【キングダム】陽はかわいい宮女で向の親友！信・政との関係や名シーンも紹介

キングダムでも意外と人気が高いキャラクターの1人になっているのが宮女の陽ちゃんです。向の親友であり何気に贏政や信とも関係のあるキャラクターになっています。今回はそんな陽ちゃんのかわいい魅力を紹介していきます。

キングダムは2006年から週刊ヤングジャンプにて連載している古代中国の一時代を題材とした時代劇漫画です。紀元前の春秋戦国時代の末期を舞台に後に中華を統一する秦の将軍の1人、信を主人公に彼の立身出世と戦場での活躍、始皇帝となる贏政の政争など多角的に当時の時代を描いた作品で徐々に人気を集め第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞するなど評価を受けている作品です。

メディアミックス展開も盛んに行われており2008年にはVOMIC化、2012年と2013年にはアニメ化が行われている他、2019年には50巻到達記念として製作が決定した実写映画も公開されています。2020年にはいっても3度目となるアニメの放映開始、実写映画の続編の製作決定など話題に事欠かない作品です。

春秋戦国時代末期、戦争孤児として下僕の身分にあった少年信は、同じ立場にある漂と共に天下の大将軍を目指し日夜仕合を行うなどしていました。そんな2人を見かけた王宮の文官、昌文君に見いだされた漂が仕官する事になりますが、しばらくした後、瀕死の重傷を負った漂はボロボロになって信の元に帰ってきます。そんな漂に導かれ信が出会う事になるのが漂に瓜二つの少年、秦国国王の贏政でした。

陽はキングダム7巻で初登場した秦国の後宮に務める宮女として登場するキャラクターです。キングダムでは比較的どんどん年が進むために年齢は明確にされていませんが親友の向と比較すると1歳年上である事が明らかになっています。性格は元気で明るくまた正義感の強さ、行動力の高さも持ち合わせています。向とは違い高貴な生まれをしていますがそんな事を気にせずに向などにも分け隔てなく接しています。

陽は宮女という立場にあるので当然贏政に伽に呼ばれる場合があります。ただし陽が呼ばれたシーンは実はキングダム作中では描かれていません。ただある程度は関係があるようで、後述する向を助ける際には、贏政も陽の話をしっかり聞いてやるなど見知った顔である事は間違いありません。

元々下僕で平民となったとはいっても生まれも環境も違う信とは関係がありませんでしたが、毐国反乱の際に、陽は信によって命を救われました。その際の陽の行動力の高さから信からは「根性宮女」と呼ばれるなどしており陽はそんな信に頬を赤く染めるシーンが描かれています。このようなシーンもある事からもしかして信と陽が結婚するのでは？とファンに考察される程になっています。

陽が初めて登場したのはキングダム7巻の事です。王弟の反乱を鎮圧し王座に戻った贏政、そんな贏政は王として大切な仕事の1つとして宮女と伽を行います。そんな伽に3度も呼ばれた向に対し、「どうだったのか？」と聞くシーンが陽が初めて登場したシーンです。女の子らしさを全面に押し出したかわいい登場になっています。

高貴な生まれである陽は伽に呼ばれる事の意味や後宮内の権力争いなども把握しています。元々あまり前向きな思考ではない向に対し相談に乗ったり励ましたりするシーンが多いのも陽の特徴になっています。

陽は2020年9月現在最新刊であるキングダム59巻までのストーリーの間に2度に渡って向を助ける行動をしています。

見た目かわいい女の子である陽ですがその行動力は時に周囲を驚かせる程高いものになっています。キングダム18巻にて向は偶然呂不韋と大后の密通を目撃してしまいます。そんな向の気配を察知した宦官に刺されてしまいますが向は痛みに耐え、バレないようにその場を後にしてその事実を贏政に伝えようとします。しかし贏政の元に辿り着く前に出血多量で倒れてしまうのでした。そんな向を最初に発見したのが陽でした。

陽は後宮付きの医師を呼びますが危篤状態にあると告げられると同時に王室付きの医師であれば或いはなんとか出来るかも知れないと聞かされます。陽が頼れる相手は贏政しかいませんが本来宮女が贏政の元に訪れるのは伽の時だけであり、その順番を破る事は重罪に当たります。もちろん陽はその事を重々承知しています。しかしそれでも恐れずに順番を破り贏政に向を助けるように求めるのです。

そんな陽の大胆な行動に贏政はまっすぐに応え揃えられる最高の医者を持って向を治療させました。この陽の行動によって向は命を救われたのです。その後、向が贏政の子供を妊娠した事を考えても贏政にとっても陽の行動は重要な行動であり、ある意味で贏政を助けるとも言える行動になっています。

2度目に陽が向を助けるシーンが描かれたのはキングダム40巻、嫪毐の乱での事です。この時贏政は加冠の儀を執り行う為咸陽を離れていました。そして加冠の儀が行われてしまっては権力が自分から離れてしまう呂不韋は嫪毐の乱を起こし贏政を葬ろうと最後の行動を起こします。咸陽でも反乱が立ち上がる中、狙われる事になったのが贏政の子供である麗と麗の母親である向です。

反乱軍が後宮にまで攻め込んだ際、最初陽は政務官の微九らが反乱軍の前に立ちはだかり陽と向は一緒に逃げ出します。しかし陽はこの時点で足を怪我してしまっていました。それでも気力で向と共に逃げる陽でしたが、追手が迫ってきます。その時陽は驚くべき行動に出ます。なんと自身の身を犠牲にしてでも向と麗を守ろうとするのです。自ら追手に立ちふさがる事で少しでも向達が逃げる時間を稼ごうとしました。

