【進撃の巨人】コルト・グライスと弟ファルコの関係は？ジークとの共通点も考察

今回はマーレ編で登場した戦士候補生のコルト・グライスに注目しました。コルト・グライスは戦士候補生の中でも優秀で、マーレ人の隊長テオ・マガトからも期待されています。そんなコルト・グライスは、弟想いのキャラクターとしても有名です。そこで弟のファルコ・グライスとの関係、そして戦士長のジーク・イェーガーとの共通点について考察していきます。

マーレ編に登場するコルト・グライスについて掘り下げいく前に、まずは進撃の巨人の作品情報を紹介していきます。進撃の巨人は人喰い巨人に追いやられた人類を描くダークファンタジー作品です。人喰い巨人との激しいバトルや仲間との絆などの少年漫画の王道展開で人気を集めています。また緻密な伏線が張り巡らされおり、謎解き要素も盛り込まれています。

原作の少年漫画は作者の諫山創のデビュー作で、読切版から一部設定を変更して連載を開始しています。連載当初から注目度されており、既刊2巻時点で発行部数100万部を突破しました。日本のみならず世界的にも人気を集め、2019年12月時点で累計発行部数1憶部を記録する看板作品となっています。累計発行部数1憶部の記録は巻数としては史上最速で、講談社の漫画では2作目という快挙を果たしました。

進撃の巨人の原作である少年漫画は、2009年から講談社の別冊少年マガジンで連載を開始しました。2020年7月時点でコミックは31巻まで発売しています。本作よりも過去のキャラクターを描いたライトノベルや、人気キャラクターのリヴァイ・アッカーマンを主人公にしたスピンオフ漫画などの関連作品も数多くあります。2013年からはMBSほかでアニメ第1期が放送されました。

その後2017年からはアニメ2期、2018年からはアニメ3期も放送されています。また2020年の秋にはNHK総合テレビでアニメ4期が放送予定となっています。アニメの総集編となる劇場版アニメも2作公開しており、三浦春馬主演の実写映画で新たなファン層を獲得しました。モバイルゲームやコンシューマーゲームにもなっており、リアル脱出ゲームやテーマパークのアトラクションともコラボレーションしています。

人喰い巨人に支配され、人類は壁内での生活を余儀なくされました。仮初めながら平穏な生活を送る中で、エレン・イェーガーは本当の自由を手に入れたいと考えていました。壁外調査に出かける調査兵団に憧れており、いつの日か壁外の世界を探索したいと夢見ていました。しかし超大型巨人の襲来により、そんな生活も一変してしまいます。

超大型巨人が人類を守っていたウォール・マリアを破壊し、大量の巨人達が街へと押し寄せます。そしてエレン・イェーガーの母親も家屋の倒壊に巻き込まれ、巨人に捕食されてしまいました。ウォール・ローゼの内側に避難したエレン・イェーガーは、巨人の駆逐を心に誓います。そして12歳に成長したエレン・イェーガーは、調査兵団になるために第104期訓練兵団に入団します。

コルト・グライスはマーレのレベリオ収容区出身のエルディア人です。戦士候補生の1人として、マーレ陸軍に所属しています。叔父がエルディア復権派で楽園送りにされているため、エルディア人の中でも特に辛い立場にありました。そこでコルト・グライスは弟のファルコ・グライスと共に、マーレの戦士となりグライス家の名誉を挽回する使命を課せられました。

コルト・グライスは戦況を見極める的確な判断能力があり、身長180cm・体重65kgと体格にも恵まれています。そのためジーク・イェーガーの獣の巨人の継承者に選ばれ、マーレ人の隊長テオ・マガトからも目を掛けられています。しかし真面目で優しい性格のため犠牲者が出ないように安全策を取ろうとする傾向にあり、まだまだマーレを背負っていく覚悟が足りていません。

獣の巨人の継承者に選ばれたコルト・グライスについて掘り下げいく前に、まずは進撃の巨人の作品情報を紹介しました。続いては弟のファルコ・グライスとの関係について説明していきます。同じ戦士候補生として所属するファルコ・グライスに対して、コルト・グライスはどのような感情を抱いているのでしょうか?

ファルコ・グライスはマーレ編に登場するキャラクターで、進撃の巨人のもう1人の主人公という役割を担っています。身長140cm・体重34kgとまだまだ小柄で、肉体的にも精神的にも成長過程の戦士候補生です。ライナー・ブラウンの鎧の巨人の継承者に選ばれようと日々奮闘していますが、なかなかガビ・ブラウンの成績を超えることが出来ません。

他者を思いやる優しい性格をしており、ガビ・ブラウンに好意を抱いています。名誉マーレ人という立場には疑問を抱いているものの、ガビ・ブラウンを短命の戦士にさせないために鎧の巨人の継承者を目指しています。負傷兵を装っていたエレン・イェーガーと交流があり、パラディ島側の連絡に利用されてしまいました。ガビ・ブラウンと共に、パラディ島側にも大きく関わっていく重要なキャラクターです。

コルト・グライスとファルコ・グライスは、仲の良い兄弟です。弟のファルコ・グライスは周囲に心配をかけたくないために、強がってしまうことが多々あります。しかしそんなファルコ・グライスを、兄であるコルト・グライスはいつも気に掛けています。時に素直になれないところもありますが、芯の部分ではお互いを想い合っています。

マーレ編の冒頭で戦場に倒れていたファルコ・グライスに一番に駆け寄ったのは、兄であるコルト・グライスでした。そして意識が混乱しているファルコ・グライスを背負い、マシンガンを躱しながら自陣まで避難しました。コルト・グライスが命を懸けてでも救出したのは、倒れていたのが弟のファルコ・グライスだったからです。

まずは戦士候補生のリーダーのコルト・グライスについて、弟のファルコ・グライスとの関係を説明しました。続いては戦士長のジーク・イェーガーとの共通点について掘り下げていきます。同じ獣の巨人の継承者に選ばれた2人には、どのような共通点があるのでしょうか?

