【Fate/Zero】雨生龍之介とキャスターの能力とは?二人の最後はどうなった?

大人気シリーズのスピンオフ作品『Fate/Zero』に登場する雨生龍之介についてまとめていきます。雨生龍之介は凶悪犯罪を犯しながら、ひょんなことからキャスターを召喚しマスターとなりました。そんな雨生龍之介とキャスターの能力にはどんなものがあったのでしょうか?また、雨生龍之介の死亡経緯やキャスターの最後は一体どんなものだったのかについてもまとめていきますので、『Fate/Zero』の雨生龍之介が気になる方はぜひ参考にしてみてください。

【Fate/Zero】雨生龍之介とキャスターの能力とは?二人の最後はどうなった?のイメージ

目次

  1. 雨生龍之介とは?
  2. 雨生龍之介とキャスターの能力
  3. キャスターの正体やセイバーへの思い
  4. 雨生龍之介とキャスターの最後は?死亡?
  5. 雨生龍之介に関する感想や評価
  6. 雨生龍之介まとめ

雨生龍之介とは?

Fate/Zeroの作品情報

今回のまとめでは、大人気シリーズの派生作品である『Fate/Zero』に登場する雨生龍之介や、雨生龍之介のサーヴァントであるキャスターの正体や能力などについてまとめていきます。2人の最期はどうなったのか、死亡した経緯などについてまとめていきますので、最後までご覧ください。それでは、2人についてまとめていく前に、『Fate/Zero』の作品概要やあらすじについて見ていきましょう。

Fate/Zeroの概要

『Fate/Zero』は、2006年にTYPE-MOONより刊行された伝奇小説です。ニトロプラスの虚淵玄さんとTYPE-MOONのコラボ作品で、奈須きのこさん原作の『Fate/stay night』のスピンオフ作品として誕生しました。小説は全4巻が刊行されています。2011年には全25話でテレビアニメ化され話題を呼びました。『Fate/Zero』は、『Fate/stay night』では回収されていない伏線なども描かれていますので要チェックです。

Fate/Zeroのあらすじ

『Fate/Zero』は『Fate/stay night』の前日譚であり、1990年代を舞台に第四次聖杯戦争を巡るマスターとサーヴァントの争いが描かれています。『Fate/Zero』の主人公は、衛宮切嗣。名家アインツベルンの依頼を受けた切嗣は、セイバーを召喚し右腕の久宇舞弥と共に「世界平和」を目指し第四次聖杯戦争へと挑む事になりましたが、参加者はひょんなことからサーヴァントを召喚してしまったイレギュラーも紛れ込んでいたのです。

雨生龍之介のプロフィール

それでは、雨生龍之介のプロフィールなどについて見ていきましょう。雨生龍之介は、連続猟奇殺人犯の青年として登場してくるシリアルキラーです。身長は174cm、体重は65kg。雨生龍之介は積極性に富み非常にポジティブな性格をしており、殺人に対しては狂気的にまで明るい人物です。倫理観や道徳的観念が生まれながらにして欠落しており、自分が行っていることが哲学的で芸術的だと思っている節があります。

これまでに40以上もの人たちを殺害するも、上手く警察の捜査から逃れていました。殺害した被害者の中には実の姉もいたのです。そんな雨生龍之介は、魔術師ではないものの「悪魔を召喚する方法」が書かれた古文書を偶々見つけてしまいます。

その方法で「儀式殺人」を行い召喚してしまったのが、第四次聖杯戦争に関わるはずのキャスターだったのです。実は、雨生龍之介の家系はもともと魔術師の家系だったのです。雨生龍之介はそんなことだとはつゆ知らず、第四次聖杯戦争を混乱へと導きながらも戦争に巻き込まれていく1人として描かれています。

TYPE-MOON×ニトロプラス コラボレーション小説『Fate/Zero(フェイト/ゼロ)』

雨生龍之介とキャスターの能力

雨生龍之介の能力

それでは、雨生龍之介とキャスターの能力について見ていきましょう。雨生龍之介とキャスターは、『Fate/Zero』のほか『Fate/stay night』シリーズの中でも最悪のコンビと言われています。キャスターのことを”青髭の旦那”と呼んでいる雨生龍之介は、魔術師ではないため魔術に関しての知識や能力はありません。魔術に関してはド素人と言っていいでしょう。

雨生龍之介自身に魔術の能力はありませんが、先祖が魔術をかじっていたこともあり、彼の血には魔術回路が受け継がれていたのでした。実家の土蔵には魔術に関する魔術所などが貯蔵されており、その本のお陰でキャスターを召喚するに至っています。

