2020年07月20日公開
2020年07月20日更新
【約束のネバーランド】グランマの正体と過去とは?性格・特徴や声優も紹介
欧州をイメージさせる世界を舞台に孤児院の子供たちが繰り広げる脱獄劇を描いたダークファンタージー作品「約束のネバーランド」(略称:約ネバ)。登場するキャラの中で謎に満ちた風貌と言動でひときわ目を惹くのが今回特集するグランマです。これからグランマの名前から気になる正体や過去のこと、さらにはアニメで彼女を演じる声優の情報までまとめてお届けしていきます。大人気作品「約束のネバーランド」をより深く理解するためにも、この機会にぜひご覧ください!
目次
約束のネバーランドとは?
約束のネバーランド(約ネバ)の概要
約束のネバーランドは、原作:白井カイウ、画:出水ぽすかによる漫画作品です。ヨーロッパをイメージさせる世界を舞台に孤児院の子供たちが繰り広げる脱獄劇を描いたダークファンタージーとなっています。約束のネバーランドは、週刊少年ジャンプにて2016年から2020年にかけて連載されました。比較的長いタイトルなので「約ネバ」と略称で呼ばれることもあります。
約束のネバーランドの単行本は2020年7月時点で19巻まで刊行され、累計発行部数は2100万部を超えています。また、メディアミックス展開も積極的に行われている約ネバ。まずテレビアニメ第1期が2019年1月から3月にかけてフジテレビなどで放送されました。あわせて第2期についても2021年1月より放送予定であることが発表されています。
その他、2019年9月に約ネバ実写版映画の制作がアナウンスされました。女優・浜辺美波らの出演で2020年12月に公開予定となっています。さらに2020年6月、約束のネバーランドは海外にて実写ドラマ化されることが発表。すでにプロジェクトが発足しており、「スパイダーマン:スパイダーバース」でアカデミー最優秀長編アニメーション賞を受賞したロドニー・ロスマンがメガホンを取っています。
約束のネバーランド(約ネバ)のあらすじ
孤児院「グレイス=フィールドハウス(GF)」に暮らすエマとノーマン、レイの3人が約ネバの主人公です。いずれも明晰な頭脳の持ち主で、毎朝実施されるテストでは常に満点の成績を挙げていました。
ある時、里親が決まった孤児の一人・コニーはGFを巣立つことになりました。コニーが去った後、彼女が大切にしていたぬいぐるみを置き忘れていることに気づいたエマとノーマンは、立ち入り禁止の門に入り込んでしまいます。そこで彼女たちが目にしたのは、言葉に尽くせぬ衝撃的な光景でした。
約束のネバーランドのグランマの正体と過去
グランマの正体①素顔は不明?
いよいよここからは本記事の主役である約束のネバーランドに登場する「グランマ」の正体と過去に迫っていきます。
まずグランマの過去の話に入る前に彼女の正体ですが、実は性別が女性ということ以外はほとんどわかっていません。年齢や誕生日は不明ですし、約ネバ作中で身長・体重などプロフィールに関する詳しい情報は出てきません。
約束のネバーランドに登場するグランマの顔は、鼻から上は影に隠れており心を映すと言われる目や顔の表情を伺い知ることができません。唯一描写されている口元から判断すると老婦人であることがわかります。その口元には常に不敵な笑みが浮かび、発せられる言葉や行動から彼女の冷徹さが伝わってくると言われています。
グランマの正体②過去やイザベラとの関係
次に約束のネバーランドに登場するグランマの隠された過去や人間農園GF(グレイス=フィールドハウス)の飼育監(ママ)であるイザベラとの関係を探っていきます。
グランマの過去は約束のネバーランドの回想シーンで知ることができます。実はグランマもイザベラ同様にGF第3プラントの母だったのです。そして、その時グランマが世話をしていたのが他ならぬ食幼児として連れてこられたイザベラでした。グランマは早くからイザベラの才能を評価し、自分の後継者として厚遇していきます。
ところが、ある時、イザベラはグランマの期待を裏切る失態を演じてしまいます。約ネバ主人公・エマたちの脱獄を許してしまったのです。「あなたらしくない」となじるグランマに対して、責任は全て私にあると言い放つイザベル。この時からイザベルに対するグランマの接し方は一変します。それまで名前で呼んでいたのに識別番号で呼ぶグランマ。結局グランマにとってイザベラは単なる駒に過ぎなかったのかも知れません。
グランマの正体③グランマの名前は「サラ」
前述の通り約ネバのグランマに関して判明している事実に彼女の名前があります。名前があるにもかかわらず、約束のネバーランドでは彼女の事を肩書きでもあるグランマと呼んでいました。
ところが、イザベラが失態を演じた時、彼女を操る鬼が登場してきます。そこで明らかにされたのがグランマの名前でした。グランマに付けられた名前は、「サラ」と言いました。
グランマの正体④鬼との関係
約束のネバーランドで重要な位置を占めるのが「鬼」の存在です。鬼とは、人間を食用の家畜として飼育する種族です。それでは、約ネバにおける鬼とグランマの関係はどのようなものだったのでしょうか?
