【名探偵コナン】七つの子と黒の組織の関係は？謎を解くと黒幕の正体が判明？

名探偵コナンは原作者・青山剛昌が週刊少年サンデーで連載中の漫画で、1994年に始まった連載は26年を超え、サンデー史上、連載期間が最も長い作品となりました。アニメ化放送は日本テレビ系列で1996年から始まり、アニメ劇場版シリーズは2019年に23作目として「名探偵コナン 紺青の拳（フィスト）」が公開され、最新作の「緋色の弾丸」は2021年に公開予定です。

主人公の工藤新一は名探偵として名を馳せる高校生です。毛利蘭は私立探偵毛利小五郎の娘で、新一とは幼馴染です。ある日、新一は黒ずくめの男たちによる不審な取引を目撃したことで、口封じのために毒薬を飲まされますが、死なずに体が小さくなりました。新一は生きていることを知られないために小学1年生の江戸川コナンと名乗り、毛利蘭の家で暮らしながら黒の組織を追っていきます。

七つの子は日本の童謡ですが、名探偵コナンの作中で、主人公の江戸川コナンが度々耳にしているメロディです。この七つの子が黒の組織と関係があるということで、ここでは七つの子と黒の組織の関係や七つの子の意味について見ていきます。

七つの子は大正10年（1921年）に発表された童謡です。作詞は野口雨情（のぐちうじょう）、作曲は本居宣世（もとおりながよ）で、「あなたの好きな童謡」で全国8位に入るほど有名な童謡だということです。七つの子の歌詞は下記の通りです。

七つの子の歌詞にある七つの意味は、七羽の子という意味なのか、七歳という年齢を指す意味なのか分かっていません。烏の生態を見てみると、七羽の雛を一度に生育することはないそうで、また、七年も年月が経てば生育するべき雛ではありません。七つの子の歌詞についての謎は現在でも結論は出ていないということです。

コナンが七つの子のプッシュ音を聞いたのは原作コミック42巻の「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」でした。物語の終盤、コナンはベルモットがメールアドレスを打った時のプッシュ音を聞いており、その際「OK、ボス」と呟いたことからメールの相手が黒幕（あの方）だと確信。そのメロディを実際に携帯で打ってみると、0858と打った時のプッシュ音がベルモットが打ったメロディに似ていることに気づきました。

0858は、鳥取県の倉吉市と八頭郡、鳥取市の一部で使われている市外局番だということをコナンは突き止めました。原作コミック46巻「ストラディバリウスの不協和音」で、犯人が七つの子を口笛で吹いたことでコナンは耳で覚えていたあの方のメールアドレスのプッシュ音が七つの子という曲名だと知りました。同じ46巻の「奇抜な屋敷の大冒険」の冒頭にコナンと阿笠博士が七つの子について話し合うシーンがあります。

その話とは、七つの子のメロディの最初の「かーらーす～…」の部分を0858、と打ってみたところ、そのプッシュ音では少し音がずれているような違和感をコナンは感じたということです。そこでコナンは七つの子になるプッシュ音をヒントに「かーらーす～…」の次のメロディ「なぜなくの～」まで続けていくと、結果、#969#6261になりました。この数字こそ黒の組織の黒幕（あの方）のメールアドレスだとコナンは確信しました。

黒の組織の黒幕（あの方）のメールアドレスは判明しましたが、なぜ黒の組織は七つの子のメロディにしたのでしょうか？七つの子には何か意味があるのでしょうか？それについてコナンは次のように語っています。あの方にメールを打っている時のベルモットが、淋しさや懐かしさを感じているような表情にコナンには見えたそうです。

しかし、プッシュ音のメロディが七つの子だと分かった今では、あの時のベルモットが淋しそうに見えたのは、七つの子のプッシュ音のせいだったとコナンは語っています。それでは、あの方がメールアドレスを七つの子のプッシュ音にした意味について見ていきます。コナンの考察によると、メールアドレスを耳で覚えていれば、携帯のメモリーに入れておかなくても済みます。

