【名探偵コナン】ピスコとは何者？ピスコ編が重要回と言われる理由とは？

名探偵コナンの作中で黒の組織に所属しているピスコ。ピスコとは大手自動車メーカーの会長を務めながら正体を隠す黒の組織の古株であり、灰原哀の両親に深く関係している重要な存在です。登場巻が少ないものの、ピスコがメインとなったピスコ編は様々な理由で名探偵コナンの重要回といわれています。本記事ではピスコとはどういったキャラなのかについて正体やピスコ編の重要性、登場巻などを交えながらご紹介していきます。

それではピスコとはどういったキャラなのかについて正体や登場巻などを交えながらご紹介する前に、ピスコが登場する名探偵コナンの作品情報と簡単なストーリーのあらすじについて見ていきましょう。ピスコが登場する名探偵コナンとは1994年から2020年10月現在まで｢週刊少年サンデー｣で連載されている青山剛昌の漫画作品です。漫画名探偵コナンは｢週刊少年サンデー｣で一番長い作品であり、98巻もの単行本が刊行しています。

｢週刊少年サンデー｣で最長作品である漫画名探偵コナンはこれまで20年以上続くアニメや23作品にも及ぶ劇場版アニメといった数々のメディア展開が行なわれており、漫画を原作にした一大シリーズ作品となっています。そんな名探偵コナンシリーズは日本で屈指の人気を誇っており、老若男女問わず長年に渡って愛され続けています。また全世界で累計発行部数2億3000万部を記録するなど日本以外の国でも高い人気を博しています。

推理小説作家の父と名女優で知られる母の間に生まれた名探偵コナンの主人公・工藤新一は｢日本警察の救世主｣とあだ名されるほど非常に高い推理力と洞察力を持った高校生探偵でした。しかし工藤新一は突如黒の組織と呼ばれる謎の組織に毒薬｢APTX4869｣を飲まされたことで子供の姿になってしまいます。子供の姿になった工藤新一は江戸川コナンと名乗り、正体を隠しながら元の身体に戻るために黒の組織を追うことにするのでした。

本記事で正体やピスコ編が重要回といわれる理由、登場巻などをご紹介するピスコとは名探偵コナンシリーズに登場するキャラクターの1人です。名探偵コナンシリーズに登場するピスコとは白髪頭と口髭が特徴の71歳のキャラクターであり、｢枡山憲三｣という名前で大手自動車メーカーの会長を務めています。その正体は工藤新一を子供に変えた黒の組織の1員であり、｢ピスコ｣という名前は組織に与えられたコードネームとなっています。

そのため｢枡山憲三｣という名前で｢経済界の大物｣とあだ名される大手自動車メーカーの会長を務める姿は正体を隠す表向きの顔です。正体が黒の組織のメンバーであるピスコは非常に昔から黒の組織のボスこと｢あの方｣に仕え続けている古株中の古株であり、灰原哀の正体に気付くほどの洞察力を持っています。また洞察力の他に暗闇の中でシャンデリアを撃ち抜く高い射撃能力も持っており、黒の組織のボスから非常に信頼されています。

そのため黒の組織においてピスコは幹部の中でもかなり高い地位におり、経済界を1人で動かせるほどの力を保持しています。名探偵コナンの作中でジンは手を出すと自分の立場が危うくなると考えるほどピスコを高く評価していました。しかしピスコは呑口重彦という議員暗殺作戦で正体が写真に撮られてしまうミスを犯してしまいます。これが原因でピスコは黒の組織のボスである｢あの方｣の許しを貰ったジンに殺害されてしまいました。

このことからピスコは名探偵コナンの中でも登場巻が少なく、当初あまり注目されていませんでした。しかしピスコがメインとなったピスコ編がある理由で重要回と判明した後、ピスコは多くの名探偵コナンファンの注目を浴びることになりました。もしピスコの登場巻やピスコ編が重要といわれる理由が知りたい方は是非本記事を最後までお楽しみ下さい。

上述でご紹介した通り、黒の組織に所属しているピスコは登場巻が極めて少ないキャラクターです。ではピスコが描かれた名探偵コナンの登場巻は何巻なのでしょうか。ここからはピスコの登場巻が何巻なのかについてご紹介します。ピスコが名探偵コナンで初めて描かれた登場巻はコミックス第24巻に収録された｢黒の組織との再会｣です。またピスコの登場巻はテレビアニメ版の名探偵コナンで第176話から第178話として放送されました。

