2018年08月10日公開
2018年08月10日更新
美女と野獣のベルが愛される理由!実写版の見どころや時代ごとの変化も画像で紹介
『美女と野獣』のベルを知っている人も知らない人も必見。『美女と野獣』のベルといえば、作品を知らない人でもディズニー作品関連で一度は目にしたことがある女性ではないでしょうか。そんな『美女と野獣』がアニメを飛び出し実写映画になって再登場。アニメと実写の違いとは?アニメはいいけど実写版はちょっと抵抗が…そんな人にも必見。実写版の魅力や見どころをあまりネタバレせずにご紹介。そしてその中で鮮明に描かれるベルの魅力をたっぷりとご紹介します。
目次
実写版美女と野獣の、ベルの魅力について紹介!
美女と野獣のベルという女性について、彼女はよくありがちな王子様と運命的な人生を辿るプリンセスだと思う人も多いのではないでしょうか。普段いろんな場所で見かける美女と野獣のベルは、大抵は黄色の煌びやかなドレスを着ているプリンセス姿です。美女と野獣はディズニー作品の中では必ずと言っていいほどプリンセスの中に名を連ねるベル。美女と野獣の彼女が一体どんな女性なのか実写版の中の彼女の人物像を読み解きます。
実写版美女と野獣とは?
実写版『美女と野獣』は、アニメ版『美女と野獣』を基にして制作された作品です。ですがアニメ版を見たことがある人もない人も、同時に楽しめる内容となっています。その理由はアニメ版をよりボリュームアップさせた作品が実写版『美女と野獣』だからです。アニメ版を楽しんだことがある人はアニメ版との違いを探す楽しみを、今まで『美女と野獣』という作品を知らずに初めて見る人には、より詳細に分かりやすく語られています。
実写版はアニメ版よりも内容がボリュームアップしたこともありますが、それと同時にアニメ版とは違う設定が幾つも出てきます。それは例えば、王子やその城で働いている人たちが野獣や道具の姿になってしまった後の場面に違いがあります。アニメではお城の存在も王子たちの存在も人々に普段通りに認識されているのですが、実写ではお城があったことも王子たちがそこに住んでいることも人々に忘れ去られてしまうのです。
そして『美女と野獣』を楽しむ上で外せないのが、野獣の住む城で働くルミエール達の存在です。美女と野獣のアニメ版とは違い、彼らのリアルな質感や音が、架空の物語にも関わらず彼らがそこに本当に存在しているような感覚にさせてくれます。美女と野獣のアニメ版ではキャラクター感の強い彼らですが、美女と野獣の実写版ではお城にある調度品らしく細かなところまでこった豪華な仕様になっています。
美女と野獣のあらすじについて紹介!
美女と野獣ののストーリーとは?
『美女と野獣』の物語は、感情豊かで好奇心旺盛のヒロイン、ベルと、とあることから心を閉ざし感情を凍てつかせてしまった野獣が運命的な出会いを果たし、そこから様々なことが起こっていく物語です。まず物語は、野獣が何故野獣の姿になってしまったのかという場面から始まります。元々は容姿端麗の王子様だった野獣。そんな美女と野獣の彼が何故このような醜い野獣の姿になってしまったのでしょうか。
美女と野獣のベルの楽しみは、読書をし空想の世界を広げること
美女と野獣のベルは、小さな村でオルゴール作りをする芸術家の父親モーリスと一緒に暮らしています。ベルの普段の生活はというと、借りてきた本を読むこと。そしてそこから生まれてくる空想を広げて小さな村に住みながらも大きな夢を見ることでした。そんな読書と空想好きのベルに対して、村人たちは口を揃えて変わり者呼ばわりしていました。
美女と野獣のヴィランズ(悪役)である、ガストン
そんな変わり者と呼ばれているベルに、しつこく求婚しながら付きまとう男がいました。彼の名はガストン。その村では英雄として慕われ、女性にとても人気のある男です。しかし肝心のベルはというと、全くと言っていいほどガストンには興味がありません。しつこく付きまとうガストンを、いつも門前払いにしていました。このガストンこそ、『美女と野獣』を語る上では欠かせない大きなカギを握る人物なのです。
