【ハンターハンター】フェイタンが話していた言葉は母国語？出生の謎を考察

フェイタンの母国語である言葉について考察していく前に、『ハンターハンター』の作品概要やあらすじをまとめていきます!また、フェイタンのプロフィールについてもここで紹介しますので、『ハンターハンター』やフェイタンについて詳しく無いという方も楽しめる内容となっております。後述のフェイタンの言葉についてのまとめもより一層分かりやすくなりますので、是非チェックしてみて下さい!

『ハンターハンター』は冨樫義博による漫画作品です。1997年から『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始され、2020年現在、単行本は36巻まで刊行されています。物語には『ハンター』という職業が存在し、主人公である少年・ゴンが、ハンターとして世界中を飛び回っている父に会うために自らもハンターとなり、仲間達と共に様々な敵と戦いながら冒険するという、少年漫画の王道をいく作品です。

しかし一方で、残虐な表現やグロテスクな描写も目立ち、少年漫画のギリギリのラインとなっています。冨樫義博によると、『主人公を殺すつもりで描いている』という事です。特に、今回のフェイタンのまとめでも触れていく『キメラアント編』では特に残酷なシーンが多く描かれており、つい目をそらしてしまうという読者が続出しました。

ゴン=フリークスは、くじら島に住む少年です。ある日、森でハンターであるカイトに出会い、自分が世界でも最高のハンターであるジンの息子である事を知ります。ゴンは父と出会うために自分もハンターとなる事を決意し、くじら島から旅立ちました。そして、ハンター試験で出会ったキルアやクラピカ、レオリオと友達になり、共に厳しいハンター試験を乗り越えていきます。ゴンは無事にハンターとなる事が出来るのでしょうか?

フェイタンは、13人で構成された盗賊集団『幻影旅団』の1人で、団員ナンバーは2です。『幻影旅団』の初期メンバーでもあり、流星街出身ですが、他の流星街出身のメンバーとは言葉が違うという特徴があります。生年月日は不明、身長155センチ、体重45キロ、念能力の系統は変化系です。小柄でスリムな体型をしており、服装は常に口元が隠れた黒いマントを身に纏っています。

体型の割には腕力が高く、プロの戦闘集団である『幻影旅団』の中で行われた腕相撲大会では13人中5位にランクインしていました。言葉は語尾に『ね』と付け、『っ』の発音を抜くという、中国人を思わせるような発音で話します。

ここからは、メインであるフェイタンが『キメラアント編』で話していた母国語についてまとめていきます。『幻影旅団』の他の初期メンバーと同じく流星街出身であるはずのフェイタンですが、なぜ1人だけ言葉が違うのでしょうか?『ハンターハンター』の今までの流れも含めて徹底的に考察していきます。また、流星街とはどんな場所なのかという事についても紹介します。

フェイタンが『キメラアント編』で話していた言葉が話題になっています。フェイタンはキメラアントであるザザンとの戦闘中にかなりのダメージを受け、激怒した時にいつもの話し方から一変してこの母国語ではないかと思われる言葉へと変化しました。漢語のような言葉である事が分かりますが、字幕が無ければ何を言っているのかが分からない言葉となっています。

フェイタンは普段は『っ』の発音を抜いて話しますが、この言葉の字幕を見てみると標準語になっている事が分かります。フェイタンにとっては母国語であるこの言葉が話しやすいのでしょうが、普段は『幻影旅団』の他のメンバーに合わせた言葉で話しているという事が考えられます。

流星街は、フェイタンも含めて『幻影旅団』の初期メンバーの出身地となっています。政治的空白地域となっており、無人であるとされていますが、実際には推定で800万人もの人が住んでいます。場所については原作で詳しくは描かれていないため謎となっていますが、面積は東京と埼玉を合わせたほどであるという事です。元は独裁者によって、人種隔離政策に使用されていましたが、1500年以上前から廃棄物の処理場となっています。