ジーク・イェーガーはグリシャ・イェーガーと王家の末裔ダイナ・フリッツの息子で、エルディア復権派の教育を受けてきました。マーレの軍よりも先にパラディ島から始祖の巨人を奪還するために、戦士候補生としてマーレ側に潜入させられました。その後両親を密告し、トム・クサヴァーから獣の巨人を継承しました。戦士長になった後はパラディ島への任務に参加し、異母弟のエレン・イェーガーと接触しました。

それではジーク・イェーガーとコルト・グライスの共通点を挙げていきます。まず2人は家族がエルディア復権派だったため、レベリオ収容区のエルディア人の中でも特に苦労をしてきました。そんな逆境にも負けず、戦士候補生のリーダー的な役割を果たしていました。そして優秀な成績を収めて実力が認められ、獣の巨人の継承者に選ばれました。このように2人の境遇は酷似しています。

共通点が非常に多い2人が兄弟愛を語っていたシーンを紹介します。ガビ・ブラウンを巨人にしたくないファルコ・グライスは、訓練中の競争でガビ・ブラウンを見事に追い抜きました。それを見ていたコルト・グライスは褒めるどころか、ガビ・ブラウンの優位は動かないと否定的でした。弟のファルコ・グライスの将来を考えたコルト・グライスは、巨人継承の選考から落とすために印象操作をしていました。

会議室から出てきていたジーク・イェーガーはこの発言を聞き、巨人継承の名誉を軽んじてはいけないとコルト・グライスを注意しました。しかしコルト・グライスの言葉の裏に、弟を巨人にしたくないという想いが隠れていることにジーク・イェーガーは気付いていました。そしてジーク・イェーガーは弟を想う兄の心情に同調し、コルト・グライスをキャッチボールに誘いました。

戦士候補生のリーダーのコルト・グライスについて弟のファルコ・グライスとの関係、そして戦士長のジーク・イェーガーとの共通点を説明しました。続いてはコルト・グライスの言動に注目し、心の奥底に秘められた本音を考察していきます。獣の巨人の継承者として期待されていたコルト・グライスには、どのような想いがあったのでしょうか?

コルト・グライスは身体能力が高いだけでなく、戦況を的確に見極める判断能力も備わっています。そのためマーレ人の隊長テオ・マガトからも評価されており、獣の巨人の継承者に選ばれました。また単に獣の巨人を継承するだけでなく、これまで戦士を率いてきたジーク・イェーガーの後釜としても期待されています。しかしコルト・グライスは、心の奥底では常に迷いを抱えていました。

コルト・グライスが戦士候補生に志願したのは、名誉マーレ人となりエルディア復権派だったグライス家の名誉を挽回するためでした。このような家庭事情から戦士候補生となったコルト・グライスは、心の奥底では戦場でのエルディア人の扱いに納得出来ていませんでした。また元々好戦的な性格ではないため仲間の安全を優先してしまいます。そんなコルト・グライスの迷いを、隊長テオ・マガトは見抜いていました。

獣の巨人を継承する予定の戦士候補生コルト・グライスは、周囲からの期待が大きい優等生でした。しかし駒として扱われて死にゆくエルディア人の現状などから迷いが生じ、本来の優しい性格により戦場で必要な冷酷さを持てずにいます。そんなコルト・グライスは、しばしば言動に本音が出ています。コルト・グライスの本音が顕著に表れていたのは、原作98話と原作119話です。

原作98話ではファルコ・グライスには巨人になってほしくないという発言をしており、戦士長のジーク・イェーガーから注意を受けました。そして原作119話では脊髄液を摂取してしまったファルコ・グライスを連れて、ジーク・イェーガーに叫ぶのを待ってほしいと懇願していました。緊迫した状況の中で、弟さえ助かれば他者の安否に興味は無いという本音を口にしていました。

獣の巨人の継承者に選ばれたコルト・グライスについて、弟のファルコ・グライスとの関係や戦士長のジーク・イェーガーとの共通点を説明しました。それでは最後に、コルト・グライスに関する世間の感想や評価を紹介します。弟想いのコルト・グライスに対して、世間からはどのような感想や評価が寄せられているのでしょうか?

こちらはコルト・グライスが命を落としたシーンについて書かれているツイートです。コルト・グライスは弟のファルコ・グライスの巨人化に巻き込まれて死んでしまいました。弟を孤独にさせたくないという優しさ故の行動でしたが、周りに知性巨人がいる状況でのコルト・グライスの死に急ぐ行動に衝撃を受けたようです。

こちらはコルト・グライスの顔立ちについて書かれているツイートです。進撃の巨人は個性的な顔立ちのキャラクターばかりですが、コルト・グライスの顔にはほとんど特徴がありません。イケメンキャラクターではありますが活躍も少ないため、あまり印象に残らないと感じているファンも多いようです。

こちらはコルト・グライスの行動に感動したという内容のツイートです。コルト・グライスは常に弟のファルコ・グライスを気に掛けて行動してきました。無駄な死だったとの批判もありますが、ファルコ・グライスを抱き締めた最期に感動したというコメントも多く寄せられています。

獣の巨人の継承者に選ばれたコルト・グライスについて弟のファルコ・グライスとの関係を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?進撃の巨人は残酷なシーンや暗い展開が多いものの、仲間との絆を描いた感動的なエピソードもあり多くのファンから人気を集めています。この機会にぜひ、進撃の巨人をご覧になってみてはいかがでしょうか?