【銀魂】人気投票篇のあらすじは？山崎・新八などランキングに振り回されるキャラたち

「銀魂」は集英社が刊行する漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」で連載されていた作品です。ジャンルはコメディの他、アクション、SF、時代劇などに分類されます。作者は、「だんでらいおん」でデビューした北海道出身の漫画家・空知英秋です。

漫画家・空知英秋が手がけた「銀魂」は「週刊少年ジャンプ」で2004年から連載がスタートし、2018年で最終回を迎えました。アニメ第1期「銀魂」は2006年4月から2010年3月、アニメ第2期「銀魂'」は2011年4月から2012年3月と2012年10月から2013年3月、アニメ第3期「銀魂゜」は2015年4月から2016年3月、アニメ第4期は2017年1月から放送されました。

アニメーション映画は2作公開されており、第1作目は人気長編ストーリー「紅桜篇」を取り上げた「劇場版銀魂・新訳紅桜篇」で2010年4月に公開されました。主題歌はDOESの「バクチ・ダンサー」が起用されました。第2作目は、空知英秋が書き下ろしたオリジナルストーリーの「劇場版銀魂・完結篇・万事屋よ永遠なれ」で2013年7月に公開されました。主題歌はSPYAIRの「現状ディストラクション」が起用されました。

監督と脚本を福田雄一が担当した実写映画「銀魂」第1作目は、2017年7月に公開されました。主役の坂田銀時役は、主な出演作に「救命病棟24時」「リッチマン、プアウーマン」などがある人気俳優の小栗旬が抜擢されました。ヒロインの神楽役は、「斉木楠雄のΨ難」「シグナル100」などの出演作がある橋本環奈が演じています。2作目の実写映画「銀魂2掟は破るためにこそある」は、2018年8月に公開されました。

宇宙からやってきた天人の襲来を受け、一時期は攘夷戦争が勃発するも江戸幕府は開国します。幕府から出された廃刀令によって、侍は刀を奪われ剣術道場も廃れ失業者も多く出ました。実家の剣術道場復興を目標としながらも、新八は生活費を工面するため姉の妙と共に外へ働きに出ます。そんな中、腰に木刀をさした気怠げな表情の侍・銀時に出会います。侍としての姿勢を学ぶため、新八は彼が営む万事屋で働くことになります。

「人気投票篇」は、原作漫画「銀魂」では二百六十五訓から二百六十八訓に該当し、女性キャラクターがアイドルのコスチュームを着てマイクを構える表紙の単行本31巻に収録されています。アニメは2009年11月に放送された「銀魂 (4年目)」の第182から184話にあたります。

「銀魂」第2回人気キャラクターランキングが発表されました。万事屋は銀時が1位、神楽が前回よりワンランクアップして6位、新八は前回に引き続き8位でした。真選組は沖田が2位、土方が3位、山崎が9位、近藤が15位でした。

第1回人気投票の時と同じで8位という微妙な順位だった新八は、沈んだ表情で街のカフェにいました。そんな新八に、同じく地味キャラかつツッコミ役という属性が似通った山崎が声をかけます。山崎は、第1回目は5位でしたが、第2回目は9位と大幅にランクダウンしていました。2人は、人気キャラクター投票の結果について話しながら一緒にカフェを後にします。

山崎は、地味キャラで引き立て役の自分たちは8位、9位で十分なのではないかといいます。しかし、やはりランキング結果が悔しかったらしく、泣くのを堪えながら新八と別れました。それから間も無くして山崎の悲鳴が聞こえ、新八はすぐさま駆けつけます。何者かに襲われた山崎は身ぐるみを剥がされており、痴態を晒してしまったことからどんどん順位が下がっていきました。

犯人は人気投票ランキングに不満があり、上位者を引き下げて自分のランクをあげようとしていると推測されました。さらに山崎を襲ったことから、犯人は9位の彼よりも下のランキングの者と考えられます。新八は、新八は26位のあやめと17位の妙が話しているのを盗み聞きしました。9位よりも下位だった2人は、山崎が順位を下げたことにより1つランクが上がっていました。

あやめは妙に、自分より上位の人間を襲って順位を繰り上げようとしている犯人なのではないかと疑惑の目を向けます。2人は喧嘩になりますが、それを九兵衛が仲裁に入りました。妙をどうしても一番にしたい九兵衛は、ランキング上位者が襲われている争いに自分たちも参加しようといい出します。妙、九兵衛、あやめは、人気投票ランキングの結果を改めて確認しました。

3人よりも上位のキャラクターに、月詠がいました。人気に嫉妬し、月詠に直接会いにいくことにします。妙は月詠のことはあやめと九兵衛に任せ、これ以上女性キャラクターが増えて出番が減らないようにするため、作者の空知英秋を討ち取りに向かいました。新八は、この争いに利益がない1位の銀時に助けを求めることにします。しかし、妙に空知英秋が倒され作画が崩壊します。

妙に倒されたかに思われた空知英秋でしたが、サイボーグとして復活しました。漫画はサイボーグ空知、原作は愚鈍尊という人物に変わっていました。作画はいつもの「銀魂」のものではなく、「北斗の拳」のような作画になります。作画と原作はいつの間にか仲違いをし、作画崩壊を起こしました。この時のオープニングは、「固定概念を払いのけたOP」と呼ばれるようになります。

愚鈍尊はなぜか行方不明となり、作画はいつもの「銀魂」の作画に戻りました。銀時に今までの出来事を知らせるため万事屋に戻りますが、部屋は荒らされており、銀時、神楽、定春の姿もありません。新八の順位は相変わらず8位のままだったため、無事であると確信します。そんな中、周囲に自分より下位の登場キャラクターが集まってきました。身の危険を感じた新八は、その場から慌てて逃げ出します。