流星街の住人たちは、この廃棄物を再利用する事で暮らしています。捨てられた子供や犯罪者など、行き場を失くした様々な人種が集まった場所となっていますが、完全な無法地帯というわけでは無く、何人かの長老が存在しており、会議を開くなどして統治されています。また、流星街の住人は結束が非常に強く、もしも外からの攻撃があった際には、自爆テロなどの恐ろしい手段で報復をします。

『ハンターハンター』の世界では、マイナンバーのようなシステムが浸透しており、どんな人物でも生まれた時から個人情報が登録されるようになっていますが、流星街で生まれた人間は個人情報が登録されないため、存在しないものとなっています。そのため、足がつかない仕事人としてマフィアに重宝されており、マフィアはゴミの投棄という名目で流星街に武器を流すなどしています。

フェイタンは流星街の外から来たのではないかという説があります。1人だけ母国語が違うという事が理由になっていますが、両親が赤ん坊の頃に流星街に捨てたのであれば母国語を話す事は不可能な為、3～4歳頃の幼い時であると考えられます。しかし、フェイタンは『家族?何それ?』と発言していた事があり、家族は元々いなかったと考えられる事から、この説は信憑性の薄いものとなっています。

フェイタンは自力で流星街に来たのではないかという説があります。フェイタンは生まれてすぐに親が死んでしまい、しばらくは流星街では無い場所で暮らしていたのではないかという事です。生まれてからしばらくは自分の生まれた国で暮らしていたため母国語は完璧にマスターし、その後に流星街の噂を聞いて自力で流星街へとやってきたのではないでしょうか。

しかし、『ヨークシン編』にて、『幻影旅団』の団員の1人であるコルトピによって作られた死体からは身元照会が出来なかったため、生まれた時から個人情報を持っていないという事になり、フェイタンは確実に流星街出身であると考えられます。そのため、フェイタンが外から来たという考えは可能性の低いものとなります。

フェイタンが『キメラアント編』で使っていた母国語は、育ての親の言葉だったのではないかという説があります。母国語は、自分の生まれた国の言葉という意味もありますが、幼い頃に自分の身の回りで使われていた言葉という意味もあるようです。流星街で生まれたフェイタンは、しばらく育ての親に育てられ、その時は育ての親の言葉である母国語を一緒に話していたと考えられます。

クラピカによると、流星街はこの世で一番多人種が住む街だという説もあるという事だったので、フェイタンの育ての親が漢語のような母国語を話す種族だったとしてもおかしくはありません。

フェイタンが『キメラアント編』で話していた言葉についてまとめてきましたが、ここからはフェイタンの念能力や強さについて紹介していきます。フェイタンは初登場時から、マフィアをすさまじいスピードで惨殺するなど、かなりの実力者である事がうかがえていましたが、念能力を使用したのは『キメラアント編』が初でした。人間離れした強さを持つキメラアント相手に、フェイタンはいったいどんな念能力を使ったのでしょうか?

フェイタンは普段は念能力を使用せず、傘に仕込んだ刀で戦います。『幻影旅団』の中でも屈指のスピードを持つフェイタンは、この刀で人間を遥かに凌駕した身体能力を持つキメラアント相手に互角以上の実力を見せていました。あまりのスピードであったため、ゾルディック家で暗殺術を叩きこまれたカルトですら、目が追いついていなかったようです。

カルトは『幻影旅団』に入った当初、すぐにナンバー2になれると考えていましたが、フェイタンの実力を目の当たりにして考えを改めました。また、この傘の先は銃のように放つ事が出来、不意打ちでキメラアントの顔にダメージを与えていました。

フェイタンが『キメラアント編』にて初披露した念能力が『許されざる者(ペインパッカー)』です。自分が受けたダメージをオーラとして蓄積し、相手に放つという能力で、威力は自分が受けたダメージに比例します。発動するのはフェイタンが激怒した時となっており、この時にフェイタンは母国語と思われる言葉を話していました。

