2020年07月08日公開
2020年07月08日更新
【進撃の巨人】ユミル版顎の巨人をガリアード兄弟と比較!強さや硬質化能力を比較
大人気漫画・テレビアニメ『進撃の巨人』に登場する「顎の巨人」の能力を持ったユミルについてまとめています。ユミルは「顎の巨人」の能力を手に入れたものの、度々「弱いのでは?」と言われていました。そんなユミルと前進の能力者であるマルセル、後継のポルコのガリアード兄弟と「顎の巨人」時での強さの比較や、「顎の巨人」の硬質化能力などを比較しながらユミルの能力について理解を深めていきましょう。また、ユミルの巨人化や人間の姿についての経緯についても触れていきます。
目次
ユミルとは?
進撃の巨人の作品情報
今回のまとめでは、『進撃の巨人』に登場するユミルが持つ「顎の巨人」についてまとめていきます。ユミル版顎の巨人とガリアード兄弟との比べると弱いのか、能力の違いやなどを焦点にしながら気になる点を紹介していきます。では、ユミル版顎の巨人とは一体何なのかについてまとめていく前に、『進撃の巨人』の作品概要やあらすじについて見ていきましょう。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は、『別冊少年マガジン』にて2009年より2020年7月現在も連載されている諌山創さんが描くダークアクション漫画です。コミックは現在31巻まで刊行されています。『進撃の巨人』は作者の諌山さんのデビュー作にしてヒット作となりました。2013年からはテレビアニメ化もされ一気に話題を呼んでおり、現在3期までが放送され、4期の制作・放送も決定しています。テレビアニメの他劇場版アニメも上映されました。
進撃の巨人のあらすじ
主人公のエレン・イェーガーは幼少の頃から大きな壁に囲まれた町に住んでおり、いつかは外に出てみたいという夢を描いていました。ですが、世界は巨人との戦闘を長年繰り広げており、外に出るには兵団に入団するしか手がなかったのです。そんな時、エレンの母親が巨人に捕食され亡くなります。エレンは、母親の死をキッカケに、巨人を駆逐するという目標を掲げ兵団の訓練兵として幼馴染たちと入団することになりました。
ユミルのプロフィール
続いては、今回のまとめでの中心人物となるユミルについて見ていきましょう。「ユミル」は、エルディア人の「原初の巨人」がいますが、今回まとめるユミルは調査兵団の団員のユミルです。ユミルは、黒髪を後ろで束ねそばかすの頬が特徴的な女の子です。笑うことは滅多になく、いつも目つきが悪いユミル。エレンやミカサたちとは同期の兵団卒業生で第104期になります。出身は不明ですが、誕生日は2月17日、年齢は17歳です。
身長は172cmに体重は63kg。巨人の能力者でありながら作中序盤では名前が明かされず、途中でやっと名前や正体、姿が判明したキャラクターとして知られます。戦闘能力や実力は非常に高いものの、104期の中では上位10名には意図的に入りませんでした。その理由は、クリスタを思ってのことです。クリスタを上位10名にし憲兵団に入れようと画策していたからでした。ですが、後に2人揃って調査兵団に入ることになりました。
ユミルは感情を表にださないタイプなので誤解されることも多い人物ですが、クリスタに向ける愛情や気遣いなどは本物です。刺々しい言葉を吐くこともありますが、それは辛い過去のことが原因でした。どうせなら悔いのない自分らしい人生を歩もうとするユミルの強い気持ちから、自己中でキツイ性格のユミルとなったのです。
ユミルの性格
ユミルは、あまり笑うことのない人物と紹介しましたが、性格も見た目通りキツイ性格をしています。非常に頭がいいことから何事に対しても打算的な行動を取ったり、野性的で荒々しい性格であることが作中から窺えます。普段はなぜか不真面目を装いますが、実はかなりの真面目です。出自や育った環境が影響してか、上に従うことや素直になることができないなど、兵士としての素質はないと言われることもあります。
一方、洞察力や直観力に優れており、また、判断能力も伴っていることから協調性がなくともなんとか調査兵団の一員としてやっていけています。嗅覚に優れており、相手の心理的作用を嗅ぎ当てることが得意技です。まとめると、ユミルは狡猾で協調性がない性格をしている反面、頭脳が高く直観力にも優れている性格と言えるでしょう。
ユミル版顎の巨人をガリアード兄弟と比較!強さは?
ユミルの正体は顎の巨人?
