未来少年コナンの最終回のその後を考察！続編はある？OP映像の正体や結末ネタバレ

『未来少年コナン』とは、1978年4月4日から10月31日までNHK総合テレビジョンで放送されていたアニメ作品です。監督は『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』などの大ヒット作を手掛けている宮崎駿です。『未来少年コナン』は宮崎駿にとって監督としてのデビュー作でもあります。原作はアメリカのSF小説『残された人々(The Incredible Tide)』ですが、内容は大きく変更されています。

戦争終結から20年後の2028年、コナンという少年はおじいさんと二人で穏やかに暮らしていました。ある時、海岸にラナという女の子が倒れていました。ラナは誘拐されそうになったところを逃げてきたのです。しかしラナは追手に捕まってしまいます。それを阻止しようとしたおじいさんは致命傷を負ってしまい、最期にコナンに島を出て仲間を見つけるように言い遺します。その後コナンは島を出て冒険を始めます。

最終回ではダイスとモンスリーの結婚式が描かれました。そして破損していたパラクーダ号が修復されて進水式が行われます。これは最終回のその後、コナンとラナが平和な世界で生きていくことを示していると考察されています。最終回では二人が親密にしているのをダイスがジムシーに邪魔されないように気遣っているシーンもあるので、平和な世界でその後二人が結婚する可能性は高いといわれています。

最終回で結婚したダイスとモンスリーですが、その後は子供ができる可能性が高いと考えられています。なぜなら最終回のダイスとモンスリーの結婚式では、部下達が自分の子供をあやすシーンが強調されているからです。これはその後二人の間に子供ができる伏線になっていると考察されています。

コナンやラナ、そしてダイス達は最終回で新大陸として発見された「のこされ島」で生きていくことになります。子孫達はその後、これまで前の世代が犯してきた過ちを教訓に「のこされ島」で生活を続けていくと考察されていました。

ラオ博士は戦争を導いてしまったことを後悔しており、その想いをコナンとラナに語っていました。ラオ博士は最期にコナンを励ますような言葉も遺しています。そのため、最終回のその後はラナとコナンがその意志を後世に伝えて平和な世界を築いていくと考察されています。

実は『未来少年コナン』のOP映像で描かれている風景は、最終回のラストに登場する新大陸となった「のこされ島」だったと考察されています。実は一話のOP映像から最終回の伏線が張られていました。そのため、OP映像は最終回のその後の二人の様子が描かれているといわれています。

『未来少年コナン』の放送終了後、『未来少年コナンⅡタイガアドベンチャー』というアニメが1999年から2000年に放送されました。タイトルに「未来少年コナン」と書かれているもののコナンは登場しません。世界観が一緒であるというだけで、コナンたちのその後が描かれた続編ではありません。そのため、後半からはタイトルから「未来少年コナン」が消えて『タイガアドベンチャー』に変更されています。

監督の宮崎駿は『未来少年コナン』の続編の企画を考えていました。しかしNHKで放送される予定だった続編『海底世界一周』は放送されることなく企画倒れしてしまいます。そのため、コナンたちのその後が描かれることはありませんでした。

ただ、スタジオジブリで『未来少年コナン』のその後となる続編の企画を転用した作品が、『天空の城のラピュタ』と『ふしぎの海のナディア』として公開されました。このように続編としてではないですが、用意されていた続編の企画は別の作品として公開されてしまったので、今後コナンたちのその後はもう描かれないのではないかといわれています。

最終回はダイスとジムシーが漂流していたところに船がやってくるところから始まります。助けに来たのはラナとモンスリーでした。モンスリーはダイスにラオ博士の最期が近いことを知らせ、ラナは気丈に振る舞ってはいるもののラオ博士のことやコナンがいないことで無理していることを伝えます。そんなラナをダイスは笑わせようと明るい話をしました。

ラナはラオ博士のところへ行き、コナンが見つからなかったという話をしていました。元気のないラナを見たラオ博士は、コナンの声が聞こえていないことを察します。ラオ博士はコナンがラナの助けを必要としているかもしれないと言いました。そしてラナに、心から願えばコナンの声が聞こえると言います。その瞬間、ラナはコナンの声が聞こえるようになりました。

声が聞こえたラナはその後超能力でコナンが漂流しているのを見つけました。コナンが見つかったことで皆は喜びます。その頃コナンは特に焦る様子もなく鳥に餌を与えていました。そこに船が現れ、ラナとコナンはやっと再会することができました。コナンは能力を使ってラナがやって来たことに気づいていました。

救助されたコナンはその後、寝込んでいるラオ博士に会います。ラオ博士はコナンに「これからは君たちの時代が始まるのだ」と言いました。その後ラナを頼むと言って静かに眠りにつきました。これがラオ博士の最期となりました。ラナは泣き崩れ、皆もラオ博士の死を悲しみました。

ラオ博士の死を見送ったコナンたちでしたが、その後モンスリーとダイスが結婚式を挙げることになります。コナンがダイスの様子を見に行くと、もう自由な人生は終わりだと言って逃げようとしている情けない姿のダイスがいました。ダイスは神父の前に来ても緊張状態でしたが、モンスリーの美しい姿を見て「俺は世界一の果報者だ」と言いました。そしてダイスは神父の前で誓い、二人でロープを切りました。

結婚式と進水式が無事に終わり、その後すぐに船を出すことになります。コナンは町の人々との別れを惜しんでいましたが、人手不足だから手伝えと言われてしぶしぶシャツを脱いでいつものタンクトップ姿になります。そして町の人々に見送られながらコナンたちは再び海へ出るのでした。船の中では植物を栽培したり、家畜を育てたりと有意義な生活を送っていました。

すると陸が見えてきます。「のこされ島」を目指していたはずでしたが、そこに見えたのは大陸でした。よく見ると、山の頂上にはかつてコナンが暮らしていたロケット小屋がありました。そこは確かに「のこされ島」だったのです。大陸移動によって沈んでいた陸が再び海の上に現れて大陸となっていました。ラナとコナンは飛び上がって喜びました。

『未来少年コナン』はNetflixやAmazon Prime Videoなどでも配信されています。このようなサービスを利用してなんとなく見始めたところ、最終話まで一気見してしまったという方がたくさんいました。『未来少年コナン』は安定した面白さが評価されていました。また、アニメをきっかけに原作にも興味を持った方もいました。

『未来少年コナン』は放送時の視聴率はそこまで良くなかったものの、現在では名作の一つだといわれるほど人気です。テレビでは何度も再放送されているので、若い世代でも知っている人が多い作品です。『未来少年コナン』では人間の様々な面が描かれているところが面白いといわれていました。

『未来少年コナン』の主人公・コナンは超人的な身体能力を持っています。フィジカルが強すぎてアニメを見ながら思わずツッコミをしてしまったという方もいました。

『未来少年コナン』はダイスとモンスリーが結婚して皆で「のこされ島」に戻るという結末でした。結末では「のこされ島」が新大陸になっているという驚きの展開ではありましたが、明るい未来を感じさせるような最終回となっていました。『未来少年コナン』のその後については続編の企画はあったものの、他の作品に転用されるなどして続編が制作されることはありませんでした。

『未来少年コナン』は初めて公開されてから長い年月が経っていますが、今でも名作として人気の高い作品です。もし気になった方はぜひ『未来少年コナン』を観てみてください。