大勢から追われる新八を、建物に身を隠していた銀時が助け出しました。建物内には銀時の他に沖田、土方、神楽、近藤、長谷川、桂といった上位陣がいました。そこは銀時の知り合いが経営するホテルであり、熱りが覚めるまで待機することになりました。新八は、読者の協力によって出されたランキング結果を、個人のエゴによって変えるのは間違っていると発言します。

真選組と万事屋は新八の発言に同意するような言動をとります。しかし、お互いに相手を蹴落として上位に食い込んでやろうと目論んでいたのでした。新八は、外の様子を見るため屋上へ行きます。そこには、外を1人で歩く月詠と妙、あやめ、九兵衛がいました。妙、あやめ、九兵衛は、月詠を仲間に引き入れ、新八たちが避難しているホテルに攻め入ろうとします。

あらすじで紹介した通り、ランキング上位陣は、銀時の知り合いが経営するホテルに避難します。新八は、読者の協力によって出された人気投票結果を個人のエゴで変えようとするのは間違っていると発言しました。

真選組も万事屋も新八の発言に同調するような言動をとります。しかし、どちらも相手を蹴落としてランキング上位に食い込んでやろうと画策していたのでした。その時のキャラクターたちは、悪役のようなどす黒い笑みを浮かべています。

あらすじで紹介した通り「人気投票篇」では、ランキング結果に不満を持つ何者かが上位者を襲うという事件が発生しました。上位陣は、銀時の知り合いが経営するホテルに避難します。そこには、「銀魂」のマスコットキャラクターとして知られるエリザベスと定春もいました。

第2回人気投票の結果は、エリザベスが11位、定春が13位でした。定春は、馬乗りになってエリザベスを延々と殴りつけていました。かわいいマスコットキャラクターたちの生々しい争いに、新八も思わず目を背けています。

あらすじで紹介した通り、人気投票ランキングの上位者が下位の何者かに襲われる事件が起きます。ランキング上位者は、銀時の知り合いのホテルの中に避難しました。上位陣のキャラのコスプレをしたり、順位でマウントを取ったりなど、それぞれランキング結果を気にしていました。

そんな中、桂は手錠をかけられ頭から血を流していました。今回の事件の被害にあったのかと思いきや、肉球を近くで見たいがためにサファリパークを自転車で巡回して獣に襲われた事が発覚します。相変わらずズレている桂の行動が微笑ましいと話題になりました。

人気投票ランキングに不満を持つ者が、上位者の身ぐるみを剥がして醜態を晒し順位を下げるという事件が起こります。上位陣は、建物の中にしばらく隠れる事になりました。長谷川と近藤は、人気投票ランキングなどくだらないと余裕の発言をします。しかし、長谷川はランキング4位の高杉、近藤はランキング6位の神楽のコスプレをしていました。普段は見る事ができないキャラクターのコスプレも見どころです。

妙は、九兵衛、あやめと共にランキング上位者の月詠と神楽を仲間に引き入れます。女性キャラクターたちは、ダイヤモンドパフュームというユニット名を名乗り、エレクトロダンスを踊りながら上位を目指します。アニメ「銀魂」では、Perfumeの楽曲「ポリリズム」を想起させる音楽に合わせて踊っていました。

アニメ「銀魂」「人気投票篇」の時のオープニング曲は、2006年から2013年まで活動していたロックバンド・Pragueが歌う「Light Infection」でした。アクションシーンが多いかっこいい作画としてファンの間でも高い人気を誇ります。

妙によって空知英秋が倒されサイボーグとして蘇った時は、「銀魂」の作画がガラリと変わりました。漫画はサイボーグ空知、原作は愚鈍尊と表記されており、世界観も「北斗の拳」を想起させるものとなります。しかし、途中で漫画と原作が喧嘩したようで、非常に個性的な作画のオープニングとなりました。「人気投票篇」でのこのオープニングは、「固定概念を払いのけたOP」と呼ばれています。

アニメ「銀魂 (4年目)」183話に登場したオープニングは、「固定概念を払いのけたOP」と呼ばれています。上記の引用は、「Light Infection」の歌詞の一節です。名前の由来は、この歌詞が元になっていました。

エリザベスと定春は、「銀魂」のかわいいマスコットキャラクターと知られています。あらすじで紹介した通り第2回人気投票ランキング結果は、エリザベスが11位、定春が13位でした。「人気投票篇」では、定春がエリザベスに馬乗りになって何度も殴りつけていました。新八も思わずマスコット同士の争いに目を背けています。エリザベスと定春の争いに複雑な心境になったといった意見も多くありました。

あらすじで紹介した通り「人気投票篇」で、妙はこれ以上女性キャラクターが増えて自分の出番を削られないために、原作者の空知英秋を倒しに行きます。サイボーグになって復活し、漫画はサイボーグ空知、原作は愚鈍尊と表記されました。2人の喧嘩によってOPの作画は崩壊し、「固定概念を払いのけたOP」と呼ばれるようになります。「固定概念を払いのけたOP」が面白かったといった感想も多くありました。

「人気投票篇」で妙は、あやめ、九兵衛、さらに上位者の月詠と神楽を引き入れたダイヤモンドパフュームというユニットを作り上げ、上位を目指しました。漫画の表紙、円盤の表紙などにもダイヤモンドパフュームが載っており、かわいいと話題になりました。

「銀魂」の「人気投票篇」のあらすじや、見どころなどを紹介してきました。ランキング上位になるため、キャラクター同士で争いが勃発するギャグメインの長編ストーリーとなっています。「人気投票篇」のラストでは、意外な人物が黒幕だった事が判明します。