2018年07月16日公開
2018年07月16日更新
美女と野獣の曲一覧!主題歌・テーマ音楽や挿入歌までまとめて紹介
『美女と野獣』と言えば、ディズニーの名作です。2017年には実写リメイクされて、野獣役のダン・スティーヴンスさんとベル役のエマ・ワトソンさんが凄く素敵で惹き込まれました。アニメの主題歌と実写リメイクの主題歌を歌われた方々も変わり、野獣の心情を歌った曲が挿入歌で入ってたりと、アニメと実写リメイクとでは曲の一覧が少し違っています。新しい『美女と野獣』の世界観も、アニメと同じように素晴らしいものとなってます。ネタバレもありますが、素敵な曲の一覧を紹介します。
目次
美女と野獣の気になる曲について一覧紹介!
『美女と野獣』は1991年にディズニーの長編アニメとして公開され、主題歌は『Beauty and the Beast 美女と野獣』としてセリーヌ・ディオンさんとピーボ・ブライソンさんのデュエット曲で発表されました。2017年には実写リメイクされて歌手も新しい方にバトンタッチされています。人気の挿入歌も変わることなく使われて、実写リメイクでは追加で曲が3曲増えています。ここでは曲一覧を紹介します。
美女と野獣とは?
アニメ版「美女と野獣」
『美女と野獣』と言えば、ディズニーの長編アニメです。見かけで人を判断する傲慢な王子が、魔女の魔法で野獣に変えられてしまいますが、ヒロインのベルの優しさで愛を知って最後は幸せになるお話です。今では当たり前となってますがアカデミー賞の長編アニメ映画賞が、まだ存在しない1991年に初めてアニメでアカデミー賞を受賞した長編アニメとして、世界に衝撃を与えた作品になっています。
2017年にリメイク!実写版「美女と野獣」
2017年に野獣役ダン・ステーヴンスさん、ベル役エマ・ワトソンさんで実写リメイクがされています。監督ビル・コンドンがリアリティを求めたことで、アニメとは違い野獣やベルのバックグランドまで描かれています。また曲が追加されていますが、その曲は、アニメを担当した作曲家アラン・メンケンが20年ぶりに作曲されています。野獣の心情、ベルの母親のことなど、アニメとは違った人間の心が撮られた映画となっています。
美女と野獣のあらすじとは?
とある森の奥の城に、若く美しい容姿を持っていましたが、とても我儘で傲慢な王子がいました。ある時、醜い老女が城を訪ね、一輪のバラと引き換えに一晩泊めてほしいと頼みました。しかし王子は、老女の醜いからといって、泊めませんでした。老女はその傲慢さに忠告をしますが、王子はまったく聞き入れず追い返そうとします。
何度も忠告したのにも関わらず追い返す王子。その瞬間に醜かった老女は美しい魔女に変わり、優しい心を持たず、人を見た目で判断する王子と召使い達、そしてその城全体に魔法をかけ、お城や王子召使いたちは姿が変わってしまいました。王子は恐ろしい野獣の姿に、召使い達はろうそくやほうきの姿になってしまいます。
魔女はどんな物をも映し出す魔法の鏡と、一輪のバラの花を置き、消えていきました。そのバラの花びらが全部散るまでに、醜い野獣の姿の王子が人を愛し人に愛されるという「真実の愛」を見つけなければ、王子たちにかけられた魔法が解けることはありません。王子はそのかけられた魔法に絶望し、失意の内に十年の歳月が流れたところから物語が始まります。
町に発明家モーリスと、読書と空想が大好きな父親想いの娘ベルが暮らしてました。ベルは町の人々に馴染めませんでした。また、町で一番のハンサムで自惚れのガストンに求婚されて断ってました。そんな時、父親モーリスが発明大会に出かけた日、愛馬フィリップが父を乗せぬまま戻ってきたのを見たベルは父に何かあったに違いないと考え、フィリップと共にモーリスとはぐれた森の奥地の城へとやって来ます。
モーリスは森で道に迷った上に、狼達に襲われて愛馬とはぐれてしまい、王子の住むお城に辿り着きます。蝋燭のルミエールとティーポットのポット夫人はモーリスをもてなそうとしますが、城の主である野獣に不法侵入者として牢に捕らえられてしまいます。解放を願うベルは父と引き換えに自分が城に留まることを申し出ます。野獣はその条件を受け入れ、反対するモーリスを強制的に魔法の馬車に乗せ町へと追い返してしまいます。
