2020年07月10日公開
2020年07月10日更新
鬼滅の刃のタイトルロゴに隠された意味とは?日の呼吸との関係・伏線を考察
鬼滅の刃のロゴには物語の伏線が隠されていると読者の間で話題になっているのはご存じでしょうか?主人公の炭治郎が使う呼吸には水の呼吸ともう一つヒノカミ神楽(日の呼吸)があります。読者の間でこの"日の呼吸"の13の型が鬼滅の刃のロゴと関係が深いのではないかと話題になっています。今回はそんな鬼滅の刃のロゴに隠された意味や伏線を考察していきます。また物語の要となる日の呼吸の特徴や13番目以外の型についてもご紹介しています。
目次
鬼滅の刃とは?
鬼滅の刃の概要
鬼滅の刃は集英社が発行している週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画。作者は吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)先生で、2016年から2020年まで雑誌掲載されていました。鬼と戦う少年・少女の物語で、『呼吸』という技を使い、身体能力を強化して鬼の始祖を討ち取るために奮闘していきます。
また鬼滅の刃の人気は掲載誌のみならず、テレビでアニメ化もされました。一時期オリコンコミックランキングの1位から10位を独占するほどの人気をも博しています。現在は原作漫画が最終回を迎えて鬼滅の刃の連載は終了していますが、アニメは原作の中盤で終わっているので、読者からは「2期の放映もあるのでは」と期待されています。
鬼滅の刃のあらすじ
人里から外れた山の中で暮らす炭治郎(たんじろう)。5人の幼い弟や妹、そして母親の7人で平和に暮らしていました。しかしある日街へ炭を売って家へ帰ると、そこには家族の惨殺された凄惨な光景が広がっていました。唯一息のあった妹の禰󠄀豆子(ねずこ)を背負い街へ向かいますが、その半ばで禰󠄀豆子は鬼の姿へと変貌していきます。鬼となった妹に襲われている所に"鬼殺隊"と呼ばれる人物が現れ、救われる炭治郎。
その後、炭治郎は妹を人間へと戻す手がかりを見つけるために自らも鬼殺隊へと入隊するのでした。そこでは出会ったのは『呼吸』と呼ばれる能力を身に着け鬼と退治する者達。呼吸にはいくつも種類があり、その中でも多くの呼吸の元となった『日の呼吸』は炭治郎の家に代々伝わっている踊り『ヒノカミ神楽』と深い関わりがあることが明るみになっていくのでした。
鬼滅の刃のタイトルロゴに隠された意味・伏線を考察
鬼滅の刃のタイトルロゴの画像
鬼滅の刃のロゴは墨で描いたような円の中に「鬼滅の刃」という文字が入っているデザインとなっています。このデザインこそが鬼滅の刃の物語に関わる伏線になっていると考察されている一つ。鬼滅の刃の作品公式ロゴは「鬼滅の刃」という文字の周りに、墨の様な質感の黒い円が描かれ、その円の外側に赤い色が重なっているものとなっています。
日の呼吸13の型の正体が明らかになった現在では、この赤い円の部分が火の表現の意味を表しているのではないかと、多くの読者から考察されています。巻数やイラストによっては円の赤い部分の色とその中の背景の色が変化しているものもありますが、「鬼滅の刃」という文字と、"鬼"の字を始点として円を描き、同じく"鬼"の字が円の終点となっている点はどのロゴにも共通しています。
鬼滅の刃のタイトルロゴの円環には意味がある?
ネットの伏線考察では円環は日の呼吸13の型を表していると考察されている傾向が多いです。ロゴの"鬼"という字を円が取り囲んでいる様子が「鬼を円(日の呼吸13の型)によって切っている。」とう意味が込められているように見えるという意見が見られています。
そのことから、鬼滅の刃のロゴは「鬼(鬼舞辻無惨)を倒すには円を使用した技を使う必要があるという伏線だったのではないか?」という考察が見受けられます。また、ロゴの円が"鬼"の字を始点と終点として囲んでいる点から、日の呼吸が鬼(鬼舞辻無惨)との関わりの始まりと終わりを意味していたと考えられるといった考察もされています。
鬼滅の刃のタイトルロゴと日の呼吸との関係を考察
日の呼吸とは?