では、ユミルの正体である「顎の巨人」とは一体どんな能力なのでしょうか?同じく「顎の巨人」の能力者であるガリアード兄弟と比較し強さについても見ていきましょう。まず、ユミルの持つ「顎の巨人」についてです。「顎の巨人」は頭部が大きくずんぐりむっくりな体型をした巨人で、鋭く尖った歯が特徴的な姿をしています。巨人をも噛み砕いてしまう強さを持っており、他の巨人が二足歩行な一方、「顎の巨人」は四足歩行です。
エレンの巨人とは違い、ユミルの「顎の巨人」は片言ながらも人間の言葉を話す能力が備わっています。また、「顎の巨人」の能力はマルセル・ガリアード→ユミル→ポルコ・ガリアードの順で引き継がれています。
ユミルが「顎の巨人」であるということを明かしたのは、ウトガルド城での危機的状況下でのことでした。そこには調査兵団104期たちもおり、先輩兵士たちは既に数人殺され、調査兵団は窮地に立たされていたのです。ユミルは素早く状況を判断し、巨人化能力を発動しその姿を晒すことにしました。
ユミル版顎の巨人とガリアード兄弟の強さ比較
ユミルは、ガリアード兄弟と比べて巨人の能力が弱いと言われていますが、実際のところユミルは弱いのでしょうか?ガリアード兄弟と強さを比較しながら見ていきましょう。因みに、ユミルから「顎の巨人」を継承したポルコと戦ったエレンは、「ユミルより強い」といったようなセリフを残しています。エレンの証言もあり、ユミルは弱いのか?という点について様々な比較がされているのです。
比較①訓練の差
まずユミルが弱いと言われる1つ目の比較は、訓練の差についてです。マルセル、ポルコのガリアード兄弟はマーレで生まれ育った人物です。ユミルの前進であった「顎の巨人」の能力を持っていたマルセルは、マーレの戦士候補生に選ばれるなど能力も高かったことが窺えます。一方、ユミルの次に「顎の巨人」の能力を引き継いだポルコも兄のマルセル同様にマーレでは戦士候補生として奮闘していました。
このように、マルセルとポルコのガリアード兄弟はマーレで戦士候補生として、巨人の能力を受け継ぐ者としての訓練を日々積んでいたのです。そして、この訓練の過程でマルセル及びポルコのガリアード兄弟は巨人になった時に必要な”硬質化”の仕方も得ていたと窺えます。一方、ユミルが「顎の巨人」の能力を手に入れたのは偶然でした。
巨人の能力を受け継ぐための訓練を受けていたガリアード兄弟のマルセルやポルコ、一方で何の準備や知識もなく巨人の能力を”偶々”手に入れたユミルとではどうしても巨人化した際に差がでてしまい「弱い」と言われてしまうのは必然でしょう。実際、「弱い」と言われているのは、巨人化能力いついてガリアード兄弟のマルセルやポルコよりも知識が劣っているからでもあります。
比較②ユミルは最初から巨人の力を使うことができた?
では、巨人化能力を得るための訓練を受けていなかったユミルは巨人化をする能力がなかったのかということについて見ていきましょう。結論から言うとユミルは巨人化になるための才能はあったと言えるでしょう。巨人化になる為の訓練を受けていないので、能力の解放が十分でなかったり「顎の巨人」として本来の力を発揮できなかったりと不自由はあったと窺えますが、基本的にはユミルは巨人化に対応できていたと言えます。
その証拠として、マルセルから巨人化の能力を継承した後人間の姿に戻ったユミルは自力で生き延び、壁の内側に入ることができました。ポテンシャルが高かったたり対応力が備わっていたりしなければ能力継承後に町へ辿り着くのは恐らく困難であったでしょう。ですが、ユミルは壁内に入り、その後調査兵団としても活躍していたので、訓練はしてないもののかなりの能力を秘めていたことが窺えるのです。
ユミル版顎の巨人の強さや硬質化能力
ユミル版「顎の巨人」の強さや硬質化能力についてですが、ユミルは巨人化能力に対応できるもともとの能力もあったことからそれなりの強さが備わっており、決して弱い巨人ではないと言えます。一方、ユミル版の巨人化では硬質化はできていなかったことが窺えます。実際に作中でも描かれていますが、ガリアード兄弟のマルセルとポルコが巨人化した際、顔の質感がユミルの時とは違うことが見て取れます。
訓練を受けていなくとも巨人化能力を操れることのできたユミルでしたが、硬質化はできなかったということになります。一方、弱いと言われているユミルですが、なかなかの強さはあったので決して弱い巨人ではなかったと言えるでしょう。
ユミルとヒストリアやライナーとの関係
ユミルとライナー
