2020年11月07日公開
2020年11月07日更新
【名探偵コナン】シルバーブレットの意味とは?ベルモットの言葉の真意を考察
大人気アニメ『名探偵コナン』に登場するベルモットについてまとめていきます。ベルモットは、コナンこと工藤新一をシルバーブレットと呼びます。なぜシルバーブレットと呼ぶのでしょうか?シルバーブレットという言葉にはどんな意味があり、ベルモットの真意にはどんなものがあるのについてまとめていきます。また、蘭のことをなぜエンジェルと呼ぶのか、その理由やベルモットの真意などを考察していきます。黒の組織の一員でありながら、新一や蘭を助けるベルモットの行動の意味にはどんなものがあるのか、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ベルモットは黒の組織の一員
名探偵コナンの作品情報
今回のまとめでは、大人気アニメ『名探偵コナン』に登場するベルモットとコナンに関してまとめていきます。黒の組織の一員であるベルモットですが、コナンをシルバーブレットと呼んだり味方であるかのような雰囲気を漂わせることがあります。その意味とは一体何なのか、味方説を中心に考察していきます。それでは、ベルモットとコナンについてまとめていく前に、『名探偵コナン』の概要やあらすじについて見ていきましょう。
名探偵コナンの概要
『名探偵コナン』は、1996年から2020年10月現在もテレビアニメが放送されている長寿アニメとして知られる作品です。1994年より『週刊少年サンデー』にて現在も連載されている青山剛昌さんの推理探偵漫画を原作としており、コミックは現在98巻まで刊行されています。1997年からは劇場版も展開されており、年々動員を増やしていることでも話題となっています。劇場版の方もぜひチェックしてみてください。
名探偵コナンのあらすじ
主人公の工藤新一は、持ち前の洞察力や推理力を駆使した高校生探偵として名を馳せていました。ある日、幼馴染の毛利蘭と訪れた遊園地で、黒の組織によって毒薬を飲まされました。死に至ることなく目が覚めますが、身体だけ幼児化してしまったのです。この事実を黒の組織に知られてはいけないと直感し、元に戻る術を探しながら正体を隠しながら江戸川コナンとして暮らすことになりました。
ベルモットのプロフィール
では、黒の組織の一員として登場するベルモットのプロフィールなどについて見ていきましょう。ベルモットは、情報収集やサポートのほか暗殺や取引も行う黒の組織の幹部でありシャロン・ヴィンヤードという本名が明かされている女性です。29歳のハリウッド女優クリス・ヴィンヤードという表の顔も持っています。「千の顔を持つ魔女」という通り名を持つ彼女は、ブロンドのロングヘアーに碧眼が特徴的です。
「A secret makes a woman woman.(女は秘密を着飾って美しくなる)」という名言を持つこともでも知られており、作中でも謎多きキャラクターの1人です。”あの方”こと烏丸蓮耶のお気に入りのベルモットは、秘密主義なことから組織内でも掴めない浮いた人物として描かれます。自己中心的で冷酷非道な一面を持ちつつも、コナンたちの味方なのでは?という予想外の行動を取るのもベルモットの特性です。
ベルモットがコナンをシルバーブレットと呼ぶのはなぜ?意味を考察
シルバーブレットはカクテルの名前
ベルモットは、コナンをシルバーブレットと呼んでいます。では、なぜベルモットはコナンをシルバーブレットと呼ぶのでしょうか?その意味について考察していきます。その前に、シルバーブレットという名前の意味や由来などについて見ていきましょう。シルバーブレットとはショートカクテルに分類されるカクテルで、ジンがベースとされています。
シルバーブレットというカクテルの名前には「銀の弾丸」という意味が含まれています。また、その他にも魔除けの意味を持ったお酒としても知られています。シルバーブレットは『名探偵コナン』の中でもキーワードの1つとなっています。公式からもクレーンゲームのグッズとして登場したことがあります。
ベルモットがコナンをシルバーブレット(銀の弾丸)と呼ぶ理由
では、なぜベルモットは「銀の弾丸」という意味を持ったカクテルの名前であるシルバーブレットという呼び名でコナンを呼ぶのでしょうか?それには、ある理由があることが考えられます。
新一がベルモットを助けた過去
なぜ、ベルモットはコナンをシルバーブレットと呼ぶのでしょうか?その理由は、新一がベルモットを助けたという過去が理由として挙げられます。そのエピソードが描かれたのは、原作漫画だと34巻及び35巻、テレビアニメでは286話から288話の「工藤新一NYの事件」です。この回は、テレビアニメ162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」の続きであり、時系列的には本編開始から約1年前の出来事となります。
