【ナルト】うずまきミトは九尾の最初の人柱力！登場シーンやクシナとの関係は？

うずまきミトについて紹介する前にうずまきミトが登場するNARUTOについても簡単に紹介しておきます。

NARUTO（ナルト）とは1999年から2014年までの間、週刊少年ジャンプにて岸本斉史先生が連載していた忍者を題材としたバトルアクション漫画です。日本はもちろんアジア各地の民話や伝承などをオマージュして取り込んだ独自の世界観とその世界観の中で活躍する個性豊かなキャラクターが高い人気を集めた作品になっています。連載期間中は「ワンピース」と並んでジャンプの二大看板と言われる程の作品になっています。

日本はもちろん忍者という題材も相まって海外でも高い人気を誇り2002年から放送が開始されたアニメは80カ国以上で放映され90カ国以上でライセンス商品が販売されているなどしています。アニメ以外にも積極的にメディアミックスが展開され、小説やゲーム、歌舞伎の題材として使われるなどしておりそれぞれのメディアで高い評価を得ています。

木の葉の里の超問題児ナルトは、幼い頃に身体に九尾を封印され落ちこぼれと言われながらも懸命に忍者を目指していました。恩師のイルカ先生に認められた事で晴れて下忍となったナルトは同じ第7班に所属したサスケやサクラと共に担当上忍のカカシの元で忍者として少しずつ、でも着実に成長していく事になります。

うずまきミトとは木の葉の里の初代火影千手柱間の妻で、NARUTO本編の関連人物でいうと5代目火影となる綱手の祖母に当たる人物です。既に亡くなっている為本編では登場しませんが、クシナの回想の中で登場します。年齢や身長、使用する忍術などの詳細は不明ながらクシナの前任の九尾の人柱力であり、木の葉の里の最初の人柱力であると言えます。

うずまき一族の特徴とも言える赤い髪を2つのお団子に結んだ髪型をしており、お団子からは御札のような物を吊るしています。壮年期に入ると髪は茶色になっており、お団子こそありますが後ろ髪は長く下ろした髪型に変わっています。

人柱力の継承関係にあるうずまきミトとクシナですが、2人の間に直接的な血縁関係はありません。人柱力として長年木の葉の里に尽くしてきたうずまきミトでしたが齢を重ねた為に、自身の人柱力としての役割を引き継ぐ必要が出てきました。そこで選ばれたのが同じうずまき一族であるクシナだったのです。

九尾の人柱力という重責を担う事になったクシナは当時その重責によるプレッシャーで精神的に追い詰められていましたが、そんな彼女の思いを受け止め激励したのがうずまきミトでした。クシナはうずまきミトからの言葉を受けてその重圧に耐える決意をする事ができ、その後の人生にも大きく影響を受けています。

元々うずまき一族は渦の国にあった渦潮隠れの里に住む一族でした。渦潮隠れの里とは別名長寿の里とも呼ばれる里でしたが、クシナの生きた時代ごろに渦の国が滅び、ナルトが生きる時代にはすっかり忘れ去られうずまき一族は各地にバラバラになっています。そんな中でうずまきミトは木の葉の里に渡り千手柱間の妻となったのです。元々千手一族とうずまき一族は遠い血縁関係にありました。

木の葉の里の額当てのマークが渦のマークなのは、友好国であった渦の国との友好とうずまきミトの木の葉の里への貢献を指しての事になっています。

NARUTO作中に登場する人柱力は多くの場合、本人の意思には関係なく人柱力になっています。ナルトや我愛羅、クシナなど国や里、その上層部の意思による物である場合が多いのです。しかしうずまきミトは千手柱間が木の葉の里を収める為の力となる為、自らの意思で人柱力になっています。

