【ドクターストーン】石神百夜は千空の父親！本当の親子ではない？人類最後の6人の一人

人気少年漫画ドクターストーン。今回の記事ではドクターストーンに登場する人物の中から、主人公である千空の父親にあたる石神百夜について紹介します。石神百夜は物語開始当時、国際宇宙ステーションに滞在しており、石化を免れた人類最後の6人の内の1人となった人物です。地球に帰還した後、石神村を創設した人物として語られました。今回の記事では石神百夜が息子である千空に何を遺したのか等、詳しく紹介していきます。

石神百夜について詳しく紹介する前に、彼が登場するドクターストーンという作品について紹介します。ドクターストーンは2017年から週刊少年ジャンプで連載が始まった漫画作品で、原作者は「アイシールド21」でも知られている稲垣理一郎さんです。作画は「サンケンロック」で有名なBoichiさん。科学をテーマとした漫画作品となっており、連載開始当初から話題沸騰に。2018年には小学館漫画賞少年向け部門を受賞しています。

ドクターストーンの物語は現代日本から始まります。主人公は科学部の部長である石神千空とその幼馴染である大木大樹。2人は男子高校生として平和に生活していました。しかし、ある日地球が謎の光に包まれ、地球上の人類は1人残らず石化してしまうことに。3700年後石化から復活した千空と大樹は、科学を駆使し、人類を1人残らず復活させることを決意しますが…というのがドクターストーンのあらすじとなっています。

ここから石神百夜について紹介していきます。石神百夜は、ドクターストーンの主人公である石神千空の父親、そして石神村の創始者として物語に登場しました。物語開始時には宇宙国際ステーションに滞在しており、石化を逃れた人類最後の6人の内の1人となっています。その為、物語本編で詳しく語られる頃には既に死去しており、人類復興を目指す千空に希少金属や百物語等を遺すなど時代を越えて支援する人物として描かれました。

性格は極めて温和。情に厚く誰にでもフランクに話しかける人物で、楽観主義的なところもあるようです。コミックスではムードメーカ的な部分も買われて宇宙飛行士として採用されたと記載されていました。一見お気楽な人物にも見えるかもしれませんが、物語本編では、「科学の未来の為に働く」と強い意志を持って前進し続けた姿も描かれています。

息子である千空が科学に興味を持つと車を売り払って、そのお金で実験器具などを買いそろえるほど子煩悩だった石神百夜。しかし、千空とは血が繋がっておらず、養子であったことが明らかにされています。物語本編で詳しい事は明らかにされていませんが、石神百夜の親友の息子だったということが千空の口から語られています。

しかし千空との絆は本物で、石神百夜は自分が人類最後の6人の内の1人になった後も、いつか千空が復活する日がやってくると信じて、その時の為に百物語を捜索したり、役に立ちそうな素材を集めて保管する様子が物語本編で描かれていました。

物語本編開始時点では、宇宙飛行士として国際宇宙ステーションに滞在していた石神百夜。しかし彼は最初から宇宙飛行士だったわけではなく、物語の中では宇宙飛行士になる為の試験に落ちてしまった経験があるということも描かれていました。実際に宇宙飛行士の試験に合格する前までは広末大学の講師として教鞭をとっていたようで、物語の中では大学構内にいる石神百夜が描かれたこともあります。

既に触れていますが、石神百夜は元々講師として大学に勤めていました。しかし以前より宇宙飛行士になることを夢見ており、採用試験に挑んだこともあるようです。しかし1発合格とはいかず、採用試験に落ちてしまった経験があったことが物語本編で語られていました。その後再び宇宙飛行士候補の募集がかかった際に試験に挑戦。その結果見事合格し、人類が石化する3日前に宇宙へと旅立つこととなりました。

ちなみに、ドクターストーンの主人公である石神千空も宇宙飛行士を目指していたことが物語の中で明かされています。千空が宇宙飛行士を目指すようになったきっかけについて詳しい描写こそされていませんが、父親である石神百夜の姿に影響されてのことなのかもしれません。

1度は宇宙飛行士の採用試験に落ちてしまった石神百夜。何故彼は10年に1度と言われている宇宙飛行士の採用試験に失敗してしまったのでしょうか？その理由は着衣水泳の試験で足がつってしまった事にあります。元々石神百夜は水泳が苦手だったらしく、更にその上試験中に足がつってしまったとのこと。しかし1度試験に失敗したからと言って夢をあきらめたわけではなかったようです。

再び宇宙飛行士候補募集がかかった際、千空は着衣水泳が苦手な石神百夜の為に電極を利用した水泳用のスパルタスーツを開発。実際にそのスーツが役立ったわけではありませんでしたが、石神百夜は息子からの応援をきっかけに苦手な着衣水泳を克服したようです。その結果見事試験に合格。5年後石神百夜は国際宇宙ステーションへと旅立つこととなります。