ベルモットは、赤井秀一をターゲットとしニューヨークに潜入していました。ですが、赤井秀一に見つかってしまい撃たれた後、廃ビルに潜入しました。そこに、新一と蘭もひょんなことから廃ビルに入ってきたのです。隠れていたベルモットは、新一と蘭に遭遇してしまいます。その時、ベルモットは壊れかけた手すりから滑り落ちてしまいそうになったのです。そこを新一が咄嗟に助けました。
ベルモットが、なぜ自分を助けたのか?と新一に問いかけると、「わけなんているのか?」と深い理由もなくベルモットを助けたことが分かりました。そんな一件があり、ベルモットは新一、コナンを「シルバーブレット」と呼ぶことになりました。因みに、蘭のことは「エンジェル」と呼ぶようになります。
シルバーブレットの意味は「組織を一撃で壊滅させる存在」
シルバーブレットには「銀の弾丸」という意味がありますが、作中では「組織を一撃で壊滅させる存在」としての意味が含まれています。原作漫画だと42巻、テレビアニメでは2004年に10周年記念お正月スペシャルとして放送された「黒の組織と真っ向勝負満月の夜の二元ミステリー」という回では、お酒のシルバーブレットが登場したり、コナンがベルモットからシルバーブレットと呼ばれているシーンも描かれました。
ストーリーは、”季節外れのハロウィンパーティー”での殺人予告が毛利探偵事務所に送られてくることから始まります。この挑戦状はコナンのもとにも届いており、また、新一にも届いていたのです。差出人はベルモット。手紙から、ベルモットは新一とコナンが同一人物であることを知っていることが窺え、ベルモットの何かしらの企みがあったことが考えられます。
コナン以外にシルバーブレットと呼ばれている人物
赤井秀一もシルバーブレットと呼ばれている
ベルモットがコナン以外にもシルバーブレットと呼んでいる人物がいるのをご存知でしょうか?ベルモットは、FBI捜査官で黒の組織にも潜入していた赤井秀一のこともシルバーブレットと呼んでいるのです。「工藤新一NYの事件」でベルモットは赤井秀一に撃たれており、「黒の組織と真っ向勝負満月の夜の二元ミステリー」の作中内で「あの時(ニューヨークで)始末していればよかった」といった話をジンとしています。
そして、「あの方」が赤井秀一をシルバーブレットになり得る存在として恐れているといったことも話しているのです。このことから、赤井秀一とコナンの呼び名であるシルバーブレットという名前には双方で違った意味合いが含まれているということが窺えます。
あの方が赤井秀一を恐れている理由
では、なぜ黒の組織のあの方が赤井秀一を恐れているのでしょうか?その理由は、赤井秀一の能力が黒の組織自体を壊滅に追い込めるほどの力を持っているということからです。コナンに対するシルバーブレットには「宝物、希望」という意味を持って呼んでいるのに対して、赤井秀一に対してのシルバーブレットには「恐れ、警戒、脅威」といった意味が含まれています。
コナンをシルバーブレットと呼ぶベルモットは味方?
味方説①新出先⽣に変装したベルモット
では、コナンをシルバーブレットと呼ぶベルモットが本当は味方なのでは?と言われている味方説について考察しながらまとめていきます。まず1つ目の味方説は、テレビアニメ230話及び231話で描かれた「謎めいた乗客」での出来事です。この回では、コナン一行がスキー旅行へ行く途中のバスでバスジャックに遭ってしまいます。その時に乗り合わせていたのが、ジョディ先生と新出先生でした。
新出先生は25歳男性の帝丹高校の校医です。実は、この時の新出先生は本人でなくベルモットが変装した姿だったのです。新出先生に変装したベルモットは、バスジャック犯に銃を向けられたところを助けました。敵であるならば、この時に庇うことなく放っておくのではないでしょうか?このベルモットの行動から「本当は味方なの?」という憶測が飛び交うことになりました。
因みに、変装だと分かったのは、テレビアニメ345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」でのジョディ先生との会話からでした。また、ベルモットによる新出先生の変装期間は190話「命がけの復活 第三の選択」から345話までです。
味方説②コナンと灰原の正体を組織に隠す
続いての味方説の考察は、コナンの他に灰原哀の正体が宮野志保であることを知っているにもかかわらず組織に報告していない点です。ベルモットは、テレビアニメ345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」で阿笠博士の家に盗聴器を仕掛け2人の正体の確証を得ます。そして、灰原哀が宮野志保であることを知っても組織に報告しませんでした。