続いては、ユミルとヒストリア、ライナーなどとの関係について見ていきましょう。まず、ライナーの簡単なプロフィールについてです。ライナーはマーレの戦士でありながら調査兵団に潜入していた人物だということが判明しています。また、104期では次席での成績で卒業をし、能力や実力はなかなか高いことが窺えます。リーダーシップを発揮し信頼もありますが、頑固な一面がある人物です。
ライナーは、ベルトルトらと一緒にユミルとエレンを捕まえ、調査兵団側かマーレ側につくかの決断を決めあぐねていました。ですが、ヒストリアを守りたいという思いから勝率のあるライナー側に着くことに決めました。ユミルはエレン側につくよりもライナー側についた方がヒストリアを守れると打算的にライナーたちを選びましたが、最終的にはお互い利害の一致といったところで落としどころをつけ、協力関係になっていきました。
マーレの戦士であるライナー一行と、マーレ出身でありながら巨人化能力者である「顎の巨人」をマルセルから奪ったユミルは、本来ならば相容れない関係性です。また、ユミルは壁内の味方でもマーレの味方でもなく、ただヒストリアを守るという使命の基に行動しているので、関係性としては歪だと言えるでしょう。
ベルトルトとの関係
続いて、ベルトルトとユミルについてですが、まずはベルトルトについて見ていきましょう。ベルトルトはライナーと同じく、マーレの戦士として調査兵団に潜り込んでいた人物です。104期ではライナーの次の実力で卒業をしました。ポテンシャルが高い一方で内気な性格をしておりライナーの後ろをくっついて行動してる姿が描かれています。
ベルトルトは、ライナーやアニたちと一緒にエレンとユミルを人質に捕りますが、その際ユミルに「ヒストリアを助けることならできるかもしれない」といった言葉を言いました。そして、ユミルを味方に引き込むことに成功します。その後、巨人から襲われるベルトルトはユミルによって助けられました。お互い積極的な性格をしてない分、行動で示すタイプです。
ユミルとヒストリアの関係
続いてはユミルとヒストリアの関係についてです。ヒストリアは、ヒストリア・レイスという本名がありますが、調査兵団ではクリスタ・レンズと名乗っていました。その理由は、ヒストリアという名前から分かるようにレイス家の血筋だったからです。妾の子どもであったことから父親に条件を出され、名前を変えてクリスタとして生きていくことになったユミルは、控えめで否定的な性格になっていきました。
一方、ユミルは悲惨な過去を持ちながらも自分の人生を切り開いていく、そんな女性でした。ですが、長らくクリスタと名乗っていたヒストリアは、前向きな人間ではありませんでした。そんな時にヒストリアはユミルと出会ったのです。ユミルにとっては初めての大切な友人となり、ヒストリアにとっても価値観を変える大きな出会いとなりました。ユミルとヒストリアはお互いを刺激しあいながら成長をしてきた関係性と言えます。
ヒストリアはユミルと出会い、それまで自己肯定感の低いネガティブな人間でしたが、どんどん過去の自分を受け入れありのままの姿で生きようと人生観が変わりました。ユミルはヒストリアにとっては良いインフルエンサーだったのです。お互いに良い関係を築き絆を深めていましたが、最後は悲しい結末となってしまいました。最後については次章で見ていきます。
ユミルの過去や最後
ユミルの過去
ユミルには壮絶な過去がありました。もともとユミルは壁の外出身で、壁の外では孤児として彷徨っていました。彷徨っていたところを、ユミルはエルディア人に保護され、「ユミル教」のエルディア人に唆され教祖として崇められていたのです。その後、マーレの当局に摘発されたユミルは「楽園送り」と呼ばれる無知性の巨人化にさせられ、壁の外を永らく彷徨うことになりました。
その後、「顎の巨人」能力を持ったマルセルを捕食したユミルは人間の姿に戻ることに成功し、知性を取り戻したのです。人間の姿に戻った彼女は壁の中に入ることに成功し、その後も与えられた名前「ユミル」として、復讐心を抱きながら新しい人生を始めることになりました。ですが、人間の姿に戻ったユミルは行く当てもなく、再び孤児の様な暮らしをすることになり、教会で身を寄せていたのです。
そんなある日、ある理由で貴族の家を追い出されたクリスタという少女が兵団の訓練兵になる話を聞き、ユミルは彼女の跡を追う形で兵団の訓練兵として入団することになりました。兵団に入ったユミルは、自己肯定感の低いクリスタのことをいつしか大事な友人だと思うようになっていったのです。ユミルとクリスタの関係は、皮肉ですがユミルが楽園送りになったからこそ出会えた関係性です。
ユミルの最後