千空からの応援もあり、見事宇宙飛行士の試験に合格した石神百夜。その5年後石神百夜は国際宇宙ステーションに向けて出発することになります。しかしながら出発から3日後、地球は怪光線に包まれ、地上にいた全人類は石化してしまうことに。国際宇宙ステーションに滞在していた石神百夜は人類最後の生き残り6人の内の1人となりました。

国際宇宙ステーションに滞在していた百夜ですが、地球が怪光線に包まれたのを見て、地上と連絡を取ろうとします。しかし誰も応答しません。そこで百夜はインターネットを使用し、定点カメラからの映像を確認。その映像から人類が石化したことを知ります。国際宇宙ステーションに居たメンバーたちは生き残った人間からの連絡を待とうと提案しますが、石神百夜は地球への帰還を提案。自分達こそ人類を助けるのだと言い放ちます。

既に触れていますが、石神百夜は石神村の創始者の1人です。人類が石化した後、石神百夜含む人類最後の6人は地球に帰還。帰還した地点は怪光線発生源の反対側であった日本近辺にあるほぼ無人の島でした。人類最後となった6人の宇宙飛行士たちはその島でサバイバルを開始。人類最後のメンバー6人の内、ヤコフとダリヤは元々夫婦だったこともあり、その村で子供を出産します。

また、その夫婦を除く4人の内、コニーとシャミールが結婚することとなり、2人の間には子供が生まれました。そうして徐々に島には人口が増えていき、後に石神村と呼ばれる村へと発展していくこととなります。また、後に詳しく紹介しますが、石神百夜は石神村が無事繁栄していくよう、現代の知恵を詰め込んだ「百物語」を村に残し、千空へメッセージを伝えることに成功しました。

石化光線が放たれた後、人類最後であり石神村の祖先となった6人。この6人は国際宇宙ステーションに滞在していた6人となりますが、この6人の関係はどのようなものだったのでしょうか？既に触れていますが、石神白夜は誰にでもフレンドリーに接する性格で、ムードメーカ的な部分も買われて国際宇宙ステーション滞在メンバーに抜擢されたことが明らかにされています。

その為他のメンバーとも特に問題なく穏やかに接することができていたのではないかと一部の読者からは考察されていました。メンバーの中でもあまり感情を表に出さないシャミールだけはそっけない態度をとっていたようでしたが、最後には「一緒に宇宙にいったあの日からずっと楽しかった」と胸の内を明らかにしています。

また石神百夜は、他の5人の中でも一番最後までそばにいたリリアンと結ばれたのではないかと考察するファンも大勢いたようですが、そうしたことについて本編では明らかにされていません。ただ、リリアンの亡骸を抱きかかえる百夜の姿が描かれていたことや、石神村の子孫が繁栄していったことから考察すると2人が結ばれ子供を遺した可能性がないというわけではなさそうです。

石化から逃れ、石神村の祖先となった石神百夜。石神百夜は、「いつか必ず千空が復活して人類を救う」と確信していました。そしていつか目覚めるであろう千空の為に、自分達の知恵や素材をあらゆる手段を用いて遺します。当然ですが3700年後に石化から復活した千空と再会することは叶わず。しかし、その最期の瞬間まで千空の事を想い、希少金属を集め続けていました。

石神百夜が最期を迎えたのは、かなり年老いてからだったようです。老化により弱った体を引き摺りながらその日も千空の為に希少金属を川で集めていました。しかしその最中、前のめりに倒れてしまうことに。石神百夜は川の水面に映った宇宙を眺めながら静かに息を引き取ったのです。

既に何度か触れていますが、石神百夜は千空が目覚めた時に備えて様々なものを遺しました。その内の1つが「百物語」。石神百夜は自分が創設した石神村の子孫が千空の仲間となることを望んでいました。しかし、その為にはまず石神村の子孫が繁栄していく必要があります。その為子孫たちが生き残るための知恵を百物語という話の中に詰め込み代々語り継がせるようにしました。

百物語の百話目のタイトルはそのものずばり「石神千空」。石神百夜は人類が石化したことや石神村の成り立ち、そして千空のことを百物語で語り継がせ、石神村の村人たちが千空の味方となるようにしていたのです。

石神百夜が息子である千空に遺したものは石神村だけではありません。自身の墓石にガラスを加工して作ったレコードを隠していました。内容は最後の6人の中にいたリリアンの歌声。リリアンは世界的に有名な歌手であったため、もし千空が石神村の人々の心を掌握できず困っていたのなら、リリアンの歌声は切り札として使えると考えたのです。