ピスコの登場巻であるコミックス第24巻の｢黒の組織との再会｣とは灰原編・コナン編・解決編の3つに分かれたシリーズもののエピソードであり、APTX4869の解毒方法が判明して江戸川コナン達が元に戻った姿が描かれています。そんな｢黒の組織との再会｣でピスコはゲストキャラクターとして登場し、シェリーこと灰原哀の殺害を目論みます。しかし江戸川コナンの活躍によって灰原哀を逃がし、ピスコはジンに射殺されてしまいました。

ピスコの数少ない登場巻であるコミックス第24巻の｢黒の組織との再会｣。｢黒の組織との再会｣はピスコがメインとなって描かれているため、名探偵コナンファンからピスコ編と呼ばれています。そんなピスコ編はある理由から名探偵コナンの後のストーリーに大きな影響を与えた非常に重要な回となっています。ではここからはピスコがメインとなったピスコ編について重要回といわれている理由を3つまとめてご紹介していきます。

まず最初にご紹介するピスコ編が重要回といわれる理由はピスコ自身の立場です。上述でご紹介した通り、ピスコは黒の組織のボスである｢あの方｣に長年仕えている古株中の古株です。そのため、ピスコはジンやベルモットといった黒の組織のメンバーの中で誰よりも｢あの方｣に近い存在といえます。そんなピスコが登場したピスコ編こと｢黒の組織との再会｣は黒の組織のボス｢あの方｣の存在が明確に判明したエピソードとなっています。

2つ目にご紹介するピスコ編が重要回といわれる理由はベルモット編との関係です。残念ながらピスコは計画に失敗し、ジンにより殺害されてしまいます。しかしこのピスコ編にはベルモットという黒の組織の大幹部が初めて登場した回でもあります。ピスコ編が終わった後、名探偵コナンはベルモット編に突入しました。おそらくピスコ編が収録された漫画名探偵コナンの第24巻はベルモット編に繋がる大きな伏線になっていたのでしょう。

3つ目にご紹介するピスコ編が重要といわれる理由はAPTX4869の試作品が出来たことです。江戸川コナンや灰原哀といったキャラクター達を子供に変えたAPTX4869は証拠が残らない劇薬となっており、治す手段が全く見つかっていませんでした。しかしピスコ編である｢黒の組織との再会｣で中国の蒸留酒・｢白乾児（パイカル）｣が解毒剤になると判明します。当初服部平次は風邪を引いた江戸川コナンを治すためにパイカルを飲ませました。

すると江戸川コナンはパイカルの効果でAPTX4869が解毒され、工藤新一として復活します。その後江戸川コナンは灰原哀と共に風邪を引いたことでパイカルを飲み、2人とも大人の姿に戻ります。理由は判明していないものの、ピスコ編は元の身体に戻る工藤新一の目標に大きく近づいたエピソードとなっています。ピスコ編の後、灰原哀はパイカルの成分を研究し、一時的に大人の姿に戻れる解毒剤の試作品を開発することになりました。

ではここからは名探偵コナンに登場するピスコとシェリーの両親やジンとの関係についてご紹介していきます。名探偵コナンシリーズのメインキャラクターである灰原哀には昔、宮野厚司と宮野エレーナという両親がいました。宮野厚司と宮野エレーナとは黒の組織に所属していた研究員の夫妻であり、APTX4869の開発を担っていました。しかし宮野厚司と宮野エレーナは火災で死亡し、薬の研究を灰原哀こと宮野志保が引き継ぎました。

宮野志保という名前であった灰原哀は研究の中で黒の組織に疑いを持ち、APTX4869を飲んで子供となり、組織から逃げ出しました。元々ピスコは宮野厚司と宮野エレーナの2人と非常に良好な関係を築いていました。なのでピスコは宮野夫妻の子供であるシェリーこと灰原哀を知っていました。そのため名探偵コナンの作中でピスコはすぐに灰原哀の正体がシェリーだと気付き、黒の組織の裏切り者として殺そうとしたのです。

名探偵コナンの作中でピスコは呑口重彦という黒の組織と関係があった議員を殺害するため、杯戸シティホテルを訪れました。そこでピスコは見事な射撃能力でシャンデリアを撃ち抜き、呑口重彦を事故死させます。するとピスコはシェリーこと灰原哀の姿に気付き、彼女を殺すために監禁しました。しかし江戸川コナンが乱入したことにより、ピスコは灰原哀を殺害する大きなチャンスを失い、無駄な時間を費やしてしまいます。

