【名探偵コナン】沼淵己一郎は黒の組織の一員？登場回や光彦との会話シーンを考察

名探偵コナンシリーズに登場するキャラクターの中でも特に登場回数が少ない沼淵己一郎。登場回数があまりに少ないことから知名度も低い沼淵己一郎とは全国に連続殺人犯として手配されている犯罪者であり、最終的に逮捕された悲しきキャラクターです。しかしその正体は黒の組織のメンバーであり、灰原哀とも面識を持っていました。本記事ではそんな沼淵己一郎について登場回や光彦との会話シーン、声優などをご紹介していきます。

では沼淵己一郎の少ない登場回や光彦との会話シーン、アニメの声優などをまとめてご紹介していく前に、沼淵己一郎が登場する名探偵コナンの作品情報やストーリーのあらすじをチェックしていきましょう。沼淵己一郎が登場する名探偵コナンとは｢週刊少年サンデー｣にて1994年から連載されている青山剛昌の漫画作品です。漫画名探偵コナンは2020年10月現在も連載されている長編作品であり、98巻ものコミックスが刊行されてます。

約26年も連載が続いている漫画名探偵コナンは少年探偵である江戸川コナンの活躍を描いた推理作品となっており、全世界でコミックスの累計発行部数は2億3000万部以上を記録するほど非常に高い人気を博しています。そんな漫画名探偵コナンは1996年にアニメ化され、24年以上経った2020年10月現在も放送され続けています。また漫画を原作にした劇場版アニメも数多く放映されており、その作品数は合計で23本も制作されてます。

名探偵コナンシリーズは江戸川コナンと世界的犯罪組織である黒の組織との対決を描いた作品です。名探偵コナンの主人公である工藤新一は｢日本警察の救世主｣とあだ名されている高校生探偵だったものの、ある日突然黒の組織によって子供の姿に変えられてしまいました。その後工藤新一は自身の名前を江戸川コナンに改め、幼馴染みの毛利蘭の家に居候しながら少年探偵として数々の情報を集め、黒の組織を追うことを決意するのでした。

本記事で登場回や光彦との会話、アニメの声優などをご紹介する沼淵己一郎とは名探偵コナンシリーズに登場するキャラクターの1人です。名探偵コナンに登場する沼淵己一郎は連続殺人者の犯人として全国で指名手配されている凶悪犯罪者であり、骸骨のような非常に痩けた頬と魚のような大きな目玉が特徴となっています。見た目の通り沼淵己一郎は臆病な性格をしているものの、連続殺人犯であることから獣のような一面を隠しています。

名探偵コナンシリーズの中でも沼淵己一郎は特に影の薄いキャラクターとして知られており、登場回数がほとんどありません。しかしその正体は世界的犯罪組織である黒の組織のメンバーであり、末端の構成員として暗殺部隊に入ろうとしていました。しかし黒の組織の上層部から無能者扱いされ、APTX4869の被検体にされてしまいます。それに恐怖した沼淵己一郎は脱走し、一般人を3人殺害したことから指名手配されてしまいました。

上述でご紹介した通り名探偵コナンシリーズに登場する影の薄い沼淵己一郎は元々黒の組織のメンバーでした。名探偵コナンシリーズで一番の敵として登場する黒の組織の幹部メンバーはお酒の名前をモデルにしたコードネームが与えられてます。例えば工藤新一を子供に変えた2人の幹部は｢ジン｣と｢ウォッカ｣というコードネームが付けられていました。では元黒の組織のメンバーである沼淵己一郎にはコードネームがあったのでしょうか。

残念ながら黒の組織は幹部以外の人間にはコードネームを与えません。そのため黒の組織の末端の構成員だった沼淵己一郎はコードネームが存在していません。もし沼淵己一郎が暗殺部隊に入れておれば、コードネームが与えられる立場になった可能性があります。しかし結果は無能であることから薬の被検体にされ、脱走してしまいました。脱走した沼淵己一郎は連続殺人犯として逮捕され、最終的に死刑宣告を受けることになりました。

黒の組織から逃げ出した連続殺人犯・沼淵己一郎の初登場回は漫画名探偵コナンの19巻に収録された｢FILE.7財布の中…｣と｢FILE.8免許証の秘密｣です。またテレビアニメでの初登場回は第118話｢浪花の連続殺人事件｣です。黒の組織から脱走した沼淵己一郎は大阪まで逃げ、3人の一般人を殺害したことで指名手配されていました。本来脱走犯を許さない黒の組織は沼淵己一郎が無能であることから驚異と捉えず、何もしませんでした。