もちろん普通なら墓石にレコードが隠されていることなど千空は気付くことができません。その為百夜は「百物語」の中に石化から復活した現代人だけが気付くようなヒントを遺していたのです。千空が百物語の中にヒントが隠されていたことに気付いたのは偶然でしたが、百物語を聞いた千空はすぐに百夜の墓石にレコードが眠っていることに気付くことができました。

プラチナは現代でも有名な希少金属の1つ。石神百夜は何が「役に立つのかはわからない」としながらも、いつか来たるべき人類復興のスタートダッシュを加速させるため、希少な金属をかき集めていました。百夜は島にある小川で何十年も時間を費やして砂金をかき集め、その中に含まれているプラチナを保管しておいたのです。

プラチナは硝酸を精製する際に触媒となる重要な金属。更に硝酸は石化を解除する復活液の原材料となりました。石神百夜自身は硝酸にそんな重要な役割を担うことになるとは知らなかったようですが、硝酸の精製に必要不可欠なプラチナは、作品の中に登場した金属のなかでもかなり重要な役割を果たしました。

例え千空が無事石化から復活したとしても、人類を復興させるにはありとあらゆる資源や素材が必要となります。そう考えた石神百夜は、百物語の中に、鉱石の物語を組み込むことに。いつの時代か鉱石に興味を持ち、コレクションする人間が現れるかもしれないと思ったです。

その影響なのか、石神村ではクロムが鉱石などの化学素材を収集していました。ドクターストーンの物語の中ではクロムの集めた素材が重要な役割を担うことが少なくありません。千空が人類復興に向けて順調に突き進むことができているのは、百夜が遺したものがあってこそ。百夜は死してなお千空を支え続けたのです。

アニメ版ドクターストーンで石神百夜の声を担当したのは声優の藤原啓治さんです。藤原啓治さんは1964年10月5日生まれで、身長は175cm、血液型A型。声優兼俳優、音響監督として活動されていました。声優としては活動歴が非常に長く、デビュー作については藤原啓治さん本人が「忘れた」と語っていたそうです。

とても人気の声優で、海外映画やドラマの吹き替えはもちろん、アニメでも数々の役をこなしていました。しかしながら癌に侵され、2016年から2017年の約1年間療養の為一時休業。その後再び声優活動を行っていましたが、2020年4月21日に多くのファンから惜しまれながら逝去されました。

藤原啓治さんが演じた役は実に多数。その中でも有名なのが国民的人気アニメ「クレヨンしんちゃん」に登場する野原ひろし役。また人気映画「アイアンマン」の吹き替え版では、主人公であるトニー・スターク役を演じています。更には「鋼の錬金術師」でのマース・ヒューズ役や「進撃の巨人」におけるハンネス役等も担当。ユーモアある大人の男性を演じる事が多かったようです。

ここからは石神百夜についてファンからの感想や評価について紹介していきます。まず紹介する評価・感想は「石神百夜さん以上の出来たパパが思いつかない」というものです。石神百夜は、科学に興味をもった千空の為に車を売り払い、そのお金で実験器具などを揃える程子煩悩な父でした。フィクションの世界では素晴らしいと評価される父親キャラクターが多数登場しますが、石神百夜は中でも人気の人物のようです。

続いて紹介する感想は「百夜がイケオジすぎる」というもの。石神百夜は大学講師から宇宙飛行士となった人物。頭の良い人物であるにもかかわらず、ユーモアを忘れず、誰にでもフレンドリーに接するキャラクターでした。そんな百夜に惹かれるファンは多いらしく、百夜の登場する場面で泣いてしまうと言う方も少なくないようです。

最後に紹介する評価は「百夜が物語という形で知恵を伝承するのが先生らしい」「百物語のおかげでクロムが千空の良いサポート役になってくれている」というものです。百夜は百物語をはじめ、様々なものを千空の為に遺しました。その成果として千空は石神村の住民という心強い味方を得ています。百夜は生きて千空と再会することは叶いませんでしたが、死後なお千空を支える素晴らしい父親だとファンから人気のようです。

今回はドクターストーンに登場する石神百夜を紹介しました。百夜は人類最後の1人であると同時に始祖の1人となった人物です。石化から3700年後に復活した千空と再会することはできませんでしたが、最後まで千空の事を想い、人類復興に役立つものを多く遺しました。ファンからは「最高の父親」と評価されることも少なくありません。

石神百夜は既に死亡してしまった人物として描かれていますが、これから先、回想場面などで再び登場する可能性もないわけではありません。また、ドクターストーンは2021年1月からアニメ第2期が放映予定となっています。是非これからも百夜の活躍を期待しながらドクターストーンを応援していきましょう。