また、メモリーに入っていなければ黒の組織の人間が万が一携帯電話を奪われたとしても、あの方のメールアドレスは外に漏れることはありません。そこで阿笠博士が、あの方が自身のメールアドレスを他の曲ではなく童謡の七つの子にした意味は？とコナンに尋ねました。コナンは有名な童謡である「七つの子」であれば、誰でも覚えやすいからではないかと考察しました。

黒の組織の黒幕（あの方）のメールアドレスを突き止めたコナンがあの方にメールを送ったのではないかと心配する阿笠博士に、コナンはこっちの情報を教えるようなことはしないと答えています。コナンは、このメールアドレスを使用しているのがどのような人物なのかを突き止めた後でメールを送ると言いました。

そのためにはまず高木刑事に相談するつもりだと阿笠博士と話していると、その話を聞いていた灰原哀が、高木刑事やその調査を依頼したコナンも殺されると忠告しました。そして、そのメールアドレスは想像もできないほど意外な人物のものかもしれないと言うので、コナンは、灰原はボスが誰なのかを知っているのかと問い詰めました。

灰原哀はとぼけて答えず、そのメールアドレスは開けてはならない、パンドラの箱なのだと言いました。その言葉を受けてコナンはメールを送ってみたいという衝動を必死に抑えました。

名探偵コナンの黒の組織と七つの子の関係と、七つの子である意味について見てきました。七つの子は黒の組織の黒幕であるあの方のメールアドレスで、そのアドレスを使っている人物を突き止めることは非常に危険だと灰原哀は忠告しています。あの方とは、果たしてどのような人物なのでしょうか？ここではあの方の正体を考察していきます。

コナンは黒の組織の黒幕であるあの方のメールアドレスが七つの子のメロディだと考察していますが、この七つの子の歌詞があの方の正体のヒントになっているのでは？と言われています。七つの子の七つの意味を七歳と解釈すると、小学1年生の少年探偵団が当てはまります。その中でもコナン、灰原哀以外で7歳にしては聡明で理解力に優れた円谷光彦が考えられるということです。

ただし、作者の青山剛昌は少年探偵団が黒幕（あの方）ではないと否定していることから、光彦黒幕説の可能性はないと思われるということです。青山剛昌は黒の組織の黒幕（あの方）は、原作コミックの53巻FILE.8「釘とへび」までにフルネームで登場したことがあるので、探してみてくださいと言っています。

黒の組織の黒幕であるあの方の正体についての考察・2人目は七川絢（ななかわあや）です。この人物は工藤新一や毛利蘭の同級生で、登場したのは原作コミック42巻の「コンビニの落とし穴・前後編」と56巻の「赤と黒のクラッシュ・発端」です。七川絢はサンデーマート（コンビニ）でアルバイトをしているのですが、七川絢が当番の日に限って食品が無くなるので、彼女は店長から疑われて、という内容です。

七つの子には「かわいい　ななつのこ」という歌詞が出てきます。七川絢の七川をひらがなで書くと「なな　かわ」で、同じ文字が入っており、歌詞の最後は「丸い目をした　いい子だよ」で、七川絢の目は丸く、物語の中でいい子として描かれています。年齢は、高校生なので若すぎると思われますが「APTX4869」を飲んで若返ったのかもしれません。以上が、黒の組織の黒幕（あの方）の正体について、光彦説と七川絢説の考察でした。

ここまで、名探偵コナンの黒の組織と七つの子の関係や意味を考察し、黒の組織の黒幕（あの方）について、光彦説と七川絢説があることを紹介しましたが、原作コミック95巻収録の「マリアちゃんをさがせ! 前・後編」で、あの方の名前が実は烏丸蓮耶（からすまれんや）だと判明しました。ここでは、黒幕（あの方）が烏丸蓮耶だと判明した経緯、七つの子との関係、意味について見ていきます。

名探偵コナンのコミック95巻に収録されている「マリアちゃんをさがせ!」の前に「紅の修学旅行」で、コナンは工藤新一に戻って帝丹高校の修学旅行に参加しました。そこで発生した殺人事件を解決したことで、高校生探偵の工藤新一が復活したとネット上で話題となり、工藤邸には記者が大勢詰めかけるなど大騒ぎになりました。