鬼滅の刃のロゴに隠された伏線と言われている日の呼吸13の型。『炎の呼吸』『水の呼吸』『風の呼吸』『岩の呼吸』『雷の呼吸』など多くの種類がある呼吸法の中でも、一番始めに生まれたもので『始まりの呼吸』とも呼ばれており、国継縁壱(くにつぎ よりいち)のみが使用できると言われていました。日の呼吸を使用すると日輪刀が赫灼(赤く燃えるように光ること)するのが特徴です。
炎の呼吸も火を使うことから一見『火の呼吸』と呼べそうですが、『日の呼吸』が大元となって存在するため火の呼吸と呼ぶことは禁止されています。日の呼吸の使い手が現れなかったのは、鬼の頭首であり始祖である鬼舞辻無惨が日の呼吸の使い手の縁壱に殺されかけたことによって、日の呼吸の素質がある者や情報・書き記された書物を処分してきたためではないかと考察されています。
またそれにより日の呼吸についての知識を持つ者が少なかったことも原因だと言われています。また、縁壱が鬼殺隊の元となる"鬼狩り"の隊士達に日の呼吸を教えようとしましたが、習得できる者がいなかったため、呼吸法を改良し、それが現在の呼吸の基礎となる『炎』『水』『風』『岩』『雷』の呼吸となりました。
日の呼吸13の型は192話で判明
日の呼吸は鬼滅の刃の作中で、これまで12個目までしか存在が確認されていませんでした。そしてとうとうその正体が明るみになったのが第192話の『廻る縁(めぐるえにし)』。重傷を負い昏睡状態に陥っていた炭治郎は、夢の中で自分の祖先である炭吉の記憶を眺めていました。その中で日の呼吸の使い手である国継縁壱が炭吉の目の前で日の呼吸を披露します。
その姿はとても美しく、精霊のようにも見える程でした。そして炭吉を通して日の呼吸の正しい動き・呼吸の間隔などを目にした炭治郎は、今までの自分の日の呼吸を"正解の形"に近づける知識を身に着けます。そして縁壱が炭吉の家族達の元を旅立つ時、炭吉は「また遊びに来てください」と伝えますが、縁壱は返事をせず自分の身に着けていた花札の形をした耳飾りを手渡し、「ありがとう」とだけ言い残し炭吉達の元を去りました。
その後意識を取り戻した炭治郎は、夢の中で見た縁壱の日の呼吸を使う姿を思い返します。その姿ヒントにし、日の呼吸の中に『円舞』と『炎舞』という同じ読みの"えんぶ"という型があることに気付いた炭治郎は、日の呼吸の12個の型を1の型から順番に繋いでいくことで、その動きが円環を作り13個目の型になると気付くのでした。
タイトルロゴと日の呼吸との関係
判明している日の呼吸12個の型を全て繋ぐと円環を成して日の呼吸13の型になることと、鬼滅の刃のロゴが円の形をしていることに関係性を見いだしたという読者の意見が見られています。また鬼滅の刃のロゴの外側は赤く包まれており、13の型を使用した際の火の残像に見えるとも言われています。
その情報から、鬼滅の刃のロゴは日の呼吸13の型を表しているという伏線と捉えることができます。そして鬼滅の刃のロゴが"鬼"の字を始点と終点として円を描いていることなどから、鬼と人間の戦いである鬼滅の刃の物語が日の呼吸によって終止符を打つといった伏線になっていたと考察する意見も見られています。
鬼滅の刃の日の呼吸の技一覧
技一覧①壱ノ型 円舞(えんぶ)
壱ノ型『円舞』は炎に包まれた刀を地面に対して垂直方向に円を描くように刀を振るいます。鬼滅の刃の物語の中で炭治郎が初めて使用した日の呼吸で、下弦の月の累と対峙し殺されそうな危機に瀕したとき、走馬灯の中で父親が舞っていたヒノカミ神楽を思い出してその動きを用いて繰り出した技です。円舞の応用として、雷の呼吸壱ノ型『霹靂一閃』と組み合わせた『円舞一閃』も存在します。
技一覧②弐ノ型 碧羅の天(へきらのてん)
弐ノ型『碧羅の天』は"晴れ渡った青空"という意味があります。技を繰り出すと、その名前のように太陽のような火の円が描かれます。地面と垂直に刀を振るう技ですが、同じく円を描く円舞との違いは『円舞=自分にを軸にして前後』『碧羅の天=自分を軸にして左右』に円を描くところです。碧羅の天は無限列車編で登場した鬼に使用されました。