美女と野獣のベルの父親、モーリスはとても娘思い
ある日、モーリスは出かける際、ベルへのプレゼントとして一輪のバラを持ち帰ることを約束しました。その道中、モーリスは雪に覆われた城に辿り着きます。彼はそこで白いバラを見つけるとそれをベルへのプレゼントにしようとして、それが野獣にバレてしまい城の牢屋に幽閉されてしまうのです。それを知ったベルは城へと乗り込み父親の代わりに城に幽閉されることとなったのです。
美女と野獣の城内も見どころの一つ
ベルを城内に幽閉したものの、野獣は部外者であるベルに対して一向に心を開こうとしません。それが態度となりベルに冷たくあたってしまいます。元々気の強いベルも負けじといがみ合う日々が続きました。それを見かねた王子に仕え城で働いていたルミエール達はベルと野獣の距離を縮めるため晩餐会を開くことにします。しかし、そんな彼らには2人の距離を縮めることで果たしたい真の目的があったのです。
美女と野獣のバラは、大きな鍵
そして『美女と野獣』を見る上で絶対に忘れてはいけないのは、序盤から出てくるこの一輪のバラ。このバラが、物語と登場人物たちの行く末を大きく左右するカギとなるのです。城の外が雪景色の中、色鮮やかに咲き誇るバラですが1枚、また1枚と花びらが散っていきます。花びらが散ることによる異変をアニメ版と実写版では異なる描き方をしているので必見です。
美女と野獣の登場人物の思いをその目で…
ベル、野獣、城の住人達、そしてガストン…物語が進めば進むほど、様々な登場人物の想いと思惑が交錯していきます。ベルと野獣の恋の行方は?忘れ去られた城と人々の運命は?この先の物語は皆さんの目で直接確かめてみてください!
美女と野獣のヒロイン、ベルについて
美女と野獣のベルは、守られるだけじゃないプリンセス!
プリンセスと聞けば、大抵の人は王子様や周りの人たちから守られる存在として認識しています。ですがベルは守られるプリンセスではなく、大切なものを守るプリンセスとして描かれています。父親のモーリスを助けに行くときも、野獣を助けに行くときも常に先頭をきって乗り込んでいくのです。それは、女性は男性と同等に強い意思と行動力と力を持っていることを象徴しているのではないでしょうか。
美女と野獣は実写版になったことで、ベルという女性がよりリアルな存在に
実写版のベルはアニメ版と違い実際に人が演じることで、より繊細な表情や感情が見ている人に分かりやすく伝わります。そしてベルという女性の存在がより身近に感じられるのが実写版の醍醐味ではないでしょうか。実写版にすることで、ベルは世の女性が到底届かないような言わば雲の上のプリンセスというイメージから、どこにでもいる普通の女性だということを実感できるのです。
物心がつく前に母親を失い、小さな村で父親のモーリスと2人暮らしのベルは、趣味である読書と空想に耽る(ふける)日々。モーリスのオルゴール作りを手伝う傍らで家事全般をこなす家族思いの女性です。好き嫌いがハッキリとしていて、空想好きなのに意外と現実主義的な一面もあり、無理、という言葉が序盤に繰り返し出てくる程、実はどこにでもいるような女性なのです。
実写版ならではのベルの魅力は、モーリスとの親子関係からくる発明家気質な部分です。アニメ版からの設定である読書好きと空想好きはそのままに、オルゴール作りをするモーリスに影響を受けて発明の才能があるという設定を加えています。劇中にもモーリスのオルゴール作りを手伝っているベルの姿を見ることができます。
実写版ではアニメ版では描ききれていなかった様々な場面が出てきますが、その見どころの1つとしてベルと野獣がより親密になっていくところが描かれています。様々なことが2人の間に起こっていく中で、ベルが少しずつ野獣に心を許していき、更にはそれが恋心に発展していく乙女心の繊細さがより鮮明に描かれているのです。そのためアニメ版の時よりも、ベルをより身近に感じ共感を持てる人が増えるのではないでしょうか。
美女と野獣のベル役を演じた役者とは?