工藤新一が生存していることを黒の組織に知られることを恐れ、新一の両親、工藤優作と有希子は工藤ファミリーの大ファンという女性に会い、事件解決の度に話題になっていては新一が天狗になると言い、この騒ぎを収めて欲しいと依頼しました。その女性のブログによって工藤新一の生存が否定され、騒ぎは収束しまたが、新一のことが心配な工藤優作と有希子はしばらく日本に留まることにしました。

そして、優作は17年前にアメリカで死亡した羽田浩司の殺害事件についての考察を新一（コナン）に話し始めるのでした。17年前の羽田浩司殺害事件とは、羽田浩司のファンだった資産家アマンダ・ヒューズがホテルの一室で殺害され、別室で羽田浩司が殺害されたという未解決事件です。羽田浩司は黒の組織の「APTX4869」で死亡した人物のリストの、工藤新一の2つ下に名前があったことを灰原哀が覚えていました。

羽田浩司が殺害された部屋には「P、T、O、N」の文字が残る手鏡が落ちていました。灰原哀によるとそれは当時人気だった化粧品会社の景品で、母の遺品で見たというその手鏡には「PUT ON MASCARA」と書かれているはずでした。この羽田浩司殺害事件と同じ状況の現場となった事件が「17年前と同じ現場」（コミック89巻～90巻）で描かれています。

事件現場に駆け付けたコナンと沖矢昴（赤井秀一）は、謎を解くうちにコップに残された文字ではなく、無くなっているほうの文字がダイイングメッセージだと気づきます。コナンと沖矢昴（赤井秀一）は、17年前の羽田浩司殺害事件の現場で見つかった割れた手鏡も今回と同じだと考え、「PUT ON MASCARA」から現場にあった「P、T、O、N」の文字を外し、並べ替えて「ASACA RUM」としました。

「ASACA RUM」のASACAに注目すると、ある人物が浮かびました。それは、浅香というアマンダ・ヒューズの護衛をしていた人物です。浅香は事件と同時に行方が分からなくなっています。コナンは浅香は黒の組織の一員で、浅香が「RUM（ラム）」だと考えました。しかし、工藤優作は「ASACA RUM」ではなく、この8文字を繋げて考えてみたと言いました。

すると「ASACA RUM」は「CARSUMA（カラスマ）」となり、本当のダイイングメッセージは、半世紀も前に99歳で死亡したとされている大富豪、烏丸蓮耶のことを指しており、この人物が黒の組織の黒幕（あの方）だという結論に達したと優作は新一（コナン）に語りました。

黒の組織の黒幕（あの方）の名前が烏丸蓮耶だと判明しましたが、ここで、烏丸蓮耶と七つの子の関係について考察していきます。あの方と黒の組織のメンバーの連絡手段がメールで、そのアドレスを打つと、プッシュ音が七つの子のメロディに聴こえるということで、コナンが導き出したメールアドレスは「#969#6261」でした。

プッシュ音を七つの子にした意味、理由について、有名な童謡ということで覚えやすいからではないかとコナンは考察していました。しかし、烏丸蓮耶が黒幕（あの方）だと判明したことで、覚えやすいという意味だけでなく、烏丸家の紋章が烏をデザインしたものだからです。全身黒色の烏と黒ずくめの服装をする黒の組織とはイメージが重なるということです。

ここまで、黒の組織の黒幕（あの方）が烏丸蓮耶だと工藤優作が考察したこと、七つの子と烏丸蓮耶との関係、意味などを見てきました。烏丸蓮耶は大富豪で50年も前に99歳で死亡したとされていますが、黒の組織のメンバーたちはメールであの方とやり取りをしています。烏丸蓮耶は現在も生きているのでしょうか？ここでは、烏丸蓮耶の謎に迫ります。

烏丸蓮耶の謎の一つ目は、原作コミック30巻に収録されている「集められた名探偵!」の黄昏の館編で語られた40年前の事件です。この「集められた名探偵!」は、人里離れた山奥の洋館・黄昏の館に集められた名探偵たちが、洋館の所有者である烏丸蓮耶の財宝を探すというストーリーです。烏丸家所有の館ということで、床や扉、手すりなど内装のすべてと食器やトランプ、チェスの駒まで烏の紋章があしらわれています。