沼淵己一郎が大阪に逃げ込んだ頃、江戸川コナンは服部平次の誘いで毛利蘭と共に大阪を訪れます。そこで江戸川コナン達は沼淵己一郎が起こした連続殺人事件に巻き込まれてしまいました。江戸川コナンは推理で沼淵己一郎の隠れ家である箕面大滝の場所をすぐに見抜きました。その後沼淵己一郎は逮捕され、物語から退場します。しかし退場した沼淵己一郎は警察署からも脱走し、その後の物語に再度登場することになるのでした。

逮捕後、警察署から脱走した沼淵己一郎は漫画名探偵コナンのコミックス第35巻に収録された｢消えた光彦シリーズ｣で再登場します。この再登場回は289話・290話｢迷いの森の光彦（前編後編）｣という2部構成でアニメ化されています。ではここからは沼淵己一郎の登場回である｢消えた光彦｣のあらすじをネタバレ紹介していきます。ある日、夏休みのラジオ体操に参加していた少年探偵団と阿笠博士は円谷光彦の不在に気付きました。

不在が気になった少年探偵団は円谷光彦の家へ向かい、彼がお裾分けの笹団子や財布、姉・円谷朝美の日焼け止めクリームを持ってキャンプに行ったことを聞かされました。実は円谷光彦は毎週金曜日に出かけており、江戸川コナン達は花屋やバスの運転手達から円谷光彦の情報収集を開始します。これにより円谷光彦はレモンの香りを纏わして群馬県に行っていることが分かりました。そして少年探偵団はすぐに群馬県へ向かうのでした。

花沢駅から電車で群馬県を訪れた少年探偵団は円谷光彦が森にいることを突き止めます。そこで少年探偵団は探偵バッチを使って円谷光彦と連絡を取ることにしました。しかしとある理由があって円谷光彦は探偵バッチの連絡を切ってしまいます。その後江戸川コナン達は途中で群馬県警の山村ミサオ刑事と出会い、沼淵己一郎が脱走して森に逃げたことを聞かされます。そこで再度連絡を取るものの、円谷光彦と話すことが出来ませんでした。

連絡が取れない状況が続く中、少年探偵団の1人である灰原哀は東北・関東・近畿といった3つの地方を転々として殺人を繰り返してきた人間だという沼淵己一郎の詳しい情報を語り出します。そして灰原哀は沼淵己一郎に円谷光彦が殺されたと予想しました。この詳しい情報を聞いた江戸川コナンは疑問を覚えます。その後森の中で江戸川コナン達は沼淵己一郎と遭遇するものの、捕まえることが出来ず逃げられてしまいました。

この時灰原哀は沼淵己一郎の気配が無いことに違和感を感じます。すると違和感を感じた灰原哀は口を開き、詳しい容姿や猫背が特徴でまるで獣のような瞬発力を持った身軽な人間といった沼淵己一郎の情報を語り始めました。それを聞いた江戸川コナンはなぜ沼淵己一郎に詳しいか灰原哀に質問します。そこで灰原哀は元々沼淵己一郎が世界的犯罪組織である黒の組織に所属していたメンバーだったことを江戸川コナンに明かしました。

灰原哀曰く、沼淵己一郎は瞬発力のある身軽な身体能力を買われて暗殺部隊に入るはずでした。しかし上述でご紹介した通り沼淵己一郎は無能であり、灰原哀が開発していたAPTX4869のモルモットとなってしまいます。このことから灰原哀は沼淵己一郎の特長を異常なほど知っていたのです。残念ながらなぜ黒の組織から抜けたのか明確に記述されていません。しかし灰原哀は黒の組織に恐怖したから脱走したと推測していました。

黒の組織から逃げ出した沼淵己一郎は3人の一般人を殺害し、指名手配されることになりました。これについて灰原哀は黒の組織の追っ手と勘違いして3人もの一般人を殺したのではと考えます。結局沼淵己一郎は一度逮捕され、死刑判決を受けることになりました。これにより黒の組織は完全に沼淵己一郎から手を引きました。灰原哀の話が終わった後、沼淵己一郎が円谷光彦と共に現れたため、少年探偵団は円谷光彦と再会を果たしました。

円谷光彦と無事再会を果たした江戸川コナン達。一方沼淵己一郎は山村ミサオ刑事に逮捕され、そのまま連行されていきました。その後円谷光彦はなぜ群馬県の森に行っていたのかを話し始めます。実は円谷光彦は吉田歩美と灰原哀が見たいと言っていた蛍を捕まえるために群馬県まで来ていたのです。また持っていた笹団子は蛍の籠を作るためであり、連絡が取れなかったのは蛍を持っていたからでした。これにより物語は結末を迎えました。

漫画名探偵コナンの第19巻｢浪花の連続殺人事件｣の作中で江戸川コナンは沼淵己一郎が箕面大滝に潜んでいると推理します。この推理は見事的中し、隠れていた沼淵己一郎は警察に逮捕されました。しかし警察の隙を突いた沼淵己一郎は包丁で江戸川コナンを刺し殺そうとします。この時江戸川コナンは手錠の欠片が入った服部平次のお守りを持っていたため、無傷で済みました。その後沼淵己一郎は遠山和葉に押えられて逮捕されました。

