2020年11月24日公開
2020年11月24日更新
【エヴァンゲリオン】パイロットになる条件とは?チルドレンと呼ばれる理由も考察
新世紀エヴァンゲリオンの中でも分かりにくいとされているのがエヴァのパイロットになる条件です。パイロットに選ばれた子供達はチルドレンと呼ばれる事、母親がいない事、年齢が14歳である事など共通点があると言われる一方で整合性の取れていない部分もあると考えられています。今回はエヴァのパイロットに選ばれる条件と理由について、元々明かされていた設定とファンによる考察を含めてまとめて紹介していきます。
目次
エヴァンゲリオンのチルドレンとは?
新世紀エヴァンゲリオンにおいて汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンのパイロットにそれぞれ与えられるコードネームとして登場するのがチルドレンです。今回はそんなチルドレンと呼ばれるパイロットになる為の条件をまとめて紹介していきます。
新世紀エヴァンゲリオンの作品情報
新世紀エヴァンゲリオンの概要
新世紀エヴァンゲリオンは1995年から1996年にかけて放送された日本のアニメ製作会社GAINAX(ガイナックス)のオリジナルアニメです。放送当初はそこまで高い人気を持たなかったものの、最終回付近の衝撃的な展開は様々な物議を醸し、結果的に高い人気を獲得した作品になっています。最終回を別視点で描いた劇場版を持って完結した後、設定とストーリーを再構築した新劇場版として新たな展開が行われています。
1990年代後半を代表する作品となった新世紀エヴァンゲリオンは後の作品に大きな影響を与えたと考えられており、後々にカテゴリー化される「セカイ系」の走りであるとされる点、エヴァンゲリオンの再放送がきっかけとなって爆発的に増えた「深夜アニメ枠」など、主題歌であった「残酷の天使のテーゼ」が長年カラオケのアニメソングの定番となるなどその影響は多岐に渡っています。
新世紀エヴァンゲリオンのあらすじ
出典: https://festy.jp
大災厄セカンドインパクトによって世界人口が半分に減少し地球環境も大きく変化した世界。それまで別居していた父、碇ゲンドウに第3新東京市に来るようにと言われた主人公碇シンジは汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンのパイロットとして襲来する謎の敵「使徒」と戦う事を命じられます。シンジの戸惑いをよそに戦いは激化していきその中でシンジは様々な事を経験する事で自らエヴァンゲリオンのパイロットになる事を選びます。
チルドレンとはエヴァに搭乗するパイロットのこと
汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンは通常のロボットアニメに登場するロボットと違い、パイロットを選ぶ存在として描かれています。その為、エヴァンゲリオンのパイロットに選ばれるとその順番ごとに「○○チルドレン」と呼ばれる事になるのです。劇中では綾波レイが「ファーストチルドレン」、アスカが「セカンドチルドレン」、シンジが「サードチルドレン」と呼ばれています。
新劇場版においては呼び方こそ変化しておりそれぞれに「第○の少年(少女)」となっていますが意味合いは一緒で○の部分にはパイロットになった順番の数字が表記されています。
エヴァンゲリオンのパイロットになる条件とは?レイの謎も考察
エヴァのパイロットの条件は母親と年齢?
エヴァンゲリオンのパイロットに選ばれる条件はいくつか明かされていますがその中でも1つ重要な要素になっているのが「母親」の存在です。そもそもエヴァンゲリオンの操縦には人が愛情を抱く時に使うとされる「A10神経」を通してコントロールを行うという仕組みが用いられており、誰でも起動する事ができるわけではありません。
出典: https://qetic.jp
エヴァンゲリオンにはコアと呼ばれる部分があり過去の実験により、それぞれに碇シンジの母親の碇ユイ、アスカの母親のキョウコがエヴァンゲリオンのコアに取り込まれており、結果的に彼らがパイロットに選ばれる事になったのです。逆にいえば基本的にはそれぞれに該当するエヴァンゲリオン以外を起動する事は出来ません。
もう1つ条件と言われていたのが「年齢が14歳」であるという事です。シンジ、アスカはもちろん綾波レイもデータ上年齢14歳であるとされていた為で渚カヲルのみが「例外的に」年齢が15歳であると表現された事から年齢が条件として意識されていたと考えられています。ただし年齢については母親の場合と違い詳しい言及がなされていません。
綾波レイが複数のエヴァに搭乗できる理由
基本的にはエヴァンゲリオン1つにつき1人のパイロットしかいませんが、例外的な存在と言えるのが綾波レイです。綾波レイはその出自の関係により複数のエヴァンゲリオンの操縦が可能で、旧劇場版でも少なくとも零号機と弐号機を起動しようとした姿が描かれています。
新劇場版では設定が変わっている可能性がある?