グランマと鬼たちとの関係は、主従関係ではなく対等の関係と言われています。イザベラがエマたちを逃がしてしまうミスを犯したとき、グランマは全ての責任を負うと明言しています。後継と目していたイザベラを庇うための発言だったのか、あらかじめ鬼たちとの間で取り決めがされていたのかは不明です。今後、約束のネバーランドで明らかにされる可能性に期待しましょう。
約束のネバーランドのグランマの性格や特徴・名シーン
グランマの性格や特徴
エマという名前は判明しているものの情報の乏しいグランマですが、ここからは彼女の性格や特徴、そして彼女が登場する約束のネバーランドでの名場面を解説していきます。自身の後継者として重用するイザベラやシスター・クローネに対する扱いから、グランマの冷徹なまでのクールさを見て取ることができます。
レイのメモを見てライバルのイザベラを追放できると考えたクローネ。ところが、そんなクローネを鬼に突き出し食肉にしてしまうエマという名前を持つグランマ。それだけを見ると可愛がっていたイザベラを庇っているようにも見えます。しかし、ミスを犯したイザベルを急に「識別番号」で呼び冷たくあしらうようになったことから、イザベルに温かい感情を持っていたようでもありません。
やはり、農園や己の利益を第一として行動していると見るべきでしょう。それゆえ、クローネに対する処置にはメモの内容が大きく絡んでいると考えられます。例えばグランマの急所を突くような情報をイザベラが知っているなど、自身の安全を担保するためにはイザベラを厚遇しておいた方が得策であると言う判断が働いたものと考えられます。
約束のネバーランド作中では、常に鼻から上が描かれることのないグランマ。判明しているのは名前のみで、神秘に満ちています。顕わになっている顔の部分の特徴としては、まず高い鼻が目を惹きます。そして顎は、いわゆる割れ顎になっていて真ん中が窪んでいるように見えます。
GFハウスの第3プラントのママをしていた頃は割れ顎ではありませんでしたので、年と共に変化した部分ということでしょうか?さらに、口元によったの皺から年配者であることがわかります。現在は、GFの責任者の地位についているようで、ママ候補の育成を主な業務としています。
グランマの名シーン
イザベラのことで取り乱すシーン
謎に包まれたグランマですが、彼女の正体が垣間見える場面が用意されていました。それでは、約束のネバーランドから気になるシーンを紹介します。
常に沈着冷静に振舞うグランマが我を忘れて取り乱してしまったことがありました。それは、イザベラがエマたちの脱走を見逃してしまった時の事でした。いつもは「イザベラ」と名前で呼ぶのに、この時ばかりは識別番号で呼ぶ始末。はらわたが煮えくり返っていたのでしょう。激怒している様子が手に取るようにわかるシーンでした。
グランマの手兵であるイザベラ。従順な駒であったイザベラは、冷徹な目を持つグランマが認めた唯一と言っても良い優秀な存在でした。その信頼は長い年月をかけて築かれていました。そんなグランマがここまで取り乱すのですから、エマたちの脱走を許してしまうという失態は彼女の中ではあり得ない事だったのでしょう。
クローネに向けたセリフ
下のセリフは、イザベラの不手際を知り彼女を失脚させようと企てるシスター・クローネに向けたグランマの言葉です。ミスを犯したとは言え「あなたでは代わりは務まらない」とイザベラが特別な存在であることを強調しています。
イザベラは私に必要な駒なのです。あなたに代わりは務まらない。
断片的に表れる過去のシーンでは、ママであったグランマがイザベルを監視する場面が出てきます。ある時、脱走を試みたイザベラがグランマに連れ戻されるシーンがありました。森の奥に逃げ込んだイザベラをグランマは説得して連れ帰り、その後統括監に起用することになります。そして、「食幼児は出荷まで制御できさえすればよい」というグランマの農場運営方針がイザベラに受け継がれることになりました。
約束のネバーランドのグランマの声優
小山茉美のプロフィール
アニメ「約束のネバーランド」でグランマの声を演じているのは、声優、ナレーター、そして女優と幅広く活躍している小山茉美です。
- 本名:古居真美(ふるい・まみ)
- 出生地:愛知県西尾市
- 生年月日:1955年1月17日
- 年齢:65歳(2020年7月現在)
- 事務所:青二プロダクション
声優・小山茉美は本名を古居真美といい、愛知県西尾市に生まれました。県内の高校卒業後は、名古屋を中心に活動する劇団シアター・ウィークエンドに入団、舞台女優として経歴をスタートさせます。その後、1975年20歳の時にNHK少年ドラマシリーズの「キヨ子は泣くもんか」でドラマデビュー。さらに、同年テレビアニメ「一休さん」の初代・桔梗屋弥生役で声優デビューを飾りました。
1981年には、「Dr.スランプアラレちゃん」の声優オーディションを受け、見事主人公・則巻アラレ役に抜擢されました。「Dr.スランプアラレちゃん」は彼女の大好きな作品であると同時に声優としての代表作ともなりました。オーディション時のエピソードとしては、最初は木緑あかね役で声優オーディションに臨んだのですが、審査員の高評価があり最終的に主人公役を手に入れたとのことです。
