【キングダム】関常（かんじょう）は玉鳳隊の千人将！史実に実在？王賁との関係は？

今回は「キングダム」に登場する関常について、そのプロフィールや王賁との関係を紹介し、史実上に実在しているのかについてみていきます。さらに、関常が知る王賁と王翦にまつわる噂話や関常の初登場シーン、朱海平原の戦いでの活躍シーンについてもみていきます。

また、関常の危険を冒さない性格や王賁の母親である朱景との関係、その強さや部下の育成に定評があることなど、そのかっこいい魅力にも迫っていきます。まず、ここでは「キングダム」の作品情報をみていきます。

「キングダム」は2006年1月から集英社の週刊ヤングジャンプで連載されている原泰久先生の少年漫画で、古代中国の春秋戦国時代が題材とされています。また「キングダム」のテレビアニメ化作品は、第1シリーズがNHK BSプレミアムで2012年6月4日〜2013年2月25日に放送され、第2シリーズもNHK BSプレミアムで2013年6月8日〜2014年3月2日に放送されました。

そして、第3シリーズはNHK総合で2020年4月6日から放送されています。さらに、2018年4月には原作コミックの50巻が刊行されたことを記念し、実写映画化の制作も実現。山崎賢人さん、吉沢亮さん、長澤まさみさん、橋本環奈さん、本郷奏多さんら豪華キャストを起用したその実写映画は国内では2019年4月19日に公開されました。

春秋戦国時代の古代中国、低い身分でありながら天下の大将軍になること夢見る2人の戦災孤児の少年、信と漂がいました。ある日、漂は秦国の大臣である昌文君の目にとまり、士官することになりますが、その後、瀕死の深手を負いながら帰還。漂の死に際に託された紙に書かれた場所に向かった信はそこで漂に瓜二つな秦国の大王・政と出会います。漂と自らの夢を叶えるため、信は政とともに戦乱の世に身を投じていきます。

「キングダム」に登場する関常（かんじょう）は秦国の玉鳳隊に所属する千人将です。関常はもともと王賁の父である王翦の側近として王翦軍で関常隊隊長をしていましたが、玉鳳隊が5千人将に昇格したのをきっかけに玉鳳隊に派遣されました。以降は玉鳳隊の傘下で関常隊の隊長を任されています。また、関常の使用武器は矛で、黒髪の襟足を束ね、口髭と顎髭が印象的な人物です。

そして、その初登場は36巻の魏火龍編でした。彼は王賁の戦略の下、魏国の将軍である呉鳳明を討ち取るために玉鳳隊・飛信隊・録鳴未軍の3つの隊を同時に使って攻撃を仕掛けるシーンで登場しました。このとき、関常は王翦軍から派遣されてきたばかりの頃でした。関常は自信家で口が悪く、やや嫌味な性格のため、指揮官である王賁に対しても平然と意見したり、暴言を放ったりしていました。

しかし、関常はいざというときには頼りになる人物で、かなりの切れ者です。そして、彼が率いる関常隊は「突いては引く」という戦略を得意としており、玉鳳隊がピンチに陥ると必ず助けに現れます。

ここまで「キングダム」の概要やあらすじ、関常のプロフィールについて紹介し、関常が王賁の父が率いる王翦軍から王賁が率いる玉鳳隊に派遣されてきた千人将であること、王賁に意見したり暴言を放ったりするなど普段は反発しがちですが、いざというとき玉鳳隊のために動いてくれる切れ者であることなどが分かりました。

次に「キングダム」には史実上に実在した人物をモデルにしたキャラクターが多いですが、関常はどうなのでしょうか？ここでは関常が実在したのかどうかをみていきます。

「キングダム」には史実上の実在の人物をモデルとしているキャラクターが多くいます。代表的なところでは、実在の李信をモデルとした信、史実上の始皇帝をモデルとした政、蚩尤という実在の女剣士をモデルとした羌瘣、秦の丞相として実在した呂不韋、史実上の王齮をモデルとした王騎、秦の将軍として史実上でも登場する王翦と王賁がいます。

他に、秦に投降した韓の将軍として実在した内史騰をモデルとした騰、秦の将軍として実在した壁、秦の武将として史実上で登場する昌文君、秦の将軍として実在した楊端和などがいます。