また、攻撃範囲は広範囲で、かつフェイタンが怒りで我を失っているにも近い状態にあるため仲間にも危険が及ぶ技となっており、この技の発動に気が付いたらすぐに逃げる必要があります。メンバーであるシズクは、過去にこの技を見学しようとして死にかけた事があるという事です。

『ペインパッカー』によって蓄積したダメージを灼熱の玉に変えて相手に放つ『太陽に灼かれて(ライジングサン)』という派生技があり、ザザンによって大ダメージを受け、腕を折られた痛みをオーラに変えて発動していました。キメラアントであるザザンもこの技の前ではなす術もなく、消し炭にされていました。

切れ長の目で女性のような整った顔立ちをしているフェイタンですが、性別は男性です。初登場時は性別に関しては明かされておらず、一人称も『私』であったため女性と思う読者も多くいました。判明したのは『キメラアント編』で、敵の攻撃によって服が脱げ、上半身が露出していましたが、筋肉で締まった男性の体つきだったという事です。

フェイタンは、殺人もこなす盗賊集団『幻影旅団』の中でも、特に残虐・陰湿な性格をしており、拷問を趣味としています。相手を痛めつける事に楽しみを見出しているようで、普段はクールな表情を浮かべていますが、相手に痛みを与えられる事が分かった瞬間にニヤリと笑みを浮かべます。

フェイタンの拷問はかなり高レベルなようで、ウヴォーギンはフェイタンが拷問したやつの言った事は間違いなく本当だと述べていました。フェイタンは拷問をただ単に楽しんでやっているというわけでもなく、旅団での仕事としてきっちりと行い、それによって仲間からの信頼を集めています。

フェイタンがかっこいいという感想があります。拷問好きで陰湿な性格をしているフェイタンですが、女性のような顔立ちをしたイケメンです。そのため読者からの人気も高く、ツイッターのアイコンにしているという方も少なくありません。小柄な身体で可愛さもありながらも、戦闘ではすさまじい強さを発揮するため、多くの魅力を持ったキャラとなっています。

フェイタンとフィンクスの関係が素敵だという感想があります。『幻影旅団』は基本的に2人1組で行動しており、フェイタンはフィンクスと多く組んでいます。お互いに旅団の初期メンバーであり、長い間一緒にいたという事で、言葉を交わさなくても気持ちが分かるところもあるようです。また、フェイタンはフィンクスの事をからかう事が好きで、冗談を言ってフィンクスを困らせては楽しんでいます。

フェイタンの言葉について考察している読者がいました。自分だけが分かっている適当な言葉という考えもあるようで、フェイタンの母国語については今回まとめてきた以外にも様々な考察が出来ます。家族がいないというフェイタンなので、人が話しているのを聞いて覚えたという意見は、もしかしたらあり得るものです。

母国語を話している時のフェイタンがかわいすぎだという感想があります。クールなフェイタンが激怒したというだけでも驚きのシーンで、さらに初めて話す言葉で話し始めた為、『ハンターハンター』の読者にとっては衝撃的なシーンとなりました。また、フェイタンの念能力『ペインパッカー』には他にも種類があるという発言をカルトがしており、ファンも他の能力の披露を楽しみに待っているようです。

フェイタンは念を使用しなくても強いという感想があります。たしかにフェイタンは『キメラアント編』で念能力を初披露するまでは刀を使った体術で戦闘を行ってきました。しかし、今まで負け知らずで相手を瞬殺してきており、もし念能力を使わないとしても旅団の中でトップランクの実力であった事が考えられます。

フェイタンの言葉についての考察をまとめてきましたが、原作ではいまだ詳しく語られていないため、真相は謎のままとなっています。しかし、本当の理由が明らかになるまで考察するというのも、作品の楽しみ方の1つです。今回のフェイタンの言葉についてのまとめを読んだ後にもう1度、『ハンターハンター』を1巻から読み返してみるというのはいかがでしょうか?