その理由として、灰原哀の正体を宮野志保であることを報告してしまえば、一緒にいるコナンの正体が工藤新一であることもバレてしまうことを危惧し、灰原哀のことも組織から隠していることが考えられます。
味方説③ジンに⼯藤新⼀のことを聞かれても教えなかった
続いての味方説の考察は、ジンに工藤新一のことを聞かれても一切情報を話さなかったことです。同じくテレビアニメ345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」でこのシーンが描かれています。ハロウィンパーティーの会場である幽霊船「シーファントム号」には、コナンと新一が招待されていたことから、コナンは平次に新一に扮して参加することを要請していたのです。
平次は新一になりきり行動していましたが、ウォッカに遭遇してしまいます。新一が生きていることが知られることは厳禁なので、平次は機転を利かせ変装を解きます。新一のことをジンに報告したウォッカでしたが、ジンにはバレずに済みます。その後、ジンはベルモットに新一のことについて聞きます。新一の正体を知っているベルモットですが「知らない」と答えたのです。
味方説④⽑利⼩五郎が殺されるのを阻止
続いての味方説の考察は、⽑利⼩五郎が殺されるのを阻止したことです。これは、名探偵コナン10周年記念超拡大スペシャルの425話として放送された「ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間」内での出来事です。毛利小五郎は、キール(水無怜奈)からピンポンダッシュの犯人を捜す依頼を受けます。そこで、コナンはキールの部屋に盗聴器を仕掛けますが、盗聴器が靴に付いてしまったのです。
ジンとウォッカは盗聴器を付けたのは毛利小五郎だと目星をつけました。タイミングよくイヤホンで競馬を聞いていた毛利小五郎を盗聴器を聞いていると勘違いし、探偵事務所を張ることにします。黒の組織に狙われてしまった毛利小五郎ですが、そこをベルモットが「FBIの仕業」だと話しを誘導し、事なきを得ました。毛利小五郎本人は狙われていたことすら知りません。
味方説⑤⼦供を⾒逃す
続いての味方説の考察は、テレビアニメ599話 「セイギノミカタの殺人」でのベルモットの言葉にありました。テレビアニメ465話「黒の組織の影 真珠の流れ星」で、バイク事故に遭ってしまった水無怜奈(キール)の目撃者の聞き込みをしていた水無怜奈の弟・本堂瑛祐は、ある少年の証言を聞きます。少年は水無怜奈の事故を目撃しており、少年の話によれば外国人の女の人が事故を見たのかどうなのかを聞いてきたというのです。
その後、目撃した少年の母親は殺害されてしまいます。そして、テレビアニメ599話 「セイギノミカタの殺人」でジンとの会話で、子どもはFBIに匿われているという会話を交わし、ベルモットはジンに「相手は子供だから放っておいても大丈夫」と話していたのです。
味方説⑥ミステリートレインでの行動
続いての味方説の考察は、テレビアニメ702話 「漆黒の特急(ミステリートレイン)」でのベルモットの行動です。この回では、園子の招待で「ベルツリー急行」に一行は乗車します。そこで事件に遭遇しコナンたちは事件に関わっていくことになったのです。列車にはベルモットのほかにバーボンも乗車しており、2人はシェリー(灰原哀)を狙っていました。ジンとウォッカはその頃名古屋駅に居り、ベルモットの報告を聞いていました。
ジンは、シェリーの乗っている列車をホームもろとも吹き飛ばそうとしますが、ベルモットは貨物車の連結部を爆破し、全体の爆破を阻止します。ベルモットは、列車にコナンや蘭が乗っていることを分かっていたので、彼らに害が及ばないようにしたことが窺えます。
コナンをシルバーブレットと呼ぶベルモットと蘭の関係
ベルモットは蘭を「エンジェル」と呼ぶ
出典: https://prcm.jp
コナンのことをシルバーブレットと呼ぶベルモットですが、ベルモットは蘭のことをエンジェルと呼びます。では、なぜベルモットは蘭のことをエンジェルと呼ぶのでしょうか?ベルモットは、エンジェルの他に「宝物」と呼ぶこともあります。なぜ蘭のことをエンジェルと呼ぶようになったのか、それは、コナンをシルバーブレットと呼ぶようになったニューヨークでの一件と同じだと言われています。
また、ベルモットはポアロで働く梓さんに変装したことがあるのですが、その際「エンジェル」と蘭を呼んだことから蘭は以前に会ったことのある人だと気が付きます。その時、梓に扮するベルモットにそのことを尋ねた蘭に、「これ以上踏み込んではだめ」とベルモットは釘を刺しました。そして、「この世でたった2つの宝物」と心の中でつぶやく描写があったのです。この”2つの宝物”がコナンと蘭を指していることが窺えます。