このストーリーの終盤、黄昏の館で殺人を犯した犯人が、40年前の烏丸蓮耶による殺人事件について語りました。烏丸蓮耶は母親から「黄昏の館」を受け継いだのですが、この館には財宝が隠されていました。当時、自分の命がそう長くないと感じていた烏丸蓮耶は、財宝を発見するために何人もの考古学者を集めました。しかし、誰も財宝を見つけることができませんでした。

死期が迫り、焦った烏丸蓮耶は考古学者たちを殺害するという暴挙に出ます。多くの考古学者たちが殺害されるという凶悪事件が起こったにも関わらず、この殺人事件はもみ消され、世間に公表されることはありませんでした。

烏丸蓮耶は50年前に99歳で死亡したとされていますが、黄昏の館編で犯人が語ったところによると40年前に大量殺人を犯しています。また、工藤優作の考察によれば烏丸蓮耶が黒の組織の黒幕（あの方）だということなので、烏丸蓮耶は現在でも生きていることになります。50年前に99歳なら、今では150歳に近い年齢になり、人間の寿命を考えるとあり得ない年齢になります。

烏丸蓮耶は今でも生存しているのであれば、どのような手段で生きながらえているのでしょうか？例えば、コナンが飲まされた「APTX4869」の様な若返りの薬を烏丸蓮耶が飲んだかもしれません。また、原作コミック28巻の「人魚の棲む島」で、コナンたちが人魚の肉を食べると不老不死になるという伝説がある美国島を訪れたのですが、この島では年に一度、祭りが開かれます。

島の祭り「儒良祭」が行われる美国神社には、当時黒の組織の一員だった灰原哀の本名、宮野志保の記名があり、ジンと思われる「黒澤陣」やウォッカと思われる「魚塚三郎」の名前も書かれており、不老不死の薬を求めて黒の組織が美国神社を訪れたことが判明しました。灰原哀は「死者を蘇らせる薬」の研究も行っていたことがあるとも話しており、いずれかの方法で烏丸蓮耶は現在も生きているのではないかと言われています。

名探偵コナンの原作コミック42巻の「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」をきっかけに、黒の組織の黒幕（あの方）のメールアドレスを打つと、そのプッシュ音は七つの子のメロディになりました。あの方の正体は工藤優作の考察によって大富豪の烏丸蓮耶だと判明しましたが、まだまだ謎の多い人物でした。作者の青山剛昌先生は上手く考えていると感心している感想です。

黒の組織の黒幕（あの方）のメールアドレスのプッシュ音が七つの子だとコナンが知ったのが原作コミック42巻で、そのプッシュ音であの方のメールアドレスが分かったのが46巻の「奇抜な屋敷の大冒険」でした。そして、あの方が大富豪の烏丸蓮耶だと判明したのが95巻の「マリアちゃんを探せ」でした。42巻ですでにあの方の正体についての伏線がはられていたということで、改めて作者の青山剛昌先生はすごいという感想です。

黒の組織の黒幕（あの方）のメールアドレスを打つと、そのプッシュ音が七つの子になり、コナンはこのプッシュ音を元にあの方のメールアドレスを突き止めました。実際に打ってみたところ、本当に七つの子のメロディになったということです。

いかがでしたか？黒の組織の黒幕（あの方）のメールアドレスを打つと、そのプッシュ音は七つの子のメロディになり、そのメロディをヒントにコナンはあの方のメールアドレスを突き止めました。七つの子は烏が歌詞に出てくる童謡で、黒ずくめの服装をする黒の組織とイメージが重なります。そして、七つの子のメールアドレスを使うあの方の正体は、50年も前に死亡したとされる大富豪の烏丸蓮耶だと判明しました。

すでに死亡している人物で、烏丸蓮耶についてはまだまだ謎が多いですが、実際に黒の組織のメンバーはあの方とメールでやり取りをしています。そのため、烏丸蓮耶は「APTX4869」で若返ったのか？または「死者を蘇らせる薬」で生き返ったのか？など様々な考察がなされていました。このように、謎だらけの黒幕（あの方）が、これからどのような動きを見せるのか？に注目して名探偵コナンをお楽しみください。