小山茉美の主な出演作品
「Dr.スランプアラレちゃん」の則巻アラレ役で有名な声優の小山茉美。他にどのような役柄を演じているのでしょうか?彼女の数多い出演作品の中から、声優業とナレーション業の代表作を紹介します。
- 【テレビアニメ】
- 巴里のイザベル(1978年、イザベル)
- Dr.スランプ アラレちゃん(1981年 - 2007年、則巻アラレほか)
- 魔法のプリンセス ミンキーモモ(1982年 - 1991年、ミンキーモモ)
- あんみつ姫(1986年、あんみつ姫)
- ドラゴンボール(1986年-1989年、ランチ、タロー、則巻アラレ)
- シティーハンター(1987年-1999年、美樹)
- キテレツ大百科(1987年、コロ助)
- MONSTER(2004年、エヴァ・ハイネマン)
- ポプテピピック(2018年、ポプ子)
- 【ナレーション】
- 報道特集(TBS系列)
- 報道ステーション(テレビ朝日系列:月曜、火曜)
- NNNドキュメント(日本テレビ系列)
- さんぽサンデー(テレビ朝日)
- ポツンと一軒家(テレビ朝日)
約束のネバーランドのグランマに関する感想や評価
ここまで約束のネバーランドのグランマ特集をお届けしてきましたが、最後に約束のネバーランド・グランマに関する感想や評価をTwitterより紹介します。
まって完結しない終わり方な感じ?(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク
— もずく @ラスクラ グラサマ テイクレ (@mozuku3321) January 4, 2020
あと1話で終わりなんだけどソワソワしちゃうw
ママの過去の話とかグランマの正体、なぜ化け物がそもそも人間と対等に居るのか。
そもそもなぜわざわざ人間を育てて食べる?
気になる事が多過ぎるwww
最初に紹介する約束のネバーランドのグランマに関する感想や評価は、グランマの正体や過去の話が気になるという方のツイートからです。
疑問はさらに膨らんでいき、そもそもなぜわざわざ人間を育てて食べるのか?という約束のネバーランド根幹に関わるところにまで及んでいるようでした。はたして人間を育てて食べる理由は約束のネバーランド作中で明らかにされるのでしょうか?
→子供たちの出荷には本当は心を痛めていて、でもどうしようもないと思っている。顔に出さない冷酷な心を持つようにしているならすごいよね。
— りゅーか -NEW RYUKA- (@ryu_ka5) March 20, 2019
そしてグランマにはきっと逆らえない。イザベラのママはグランマとかかな。
イザベラきっと子供を生んでるから母性はあると思いたい
続いて紹介する約束のネバーランド・グランマに関する感想や評価は、グランマと彼女のお気に入りのイザベラについて呟かれているツイートからです。
グランマには決して逆らえないイザベラを見て、グランマがイザベラのママでは?と仮定を立てています。そして、グランマがかつて行っていたように子供たちを出荷していくイザベラに対し、本当は母性があって心を痛めていると思いたい、と強い感情移入をしているようでした。
思うんですよ……
— hotaru (@hotaru31971421) April 17, 2019
って事はレイとイザベラが第3プラントで再開したのは単なる偶然じゃなくてグランマによって仕組まれた必然的な再開だったのではって思う
優秀なイザベラの血を受け継ぐ子だからこそイザベラ自身の手で育てさせた方がより価値が高い頭脳を持った上質な子供を育てる事ができる→
最後に紹介する約束のネバーランド・グランマに関する感想や評価もグランマとイザベラに関するツイートからです。自分が育てた優秀な飼育監であるイザベラの子、レイについてもグランマは特別視していたのではないか?と推測しています。
レイとイザベラが第3プラントで再会したのもグランマによって仕組まれた出来事だったと主張しています。イザベラの優れた血を受け継ぐレイであればこそ、イザベラ自身が手塩にかけて育てた方がよいと慮っているのだろうと想像力を逞しくしていました。
約束のネバーランドのグランマの正体と過去まとめ
ここまで約束のネバーランド(約ネバ)に登場する謎多きグランマの正体と過去を中心に彼女の性格や特徴、そしてテレビアニメで声を演じる声優についても解説してきました。いかがでしたでしょうか?
グランマの数少ない情報から彼女の名前が「サラ」であること、鬼との関係は主従関係でなく対等の関係であること、さらに彼女が特別目をかけていたイザベラとの関係がわかってきました。
ここで紹介した情報を頭に入れた上で、約束のネバーランドを鑑賞してみてはいかがでしょうか?彼女の背景などを理解した上で見ると、約束のネバーランドにおけるグランマの言動の真の意味の理解に役立つことでしょう。