驚き、感謝すると同時に後日正々堂々と勝負することを約束しました。しかし迎えた勝負の時、暗躍する切嗣の影響もあり途中でランサーが自害する結果となりました。セイバーはそんな状況を作った切嗣をマスターとは言え許せないと憤っています。そんな委員長体質のセイバーはZeroでは合わない者が多くいましたがstay nightでは士郎、凜、アーチャーたちとうまくやっていけるようになりました。

また、セイバーが聖杯戦争に参加する理由、そして願いの内容にも彼女のキャラクター性が色濃く出ています。少女であったアルトリアは自分の愛する国ブリテンを救うためにカリバーンを抜きました。生真面目な彼女は完璧な王となるべく人生を捧げます。しかし、彼女のやり方は徐々に円卓の騎士たちと相いれないものになっていきます。そして後に息子であるモードレッドに反旗を翻されることとなってしまうのです。

セイバーは自分よりも王に相応しい者がいるのではないかと思っていました。そんな彼女の思いは最後の戦いであるカムランの戦いでより強くなるのです。多大な犠牲者を出した戦いの後、セイバーは選定のやり直しを望みます。そして聖杯戦争へと挑むこととなりました。Zeroでは絶望のままに再度カムランの丘へ戻ってしまいますが、stay nightでは士郎との関わりを経て救われ、王として最期を迎えることとなります。

ここからはセイバーの画像を載せていきます。まず最初は冬の制服姿のセイバーです。セイバーの普段着は凜から借りた白シャツに青い膝丈スカートです。元の服も青いロングのドレスに甲冑のため、このようなミニスカートは珍しい姿の画像です。

こちらはアイリのドレスを着ているセイバーの画像です。青を基調とする服やかっちりした姿の多いセイバーの大人っぽいドレス姿が新鮮な画像です。普段お団子にしている髪をハーフアップにし、照れている表情がかわいいセイバーです。

次はカーニバルファンタズムに出てくるキャラクター、猫アルクとのコラボ画像です。ショートパンツ姿でいつもよりカジュアルなセイバーがかわいく、ポップな印象を与えます。

セイバーはサーヴァントであるがゆえに、士郎と結婚することはできません。それでも、そんな明るく幸せな未来のシーンを見たいというファンの気持ちにも答えた花嫁姿のセイバーです。こちらのセイバーはフィギュア化もされました。

騎乗スキルを持つセイバーはZeroではバイクを乗りこなします。アイリをマスターだと思わせるように基本的に彼女と行動を共にするセイバーですが、キュイラッシェでアイリの前に現れる姿はまるで姫を助けに来る騎士のようにかっこいいシーンです。

セイバーは士郎とのデート時などで少女らしい姿を見せることはありますが、騎士であり王であるため物語の中で笑顔を見せたりはしゃぐことはそこまで多くはないキャラクターです。そのためこちらの画像の様なきりっとした表情が多いのです。また、このような凛々しい姿こそ彼女の美しさが際立ちます。

ここからは、腹ペコ王セイバーの活躍をシーンの画像と共にご紹介します。まずはstay nightでのランサーとの戦いです。相性はセイバーが有利、そんな状況にランサーは一撃必殺の宝具「突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)」を放ちます。心臓を貫くという結果が先に来る因果の逆転した宝具ですがギリギリのところで避けており心臓は外れました。マスターが士郎のためパラメータが下がっているとはいえ幸運や俊敏さが味方したのです。

セイバーは柳桐寺に急ぐ中、その門を守るアサシンと出会います。アサシンはキャスター自身が召喚するというルール破りな方法により、本来呼び出されるはずのハサン・サッバーハではない架空の英霊が憑依する形になりました。真名は佐々木小次郎という現実世界でもっとも有名な剣士の1人ですが作中では架空の人物となっています。また、召喚の触媒となった門を離れることは出来ず来るものを拒むための駒としてのみ召喚されました。

アサシンは強い者と対戦することを望んでいます。そこに現れた剣士であるセイバーに彼は勝負を申し込みました。今回呼び出されているサーヴァントの中では最高の剣技を誇る彼は万全な体制のセイバーと互角に勝負します。そして俊敏さも加わる「燕返し」を放ちますが、それよりも早く動いたセイバーに斬られてしまいます。アサシンは殺すことを目的としていないためセイバーとの戦いに満足して息を引き取りました。