うずまきミトは作中では回想のみに登場しており、戦闘シーンなどはない事から忍者としての強さは未知数です。ただうずまき一族に伝わる封印術を高いレベルで使う事ができ、うずまきミトは人柱力になる際、自らの術で九尾を封印しています。しかもこの時の九尾はナルトに封印されていた時と違い、陰と陽に分かれる前の完全体とも言える九尾だけに封印術はNARUTO作中でも随一の使い手であると言えます。

一方で九尾の強さについても把握しており、あくまでも封印するだけでその力を行使しようとはせず、基本的に九尾を何かに利用するような事には反対の姿勢を貫いていました。そのような姿勢から九尾からは抑圧されていると感じ取られており、最後まで和解する事はありませんでした。一方でナルトが九尾の力を開放した後に使えるようになった敵意の感知を使えたという証言もあります。

うずまきミトはそれまでNARUTO作中では描かれていなかった「老齢による人柱力の引き継ぎ」を描かれたキャラクターであり、人柱力であっても通常の人間と変わらず老衰していく事が描かれたという意味でも重要なキャラクターです。同時にうずまきミトという前例があったからこそクシナがナルトを出産する際、封印が弱まる事を木の葉の里は知る事ができ、クシナの出産の際には厳重な警戒をする事ができました。

うずまきミトは九尾の力を引き出そうとしない代わりに大人しくしている事を九尾に要求しています。この姿勢は生涯変わる事はありませんでした。一方で九尾がそんなうずまきミトの言葉に従うしかなかった事を鑑みると、うずまきミトの封印術の強さを窺い知る事が出来ます。

上記でも紹介したクシナとのエピソードで、うずまきミトがクシナを激励する際に伝えた言葉がこの名言です。クシナはこの言葉を支えに人柱力となる自身を支えてくれる夫、ミナトと結ばれミナトを支えるべく人柱力としての運命を受け入れる事になりました。

うずまきミトの声優を担当した下川江那さんとはプロダクション・タンクに所属する女優・声優さんです。自身で演じる他にも福岡県の出身である事を活かして柳川弁や久留米弁の方言指導なども行うなど幅広く活動していらっしゃる方です。

下川江那さんは声優としてはこれまで主に吹き替えを担当しており、アニメ声優を担当したのはNARUTOでのうずまきミト役だけです。吹き替え声優としては「名探偵ポワロ」や「ラブレイン」「路上のソリスト」などを担当しています。

ここからは既にNARUTOを視聴した人のうずまきミトについての感想を紹介していきます。登場シーンこそ少ないうずまきミトですが初代九尾の人柱力という立場もあってクローズアップされる事も多くなっています。作中で触れられている高度な封印術はもちろん綱手が使用している「白毫の術」も使用していたのではないかなど様々な憶測が行われています。

また「千住ミト」ではなく「うずまきミト」として登場した事について触れる読者も多いです。ナルトの世界では夫婦別姓の場合も多く、どのような扱いになっているのかが気になるという声も多くなっています。特に世代を越えてもうずまき姓で呼ばれた事が確定しているうずまきミトの存在がより疑問を強くしているという声も多くなっています。

またうずまきミトがいなければ誰が九尾の人柱力になったのかを考察する声もあります。そもそもうずまきミト自身が自身の封印術で封印している事から封印出来なかったのではないか説や人柱力は火影らトップの血縁者から選ぶという流れから扉間だったのではないか説なども唱えられています。

うずまきミトとは九尾の初代人柱力でクシナにその役割を引き継いだ千手柱間の妻です。登場は回想シーンだけであり明確な強さこそわからないもののうずまき一族の力を強く持っており、自身の封印術で九尾を封印してしまうなど確かな強さを持っている事が伺えるキャラクターになっています。また人柱力に関してのいくつかの疑問がうずまきミトの存在によって解決したとも言われる重要なキャラクターになっています。

登場シーンこそ少ないものの、人柱力を語る上で欠かす事ができない存在なので人柱力や尾獣の事を考察する際には忘れずにチェックしてみてはいかがでしょうか？