このように「キングダム」では史実上に実在した人物をモデルとしているキャラクターが多く登場していることが分かりますが、関常はどうなのでしょうか？実は関常は「キングダム」のオリジナルで、史実上には実在しないキャラクターだということが判明しています。

実際、関常は作中で王賁に意見したり、暴言を放ったりしています。そのようなことは史実上ではありえないため、関常は実在の人物をモデルとした王賁や王翦たちの活躍を引き立たせるために存在しているフィクションキャラクターだと言われています。

ここまで「キングダム」の概要やあらすじ、関常のプロフィールについて紹介し、関常が史実上に実在した人物かどうかをみてきました。そして、キングダムには史実上に実在した人物をモデルにしたキャラクターが多く登場するものの、関常は「キングダム」のオリジナルキャラクターで実在のモデルはいないことが分かりました。次に、ここでは関常と王賁の信頼関係や、関常が知る王賁と王翦にまつわる噂話についてみていきます。

関常が王翦軍から玉鳳隊に派遣されて間もない頃の関常と王賁の信頼関係は希薄で、2人は戦闘スタイルの違いからよく反発しあっていました。しかし、そんな関常と王賁も激戦を共に乗り越えていく中で深い信頼関係を築いていきます。後ほど詳しく紹介しますが、朱海平原の戦いでは、関常は王賁を趙国の将軍の尭雲から身を挺して守り、王賁も関常の絶体絶命の危機を救いました。

まず、王賁と王翦にまつわる噂とは、実は王賁が王翦の実子ではないのではないかというものです。王翦は朱景という女性を妻にし、結婚してまもなく朱景は王賁を妊娠しました。しかし、朱景には結婚前に好きな男性がいたようで、朱景は王翦と結婚する前からその男性の子どもをお腹に宿していたのではないかと言われおり、王賁は王翦の子どもではないのではないかと言われているのです。

関常はこの王賁と王翦にまつわる噂を知る数少ない人物です。また、朱景自身は王賁出産後すぐに死亡しており、王翦にとって王賁は「愛する妻（朱景）の命を奪った別の男の子ども」ということになるかもしれません。この王賁と王翦にまつわる噂を知る主要なキャラクターは王翦と関常、番陽と信の限られた人間だけです。関常はかつて王翦の側近だったことから、この噂を知っているのだと考えられています。

ここまで「キングダム」の概要やあらすじ、関常のプロフィールを紹介し、関常が史実上に実在するかどうかや関常と王賁との信頼関係、王賁と王翦にまつわる噂話についてみてきました。そして、関常が王賁の玉鳳隊に派遣されたばかりの頃の関常は王賁に反発してばかりでしたが、戦いを経て徐々に信頼関係を気づいていったことが分かりました。

さらに、関常は王賁が王翦の実の子どもではないという噂話を知っている数少ない人物であることも分かりました。次に、ここでは「キングダム」のコミック36巻での関常の初登場シーンや朱海平原の戦いでの活躍シーンについてみていきます。

関常の活躍シーン、1つ目は初登場のコミック36巻「魏火龍編」です。関常は登場早々、指揮官の王賁に対して生意気な態度を取ります。関常はこのとき、王翦軍から王賁率いる玉鳳隊に移ってきたばかりでした。

そして、王翦と王賁親子の微妙な仲を知った上で、わざと嫌味ったらしく、王賁が立てた作戦に反論します。玉鳳隊に派遣されてすぐの頃の関常は、王賁のことをあまり信頼しておらず、このように反発する場面が多々ありました。

関常の活躍シーン、2つ目は朱海平原序盤です。王賁に反発ばかりしていた関常でしたが、この朱海平原序盤で「天下の大将軍」になることを目標に掲げる王賁の強い意志と決意、その才能に気づき、彼の王賁に対する評価が変わっていく様が描かれています。さらに、朱海平原の戦いにおいて、王翦軍の第一将である亜光将軍から王賁は戦列から除かれてしまいます。そこで、王賁は独断で乱戦に突っ込む決意を固めます。

このとき、関常は王賁の戦術眼の鋭さに納得し、彼を援護すると発言しました。また、王賁の方でも関常の機転の良さを評価しており、関常のことを頼もしく思っていることが分かります。この戦いをきっかけに、関常と王賁の絆が強くなっていきます。