技一覧③参ノ型 烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
参ノ型『烈日紅鏡』の意味は『烈日=激しく照りつける夏の太陽』『紅鏡=紅色に輝く鏡(太陽)』。刀を上段に構え、左右に刀を振るい"∞"の形を描きます。左右に刀を振るうことで2連続で攻撃を仕掛けることができる技です。
技一覧④肆ノ型 灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)
肆ノ型『灼骨炎陽』は『灼骨=獣骨を焼き、その表面に現れた模様・裂け目で占いをする』『炎陽=夏の照りつける太陽』の意味を持っています。その名前に相応しく、渦を描いた炎を前方に放って辺りを炎で包みます。灼骨炎陽は堕姫と対峙した際に使用し、堕姫の技で四方を塞がれた状況を切り抜けました。この技を受けた堕姫は負傷した部分に焼けるような痛みを覚え、傷の再生も思うように行えなかった描写があります。
技一覧⑤伍ノ型 陽華突(ようかとつ)
伍ノ型『陽華突』の"陽華"は神々しい光という意味があり、他の日の呼吸のと同じく太陽を言い表した言葉です。日の呼吸の中ではただ一つの突き技であり、上へ向かって飛び跳ねて突きを繰り出します。半天狗との戦いで使用した技です。
技一覧⑥陸ノ型 日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)
陸ノ型『日暈の龍 頭舞い』の"日暈"とは太陽の周りに見える光の輪のことを指します。敵とすれ違う際に切りつけていき、その蛇行した跡がまるで龍の姿かのように見えます。半天狗との戦いで使用され、禰豆子の血鬼術『爆血』の力も借りて強力な威力を放ちました。
技一覧⑦漆ノ型 斜陽転身(しゃようてんしん)
漆ノ型『斜陽転身』は『斜陽=日没前の西に傾いた太陽』『転身=体の向きを変えること』の意味の通り、体を空中で翻し移動しながら敵に刀を向ける技。地面に頭を向けた姿勢をとったまま地面と平行に近い向きで対象に斬りかかります。斜陽転身は猗窩座(あかざ)との戦いで使用され、この技により猗窩座の首を討ち取りました。
技一覧⑧㭭ノ型 飛輪陽炎(ひりんかげろう)
㭭ノ型『飛輪陽炎』は『飛輪=太陽』『陽炎=暑い日に地面から炎のような揺らめきが見える現象』という意味があります。切りつける際に刀が陽炎のように揺らめいて、敵は刀身が伸びるような錯覚に陥ります。そのため避けることが難しく、飛輪陽炎によって猗窩座は首に攻撃を受けました。
技一覧⑨玖ノ型 輝輝恩光(ききおんこう)
玖ノ型『輝輝恩光』の意味は『輝輝=照り輝くさま』『恩光=ありがたい光』となっています。鬼滅の刃に登場する日の呼吸の中で最後に登場し、鬼舞辻無惨との戦いで使用されました。作中の人物の配置位置により詳細な技の使用方法は確認できませんが、敵の目の前に大きな火柱が立ち上り、その柱を取り巻くように炎が巻き付いている様子が描かれています。
技一覧⑩拾ノ型 火車(かしゃ)
拾ノ型『火車』は水の呼吸弐の型『水車』に似ている技で、敵に向かって飛びかかり相手の背後に潜り込んだと同時に、回転を駆使して敵の背中を切りつけます。猗窩座と戦ったときに使用した技で、この技により猗窩座の左腕を討ち取りました。
技一覧⑪拾壱ノ型 幻日虹(げんにちこう)
拾壱ノ型『幻日虹』の"幻日"とは、大気光学現象の一つで、太陽がある位置から離れた同じ高度の場所に光が現れる現象のこと。そして幻日は光の屈折により起こるので、虹のように複数の色彩が重なって見えます。この名前から想像されるように、幻日虹はその場から姿を消す事に特化した技となっています。正式には捻りと回転を高速で行い、相手の技をかわします。攻撃は行わない守備タイプの技と言えるでしょう。
技一覧⑫拾弐ノ型 炎舞(えんぶ)
拾弐ノ型『炎舞』は壱ノ型『円舞』と同じ"えんぶ"という読み方に加え、技の出し方も若干似ているところがあります。一度敵に向かって縦方向の半円攻撃を繰り出し、そして続けて横向きにも半円を描いて十字に切り込みます。使用したシーンは堕姫との戦いでした。
鬼滅の刃のタイトルロゴに関する感想や評価
鬼滅の刃のロゴがあのロゴに酷似?