もちろん向はそんな犠牲を許さないとしますが陽は向以上に向が麗を産んだ事の意味と責任を知っており、向には麗を守る義務があると説得します。説得された向は泣き叫びながら陽を置いて逃げ出します。陽の目の前には既に騎馬兵が迫っています。対する陽は武器も何も持っておらず、全く抵抗出来る術を持ちません。

そんな状態にあっても陽が願うのは向と麗の無事でした。決して2人の方を振り向かず、恐怖で顔を歪ませる事も目を逸らす事もなく騎馬兵を見つめていました。あと一歩で陽に騎馬兵の刃が届く所で辿り着いた信と飛信隊によって結果的に陽は救われ、向と麗も合わせて保護されます。この行動が信から「根性宮女」と言われるきっかけになっています。

最終的に信達が駆けつけていなければ死んでいたのは間違いないとも言える状況で自らの身を犠牲にしてでも向と麗を助けるとする陽の芯の強さを象徴する名シーンであると共に、信との関係性が出来たのではないかとも言われるシーンになっています。

キングダムは古代中国の春秋戦国時代を舞台としていますが、時代背景だけではなく登場するキャラクターも史実に実在した人物が多数登場しています。贏政はもちろん、信や羌瘣なども史実に登場している人物ですし、王翦や楊端和、昌平君などなど錚々たるメンバーが実在した人物を元にしているのです。

ただし主要なキャラクターが全員史実を元にしているかと言われると決してそんな事はなく、キングダム初期から登場しており後に飛信隊で軍師を務める事になる河了貂や飛信隊のメンバーなどはキングダムオリジナルのキャラクターです。

元々キングダムの時代である春秋戦国時代の歴史書は情報量も少なく、多くは各国の王族や各地での戦争、それぞれの戦争で活躍した将軍などにスポットが当てられており、将軍の元で戦っている部隊や、王族ではない女性などは名前なども登場していない場合がほとんどになっています。信や羌瘣など主要なキャラクターに置いても将軍となってからの活躍などしか描かれていない状態だったりします。

上記でも少し触れたように陽は高貴な生まれではあっても王族ではない為、史実には名前が登場していません。ただ上記でも触れたように陽は信と結婚するのではないかとも考察されています。というのも信の妻については史実では名前が登場していませんが、高貴な生まれであった事は明らかになっており、また信には後の時代で活躍する事になる子供もいるのです。

高貴な生まれという共通点、上記でも紹介した信と陽の関係性などからキングダムで陽が初登場した時から陽は信と結婚するキャラクターとして登場した可能性も十分にあります。

アニメキングダムの2期までの陽の声優を務めたのが中塚智実さんです。元AKB48のメンバーである傍らで、女優や声優としてドラマや映画、バラエティや舞台、そしてアニメの声優なども担当していました。キングダムでの陽役以外には「NARUTO」シリーズに複数のキャラクターで出演した事があります。

アニメキングダム3期から陽役を演じる事になったのが声優の井上遥乃さんです。2010年代に声優としてデビューした声優さんで、まだ名前のあるキャラクターを演じた機会は少ないものの、コンスタントにアニメやゲームなどの声優を担当しています。キングダムの陽役以外には「ノブナガン」の浅尾かおる役、「Go!プリンセスプリキュア」の神田ようこ役などを務めています。

ここからは既にキングダムを視聴している人の陽に関しての感想を紹介します。宮女という立場から登場する機会こそ多くはない陽ですが、当時の女の子としての運命の中で懸命に生きている姿がかわいいとする声が非常に多いキャラクターになっています。自身の境遇や立場などをしっかり理解して行動しているのが良いとする声も多いです。

どうしても戦場での活躍が目立つ羌瘣や河了貂と比較すると人気で劣る面もありますが、時代背景を考えれば陽のような生き方こそが女性としては全うであるとする同時に、向を助ける際の芯の強さは羌瘣や河了貂に負けずも劣らないとしてかわいいという声も非常に多くなっています。

かわいいと人気の高さを誇る陽だけに信との結婚を望む声も非常に多いです。信に惹かれている女性は多いだけに難しいかも知れないとはされながらも信の立場の安定や史実の背景などから陽が相応しいという声も多いです。キングダム作中での描写からもそのような形に見えるとする声も見られます。

結婚に至る経緯などは複数考察されており、上記でも紹介した信に助けられた事で陽が惚れたという可能性や将軍となった信に箔をつけさせる為に贏政が紹介するのではないかとする考察なども見られています。いずれにしても陽が宮女を辞める必要性がある事から向や贏政が間に入る可能性は非常に高いと考えられています。

また信の名字が「李」である事はキングダム冒頭、及び史実などから明らかになっていた事もあり、信が「李」の名前を贏政から貰うまでは陽の家が「李」家であり、陽と結婚して李信になるのではないかとも考察されていました。もちろんキングダム作中では陽の家の名前などは登場していませんでしたが、陽と信が結婚する1つの要因として考察されていました。

結果的にキングダム作中では漂繋がりで信は李信の名をもらったので陽との結婚とは関連しなかったわけですが、これには漂なら仕方ないとする声が非常に多くなっています。

キングダムの陽はかわいい見た目と向を助ける姿勢などから高い人気を誇るキャラクターです。宮女という立場である事から登場する機会こそ少ないものの、登場すれば必ずと言っていいほどその大胆な行動力に驚かされるとも言われる程です。同時に信との関係性に関して気にするファンも多くなっており、もしかしたら信と結婚するかも知れないと期待する声も多くなっています。

いずれにしても皇后である向の親友である事から今後の活躍も期待されているキャラクターなのでまだキングダムを視聴していない人は宮女のかわいい陽ちゃんにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？