こうして城に残ることになった失意のベルを、ポット夫人やルミエール、置き時計のコグスワースなど姿を変えられた召使達は快く受け入れもてなしました。ベルも次第に気を取り直し城の生活になじもうと努力します。しかし、礼儀知らずで我がままな野獣の凶暴な振る舞いに耐えかねて城を飛び出してしまいます。吹雪の中で野生の狼に襲われ、すんでの所で駆けつけてきた野獣に助けられました。
助けてもらったことをきっかけに、ベルは野獣の心の中に残る優しさに気づき、野獣もベルの優しさに触れて、心を通わせるようになります。ともに過ごしていく中で、野獣はゆっくりと人間らしい心を取り戻し、ベルに想いを寄せるようになり、ベルも、野獣に惹かれていきます。2人だけの舞踏会を開いた日、楽しくも父のことを思い出し、沈んだ表情のベルの為に、野獣は老女にもらった魔法の鏡でモーリスの今の姿を映し出し見せます。
そこに映し出されたのは、病身のままベルを探し求めて森をさまよった末に行き倒れたモーリスの姿でした。彼は酒場で騒ぐガストンたちに野獣の存在を知らせ助けを求めたものの相手にされず、1人で大切な娘のベルを助けに来たのです。狼狽するベルの姿を見た野獣は、自分の中のベルへの愛情を自覚しつつ、愛するベルの気持ちを思いやって、ベルに魔法の鏡を与えた上でお城から解放します。
父を助けてもらうため、町に戻ってきたベルは、ガストンが自分の結婚を承諾させるために「城に野獣がいる」と主張するモーリスを狂人として精神病院に入れようしていることを知り、彼を激しく拒絶するのでした。モーリスの言うことが事実であることを証明するために、魔法の鏡で野獣の姿を見せますが、その際のベルの様子から彼女と野獣の関係を察したガストンは、野獣が恐ろしい存在であると町の人々に吹聴して扇動します。
野獣を殺すためにガストンと町の人達は夜襲をかけに、野獣のいる城へ向かって行きます。モーリスとベルは自宅の地下貯蔵庫に幽閉されてしまい、途方に暮れます。そこへ、ベルの鞄にこっそり隠れてやってきたポット夫人の息子・ティーカップのチップの妙案により、脱出することができました 。野獣に襲撃を知らせるために大急ぎで、野獣のまつ城へとベル達は向かいます。
一方、野獣はベルを失った絶望に塞ぎ込んでしまい、自暴自棄になり、召使いから侵入者の報告を聞いても手を打とうとしません。主人と城を守るべく、召使い達はルミエールの一計で本物の家財道具になりすまし、侵入者たちの不意を突いてから一斉に反撃を開始、撃退することに成功します。騒ぎの中、一人野獣の居場所を突き止めたガストンは、背後から矢を放って奇襲し野獣をバルコニーに追い詰めます。
それでも、なお野獣は力なく倒れたまま動こうとせず、徹底的に痛めつけられてガストンに止めを刺されそうになります。その時、駆けつけたベルの叫び声を耳にして生気を取り戻した野獣は反撃を開始します。ガストンを追い詰め、怒りと共にバルコニーから落とそうとした野獣ですが、命乞いをする彼の姿を見て命を奪うことは思いとどまり、出て行けと言い放ちます。
しかし、その温情が仇となり、屋根を伝ってバルコニーに上りベルと念願の再会を果たした直後、背後からわき腹に短剣を突き立てられてしまいます。その拍子に野獣とガストンはバランスを崩し、ガストンは谷底へ落下してしまいます。野獣は、ベルに掴まれかろうじて救われますが瀕死の重傷を負い、もはや虫の息です。途切れ途切れに愛と別れの言葉を口にし事切れた野獣の亡骸にすがり、涙を流しながらベルが愛を告白します。
その直後、バラの最後の花びらが散り、召使い達は悲しみにくれます。みんなが悲しむ中、突然空から流星が振りそそぎました。そして、野獣の身体が光に包まれたかと思うと、野獣は元の美しい立派な王子に戻って蘇ります。彼の眼差しから王子が野獣本人であることを確信したベルは、喜びと共に王子に口づけを交わします。
すると降り注ぐ光と共に厳めしい形に変えられていた城は元の荘厳な姿に、召使い達は元の人間の姿に戻っていきます。ベルの愛の告白により、ついに野獣は愛し愛されることを学ぶ試練を乗り越え、自身と城にかけられた呪いから解き放たれて、ベルと結ばれます。
アニメ版 美女と野獣の曲を一覧で紹介!