鬼滅の刃のロゴ、何か既視感有ると思ったら分かったわ。
— ノブ@映像作家 (@knob_twitt) July 3, 2020
スシローだ。 pic.twitter.com/SYjQL3sZ7N
日の呼吸13の型の伏線が隠されているのでは?と話題になっている鬼滅の刃のロゴですが、ある有名なロゴと似ていると言われているのをご存じでしょうか?それがこちら、回転寿司の『スシロー』。赤い円の中に黒い文字で「スシロー」の店名が記されています。
鬼滅のタイトルロゴがスシローのロゴに見えたので疲れてる 寝る
— 奥田 薫 (@okudakko_chan2) June 28, 2020
色使いといい文字の配置といい、似ているという意見にも頷けるのではないでしょうか?また「鬼滅の刃のロゴがスシローのロゴに見えると疲れているサイン」という判断ラインとして使えるといった、ネタ要素としても人気の話題となっています。
鬼滅の刃のパロディデザインが話題
自滅の刃がトレンドになってたので
— かずりん (@kazuringame) July 2, 2020
鬼滅の刃ロゴ パロディー集 pic.twitter.com/TYYnnaYJPb
物語の伏線が組み込まれているという考察が人気の鬼滅の刃のロゴですが、そのシンプルなデザインとタイトル名の汎用性の高さから、ファンの間で様々なパロディデザインがネタとして作成されています。ロゴに伏線が込められているという考察を見た後にパロディ版を目にすると、そのロゴの意味にも味が出てくるように感じられるのでは無いでしょうか?
ロゴの伏線に読者が感心
ヒノカミ13個目の型は禰豆子と2人の舞の共演だと妄想してた(縁壱にも兄が居たが日の呼吸が使えなかったので、13個目が継承されていないのは、てっきりそういうことなのかと…)
— いずみ@なった! (@zoo15KK) June 23, 2020
夜神楽の意味と鬼の弱点、ヒノカミ神楽の技名からタイトルロゴまで全部繋がったときは凄い綺麗だ物語な〜と思ったすね(感心)
日の呼吸13の型は謎に包まれており、読者の考察が盛り上がっていました。鬼滅の刃が最終回を迎えた現在ではロゴに13の型の伏線が入っていたということが明るみになり、始めから物語の重要な要素がロゴに含まれていたことに感心を抱く声も上がっています。
ロゴの形が日食にも見える
鬼殺隊の"呼吸"。
— 毛利 久世 (@0314samurai) March 15, 2020
縁壱殿の"日の呼吸"が始まりとされてますが…
私なりの想像で巌勝殿の"月の呼吸"と本当は、あわせて使う呼吸なのではないかなぁ…と。🤔
単純明快に"日と月"合わせた方が、しっくりくる。
鬼滅のロゴマーク。私には"日蝕&月蝕"も意味してる様に見える。(´゚ω゚`)
今回の記事では鬼滅の刃のロゴと日の呼吸13の型との関係に目線を合わせ解説してきましたが、ロゴが"日食"または"月食"にも見えるという意見も上がっています。日の呼吸の使い手である縁壱の兄・黒死牟(こくしぼう)が使用する月の呼吸を始め、弟と兄、鬼殺隊と鬼という表裏一体の要素が多く含まれる国継兄弟の関係性。そんな二人に関する伏線もロゴに含まれている可能性があるのでは?と囁かれています。
鬼滅の刃のタイトルロゴに隠された意味まとめ
今回の記事では鬼滅の刃のロゴに隠された意味についての考察・解説を紹介してきました。鬼滅の刃の連載が終了した現在では、ロゴの円形が日の呼吸13の型を表しており、その円に貫通されている"鬼"の文字を鬼舞辻無惨と見立てて、「日の呼吸13の型で鬼舞辻無惨を倒すという物語」という伏線に見えるという意見に信憑性が集まっています。
また、鬼滅の刃のロゴに関するネットの反応では、「ロゴの形がスシローに似ている」といったものや「鬼滅の刃のロゴがネタで使うのに汎用性が高い」と、漫画の内容のみならずロゴに対しても愛着が見られる発言が多くあります。漫画の連載が終了した鬼滅の刃ですが、アニメ2期やサイドストーリーの作品展開も期待されているので、今後の鬼滅の刃の情報にも引き続き注目してみてください。