関常の活躍シーン、3つ目は朱海平原終盤です。朱海平原での戦いも最後の方になると、王翦からの援軍をもらえず、玉鳳隊を含めた右翼は窮地に立たされることになります。そして、趙国三大天の1人である藺相如の武を任され、圧倒的な実力を持つ趙の将軍・尭雲とその部下の十槍により、玉鳳隊を率いる王賁も追い込まれ、大ピンチを迎えます。このとき、関常は尭雲の前に立ちはだかり、身を挺して王賁を守ろうとします。

このシーンでの関常の行動は、玉鳳隊に派遣されてきたばかりの彼からは想像できないと言われています。そして、常に冷静な関常が王賁のことを、自分の命をなげうってでも守る価値のある主君と認めていることが決定的になったとも言われています。その後、関常に「そのまま走れェっ」と言われて先に進んだはずの王賁が引き返し、関常が絶体絶命という場面で王賁は彼を救います。

このとき、関常は王賁を守り、このまま朱海平原の戦いで果てるのかと思ったファンも多くいたようですが、結局は王賁に命を救われました。この関常と王賁が絶体絶命のシーンで互いを見捨てずに命を助け合うシーンは、読者の間でも感動の名場面として高く支持されています。さらに、このシーンから読者の間では、関常は王賁が大将軍になる上で欠くことの出来ない大事な存在なのだと考えられるようになったそうです。

ここまで「キングダム」の概要やあらすじ、関常のプロフィールを紹介し、関常が実在する人物なのかどうかをみてきました。さらに、関常と王賁との関係や関常が王賁と王翦にまつわるうわさ話を知る数少ない人物であることも紹介し、コミック36巻での関常の初登場シーンや朱海平原の戦いでの活躍シーンをみてきました。

そして、関常は魏火龍編での初登場当初は王賁に意見したり暴言を放ったりと反発していましたが、朱海平原の戦いの序盤で王賁の戦術眼の鋭さを実感し、彼を認め始めたこと、その後、朱海平原の戦いの終盤では王賁を命がけで守り、逆に王賁から命を救われるなど、王賁と深い信頼関係で結ばれるようになったことなどが分かりました。次に、関常の危険を冒さない性格や朱景との関係、関常隊の強さや部下の育成についてみていきます。

関常のかっこいい魅力、1つ目は危険を冒さない性格です。魏火龍七師である紫伯を討ち取るため、王賁が突撃を続けようとした場面で、関常は王賁に「捨て身が過ぎる」と進言し、考え直すように勧めています。当然、王賁が素直に聞くわけがなく、自分の作戦の正しさを説き、突き進み続けます。関常はかつて負ける戦はしないことを信条とする王翦の側近だったこともあり、彼自身もリスクを避ける戦闘スタイルに慣れています。

一方で、王賁はリスクの高い戦い方を好みます。そのため、関常は王賁の作戦に異を唱えるシーンが多くありますが、王賁は関常の進言を無視するのでした。しかし、玉鳳隊のメンバーの中で王賁の意見に異を唱える人は関常しかいないことを考えると、彼は玉鳳隊にとって貴重な人間ではないかと言われています。

ただ、危険を冒すことを好まず、やや嫌味な性格でいつも冷静な関常ですが、朱海平原の戦いの終盤で命をかけて王賁を守ったように、実は自身が認めた人間のためには情に厚い一面もあります。さらに、関常隊の一員である宮康（きゅうこう）が王賁を守るために命を落としたときには、肩を震わせてその死を悲しむ様子が描かれました。いつもそっけなくて冷静な関常の人間らしい姿が見られたと言われています。

関常のかっこいい魅力、2つ目は朱景との関係です。朱景は王賁を出産直後に死亡しているため、謎多きキャラクターとされています。しかし、朱景に関して秦国の貴族「関家」の姫だったという記載があります。作中では明らかにされていない事実ですが、もしかしたら関常も秦国の貴族「関家」の一員で、朱景の血縁なのではないかという説も浮上しています。

もし、関常が「関家」の一員で王翦の妻・朱景の血縁だったのなら、王翦が側近として信頼を置いていたことにも、関常が王賁と王翦にまつわる噂を知る数少ない人物の1人であることにも納得がいくと言われています。そして、今後、作中で関常と朱景の関係が明かされることもあるかもしれないとも言われています。