実写版『美女と野獣』のヒロイン、ベルを演じたのはエマ・ワトソン。大人気作品『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー・グレンジャー役として、多くの人が面識があるのではないでしょうか。彼女の女性らしさに加え、知性的でどこか強気な雰囲気は美女と野獣のベルという女性と重なります。彼女が美女と野獣のベルを演じることで、ベルがアニメの中のヒロインではなく実在しているような感覚になるのです。
この作品のメガホンを取ったビル・コンドン監督は、エマをベルに起用した理由について、ベルとエマに共通した部分を見つけたからだと語っています。ベルはディズニー作品のプリンセスの中では強さを持った新しいタイプの女性像であると同時に、エマ自身も21世紀の女性を象徴するような強い女性像だからなのだとも語っています。
美女と野獣のベル役エマ・ワトソンの実写版ベルへの想いとは?
彼女曰く、『美女と野獣』は4歳の頃から好きで、その頃からすでにベルという女性の虜になっていたのだそうです。幼くしてベルに魅了されてしまったエマ。その理由は、今までのプリンセスや物語にはない新しい形のプリンセスと王子様の関係だったからだそうです。女性にも関わらず恐ろしい野獣に果敢に立ち向かうという、プリンセスという立場を超えた女性の強さや高潔さに魅了されていたのかもしれません。
アニメ版のベルは、気が強く思ったことは何でもその場ではっきり口にするタイプの女性だとエマは語っています。そして強い意志があり若くして人としてしっかりしている反面、まだ見ぬ世界を自分の目で見たいという好奇心旺盛な子供のような部分を持ち合わせているのがベルという女性なのです。
アニメ版からの設定を崩さず等身大でベルという大役を演じきったエマの姿には、この作品に対する彼女の愛とこだわりがうかがえます。エマ自身も、長きに渡り愛され続けているこの作品を実写版にすることで、アニメ版ではベルを含め語り切れなかった部分を改めて観てくれる全ての人に伝えたいという強い思いで演じていたのだそうです。
美女と野獣のベルの気になる髪型やドレスについて
ベルの黄色いドレスについて、衣装デザイナーのジャクリーヌ・デュランは、アニメ版のドレスを基にしていると語っています。黄色いドレスというのは初めから決定事項だったそうですが、仕上がるまでには相当な時間と過程を経ているのだそうです。ダンス会場とドレスの雰囲気を合わせたイラストを描いたりと、様々な角度から何種類ものドレスのデザインを考えた結果、完成版のドレスになったのだそうです。
エマ自身も幼い頃から『美女と野獣』のファンの1人ということで、1番の見どころであるダンスシーンは、ドレスに関して頭を悩ませたのだそうです。衣装デザイナーのジャクリーヌと相談を重ねた結果、ダンスを美しく見せられるようなドレスにするのが1番大切だという結論に至ったと語っています。
ベルの髪型は、いつ見てもとてもキレイなロングヘアです。ロングヘアにしている女性の傾向として、白馬の王子様が実在するといったような空想を膨らませる一面があるのだそうです。そのため、なかなか現実世界を直視できずにいるのだとか。もしかしたらベルのキレイなロングヘアは、そういう部分から設定されていたりするかもしれません。そんな推測をしながら『美女と野獣』を楽しむという方法もあります。
ベルは歌も歌える?挿入歌について
ベルは劇中、自分の想いを歌う場面が出てきます。劇中の序盤で歌われる『朝の風景』という歌は、小さな村での代わり映えのしない日常をつまらなく思っているベルが、歌うことでより空想を膨らませ外の世界への憧れを膨らませていきます。その諦めきれない外の世界への想いが、その後彼女の運命を大きく左右していくのです。
エマ自身も幼い頃から美女と野獣の『朝の風景』には特別な思い入れがある歌のようで、失敗しないように、と自分に言い聞かせながら歌っていたのだそうです。彼女自身とても緊張していたようですが、劇中内ではそんなことを微塵も感じさせない堂々とした演技でベルを演じきっています。
気になるベルの魅力的な画像とは?