セイバーとバーサーカーの戦いはストーリーの大きなポイントとなるシーンです。まずはstay nightのバーサーカーとの戦いをご紹介します。イリヤのサーヴァントであるバーサーカーの真名はヘラクレス、「十二の試練（ゴッド・ハンド）」により11回までは自動蘇生できる能力を持ちます。最強と言われるキャラクターのヘラクレスを前にセイバーたちはなすすべがありませんでした。しかし、ある秘策によって打ち倒すのです。

そのためには足止めが必要でした。そこでアーチャーが足止めすることとなります。その間に凜はセイバーと士郎の魔術回路を繋げるのでした。その試みは成功し、選定後に折れてしまったはずのカリバーンを投影することができます。そのカリバーンを使い、セイバーと士郎はバーサーカーを倒すことに成功するのでした。セイバーと士郎の距離が一気に縮まるシーンでもあります。

キャスターのマスターである葛木宗一郎との戦いはセイバーが苦戦を強いられることとなりました。人間ながらも暗殺者であった彼はそこで培った特殊な暗殺拳を使用します。さらにキャスターの魔力により強化が加わっているためサーヴァントのことも倒すことが可能な強さを持っていました。セイバーもその俊敏さ、強さに怯みます。UBWルートにおいてはセイバーを戦闘不能状態にしました。

Zeroにおいて召喚されたキャスターの真名はジル・ド・レェでした。ジル・ド・レェは個性的なキャラクターの多いZeroの中でも特に異彩を放ちます。彼はジャンヌ・ダルクと再会することを願い、似ているセイバーをジャンヌだと勘違いし付け狙います。その一方、召喚したマスターである猟奇殺人者、龍之介に協力し魔力供給も兼ねて大量虐殺を行いました。状況を案じた監督役の璃正は各マスターにキャスター討伐命令を下しました。

キャスターは冬木市の中心を流れる川に巨大な海魔を召喚し暴走し始めます。狂気によって暴走するバーサーカーの邪魔も入りマスターやサーヴァントは苦戦を強いられました。しかし、前述の通りランサーはセイバーの枷となっていた呪いを解くため槍を折ります。そこでセイバーは本来の力を取り戻し、エクスカリバーを発動させ討伐成功となります。キャスターはその光をジャンヌから受けた祝福を重ね、消滅していきました。

そんなセイバーを演じるのは川澄綾子さんです。ゲーム、アニメでのセイバーだけでなく大人気スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order -First Order」では派生したアルトリアのキャラクターが多く登場します。ベースは同じでもクラスも異なりセリフやテンションもそれぞれ異なる多数のアルトリアを演じています。

川澄さんの声優としての活動はSME声優オーディションで代々木アニメーション学院賞を受賞しアニメ『逮捕しちゃうぞ』第33話にて、婦警D役を演じたことから始まりました。その後多数の役柄を演じることとなります。実力も評価されており、声優の本多知恵子さんの没後、『夏目友人帳 陸』の笹後、『それいけ!アンパンマン』のマゴマジョなどの役柄を引き継ぐこととなりました。

セイバー以外のキャラクターとしては、『のだめカンタービレ』の野田恵、『RAVE』のエリー、『ゼロの使い魔』のアンリエッタ・ド・トリステイン、『ジョジョの奇妙な冒険』のエリナ・ペンドルトンなどを演じています。野田恵役では自身の作詞作曲の経験も活かし、「のだめオーケストラコンサート」にて「おなら体操」の弾き語りを行いました。

どのルートでもかわいい、凛々しいといった魅力を持つなセイバーですが、自身のルートではより魅力的なシーンを多く見ることができます。士郎とのデートでライオンのぬいぐるみを気に入ったり、おいしい紅茶を飲んだり、普通の女の子の様な一面が垣間見えるシーンが描かれました。士郎との交流で徐々に救われていき表情にも変化が現れます。そんな姿に尊いという感想が多くあります。

また、セイバールートのリメイクを望む声も多く上がっています。セイバールートのテレビアニメはUBWからとは違う会社で制作されており、今から10年以上前の作品となります。そのため、劇場版の3部目が終わったタイミングでリメイクの発表がされるのではないかと期待するファンも多くいます。

セイバーというキャラクターのかわいい魅力や強さが伝わりましたでしょうか。まだ未鑑賞でかわいいセイバーが見たい方は第1作目のアニメ、かっこいいセイバーが見たい方はZeroがおすすめです。劇場版では今回ご紹介したセイバーの真逆の姿を見ることができます。3部目はこれからとなりますので、ぜひ合わせてご覧ください。