関常のかっこいい魅力、3つ目は関常が率いる関常隊の強さです。関常隊はそもそも王賁の父・王翦が率いる王翦軍に所属していた部隊で、過去には猛将として知られる亜光が率いる亜光軍の下についたことも何回かあるそうです。

そんな王翦で鍛え上げられた関常隊の強さはかなりのものとされており、玉鳳隊の窮地を幾度となく救ってきました。そして、玉鳳隊の戦力が上がったのも実力が高い頼もしい隊員が多くいる関常隊が派遣されたからだとも言われています。

関常のかっこいい魅力、4つ目は部下の育成に定評があるところです。関常が隊長を務める関常隊は、玉鳳隊の傘下の中でも屈指の実力を有する隊で、隊員個々の戦力も非常に高いとされています。そんな精鋭揃いの関常の部下たちの中でも、彼の側近の宮康（きゅうこう）と松琢（しょうたく）は相当な実力者として知られています。そのことからも、関常は部下の育成が上手いことが分かります。

こちらは「キングダム」の玉鳳隊で関常隊の隊長を務める関常に関するツイートです。「キングダム」に登場する脇役の中で、かっこいいと思えるキャラが関常だという感想で、関常のミステリアスな雰囲気や締めるところはきっちりと締めるところが評価されています。

こちらも「キングダム」の玉鳳隊で関常隊の隊長を務める関常に関するツイートです。関常の王賁に対するツッコミが好きだという感想で、特に「悪の極みのような…」という関常のツッコミがお気に入りだそうです。

こちらも「キングダム」の玉鳳隊で関常隊の隊長を務める関常に関するツイートです。関常の「…どうかご武運を」というセリフがかっこいいと評価されており、関常が活躍した朱海平原の戦いが何度呼んでも面白いという感想となっています。

こちらも「キングダム」の玉鳳隊で関常隊の隊長を務める関常に関するツイートです。隊長としての関常について、厳しいだけでなく面倒見の良いお兄さん的な存在だと評価しており、関常が部下である宮康に寄り添うシーンに感動したという感想となっています。

こちらも「キングダム」の玉鳳隊で関常隊の隊長を務める関常に関するツイートです。王賁の母である朱景が関家の姫であるという情報から、同じ姓を持つ関常と親戚なのではないかという感想となっています。

こちらも「キングダム」の玉鳳隊で関常隊の隊長を務める関常に関するツイートです。王賁が王翦の実の息子ではないのではないかという噂を関常が知っていることから、関常は王賁以上にそのことを意識しているように見えるという感想です。

そして、そういった出生の秘密を1人で抱えながらも、道を切り開いてこうとする王賁の姿を見て、関常は王賁を応援したくなっていったのではないかと評価しており、そんな関常が好きだという感想となっています。

こちらも「キングダム」の玉鳳隊で関常隊の隊長を務める関常に関するツイートです。玉鳳隊に派遣された当初の関常に関して、癖の強そうな堅物という印象を抱いたそうですが、その後、彼の古巣である王翦軍の将校たちが作中に登場し、彼らと一緒に過ごしてきた関常はさぞや苦労したのだろうと思うようになったという感想です。

こちらも「キングダム」の玉鳳隊で関常隊の隊長を務める関常に関するツイートです。ストーリーが進む中で、関常は王賁の片腕的存在だった番陽とすっかりポジションが入れ替わってしまったという感想となっています。

いかがでしたか？「キングダム」の玉鳳隊の千人将である関常について、プロフィールや史実上に実在したのかどうかについてみてきました。さらに、王賁や朱景との関係や初登場シーン、王賁との絆が深まった朱海平原活躍シーンを紹介し、かっこいい魅力にも迫ってきました。そして、関常は「キングダム」のオリジナルキャラクターで実在しないことが分かりました。

さらに、関常は王賁が実は王翦の実の子どもではないかも知れないという噂を知る数少ない人物で、朱景と血縁関係があるかも知れないと言われていることが分かりました。また、関常は危険を冒さない性格でリスクの高い戦闘スタイルを好む王賁とよく意見が対立すること、部下の育成に定評があり、彼が指揮する関常隊はいずれも実力者揃いであることが分かりました。「キングダム」の関常の今後の活躍にも期待していきましょう！