ベルモットが「エンジェル」と呼ぶ条件
ベルモットが「エンジェル」と呼ぶには条件があることが分かっています。それは、「自己犠牲精神」と「純粋な善意」です。ニューヨークでの一件で、蘭は通り魔の格好に扮したベルモットに殺害されそうになっていました。そんな時、手すりから滑り落ちそうになったベルモットを咄嗟に助けた蘭に、ベルモットは心を撃ち抜かれたのです。殺されそうになっていた相手を助ける蘭の「自己犠牲精神と純粋な善意」が窺えます。
ヘル・エンジェルとの関係
では、ヘル・エンジェルとの関係について見ていきましょう。ヘル・エンジェルとは、灰原哀の母親である宮野エレーナを指しているのですが、なぜ「ヘル」なのでしょうか?ヘル・エンジェルは、「地獄に堕ちた天使」と直訳できます。ベルモットがエレーナをヘル・エンジェルと呼ぶのは、もともとは純粋に「エンジェル」と呼んでいたことが窺えます。ですが、現在は地獄の意味のヘルを付けたエンジェルの呼び名に変わっています。
これは、恐らくAPTX4869を作った後からの呼び名であることが考えられます。薬を作ってしまったことで、エンジェルからヘル・エンジェルに変わったエレーナを、ベルモットは自分の中で位置づけを区別していることが窺えます。エンジェルと呼ばれる蘭とエンジェルと呼ばれていたエレーナの2人の直接的な関係性は今のところないですが、2人には”自己犠牲精神”という”純粋な善意”が共通していると考えられます。
ベルモットにとっての「エンジェル」
ニューヨークでの一件で新一を見込んでシルバーブレットと呼ぶのは理解できますが、なぜ蘭を「エンジェル」「宝物」と呼ぶのでしょう?また、身を呈して守ろうとする動機やベルモットにとっての「エンジェル」とは一体何なのでしょうか?新一に対する気持ちは、組織と張り合える期待や希望を込めた愛情です。一方、蘭に対する「エンジェル」とは、蘭からもらった純粋な善意を受け取った”好意”であることが考えられます。
コナンのシルバーブレットに関する感想や評価
感想や評価①なぜ?
なんでベルモットはシルバーブレットを待ち望んでいるのだろうか…🤔
— とりにく🐣 (@itsudemo_enjoy) September 17, 2020
続いては、シルバーブレットに関する感想や評価について見ていきましょう。まず1つ目の感想・評価は、そもそもなぜベルモットはシルバーブレットを望んでいたのか?という疑問でした。シルバーブレットを望んでいたベルモットの真意はまだ謎の1つとなっています。こうしたベルモットに対しての疑問を持つ方は多くいらっしゃいました。ベルモットは何を目的に行動しているのでしょうか?
感想や評価②シルバーブレットがほしい…
ベルモットは「シルバーブレット」がほしい
— さえ@祝三作目完結 (@sae_chocolat) November 22, 2019
壊滅させてほしい?のかな
そんでアポトキシンのデータ・研究が残ってるのは厄介なので消したい?
続いての感想・評価は、1つ目の感想や評価と同じくシルバーブレットを望んでいたベルモットの真意に関してでした。この方は薬のデータや研究データが厄介なのか?という考察をしています。ベルモットの真意に関しては多くの方が「なぜ?」といった疑問を抱いています。時々、黒の組織の一員でありながら何かを隠しているかのような行動を見せるベルモットに今後も注目です。
感想や評価③シルバーブレットとエンジェル
工藤新一NYの事件も赤井さん登場するから また見なきゃ…
— るた (@snow_ruTa2) December 4, 2019
ベルモットがシルバーブレットとエンジェルに惚れる回でもあるから好き
続いての感想や評価は、考察でも登場してきたテレビアニメ286話から288話の「工藤新一NYの事件」の回が好きだというものでした。この回は、ベルモットがシルバーブレットとエンジェルに目を掛けるキッカケとなった回でもあり、好きな方も多いのではないでしょうか?以上、シルバーブレットに関する感想や評価でした。皆さんはシルバーブレットに関してどんな感想を持ちましたか?
ベルモットがコナンをシルバーブレットと呼ぶ理由まとめ
以上、ベルモットが新一やコナンをなぜシルバーブレットと呼ぶのか、その理由やシルバーブレットと呼ばれる赤井秀一に対する意味の違いについてまとめてきました。サイト内には、『名探偵コナン』に関する他の考察まとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。ベルモットに関しては、まだまだ謎な部分がありますので、ぜひ『名探偵コナン』の漫画、アニメ、映画の今後の動向も追ってみてください。