美女と野獣の主題歌を紹介
『美女と野獣』といえば、主題歌『Beauty and the Beast 美女と野獣』は名曲です。1991年に長編アニメとして公開された時は、セリーヌ・ディオンさんとピーボ・ブライソンさんのデュエット曲で発表されています。この曲自体も世界中で大ヒットになりアカデミー賞歌曲賞を受賞しています。ベルと野獣のテーマ曲として作られており、ベルと野獣が惹かれあっていくという物語がイメージされる曲となっています。
ちなみに、この曲はアカデミー賞歌曲賞の受賞しており、受賞式では、セリーヌ・ディオンさん、ピーボ・ブライソンさん、劇中で歌ってたポット夫人役のアンジェラ・ランズベリーさんの3人で歌いました。そして2017年に実写リメイクとして公開された『美女と野獣』の主題歌だけは歌詞は変わることなく少しだけ曲のアレンジが加わっています。
実写リメイクで主題歌は、アニメで担当されたセリーヌ・ディオンさん、ピーボ・ブライソンさんから、アリアナ・グランデさんとジョン・レジェンドさんにバトンタッチされてます。こちらの方々も、素敵な歌声です。また実写リメイクの吹替をやられたベル役の昆夏美さんと野獣役の山崎育三郎さんが『Beauty and the Beast 美女と野獣』を披露しています。
ヒロイン、ベルが歌う挿入歌やテーマ曲はどんな曲?
『朝の風景』
『美女と野獣』は、この曲から始まるといっても間違いないでしょう。また『美女と野獣』はフランスの民話を元に作られてるので、この曲を聴けば時代設定も分かるんではないでしょうか。陽気な町の素敵な風景と町の人々とベルの掛け合いも、楽しい曲で悪役ガストンのベルに対する気持ちも描かれています。
ちなみに2017年に公開された実写リメイクでは歌詞が少し違います。曲調は変わらず、また曲と曲の間にある会話が長くなっており、こちらの内容も少し違っているようです。実写リメイクは、リアリティーを目指したというだけあって、歌詞も、ベルの心情が、所々に出てくる感じとなっています。
強いぞ、ガストン
ガストンといえば『美女と野獣』の悪役です。彼は、ハンサムで自惚れがち、内面は野獣そのものです。この曲が挿入歌として使われてる場面は、酒場で飲み騒いでる中、ガストンだけが落ち込んでるのを子分のル・フウと酒場のメンバーが歌って元気づけます。最初は子分達が歌いますが最後にはガストンが歌って自信を取り戻していきます。タイトル通り、ガストンのテーマ曲です。
またアニメと実写リメイクでは歌詞が違います。アニメでは憎めないガストンだと思うような何処か可愛らしい歌詞ですが、実写リメイクだと悪役だと納得するような感じに仕上がっています。また吹替では子分のル・フウのアドリブが多い歌とも言われてます。声優が藤井隆さんだと聞けば納得するところです。
ひとりぼっちの晩餐会
野蛮な野獣の行動と、父親モーリスと離れて城に残ったベルに少しでも笑顔になってもらおうと、城の召使い達が、ベルのために食事の準備をしてもてなします。またロウソク姿のルミエールと他の食器達のステージが楽しい場面です。寂しいはずなのに召使い達のおかげで楽しい晩餐になります。『美女と野獣』の中で召使い達が生き生きに活躍してる場面じゃないでしょうか。
城が魔法で閉ざされてから【もてなす】ことが出来てなかった召使い達は本来の仕事ができて嬉しかったのでしょう。実写リメイクでの『ひとりぼっちの晩餐会』は、アニメの時の歌詞より長くなっています。『ひとりぼっちの晩餐会』というタイトルの挿入歌ですが、寂しい曲ではなく、とても楽しい曲と場面になっています。
愛の芽生え
野獣が傷を負いながらベルを助けてくれた後のシーンです。ここから2人の距離は、少しずつ縮まっていきます。見た目は凄く怖い野獣だけど、心が優しいことに気付き怖がらなくなるベルと、自分が嫌われてない怖がってないベルに嬉しくなる野獣。そんな、見た目よりも心に惹かれてる2人の心模様が分かる曲です。
実は、アニメの方の歌詞では、ベルは野獣のことを「見かけは意地悪よ」と言ってるんですが、実写リメイクの方では、「見かけ」という単語はないんです。「見かけ」と言わない方が、野獣の外見なんて、全然気にしてないベルの気持ちが分かるのではないでしょうか。
人間に戻りたい
召使い達は、最初から家財道具だったわけではなく人間です。優しい心を持たず人を見た目で判断する王子と、王子をそのように育てた召使い達、さらに城全体に罰として魔法を魔女にかけられて今があります。精神的苦痛は計り知れないでしょう。それでも、希望を持って十年待ち続けてた召使い達が、野獣とベルの仲良く一緒に居る風景を目の当たりにして、召使い達は考えないようにしてた気持ちを爆発させます。
それが『人間に戻りたい』という挿入歌で「人間に戻ったら?」「あれがしたい!」「これがしたい!」という気持ちが溢れてる曲です。実写リメイクでは、アニメからの曲は、基本そのまま使われていますが、この曲は唯一使われずアニメだけにある曲です。
夜襲の歌
野獣とベルの関係に気付いたガストンが人々の気持ちを煽り、野獣は怖い存在だ!と一気団結させて城に向かう『美女と野獣』の中では一番怖い曲です。人の不安を煽り、殺せ!殺せ!と城に向かう集団ですが、実写リメイクでは子分のル・フウだけが、獣は自分の目の前にも居るとガストンが野獣よりも怖いかもしれないと言っているのです。
10年も、森奥で静かに暮らしてた野獣達が、ガストンの一言で、子ども達を襲う恐ろしい存在だと人々は狂気になっています。人の心に不安が宿ると、時には罪のない人であっても、罪があり、その罪を制裁する自分達は間違ってないとなってしまう。そんな今に通じるところが見え隠れする曲です。
実写版 美女と野獣の曲の主題歌とは?