キャスターの能力

最悪のコンビの片割れであるキャスターの能力は一体どのようなものなのでしょうか?キャスターは、魔術師としての能力は他のサーヴァントと比べてもそこまでのものはありません。ですが、キャスターの宝具である強力な魔道書「螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)」はかなり能力があります。魔術の知識や能力はないものの、オルレアンの英雄だけあり、戦場における戦略や判断などには長けています。

海魔による物量作戦

キャスターの戦闘は、宝具である「螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)」を使用してヒトデの容貌をした「海魔」と呼ばれるものを無限に出し続ける”物量作戦”を繰り広げます。”無限に出し続ける”という点がキャスターの強みと言えるでしょう。この海魔を出す攻撃は、対人宝具を持つサーヴァントに有効です。一方、対軍宝具に関しては苦戦している姿が描かれていました。

クトゥルーの神を模した怪物

対軍宝具を使用するライダーには海魔はまったく効かず、苦戦していたキャスターでしたが、拠点としていた工房に用意してあった”もしもの時の為の大量海魔”を放出しました。キャスターが大量召喚していた海魔は”大海魔”と呼ばれ、その見た目はクトゥルーの神のような巨大な怪物のよう。巨大な海魔は再生能力や捕獲能力が凄まじく、「王の軍勢」を率いるライダーを凌駕しました。

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キャスターの正体やセイバーへの思い

キャスターの正体

では、『Fate/Zero』に登場し雨生龍之介のサーヴァントとなったキャスターの正体とは一体何だったのでしょうか?通常サーヴァントを召喚する際には、自分が求めるサーヴァント・英霊が召喚されるように、英霊と縁のあるアイテムを触媒とし召喚します。ですが、キャスターのマスターとなった雨生龍之介は魔術に関しての知識も召喚に関しての知識もなかったので、触媒を用意していませんでした。

そのため、触媒なかった雨生龍之介は、自分と近しい性質や性格をしたキャスターを呼び出してしまったのです。また、召喚の儀式が適当だったにもかかわらずキャスターを召喚できたのは、最後のサーヴァントであったキャスターを召喚するマスターがいなかったことが窺えます。

悪霊として召喚される

雨生龍之介が召喚したキャスターの正体は、15世紀にオルレアン包囲戦にて英雄ジャンヌ・ダルクと共に戦ったジル・ド・レェです。『Fate/Zero』に登場するサーヴァントのジル・ド・レェはカエルのような奇妙な顔をして大きな身体にローブを纏った特徴的な見た目をしています。召喚された際のジル・ド・レェは、ジャンヌ・ダルク処刑後の彼でした。

ジャンヌの一件後、ジル・ド・レェは心が荒み錬金術や黒魔術にはまり、やがて数百人を超える子どもたちを誘拐虐殺したと言われています。この点がマスターとなった雨生龍之介と似ている点になります。また、ジル・ド・レェはジャンヌと共に戦った当時は英雄でしたが、召喚された晩年のジル・ド・レェは英雄ではなく悪霊として召喚されました。

キャスターの美学

悪魔に落ちたジル・ド・レェ、キャスターの美学とは一体どんなものなのでしょうか?ジル・ド・レェは、英霊ではなく悪霊として召喚されたため、マスターともにサーヴァントも魔術師もどきとなります。そのため、魔術を一般人に隠そうとせず、雨生龍之介とともに子どもを誘拐し虐殺を謀っていきました。また、召喚後に出会ったセイバーをジャンヌだと思い込み「願いは既に成就した」と聖杯戦争を放棄していきます。

そんな英霊でもないキャスターのジル・ド・レェの美学は、無差別の誘拐・虐殺を謀り自信の欲や願望のために犠牲を厭わずに執拗な犠牲を払うことです。ジャンヌの復活を願うジル・ド・レェは、ジャンヌの復活の為ならあらゆる手段を使い、狂気的な行動をとっていきます。

キャスターのセイバーへの思い

百年戦争を共に戦ったジャンヌの復活を願ったキャスターは、セイバーをジャンヌだと思い込み、以降は執拗なまでの執着心を抱いていきます。そんなキャスターは、セイバーへはどんな思いがあったのでしょうか?作中では、キャスターを身に覚えのないセイバーを「彼女は神によって記憶を改ざんされている」とし、セイバーを神から解放させようと気味の悪いほどの執着を見せました。