アニメ版、旧劇場版でも代表的な設定であったエヴァンゲリオンのパイロットの条件が「母親がいない事」「14歳という年齢」であった事ですが理由が不明瞭な点も多かった為か、新劇場版では変更されている可能性があります。というのも特例的だったはずの綾波レイ以外にも複数のエヴァンゲリオンのパイロットをするキャラクターが増えている事、アスカ専用の初の弐号機を新劇場版新キャラクターマリが操縦するシーンがある為です。
元々新劇場版は設定も「再構築(リビルド)」するという発表がされている事からアニメ版、旧劇場版で登場した設定がそのまま通用しない場合もあるのです。一方で完全に元の無視しているというわけでもなく、劇中の年代が14年後になった「Q」でもパイロットの見た目は14歳のままで固定される「エヴァの呪縛」という設定が登場していたりもしています。
エヴァンゲリオンのパイロットがチルドレンと呼ばれる理由
チルドレンが複数形の表現の理由は不明
少なくとも原作であるといえるアニメ版、旧劇場版においてエヴァンゲリオンとパイロットは基本的には1対1の関係であるというのが一般的な認識です。にも関わらずパイロットには「チルドレン(children)」と複数形の言葉が当てはめられています。エヴァンゲリオンとの関係性を示すのであれば単数形の「チルド(child)」にするのが妥当なのではないかという声も上がっています。
結論から言うと表現がチルドレンである理由については公式からの情報はない状態で理由は明らかになっていません。
チルドレンが複数形の表現の理由とレイが関係している?
ファンによる考察ではいくつかの説が考えられていますがここでも関係していると考えられているのがエヴァンゲリオン最初のパイロットである綾波レイの存在です。ネタバレすると綾波レイは人造人間であり、身体のストックが作られておりいわば「複数存在している」とも言える状態にあります。つまり元々はパイロットに対しての呼称ではなく「複数の綾波レイ」を指してチルドレンと呼ばれたのではないかと考察されているのです。
或いはもっと単純に複数いるパイロットの総称としてチルドレンと複数形にしたのではないかとする考察もあります。アスカが4歳の時点でエヴァンゲリオンの2番目の適合者に選ばれるなど早い段階でパイロットが複数になる事は想定出来たとも考えられているのです。他にも様々な考察がありますがこの2つが根強い人気を誇る考察になっています。
エヴァンゲリオンのパイロットと機体の種類一覧
パイロットと機体一覧①初号機
作中でも1番多く活躍が描かれたのが主人公碇シンジがパイロットを務めるのが初号機です。上記でも紹介したように初号機のコアには碇ユイが宿っています。元々はテストタイプ(実験機)として製作されたものでありまた碇ユイの息子を守ろうとする思いの強さに所以すると言われる「暴走状態」に度々陥っているという特徴もあります。カラーリングは紫を基調としており要所に黄緑とオレンジが使われています。
何度か暴走した後、第14使徒ゼルエルを捕食した事で稼働限界時間が無制限になるなどしています。新劇場版でも基本スペックや設定は変わっていないもののカラーリングが一部変更された他、それまでの覚醒とは違った覚醒「疑似シン化第1覚醒形態」という覚醒も見せています。
パイロットと機体一覧②弐号機
アスカがパイロットを務める弐号機は旧版、新劇場版共に一番変化が大きいエヴァンゲリオンです。零号機、初号機で得たデータをベースにした量産型エヴァンゲリオンの最初の1体で量産型に先行して作られたという経緯を持っています。このような経緯から登場は物語中盤以降となっており、3体目のエヴァンゲリオンとして活躍しました。
同時にエヴァンゲリオンのパイロットの法則が1番歪められているエヴァンゲリオンでもあり、旧版ではアスカ亡き後には渚カヲルが、新劇場版ではマリがそれぞれに操縦している描写も見られています。新劇場版では先行量産型という性質故か初号機などが持たない裏コード「ビーストモード」を搭載していた他、Qではそれまでの戦いで失われた部位を機械パーツで補強した「改2号機」として登場しました。
パイロットと機体一覧③零号機
綾波レイがパイロットを務める零号機は元々はプロトタイプ(試作機)として初めて開発されたエヴァンゲリオンです。試作機という特性上元々実戦に投入する予定はなかった為、装甲や装備などの点で他のエヴァンゲリオンに劣っていましたが実戦配備される際に一部補強されています。新劇場版では改装後はより弐号機に近い装備を装着される事になりました。
パイロットと機体一覧④参号機
アニメ版・旧劇場版と新劇場版で扱いそのものが変わっているのが参号機です。アニメ版ではシンジの親友となっていた鈴原トウジがパイロットとして搭乗した機体でした頭部のパーツ以外は弐号機と同様の物が使用されており、移送中に第13使徒に寄生されていた事に気づかずに起動した為に、正規の実戦配備を1度もされる事なく破壊されるという結末を迎えています。