上記の美女と野獣の画像は、ベルと野獣の食事風景です。スプーンで飲むのが億劫なのか、本物の獣のようにスープ皿に顔をつけて豪快にスープを飲む野獣に対するベルの反応が上記の画像なのです。ベルはスプーンで飲んでいますが、そのうち野獣の気持ちを知ろうという気になったのか同じようにスープ皿に直接口をつけて飲むのです。この場面もまたベルと野獣の距離が近づいた場面の1つです。
上記の美女と野獣の画像は、ベルと野獣が少しずつお互いを理解しようとし始めた頃の画像です。全く違う境遇で育ち出会った2人では見る物への価値観も全く違いますが、たった1つの共通点が2人の距離感を一気に縮めていきます。それは、本でした。ベルは読書好き、そして野獣は幼い頃から教え込まれてきた教育の一環に読書があり、思わぬ共通点を知った2人はその話題で盛り上がるのです。
上記の画像は、アニメ版『美女と野獣』でも1番有名なベルと野獣が大広間でダンスをする場面の画像です。実写版でもこの場面にはとても多くのこだわりが詰め込まれており、ビル監督曰く、美女と野獣のアニメ版では天井に描かれた天使を映す場面を、美女と野獣の実写版では大広間にある彫刻の楽器に生命が宿り伴奏をしている様子を映しているのだそうです。
上記も同様にダンスをしている場面の美女と野獣の画像です。このダンスについて、エマはベルと野獣の恋物語だと語っています。そのダンスを通して言葉では言い表せない様々なものが語られているのです。その中には、お互いの心の距離感や感情の変化など、ダンスを踊れば踊るほど心が通じ合っていく様が劇中で鮮明に描かれています。
上記の美女と野獣の画像もダンスの場面です。ベルが踊るたびに同様に舞い踊るドレスは、大広間に舞い降りた太陽のようです。明るく活発なベルを象徴するようなそのドレスが太陽だとすれば、対になる野獣の青い燕尾服は夜空のような衣装になっています。太陽がなくては月は輝かないように、一筋の光であるベル無くしては野獣は輝くことはできない、まさに衣装からも2人の関係性がうかがえるのです。
上記の美女と野獣の画像もダンスの場面からです。このダンスを通して2人の距離は心の距離はもちろんですが、至近距離で目を合わせることができるようになるのです。それまでも目を合わせることは多いのですが、このダンスの場面程お互いの距離が縮まった場面はないのではないでしょうか。心惹かれ始めていた2人が、恋に落ちた重要な場面でもあります。
上記の美女と野獣の画像もまたダンスの場面です。アニメ版でも実写版でも、上から2人が踊るアングルで描かれている部分もあるのですが、その大広間がとても豪華な作りであることが上から描くことによって分かるのです。2人は少し遠めになりますが、それでもその豪華な大広間に映える2人の踊る姿もまた見どころの1つです。
上記の美女と野獣の画像は、父親のモーリスに危機が迫った際にドレス姿のまま城を飛び出して助けに向かうベルの画像です。それまで馬というのは王子様の乗るものだというのが一般的な考えにありましたが、ベルはその馬をも乗りこなして大切な父親を救うために駆けていくのです。こういうところからも、ベルの逞しさ(たくましさ)を見受けることができます。
美女と野獣のベルはいつまでも愛されるヒロイン!
ディズニー作品の1つとして世界中に感動や勇気を与えてくれる『美女と野獣』とヒロイン、ベル。美女と野獣の彼女の真っ直ぐな性格と行動力、そして外見に惑わされず人の心から愛する恋愛の仕方は、年齢や老若男女問わずこれからも多くの人々に愛され続けることでしょう。そして美女と野獣の彼女の示すものは、いつでも私たちに大切なものを思い出させてくれるのです。