これほどまでにジャンヌを崇拝し、セイバーをジャンヌだと思い込んでいたジル・ド・レェは、悪霊のキャスターとなり召喚されても尚、ジャンヌの復活を願っていました。キャスターは誰よりも信仰心があったと言えるでしょう。神に対して敬虔だったキャスターは、ジャンヌの一件で神に裏切られたと強く思い、その矛先が狂気的な方へ向いてしまいました。セイバーに対する思いもジャンヌに対する崇拝と似たようなものが窺えます。

「青髭」の呼び名から真名まで見破られる

魔術師としての秘匿である”魔術を一般から隠す”というものに逆らい続け、また、セイバーに執着していったキャスター一行は、やがて言峰綺礼に見つけられてしまいます。そして、言峰綺礼のサーヴァントであったアサシンによって居場所を特定され、遠坂時臣及び言峰璃正らに素性を知られていきます。また、雨生龍之介からは「青髭の旦那」と呼ばれ、自身のことも「青髭」と呼んでいたことから真名までもを知られしまいました。

また、悪事を働いていた拠点をライダーとマスターのウェイバーに見つけられてしまい、最終的にはライダーによって拠点を壊されてしまうといったことにまで発展していきます。

奈須きのこによる解説

『Fate/stay night』の原作者である奈須きのこさんによれば、キャスターがセイバーにしていたことはストーカーと寸分違わないものの、キャスターが行った数々の奇行や悪事は、崇拝していたジャンヌが壮絶な最期を終えたことを見届けたキャスターを想像すれば、その行動の裏には非常に悲しいものがあるといったコメントをしています。

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雨生龍之介とキャスターの最後は?死亡?

切嗣に腹部と頭部を狙撃されて死亡

では、これまで第四次聖杯戦争をかき回してきた雨生龍之介とキャスターの最後は一体どんなものだったのでしょうか?まず、キャスターのマスターである雨生龍之介は、キャスターが大衆の面前で海魔を召喚した際、野次馬としてその惨状を見に行きます。その時、切嗣によってキャスターのマスターであることを見破られ、腹部及び頭部を襲撃されて死亡してしまいました。

ですが、雨生龍之介にとって「死」というものはずっと自分が探し続けていたものだったので、最後は自分の「死」に満足して死亡していきました。

最後に見た景色は?アニメでは?

最後は切嗣によって死亡したマスターの雨生龍之介ですが、キャスターは一体どんな最後を迎えたのでしょうか?最終的にキャスターは、大海魔共々セイバーの一撃によって消滅させられました。『Fate/Zero』では晩年のジル・ド・レェの悪霊となって数々の悪事を働き、ジャンヌの復活だけを祈っていたキャスターでしたが、セイバーの一撃後は、オルレアンの時の自分はこれ以上にない誉や栄光だったことを思い出しました。

そして、かつての自分を取り戻し、最後にはジャンヌと手を取り合うシーンが描かれました。この最後の景色では、原作者の奈須きのこさんが仰っていたキャスターとなったジル・ド・レェのこれまでの行動の裏にあった哀しいものが窺えることでしょう。

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雨生龍之介に関する感想や評価

感想や評価①最後

それでは、雨生龍之介に関する感想や評価などについて見ていきましょう。まず1つ目は、雨生龍之介が最後には自分の探しものであった死を見つけたことで死亡していったことについて、「良かったな」というものです。

感想や評価②皮肉

続いての感想や評価、上記のものになります。雨生龍之介やジル・ド・レェは、自分が赴くままに好き勝手な行動をし、沢山の犠牲者が出てしまいました。最終的に雨生龍之介は死亡しましたが、死亡したことは彼にとっては求めていたものであり、また、ジル・ド・レェもジャンヌと再会でき、報われた最後を迎えていきました。そんな2人の最後を「皮肉だ」と言っています。

感想や評価③死亡した最後

続いての感想は、雨生龍之介の死亡した最後に関するものです。雨生龍之介が死を探し求めていたのは、外部的要因によるものではなく、彼自身の生まれつきのものです。そんな雨生龍之介は自分勝手に法を犯しながらも最後は探し求めていた死を迎えました。そんな雨生龍之介をクズと揶揄しながらも理想のクズであると評価しています。

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雨生龍之介まとめ

以上、『Fate/Zero』に登場する凶悪殺人犯・雨生龍之介やキャスターに関するまとめでした。雨生龍之介の最後は切嗣によって死亡するというものでしたが、一方でキャスターの最後は感慨深いものがありました。サイト内には、『Fate/Zero』のほか、『Fate/stay night』に関する他のまとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

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