新劇場版でも使徒に寄生された結果破壊されるという流れこそ変わっていませんが、起動実験用のパイロットは志願したアスカが担当しています。アスカについては上記シーンが描かれた「破」の時点では生存こそ確認されたものの五体満足かどうかも不明の状態でしたが、続編となるQではエヴァの呪縛故に変わらない姿で登場しました。
パイロットと機体一覧⑤仮設5号機
新劇場版にて初登場したエヴァンゲリオンの1体が仮設5号機です。パイロットは新劇場版で初登場した新キャラクター、マリが担当しています。名前に「仮設」とあるように元々汎用的に作られる他のエヴァンゲリオンシリーズとは異なり、所属するベタニアベースに封印された第3の使徒の封印監視を目的に急ごしらえで作られたという経緯を持つエヴァンゲリオンになっています。
このような経緯で作られたエヴァンゲリオン故に形状も他のエヴァンゲリオンとは異なり4足の多脚型である他、起動時にパイロットに苦痛を伴う、パイロットの動きが制限されるなど様々な制約を持った物になっています。
パイロットと機体一覧⑥Mark.6
新劇場版:序のラストシーンにて初登場したエヴァンゲリオンがMark.6です。パイロットは渚カヲルが担当しています。序での登場時点では建造中のエヴァンゲリオンであり「真のエヴァンゲリオン」としてゼーレによって開発されていました。破の終盤に完成しサードインパクトを起こしかけていた初号機をカシウスの槍で停止させる活躍をしています。
パイロットと機体一覧⑦第13号機
新劇場版:Qで初登場した特異なエヴァンゲリオンが第13号機です。カラーリングなどは初号機をベースにしてますが大きな特徴として「ダブルエントリーシステム」を持ち、2人のパイロットで操縦する形になっており、劇中ではシンジとカヲルが2人で操縦しました。Qにおいて初号機に乗れなくなったシンジが代わりに搭乗した機体になっています。
エヴァンゲリオンのパイロットに関する感想や評価
エヴァンゲリオンってパイロットの条件が母親のいない14歳で
— 平平平平平平🎏赫月#5 (@Tqira_) June 19, 2019
シンジくんのお母さんは初号機の試運転の時に乗ってそのまま居なくなったんだよ そして初号機に乗れるのはシンジ君だけ
そうゆうことだよねってこと
ここからは既にエヴァンゲリオンを視聴した人のパイロットに関しての感想・考察を紹介していきます。エヴァンゲリオンはパイロットに関して以外も含めて設定の不明点も多く様々な考察が行われていますがその中でも様々な考察が行われているのがパイロットの条件です。母親がいないという共通点や年齢についてなどが主な条件であるとされている一方で一部にはそれらの条件に否定的な考えを示す考察もあります。
てかエヴァのパイロットの条件ってあるけどさ、あれ新劇場版でも同じって言いきれないよね?
— 通りすがりの暇人 (@himadesuyoon) April 22, 2020
やっぱ条件違う感じ?
母親の設定に関しては旧劇場版までの時点では確信的な考察が多かったですが年齢については不明点が多くなっていました。新劇場版では母親の設定すらも不明瞭になり、或いは設定が変わっているのではないかとさえ考察されています。様々な機体に乗ろうとする描写がある一方で時間の経過で乗り換えているようにも考えられる事から不明点が多いとされています。
エヴァが攻撃受けたときにパイロットが怪我をするかどうかの条件がわからない
— | Kyouro | (@awesomenewways) April 24, 2020
パイロットに関しては他にも不明点が多いとされ、基本的にシンクロによって操るはずのエヴァンゲリオンを操縦しながらも怪我をする時としない時があるのが分からないという声も見られます。シンクロ率によって変わるのでは?と言われる事もある一方で母親や年齢の設定のように不明瞭になっている別の理由があるのではないかという声もある状態です。
エヴァンゲリオンのパイロットの条件まとめ
エヴァンゲリオンのパイロットの条件は旧劇場版までは「コアに母親が宿っている事」「年齢が14歳である事」と考察されていました。そんな考察を裏付けるような理由・情報も多くなっていましたが不明点や反対意見等もあった状態でした。加えて新劇場版ではこれらの条件が変更されていると考察する声も見られています。
特に新劇場版はまだ完結編が公開されていないという事もあり、或いは新劇場版での条件は完結編で明らかになるのではないかという声もみられます。それぞれの設定の整合性を確認しつつ新劇場版の完結編を楽しみにしてみてはいかがでしょうか?