上記の名言は沼淵己一郎が森で出会った円谷光彦に発した名言です。漫画名探偵コナンの第35巻に収録された｢消えた光彦シリーズ｣の作中で群馬県の森に蛍を探しに行った円谷光彦は脱走した沼淵己一郎と遭遇します。この時沼淵己一郎は上記の名言を円谷光彦に伝えました。実は沼淵己一郎が脱走した理由は子供の頃親しんだ蛍を死ぬ前に見るためだったのです。これは悪役である沼淵己一郎の人間らしさが垣間見えた名言となっています。

ではここからはアニメ名探偵コナンで沼淵己一郎を演じた声優についてご紹介していきます。アニメ名探偵コナンで沼淵己一郎を演じた声優は日本の男性声優である龍田直樹です。アニメ名探偵コナンで沼淵己一郎の声優を担当した龍田直樹とは1950年の9月8日に和歌山県で生まれた男性声優であり、2020年10月現在声優事務所の1つである賢プロダクションに所属しています。

そんな龍田直樹は1976年のアニメ｢ドン・チャック物語｣で声優デビューを飾りました。1976年にデビューした龍田直樹は1985年に｢テレビ朝日版ドラえもん1期｣で骨皮スネ夫を演じたことによりブレイクを果たし、これまで数え切れないほどのアニメ作品に出演しています。龍田直樹は人間以外のキャラクターを演じることが得意な声優として知られており、非常に難しいとされる動物キャラクターの声優をよく担当しています。

• 1985年のアニメ｢ドラえもんテレビ朝日版第1期｣：骨皮スネ夫役、スネツグ役
• 1985年のアニメ｢ハイスクール！奇面組｣：大間仁役
• 1986年のアニメ｢ドラゴンボール｣：ウーロン役
• 1988年のアニメ｢キテレツ大百科シリーズ｣：ブタゴリラ（熊田薫）役
• 1996年のアニメ｢ゲゲゲの鬼太郎第4作｣：一反木綿役、ぬりかべ役
• 2001年のアニメ｢星のカービィ｣：ドクター・エスカルゴン役

• 2001年のアニメ｢ONE PIECEシリーズ｣：バスコ・ショット役
• 2002年のアニメ｢機動戦士ガンダムSEED｣：デュエイン・ハルバートン役
• 2007年のアニメ｢銀魂シリーズ｣：柳生敏木斎役
• 2015年のアニメ｢ドラゴンボール超｣：北の界王役
• 2018年のアニメ｢鬼灯の冷徹｣：ぬらりひょん役
• 1994年のOVA｢グラップラー刃牙｣：徳川光成役

名探偵コナンシリーズに登場する沼淵己一郎に関する感想ではもしかしたらいい人なのかもしれないといった感想が多く寄せられていました。沼淵己一郎は黒の組織から脱走し、3人の一般人を殺害した殺人犯です。しかし沼淵己一郎は子供の頃好きだった蛍を見るためだけに警察から脱走します。このシーンから沼淵己一郎は多くの名探偵コナンファンの間で善人説が浮上しています。

名探偵コナンシリーズに登場する沼淵己一郎に関する感想では顔が怖いといった感想も多く寄せられていました。名探偵コナンに登場する元黒の組織のメンバー・沼淵己一郎はまるで骸骨のような痩せ細った容姿をしたキャラクターです。アニメ版ではこの容姿が誇張され、沼淵己一郎は非常に怖いキャラクターとして描かれていました。そのため沼淵己一郎の容姿は2020年10月現在も名探偵コナンファンに怖がられています。

名探偵コナンシリーズに登場する沼淵己一郎に関する感想では黒の組織のメンバーであることに驚いたといった感想も寄せられていました。初めて名探偵コナンに登場した時、沼淵己一郎は連続殺人を犯したただの臆病な犯罪者でした。しかし警察から脱走した後に灰原哀の口から黒の組織のメンバーであったことが判明します。この沼淵己一郎が黒の組織のメンバーであったことが分かるシーンは名探偵コナンファンを驚かせました。

本記事では名探偵コナンに登場する沼淵己一郎について登場回や円谷光彦との会話シーン、アニメの声優などをまとめてご紹介しました。本記事でご紹介した通り、沼淵己一郎は非常に登場回数が少ない地味なキャラクターでした。しかし本当は人間らしさがある個性的なキャラクターであり、2020年10月現在も名探偵コナンファンの間で話題となっています。もしお忘れの方は是非沼淵己一郎の登場回をもう一度チェックしてみて下さい。