オリジナル曲「Beauty and Beast」とは?
実写リメイクの『美女と野獣』は、長編アニメの時の挿入歌とは違い、新たに作曲家アラン・メンケンが手直しと書き下ろしを加えたもので映画の世界観を素敵に彩ってます。アニメで使われてた曲は、手直しされ深いものとなっています。また新しく作り上げた曲は、特にリアリティを求めた監督の理想に近づいてる感じがする新しい楽曲になっています。
『時は永遠に』
父親モーリス視点、娘ベル視点、主題歌は歌わなかったのですが、エンド・クレジットで歌ったセリーヌ・ディオン視点があります。『美女と野獣』の物語の中で、視点違いで聴けるという斬新な挿入歌です。その中でセリーヌ・ディオンさんが歌われる『時は永遠に』では、愛とは何か?が描かれてます。エンド・クレジットに使うだけあって、『美女と野獣』の第2の主題歌というくらい素敵な曲になっています。
この英語のタイトルを直訳すると『どのように一瞬は永遠に続くのか?』という一文になります。幸せは早いということでしょうか。一瞬一瞬の幸せが繋がって永遠になると気付く頃には、時は早く過ぎ去るのでしょうか。ベル視点では、幼い頃に亡くなった母親が関係しています。この曲は、父親からの気持ちと、ベルからの気持ちとで問題視するところが違うのかもしれませんが最後は愛を歌ってるように感じられる曲です。
ディズ・イン・ザ・サン~日差しを浴びて~
実写リメイクにしかない曲で、場面で言えば、野獣がベルを守って怪我をしてしまい、ベルが看病するシーンです。皆が、それぞれ昔を懐かしんで夜を過ごしています。野獣も看病されながら、幼き日々に母親に子守唄として歌ってもらったことを思い出しています。とても優しい気持ちになる場面で使われてる曲です。
『ひそかな夢』
2人で舞踏会を開いた後ベルを解放してしまう野獣。望むものすべて持ってた頃であれば、自分の気持ちが優先だったでしょう。真実の愛を知らない頃ならば、自分の気持ちを抑えての行動なんてありえないですが、ベルに会って変わった野獣はベルを父親の所へ送り出します。城の中からベルを見送る野獣の穏やかだけど、どこか寂しい顔と、ベルが自分を愛してくれたなら?と、悲願する顔がグッときます。
監督がリアリティを目指した実写リメイク『美女と野獣』の曲を20年ぶりに手掛けた作曲家アラン・メリケンは、アニメとは違った部分を盛り込んでいます。特に、この曲は愛を学んだ野獣が、淡い希望を持ちながらも帰ってこないだろうと覚悟するような一面を感じ取ることが出来る曲に仕上げました。この曲があることで、物語を一層目が離せないものにしています。
美女と野獣で使用された数々の曲は聴く人を虜にした名曲揃いだった!
長編アニメで使われた曲は、今も多くの人の心に残る名曲ばかりです。特にポット夫人が歌う『美女と野獣』は2人の舞踏会が思い出され、好む人も多いのではないでしょうか。そして月日が経ち、実写リメイクで使われた曲は、手直しされて深い曲になっています。そこに加えて新しく作られた曲も、それぞれの心情が歌われていて素敵なものとなっています。
この機会にアニメと実写リメイクの主題歌と挿入歌を聴き比べるのも楽しいのではないでしょうか。その中で、自分のお気に入り挿入歌を見つければ『美女と野獣』をまた違った感じで観ることが出来て、楽しめること間違いなしです。