この時監禁場所には引火作用がある｢スピリタス｣というお酒が気化して充満していました。それを知らないピスコは誤って煙草を吸い、監禁場所が炎上してしまいます。これによりピスコは灰原哀と江戸川コナンに逃走を許してしまいます。その後ピスコは呑口重彦を殺す姿が写真に撮られ、朝刊の一面を飾りました。この大きなミスを黒の組織が許すはずが無く、ピスコは｢あの方｣の命を受けたジンによって射殺され、死亡しました。

アイリッシュとはアニメ映画｢劇場版名探偵コナン漆黒の追跡者｣に登場するキャラクターです。劇場版名探偵コナンのオリジナルキャラクターであるアイリッシュとは黒の組織に所属する幹部の1人であり、劇中内で江戸川コナンを追い詰める活躍を残しました。そんな黒の組織の幹部・アイリッシュは父親のようにピスコを慕っていました。そのためアイリッシュはピスコを殺したジンを恨んでおり、組織からの失脚を目論みました。

アニメ名探偵コナンでピスコを演じた声優は日本の男性声優である村松康雄です。ピスコを演じた村松康雄とは1960年代から活動しているベテラン声優であり、2020年10月現在オフィス薫に所属しています。村松康雄は元々俳優として1955年から活動しているため、老人役を得意とした演技力の高い声優で知られています。そんな村松康雄は1980年頃にブレイクし、これまで数多くの人気アニメ作品に声優として出演しています。

• 1975年のアニメ｢フランダースの犬｣：ハンス役
• 1980年のアニメ｢ドラえもん第1期｣：野比のび郎役
• 1991年のアニメ｢アンパンマン｣：初代にんにく和尚役
• 1992年のアニメ｢フランダースの犬ぼくのパトラッシュ｣：レインス先生役
• 1996年のアニメ｢るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-｣：橋爪琢磨役
• 2005年のアニメ｢ONE PIECEシリーズ｣：トム役、ファブル役

• 2007年のアニメ｢第5作版ゲゲゲの鬼太郎｣：毛羽毛現役
• 2017年のアニメ｢テレビ朝日第2期版ドラえもん｣：野比のび四郎役
• 1981年の劇場版アニメ｢機動戦士ガンダム｣：レビル将軍役
• 1998年のOVA｢銀河英雄伝説外伝千億の星、千億の光｣：シュターデン役
• 映画｢パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ｣：ウェザビー・スワン総督の吹き替え
• 韓国のドラマ｢宮廷女官チャングムの誓い｣：オ・ギョモ提調大監の吹き替え

名探偵コナンに登場するピスコに関する感想ではピスコが有能だといった感想が多く寄せられていました。ピスコは漫画名探偵コナンの第24巻に収録されたピスコ編で呆気なく死亡してしまいます。しかしピスコは灰原哀の正体や江戸川コナンの存在を掴んだ非常に有能な人材であり、彼の損失は黒の組織に大きな痛手を与えました。おそらく能力だけで見るとピスコは黒の組織の中でもトップクラスに入るのではないでしょうか。

名探偵コナンに登場するピスコに関する感想ではピスコ編が重要な回だといった感想も多く寄せられていました。ピスコがメインとなったピスコ編はAPTX4869の解毒方法や黒の組織のボスである｢あの方｣の存在の大きなヒントが描かれた回となっており、名探偵コナンの中で特に重要視されています。これにより、登場巻数が少ないピスコが注目を集めることになりました。

名探偵コナンに登場するピスコに関する感想ではピスコを殺したジンが無能だといった感想も多く見受けられました。上述でご紹介した通り、ピスコは灰原哀の正体や江戸川コナンの存在など黒の組織に大きな利益となる情報を掴んでいました。しかしピスコはほんの少しのミスでジンに殺害されてしまいます。そのためピスコを殺害したジンは多くの名探偵コナンファンに無能と評されてしまっています。

本記事では名探偵コナンに登場するピスコについて正体やピスコ編が重要回といわれる理由、登場巻などをまとめてご紹介しました。ピスコは登場巻数が少ないものの、後のストーリーに大きな影響を与えた非常に重要な人物でした。またピスコは江戸川コナンや灰原哀の正体を知っていたため、もし生きておれば名探偵コナンの全てのストーリーを大きく変えてしまうほどの影響を与えていたことでしょう。