では、ユミルは一体どんな最期を迎えたのでしょうか?ユミルは、エレンの「始祖の巨人」の力を間近に見て、壁の中でも大丈夫だとヒストリアの今後を託し、ライナーやベルトルトらと共にウォール・マリアのシガンシナ区に逃げました。その後、ユミルは自ら自分の「顎の巨人」の能力をマルセルの弟であるポルコに継承させることを選んだのです。継承させるということはイコール死を意味しています。
悲惨な過去と上手く付き合いながらも必死に自分の未来を切り開いていたユミルでしたが、最後はすんなりと死を受け入れてしまったのです。ユミルは、死の前にライナーにヒストリア宛ての手紙を遺していました。その手紙には、自分のこれまでの人生と「顎の巨人」の能力をポルコに継承させ自分が死ぬことに後悔はないといった内容が綴られました。因みに、ポルコはユミルのことを「哀れな女」と悼んでいるセリフを吐いています。
ユミルのアニメ声優
藤田咲のプロフィール
それでは、テレビアニメ『進撃の巨人』にてユミルの声優を務めた藤田咲さんのプロフィールなどについて見ていきましょう。藤田咲さんは1984年10月19日生まれの東京都出身、アーツビジョンに所属している声優です。日本ナレーション演技研究所に入所後、2005年に声優としてテレビアニメ『SPEED GRAPHER』でデビューをしました。
藤田咲の主な出演作品
藤田咲さんの主な出演作は、テレビアニメ『ときめきメモリアル Only Love』弥生水奈、『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』七海アオ、『WORKING!!』伊波まひる、『バトルスピリッツ 覇王』巽キマリ、『ゆるゆり』杉浦綾乃、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』ヒュウガ、『未確認で進行形』末続このは、『艦隊これくしょん -艦これ-』赤城、『キラキラ☆プリキュアアラモード』琴爪ゆかりなどがあります。
ユミル版顎の巨人に関する感想や評価
感想や評価①ポルコの後継ファルコ
ポルコから受け継いだ顎で戦ったファルコ
— 茄子。@別マガ読みました (@nasumarumaru) June 8, 2020
ファルコが顎を出来たシーン
なんだか、ポルコとマルセルとユミルが見えた気がする
三人が、ファルコが顎で戦える様に、力を貸してくれたんじゃないだろうか
顎は代々優しい😭
続いては、ユミルの巨人後の姿や能力差などに関する感想・評価について見ていきましょう。まず1つ目の感想です。ユミルから「顎の巨人」を引き継いだポルコでしたが、次にファルコが「顎の巨人」を継承しています。ポルコから「顎の巨人」を受け継いだファルコが戦っている姿を見た読者は、能力の前進であるマルセルやユミル、ポルコの姿が垣間見れたという感想をツイートしていました。
感想や評価②弱いユミル
ガリアードの顎の巨人あんな強いのにユミルさんのは弱いよな
— ここあ (@yggdrasil_calm) June 7, 2019
続いての感想では、ユミルはマルセルやポルコのガリアード兄弟と比べると弱いという感想でした。どうしても訓練差が出てしまい、ユミルは弱いと言われてしまいます。ユミルの強さについては賛否ありますが、今回のまとめでユミルが決して弱い巨人ではなかったという事が伝わったのではないでしょうか?
感想や評価③顎の硬質化
ガリアード兄弟とファルコの顎の巨人が口周りに硬質化の鎧みたいの纏って、ユミルの顎が特に何もなかったのって設定そこまで固まってなかったのかなぁと感じた。
— 幻狼@マギレコ&FGO (@K1120220) June 15, 2020
続いての感想・評価は、「顎の巨人」の姿になった時の硬質化の違いについての感想です。ユミルの「顎の巨人」の姿についてはまとめ内で言及していますが、硬質化していない点について、設定が固まっていなかったのでは?という声もありました。「顎の巨人」に関する顔部分の硬質化については読者の間で様々な議論や憶測が飛び交っていますが、実際のところは明確な設定などは明かされていません。
ユミル版顎の巨人まとめ
以上、『進撃の巨人』に登場するユミルや、「顎の巨人」の前進のマルセルと後継であるポルコのガリアード兄弟との比較まとめでした。ポルコはユミルから「顎の巨人」を引継ぎましたが、そのユミルの背景には悲しいものがありました。また、「顎の巨人」の姿の違いやユミルが弱いと言われる理由についてもまとめてきました。サイト内には『進撃の巨人』に関する他のまとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。